明日の医術

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総結論

私は此著の完結に当って総結論をかいてみる。読者は私の研究の成果に対し、最早充分の理解と認識とを得られたであらう。そうして将来、来るべき文化の根本理念は勿論霊的のそれでなくてはならないが、実は今日迄の文化の推移を仔細(シサイ)に検討する時、そ...
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アッツの英霊

本著に於て、私が経験した凡ゆる霊的事象全部を圧する程の素晴しい霊的事象が、最近現はれた。まざまざと、而も二千といふ多数の英霊が種々の活躍をなしそれが多数の兵士の眼にも耳にも止まったのである。彼の谷萩陸軍報道部長の談として、各新聞に掲載された...
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正邪の戦

古から釈迦に提婆といふ言葉がある。此言葉の起りは彼の釈尊の救ひに対し、提婆なるものが事毎に反対し妨害をするといふのである。之と同様なる事は小にしては個人にもあり大にしては世界にもあるのである。それは、今日戦ひつつある枢軸国に対する反枢軸国の...
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恋愛と霊作用

男女間に於ける恋愛なるものは、その原因が霊作用である事を知らなければならないのである。それに就て二つの好適例をかいてみよう。私が未だ実業に従事してゐた頃、私の事務所で使用してゐた廿歳位の女子美術学校の生徒があった。それは私の営業が美術品を扱...
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狸霊と髑髏

左の二つの例は、私の弟子である某海軍大佐夫人の実験記録で、霊の実在とその作用を知る上に於て参考になると思ふから、茲に掲載する事とした。『久し振りに九州から上京した姉(二十数年間女学校教師奉職中)と火鉢を囲んで、尽きぬ話はいつか霊の実在や、現...
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グロ患者

此グロテスクといふ言葉は日本語でないから使ひたくないが、これだけはどうも日本語では感じが出ないから止むを得ず使ふのである。私が幾千の患者を取扱った中で、最もグロ的であるのを一つ書いてみよう。それは四十歳位の男子で、初め私の所へ来た時は実兄が...
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変態狂

今私が爰に書かうとする一種の精神病者は寔に珍らしい型である。此男は四十余歳で発病後五六年になるといふ。此患者の話振りは普通人と少しも変らない。話だけ聞く時は、理論も整然としてをり、精神病者とは全然認め得られないのである、此男の語る所は次の如...
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憑霊現象

私は三十歳位の男子で、典型的霊媒ともいふべき良霊媒を扱ひ実験した事がある。そうしてその男は平常は頗る大人しいが飲酒の癖があって酒を飲むと人格一転し、常軌を逸するので、最も困る事は何軒もの酒屋を次々歩いて酒を飲み、懐中無一物になると今度は酒代...
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狐霊と老婆

私が実験した多くの狐霊の憑依者の中で、最も傑作ともいふべきものを一つ書いてみよう。之は五十幾歳位の老婆で、狐霊が二三十匹憑依してゐるのである。狐霊は常に種々の方法を以て老婆を悩まし続けてをり、その中顕著で今でも記憶に残ってゐる事どもを書いて...
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狐霊

日本の霊界に於ては、狐霊の活躍が最も甚だしいやうである。狐霊は好んで宗教を利用し、又は宗教に利用される事を好むものである。特に○○宗の行者などは殆んど狐霊を使ってゐる。狐霊なしではやってゆけまい。そうして病気治し、当てもの等は、狐霊の得意と...