明日の医術

明日の医術

恐怖時代

夜の世界の唯物的医学の療法が、固める事を唯一の目的としたといふ事と、昼の世界に近づくに従って、右の医学的方法が逆効果にならざるを得ないといふ原理は、今迄詳説した事によって読者は充分理解されたであらう。然らば、今後時日の進むに従って、個人は固...
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霊界の転換

霊界が夜昼転換するに於て、人間に対して如何なる変化が起るかといふ事を説いてみよう。病気は浄化作用である事は、最早説く必要はあるまい。然し乍ら、茲に知っておかねばならない事は、肉体の浄化作用が起るより以前に、霊体の方が先に浄化作用が起るといふ...
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善主悪従

右進左退である夜の世界が唯物的文化を生んだのであるから、一切を物質によって解決せんと意図した西洋思想も止むを得ない当然の帰結であった。それが今日迄の科学であるから、人間を唯物的に、他の動物と同様に取扱はれたのであった。此意味に於て、西洋医学...
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夜と昼

以上の如く、最近までは夜の世界であったから、凡ゆる文化は夜の文化であった。即ち月の文化、水の文化、体的文化、右の文化、緯の文化であった。それが漸次昼の文化となりつゝある事で、それは太陽の文化、火の文化、霊的文化、左の文化、経の文化となるので...
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三国同盟の意義

私は、世界の大転換なる人類史上空前の問題の真相を説くに当って、全世界重なる国々の宿命と、夜昼転換に際会しての変化即ち興るもの、滅ぶるものゝ帰趨、即ち未来観をかくのである。日本神道に於ては、天地は合せ鏡であるといふのであるが、之は真理である。...
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世界の大転換

私は、私の創成した日本医術なるものは、如何なる理由によって生れたかといふ事と、今日迄病気の原因が不明であると共に、既成療法なるものの殆んどが誤謬であって、それが発見されなかったといふ事に就て徹底的に説明してみよう。抑々、此大宇宙を観る時、そ...
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或記事

次に今一つ附録として桜沢如一氏著、成史書院昭和十六年十月五日発行の、題名「日本を亡ぼすものはたれだ」の中に「西洋医学の現状」といふ項目があり、なかなか面白いと思ふから、爰に抜載する事にした。十八世紀に旭日昇天の勢を以て発達し、十九世紀末葉に...
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医家の観たる医薬

左の記事は私の弟子が聴講した記録であるが、専門家が観た薬物の批判として面白いものとおもふ。一、時 日 昭和十八年六月十日 午後四時廿分より六時一、場 所 東京帝大法学部二十五番教室一、人 東京帝大医学部助教授(薬理学教室)医学博士 小 林 ...
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医家より観たる医学

左の一文は昭和十八年三月二十日の大東亜公論発行日赤宇治山田病院長医博小川勇氏著「科学と信仰」中に掲載されてゐるものの中から抜萃したものであるが肺結核其他に対し、現代医学の観点に立ち、最も公正無私縦横に医学の功罪を批判したる点、国民に対し裨益...
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霊気説

前項に述べた生気説に対し、本医術は霊気説である。そうして前項にある秦西の多くの学者の説の中にも傾聴すべき幾多の説のある事は認めない訳にはゆかないのである。私はその中より注目すべき数種の説を採り上げてみよう。先づ、ヘラクレイトスの唱へた「万物...