明日の医術 三、腎臓及び糖尿病 次に、最も多い病気に腎臓病がある。之は急性と慢性とあるが、世間、腎臓病と称するものは其殆んどが慢性であって、急性は極稀である。急性の症状は、四十度前後の高熱を出し、背面腎臓部の左右両方か又は一方が激痛を伴ふのである。此場合激痛の為、腰を動か... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 二、胃疾患 日本人に最も多い病気に胃病がある。此病気は世人も知る通り種々の症状があるが最初の発病は殆んど軽症であるに拘はらず、療法や摂生の誤謬の為、漸次慢性症状となり、一進一退の経過をとりつつ、終に、悪性に移行するといふのが大部分である。 故に、一度此... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 一、扁桃腺炎、盲腸炎、手術 現代医学の診断に於て、誤謬の頗る多い事は、多数の患者を取扱はれた経験豊富の医家はよく知ってゐる筈である。何よりも医科大学に於て、診断と解剖の結果とを照合してみれば、思半ばに過ぎるであらう。先づそれ等に就て、事実によって順次解説してみよう。近... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 病患と医学の誤謬 西洋医学に於ける根本的誤謬は、事実を基礎として理論的には充分説いたつもりであるが、猶重なる病気に対し、実證的に検討してみよう。(明日の医術 第二篇 昭和十七年九月二十八日) 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 鍼灸療法 近来、一時頽(スタ)れたかにみえた灸療法が復活し、相当の流行を見るに至った事は周知の事実である。之は全く西洋医学の無力に起因する事は勿論であるが、之に就て私は説明してみよう。之は病原である毒素溜結に対し、皮膚の火傷によって毒素を誘導するので... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 既存療法 病気治療の方法として、今日行はれてゐる種々の療法に就て一通り解説してみよう。先づ、西洋医学に於ける治療法は、薬剤其他の方法を以て、浄化作用停止である事は、読者は最早充分諒解されたであらう。然し、未だ言ひ残した事があるから今少しく述べてみよう... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 冷及び便秘 冷の原因は、局部的発熱又は局部的毒素溜結の為である。多くは腰、下腹部、脚部、足の指先等であるが、それ等局所に滞溜する毒素の浄化作用の発熱によっての局部的悪寒なのである。然るに、全身的悪寒の場合は悪寒として感ずると同じ意味に於て、局部的の場合... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 咳嗽及び逆上 咳嗽は、曩に詳説したから、茲では二三補遺(ホイ)として説くが、咳嗽の原因は身体凡ゆる局部にある事は既に説いた通りである。そうして医学が、咳嗽の原因を咽喉が悪いとしてゐるのは、あまりにも見当違ひである。故に咳嗽を止めようとして吸入法を行ふが、... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 憂欝感及び麻痺と痙攣 憂欝感には、種々の原因と種々の症状があるが、最も多いのは頸部及び肩の凝りに因る事である。之は、其項目にある如く、凝りの圧迫によって脳への送血が減少し、脳貧血になる為である。爰に面白いのは、幼児が常に機嫌がわるく憤(ムズ)かる事で、医家に於... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 眩暈及び不眠症 眩暈(メマイ)は非常に多い病気であるが、医学では全然不明とされてゐる。然し、この原因は、実に簡単明瞭である。眩暈には二つの原因がある。一つは、右側後頸部延髄附近に毒素の溜結があってそれが眼球へ送流する血管を圧迫するのである。即ち眼が物体を視... 2020.09.13 明日の医術