東方の光

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滑稽阿呆文学 大黒様と鼠

昭和も愈々十一年干支(カンシ)の初めの子年といふ、十は結んだ神の型、待った (マンジ)(ギャクマンジ)の旗印、経緯結んだ十年に、オギァと生れた観音会、赤ン坊なら一年を経った今年の元旦が誕生祝ひといふ所、愈々十の仕組をば、始める元の一の...
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人は神の子にして又罪の子なり

時事論壇近来「人は神の子である、否罪の子である」といふ論議が、相当行はれてゐるが、之は今始まった問題ではない、二千年もの前からの懸案であってそれが今日に到って尚未(マ)だ解決付かないといふだけの事ではあるが、之は左程むづかしい問題ではないの...
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観音力療病は観念療法に非ず

医薬療法以外の療法例へば信仰的霊的療法によって、難病が治療せられた事実を見て、多くの批判者は決り切って曰ふのである。それは神仏に頼ってゐるといふ、患者の観念が一種の安心を得るから、それに依って治病されるのである。言はば神経作用である。随而そ...
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観音運動は一切の病気治しなり 併而世の既成宗教家に斯文を呈す

宗教の真の使命は、病気治しである。否、宗教の全使命が病気治しであり、それ以外には何物もないのである。故に病気治しを行はない宗教は宗教としては無価値であると謂へるのである。然し乍ら唯病気と言へば、人間の肉体的のみに解釈し易いのであるが、実はそ...
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観音会の主旨

一、本会は、観世音菩薩崇信者に依って成る団体とす一、会員は、観世音菩薩の恩恵を蒙り、健全精神と、健康身体保持者となって、国家 社会に竭すを目的とす一、健全精神と、健康身体を、保有する者を以て、完全人間となす一、完全人間の増加によって、完全社...
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阿呆文学 屁の玉宗

世の中も変れば変るものじゃはい。雨後の筍みた様に新興宗教とやらがニョキニョキと、出るわ出るわ一週間に、一本宛位とは恐れ入る。中にも近頃売出しの、藪に生れて長くなる、筍みたいな錯覚宗、何々薬か化粧品の様に、新聞広告を第一の、道具に使って広告し...
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学問至上主義の破綻

時亊論壇最近天下の大問題となった機関説問題は、随分久しい間、各方面に論議されたので、最早余す所は無いかの様に見ゑるが、実は未(マ)だ、その根本に向っての検討は試みられない様である、記者は後学のために、一言の箴言を費してをく必要があると思って...
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治病に於ける観音力に就て

肺結核、喘息、痔瘻、癌腫、中風、梅毒、近眼等、従来難治とされてゐた疾患が、僅少なる日数を以て治癒されるといふ驚くべき奇蹟が、日々顕はれつつある実際を、現代人の少年期から、科学一点張りで、叩き込まれた頭脳へ、理解させる程困難な事は、恐らくはあ...
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観音運動は一切に渉る粛正運動なり

最近選挙粛正に就て官民共に大童となってゐるが、之れも結構には違ひないが、独り選挙のみに限らず、凡ゆる方面の粛正が緊要事であらふ事は誰もが知ってゐる筈である。社会各般の粛正が行はれてゐないで独り選挙のみ粛正され得る道理がない、然らば如何にして...
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阿呆文学 生命ちゅもの

此間の新聞広告欄の、谷口雅春氏の著書の見出しに、生命の奔流や、いのちのはやて、などとあるので、はて、変(ヘン)じゃわいと、阿呆考えてみたので御座る。で、此人に寄れば生命ちゅうものは、河へ流れ出したり、風になって、ふっ飛んで了ふのであるから、...