単に婦人病といっても、世間で思うやうな部分的のものではない。局部に原因がある事を知らねばならない。
例えばヒステリー、憂欝病、頭痛、頭重、朦朧感、神経質、怒り易い、気短か、悲観等々は勿論だが、夫婦仲の悪い事、子に対する愛の薄い事、我儘な事等々いくらもあるが、一寸気の付かない事だが、夫に冷淡な妻、結婚を嫌ふ娘、勉強が出来ない女学生等々いくらでもあるが、之が為人生を儚なんだり、悲劇を起す原因など、殆んど此原因によるといってもいいのであるから、婦人の幸不幸は此点にあるといっても過言ではないのである。
処が始末の悪い事は、場所が場所だけに、他人処か家族の者にも打明け相談が出来ないといふ事である。又医師に相談し治療を受けても、悪くはなっても快くはならないのは誰も知る通りである。
そこへ行くと浄霊程結構なものはない。知る通りの方法であるからである。そこで女性の病気によっては、成可離れて此辺と思う処を狙って行ればいいので、案外な効果を挙げるものである。