御論文体系化計画

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狭心症

狭心症は発作的に胸部激痛、圧縮感、呼吸切迫等で、苦痛は頗る激烈まことに恐るべき症状である。そして、呼吸困難及び名状すべからざる胸部の苦悶を起し、患者も周囲の者も死に瀕するかと思ふのである。強度のは数時間以内に生命を堕すものもある。軽度のもの...
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耳鳴

之も多い症状であるが、医学ではどうする事も出来ない。併し別段命に関はる程の病気ではないから、大抵放って置くが割合辛いものである。耳鳴は、中耳即ち鼓膜の裏へ始終毒素が滲み出てゐる。それが浄化されよふとする。その浄化作用の微音が耳鳴であります。...
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不眠症

睡眠不足とよく言はれるが、之は結果であって、睡眠困難といふのが本当であらう。然し之も病気とは言へないが、病気の原因になる事が大いにあるから、仲々馬鹿にはならないものである。此原因は全く一種の脳貧血であって、延髄部に固結が出来、それが血管を圧...
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脳貧血

脳貧血をかいてみるが、之は脳溢血と反対であって、脳溢血は毒血が頭脳に入り、脳の血液が増へるに反し、之は脳の血液が減少の為発る病気である。では何故減少するかといふと、人体は絶へず頭脳に向って、送血されてゐるので、之が一定量なら何事もないが、其...
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中風

先づ今日最も恐れられてゐる病気としては中風であらうから、それを最初に説く事とする。今日、若い者は結核、老人は中風といふやうに、相場が決ってゐるが、全くその通りで、誰しも老年になるに従って、最も関心を持つものは中風であらう。中風は勿論脳溢血か...
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肝臓、胆嚢、膀胱の結石

結石に就いてかいてみるが、最も多いのは胆嚢結石であって、之は胆嚢の中へ石が出来るので、その石が胆汁と共に胃に向って流入せんとする際、輸胆管通過が困難なのでそれが堪へられない激痛となるのである。従って医師も特に治療困難な病気としてゐる。近来細...
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喘息

喘息に関しては、医学では全然判ってゐないのである。といふのは医学に於ける喘息の説明は、殆んど問題になってゐないからである。ヤレ、アレルギー疾患だとか、迷走神経の緊張だとか、神経過敏性とか、そうかと思へば食物とか、土地とか、中には部屋の構造、...
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肋膜炎

肋膜炎は、医学でも言はれる如く、肺を包んでゐる膜と膜との間に水が溜るので、之が湿性肋膜炎と言ひ、膿が溜るのを化膿性肋膜炎と言ひ、何も溜らないのに膜と膜との間に間隙を生じ、触れ合って痛むのを乾性肋膜炎と言ふのである。一番多いのは湿性肋膜炎であ...
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腎臓の役割

腎臓といふものは「物を洗ふ水の働き」をするものであります。それで、心臓が熱を吸収して毒素を燃焼すると灰が出来るから、その灰の如なものを水で洗って流す。それが腎臓の役目である。ですから、毒物に中(アタ)ると、非常に下痢をしたり、小便が沢山出る...
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胃病がつくられるまで

今日、胃病といふ病気になるのは、殆んど全部が薬の中毒といっていい位である。消化不良とか胸焼、胃酸過多、アトニー、胃痛などいろいろありますが、原因は一つで、最初は食物がもたれたり、不消化であったり、胃が痛んだり、胸が焼けたりする。然らば、それ...