御神書

年代不詳

頑張り

世間よく頑張りという言葉を聞くが、之は近頃出来た言葉らしいが、此言葉の意味を考えてみると、どうも人間の力に頼りすぎる感じがする。それは事実をみても分る通り、成程一時は効果があるやうだが、結局に於て反対の結果が多いやうである。特に信仰者はそう...
年代不詳

科学迷信を打破せよ

今日の社会全般を見ると、何でも彼んでも科学の二字を附けないと、誰も信用しないらしい。といふやうに、よくも之程科学は人間の心を占領したものだ。全く科学の奴隷である。処が驚くべき事は、今日学者が宗教を批判してゐる事である。言う迄もなく今日宗教を...
年代不詳

医学の進歩と寿命

近頃医学の進歩によって、人間の寿命が延びたといってゐるが、成程数字から見たらば確かにそれに違ひないが、それは表面に現はれた現象であって、只漫然とそれを謳歌する事は間違ってゐる。何となれば確かに寿命は延びたが、病人の数は少しも減ってゐないのは...
年代不詳

親切な悪魔

よく病気が思ふやうに治らないので、進退谷った際、本教の話を聞き、是非縋らうと決心した時、例外のない程周囲の誰彼が止めるので、決まりもののやうである。彼等が口に言う事は、之程進歩した医療で治らない筈はないのに、そんな近頃流行の新宗教にやって貰...
年代不詳

薬とは何ぞや

昔から人間は病は薬で治るものと固く信じてゐるが、恐らく之程道理に外れた話はあるまい。といふのは病といふものは、昔は草根木皮といって野山に自然に生えてゐる植物であって、無数にあるその中から特殊のものを選び出して、治そうとしたのである。処がそれ...
年代不詳

一種の自殺未遂者

此題は少し酷すぎるかも知れないが、斯う言はざるを得ないのである。といふのは病気は医薬で治るものと信じ、信頼し安心して委せるのであるが、いつもいふ如く薬といふ薬は全部毒であるから、之を体内へ入れるだけ弱るに決ってゐる。医師にかかりつつ段々悪化...
年代不詳

有限力と無限力

単に力といっても、有限力と無限力の区別のある事を知らなければならないのである。処が今日の人間は力とさえいえば、有限力と思ってゐる。尤も唯物文化社会としたら、それも無理はないが、此考え方の為人間は本当の事を知らないで、有限力のみを信じ行動する...
年代不詳

婦人病

単に婦人病といっても、世間で思うやうな部分的のものではない。局部に原因がある事を知らねばならない。例えばヒステリー、憂欝病、頭痛、頭重、朦朧感、神経質、怒り易い、気短か、悲観等々は勿論だが、夫婦仲の悪い事、子に対する愛の薄い事、我儘な事等々...
年代不詳

現当利益と生きた宗教

宗教なるものは今更言う迄もないが、人を救う事であり、救いとは不幸な人間を幸福にする事であって、それ以外には何もないといっていいのである。処が可笑しな事には、現当利益を与える宗教は低級なりといふ処か、真の宗教ではないといふ説を唱える人が往々あ...
年代不詳

文化のレベル

今日文化は非常に進歩したといって誇ってゐるが、成程原始時代よりも慥かに或程度進歩はしてゐるが、併し現代人が思ってゐる程に決して進歩はしてゐないのである。その何よりの証拠は、本当に文化は進歩してゐるものなら、現在の如く人類は病貧争の災は固より...