著述編

地上天国

選挙費用金壱万円也

選挙といっても種々あるが、茲では先づ代表ともいふべき国会議員の選挙に就て論じてみよう。今日国会議員に当選するには一落二当といって、百万円では落選するが、弍百万円以上なら当選するという訳で、実に驚くべき話だ。従而此選挙費用の莫大である事が原因...
地上天国

巻頭言

新年を迎へ待望の第二号を世に送るに当って、観音の御霊徳によって生命を救はれたもの貧困より解放されたもの、貧耕地が豊穣地となり無限の利益を授けられた人々は言ふを俟たず、全国津々浦々に御霊徳を慕ひ幸福を獲ち得むとする信徒は有形無形増加の一途を辿...
地上天国

皮肉文学の弁

皮肉とは皮と肉であるから、骨のない奴の戯言(ザレゴト)にして、物を直線に観、直線に語る事は攻撃の手が恐ろしい為、物を裏から見ゆがめて言ふ卑屈極まる奴なり、然し乍ら真面目クサッて物を観る奴は融通が利かず、洒落気がなく木石同様である。斯うい...
地上天国

幸福

古往今来、如何なる人間と雖も幸福を冀はぬ者はあるまい。幸福こそ実に人間最初にして最後の目標であるからである。幸福を獲んが為の学問であり修養であり努力であるに拘はらず、満足に掴み得る者は果して幾人あるであらうか。大部分は幸福を獲得せんと思ひ続...
地上天国

巻頭言

本教団も愈よ雑誌を刊行する事となった。勿論必要に迫られる時期になったからで、言ふまでもなくそれは発展を物語るものである。由来今日迄の宗教雑誌は信者のみを目標とした関係上視野が狭く、独善的な記事が多く、第三者をしてあまり興味を湧き起させない傾...
地上天国

地上天国1~10号

■地上天国一号 昭和二十三年十二月一日 ・巻頭言 ・幸福 ・皮肉文学の弁 ■地上天国二号 昭和二十四年三月一日 ・巻頭言 ・選挙費用金壱万円也 ・犯罪増加と其解決策 ■地上天国三号 昭和二十四年四月二十日 ・巻頭言 ・理論宗教と行動宗教 ・...
地上天国

地上天国

・地上天国1~10号 昭和23年12月1日~24年11月20日 ・地上天国11~20号 昭和24年12月20日~26年1月25日 ・地上天国21~30号 昭和26年2月25日~11月25日 ・地上天国31~40号 昭和26年12月25日~2...
救世

おかげばなし批判 奇蹟偶然にあらず

霊界に根源がある(本文省略)此人は、夢によって入信されたのである。之は誰しも不思議に思うであろうが、不思議でも何でもない。祖霊が子孫を救い、自分も救われたい為、色々の手段を以て、入信さしたのである。というのは、霊界では本教より他に本当に救い...
救世

信仰即正義

先づ宗教とは何ぞやといへば、言うまでもなく宗教理論や宗教哲学を難しく説く事ではなく帰する処正しい人間を造る事であって、それ以外の何物でもない。然し口でいえばそれだけの事で甚だ簡単であるが、実際上その簡単な事がとても難しいのである。論語に、言...
救世

一つの苦しみ

私と雖も種々な苦しみはある。勿論現在の如き暗黒無明の世界を切開くのであるから、サタンも提婆も跋扈跳梁しており、嫉妬羨望迫害悪評誤解の槍衾に囲まれているようなものである。それ等を突破し、此地獄世界へ天国を徐々として拡げるのであるから、その困難...