眼、耳、鼻、口


鼻に就て注意したい事は、コカインの吸入を頻繁にする人がよくあるが、此中毒で死ぬ事があるから、そういふ人は断然廃めるべきである。










次に婦人の乳癌もよくあるが、此殆んどは腫物であって、初めは深部に出来るが、之も放っておけば漸次外部に腫れ出し、大きくなって穴が開き、排膿されて治るのである。

次に肺、心臓、胃以外の主なる内科的疾患としては、肝臓病と胆石病が多いものであるが、之は初め薬毒が肝臓部に固結し、肝臓が圧迫されるにつれて、その奥にある胆嚢も圧迫されるので、胆汁が溢出して起るのが黄疸である。

又胆石病に就いてもかいてみるが、此病気は腎臓から浸出した尿毒が上昇し、右側背部から胆嚢に浸入する。すると胆汁と右の毒素が化合して結石が出来る。之が胆石病であって、その石が輸胆管を通過する際激痛が起るが、此痛みは医学ではどうにもならず、止むなく一時的応急手段より外にないのである。而もその石が腎臓へ流下したのが腎臓結石である。尚困る事には結石に尿素が附着し漸次大きくなり、腎臓壁に触れるので、痛むと共に出血する事もある。そうして此結石が膀胱に入ると膀胱結石となる。処が此結石が膀胱の出口又は入口につかへると尿が閉止し、下腹部が膨満する病気となり、非常に苦しんだ揚句大抵は死ぬのである。然し浄霊によれば結石は破砕され、砂の如くなって排泄し容易に全治するのである。

次は糖尿病であるが、之は膵臓の周囲に薬毒が固結圧迫する為、糖分の処理が不能となる、之が原因であって、之も浄霊で簡単に治るのである。此病気に対して医師は食物を制限するが、之なども何等意味はないばかりか、衰弱の為反って病気は悪化する位である。次に腹膜炎であるが、之は腎臓の周囲に出来た固結毒素圧迫の為、尿の処理が不活発となり、其余剰尿が腹膜に溜るのである。之も急性は膨満するが、慢性は極く僅かづつ溜って固結し、急激に浄化が起る場合、高熱、激痛が伴ふので、医診は救世腹膜炎として大病とするが、両方共浄霊によれば割合簡単に治るのである。

次に最も多いものに便秘症があるが、此原因の殆んどは下剤中毒である。というのは下剤を飲む以上便通機能が退化するから繰返す事になり、遂に慢性便秘症になるので、之も自然にしてゐれば必ず治るのである。処が医師は便秘を恐れるが、之は全然誤りで、私の経験によるも放ってをいて一ケ月目位から出るやうになり、何の障りもなかった人もあり、半年なかった人もあったが、何の事もなかったにみても、便秘は何でもないのである。此反対の慢性下痢の人もあるが、之も毒の排泄であるから結構で、出るだけ出れば治ると共に健康は増すのである。以前約三年私の言う通りに放っておいた処、全治して非常に健康になった人もあった。

次に腹に虫の湧く病気で、彼の蛔虫、十二指腸虫、真田虫、蟯虫等があるが、之等も薬毒が溜って膿化し腐敗し、虫が湧く場合と、伝染による場合とがある。何れにしても考えて見て貰ひたい事は、人間の躰の中に虫が湧くなどは実に恥辱である。之では塵溜か糞溜と何等択ぶ処はないからである。故に虫など湧かなく清潔な身体であってこそ、万物の霊長といって威張れるのである。

(医学革命の書 昭和二十八年)