夜昼転換と霊層界の変化

霊界の夜昼転換によって、物質世界である現界も霊界の変化に引きずられて大変革を起こすわけなんですが、では霊界が夜の時代から昼の時代にかけてどのように変化していくのかを御教えをもとに考察していきたいと思います。まず霊層界についておさらいしてみましょう、以下の図にまとめてみました。

明主様の御教えをもとにスライドにまとめるとこんな感じになります。ちょっと文字多めでゴチャゴチャしちゃってスライドのつくりとしては褒められたものではないんですけどね。霊界人は当然ですが、今現界で活動している一人一人の人間の幽体もこの層のどこかに所属しているわけでして、それでどの層に所属しているかで幸不幸が決定的に決まっちゃうんですよね。社会が悪い、国の政策が悪いとかいろいろ私も思うところはあるんですけど、基本的には自分の魂がどの階層のレベルなのかで自分の境遇が決定しちゃうんです。それで、明主様が仰るには、180階層もあってこれほど立体的なのは日本ぐらいだそうなんでして、西洋になるともっと平明的で天国3層、中有3層、地獄3層と一層一層がだだっ広い合計9階層になっているとのこと。

それでですね、基本の霊層界はこうなんですけども、御論文や御講話を拝読させていただいてると、どうも実態はちょっと違うなということが分かってくるんですよね。実はまだ第一天国は出来てないとかですね、第一天国はあるにはあるけど微々たるもので、第二天国もあんまりちゃんとできてないとか、昼になるにつれてこれから造っていくんですよって記述がチラホラあるんです。それで天国の建設が進むのと同時に地獄が無くなっていくという記述も見逃せないポイントなんですよね。以下に明主様の御垂示の一例を記載します。

【御垂示】紫微は仏語であって、一番いい、最高の場所の事。仏界の一番立派な都を都率天といい、七堂伽藍や多宝仏塔など、立派な建物が沢山建っている。そこの最高の御宮を紫微宮といい、観音様など一流の仏がおられる。観音様の事を紫微の主といふ。七堂伽藍、之は都率天にある伽藍で、奈良の法隆寺などは此七堂伽藍を写したものである。又祇園精舎ともいふが、祇園精舎は印度にある。多宝仏塔、特別の形式の建築、日本にもある。都率天は第一天国の仏語になる。第一天国は神様の方では未だ出来ていなかったんで、本当はこれから出来るのである。仏界でも、本当には都率天は出来ていなかった。紫微の主は主神であり、五六七大御神はやはり紫微の主である。

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【問】昼の世界に転換するにつれて地獄はどんな様相に変りつゝあるのでせうか。

【答】地獄はズツと違つてくる、一時地獄は浄化がつよくなる、そしてどうしても見込のないのは封じ込まれる。今迄はそういう浄化が緩慢であつたが、今度はそういかぬ。人間でも間違つたのや曇の多いのは、今迄二年か三年で清算されたものも、一日か二日でそうなる。五六七の世はひどい悪人はゐなくなるから地獄の刑も楽になる。今日の下級労働者位である。

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【問】年頭のお言葉で霊界は昼の世界に入る事になつたとのお言葉でしたが、本年より霊界は神界のみになつて仏界は全くなくなつてしまつたのでせうか、それとも依然として仏界は各宗旨毎にあるものでせうか。

【答】一挙に変るものではない。やはり段々に変るので、仏界は漸次神界に転移しつつあるのである。たゞ特筆すべきは、霊界で、最高天国が出来る事と、無間地獄とか煉獄とかいふ最低地獄がなくなりつつある事である。

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【問】ミロクの世が建設される迄には、相当地獄へ落ちて行く者が多いと思はれますが、ミロクの世が建設された時に霊界の地獄はどうなるので御座居ませうか。

【答】五六七の世には、地獄へ落つるものも救はれるものもあるが、救はれる者の方が多い。地獄界も段々少くなって来る。五六七の世になると極く閑散になり、当分はあっても徐々になくなる訳である。それで現界の監獄なども殆どなくなる。刑罰は下等の労働をするようになる。炭鉱夫とか、鉱山夫とか、火夫のような、一番骨の折れる事である。(S23・7・4)

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【問】五六七の御代になりますと、従来の地獄は如何なる形になるので御座いましょうか。お伺い申し上げます。

【答】或時期まであるが、ずーっと苦しみは軽くなる。刑罰は重労働になる。汽車、電車、炭鉱夫、火夫。最低地獄はなくなる。軽地獄のみ残る。(S24・8・21)

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【問】地上天国が実現すれば、霊界の地獄は解決して無くなるでせうか。御教示願ひます。

【答】将来はなくなるが、当分はある。  地獄などは段々小さくなる。刑罰などは無くなる。最極刑は重労働になる。地獄も段々、八段九段がつまって行く。下の方が切りつまって行く。

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【問】過日の御論文にて、もはや仏界が全くなくなった由ですが、そうなりましても幽世大神様の御名前はそのまゝで宜しいのでせうか。

【答】これはね、「全く」なってしまったんぢゃなくて、なりつゝあるんです。一ぺんに昼の世界になるんぢゃなくて、だんだんになって行くんですから、丁度、太陽が段々に高く上る様にね。ですから、まあ仏界の移動が始まったといふ所ですね。移動だって一日や二日ぢゃ出来ませんからね。ま、「昼の部に入った」といふ訳です。幽世大神の御名前は無論この通りですよ。幽世大神は霊界が昼になったってありますからね。――それから、今迄は第三天国位しかなかったんですが、今度初めて最高天国が出来るんです。その反対に最低地獄といふものもなくなって来るんです。まあ、キリスト教でいふ「煉獄(レンゴク)」、仏教でいふ「無間地獄(ムケンヂゴク)」、神道の「根底(ネゾコ)の国(クニ)」といったものはなくなって来るんです。これを現界で言へば、例へば牢屋なんかなくなる、重い罪を作る様な人が居なくなりますからね。そうなると一番重い刑罰は重労働といふ事になるんです。だから、地下へ入って石炭を掘る事や火夫の様な苦しい仕事が重刑になるんです。悪い事をする人が居なくなるから重い刑罰もなくなるんです。

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【問】昼への転換につれて地獄はどの様な様相を呈するのでせうか。

【答】地獄はずっと違って来るんです。一時は浄化が強くなりますから、どうしても改悔の見込のないものは封じ込まれ、見込のあるものは引上げられるのです。で、之が非常にこわいのです。人間もそうで、間違った事をしてゐる人は非常に劇しく浄化されるが、又一面助かるのも早くなるんです。

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【問】昼の世界になっても地獄は存在するのでせうか?

【答】在る事は在りますが、最低地獄の様にひどいのはなくなるんです。だから娑婆の刑罰も重労働といふ様なものが一番の刑になるのです。――

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夜昼転換に伴う霊層界の変化を以下のスライドにまとめてみました。

このようにですね、天国建設と共に最低地獄は無くなっていくという素晴らしい御経綸なわけです。ただし非常に恐ろしいのがですね、『どうしても改悔の見込のないものは封じ込まれる』というこのポイントですよね。明主様は今度の最後の審判で悪の方についたものは『永遠に滅ぶ』と何度も御教えで示されてます。ではこの封じ込まれるとはどういうことか、永遠に滅ぶとはどういうことかということを検討してみる時、暗黒無明極寒地獄に永遠に封じ込まれることではないかなという結論が見えてくるわけです。霊層界が180階層というのは決まっていることなんですよね。それでこれから第一天国の20階層が増築されていくわけですけども、20階層を上に増やしたら合計200階層になってしまう。そこで下の最低地獄の20階層をなくして合計180階層にすると。では切り離された20階層はどうなってしまうのかということなんですよね。この切り離された最低地獄にどうしても改悔の見込みのないものは封じ込まれるのだなということが分かってきます。それでですね、実は面白いことにこの切り離された最低地獄については御教えにあまり記述はないんですけれど、ヨハネの黙示録には以下の様にあるんですね。

『またたわたしが見ていると、ひとりの御使が、底知れぬ所のかぎと大きな鎖とを手に持って、天から降りてきた。彼は、悪魔でありサタンである龍、すなわち、かの年を経たへびを捕えて千年の間つなぎおき、そして、底知れぬ所に投げ込み、入口を閉じてその上に封印し、千年の期間が終るまで、諸国民を惑わすことがないようにしておいた。』

この底知れぬ所とは最低地獄のことに間違いないでしょう。そして1000年間、そこにつなぎおいて封印するとあるんですね。ということはですね、この切り離された最低地獄を今後1000年間、悪魔でありサタンである龍が支配していくというように読めるんですよね。つまり切り離された最低地獄はサタンの1000年王国となるわけです。そして悲しいことですが、このサタン王国の臣民となる予定の現代人がものすごく膨大な数にのぼるということなんですよね。それで、神様と永遠に離れ離れになって、サタンという悪魔に1000年間延々と虐め抜かれ、挙句の果てには魂の消滅に至るという、なんとも救いようのない結末に至るわけです。

しかしながらですね、この最低地獄に落ちるというのも普通に生きてると結構難しい。というのはですね、明主様推薦図書であるワード博士の『霊界探検記』というものがありまして、ここに結構参考になることが書いてあるんです。この物語は、ある男が生前の罪によって地獄に落ちてそこから這い上がってくる物語なんですけど、この男は最初中段地獄の修羅道に落ちるんですよ。それでどんな罪で落ちたかというと『立派な家柄の出で陸軍の士官であったが不始末で辞めさせられ、インドに行ってつぎつぎ夫人を騙しては結婚して金をまきあげ、あげくのはて、現地の人を一人殺してしまったと。その件をうまくごまかした後、イギリスに帰国してインチキ会社をつくって、貧乏人から金をまきあげ、とうとう法にふれて5年の懲役になってしまった。出所後、インチキ賭博場を開いて身をもちくずし、すっかり世間の鼻つまみ者になったのだが、最後はある発明をした青年をうまく抱き込んで結局これを殺害して特許を盗み、ある資本家を口説いて金を出させるところまでこぎ着けた。その契約書の調印の日にバスにひかれて死んだ。』という経緯があって中段地獄にまで行ったとあるんですね。なかなかでしょ。一般人ではここまでできないですよね。それでその後この男は修羅道で将軍の様な地位になっていろんな地獄霊をぶちのめし、それから黒魔術に傾倒して現界の魔術師と結託して盗みや殺人を繰り返して更に落ち、その落ちたところで地獄の人々を騙して鬼にその人たちを売るんですけど、その罪でやっとこさ最低地獄にまで落ちるんですよね。

さて、ではこの切り離される最低地獄に封じ込まれて1000年間サタンの臣民となって虐め抜かれ滅びるのはどのような人々なのかを検討していこうかとおもいます。これについてはですね、私も霊感があるわけではないので見に行って確認できるといわけではないんですよね。御教えから推測しかないんです。ただ人類社会にあまりに大きな害悪を及ぼしてる層は間違いなくそうだろうと思います。御教えにも明主様自身が何度も繰り返し指摘されてることですから、見当をつけるのは割合簡単です。多分以下のような人たちが地獄の臣民となるのでしょう。

①医療、製薬関係者(命をお金に換える人たち)
②悪徳ジャーナリスト、マスゴミ(利益のために真実を曲げる人たち)
③売国政治家、腐敗役人(キックバック、既得権益で私腹を肥やす人たち)
④戦争犯罪者(戦争をビジネスに変える人たち)
⑤グローバル資本家(世界の共産化と人口削減を目論む人たち)

ここに上げたのはほんの一例ですが、①~⑤の人々の協力者も多かれ少なかれ罪を背負うことになるのではないのかなと思います。霊界ではそれを悪いことと知っていたかどうかというところを非常に重要視されるんですけど、これほどの情報社会で悪いとは知りませんでしたは結構難しいと思うんですよね。自分に都合の悪いことは耳に入らないように自主的に情報をシャットダウンしてるのかもしれませんけど、大多数の人は分かってはいるけど生活の為にはやめられない、甘い誘惑に逆らえないというのが本音だと思います。みんなやってるので罪だとは思わなかったというのは全員思ってそうだなとは感じます。

以上の①~⑤はその業の深さで最低地獄にまで落ちるかもしれない一例でしたけど、これとは別に明主様が指摘されてる地獄への特急切符があるんですよね。それが『薬剤』であると。以下【薬が不幸を作る】から一部を抜粋して記載させていただきます。

『では曇りとは何かというと、昔から宗教では罪穢としているが、之は誰も知っているから説明の要はないが、それは表面だけの事であって、その奥の深い処に大きな原因があるのでこれが曇りの本元である。それは何かというと、これこそ世人が最も結構なものとして、昔から現在迄も旺んに使用している彼の薬剤である。といったら何人も仰天するであろうが、私は神示によって知り得たのであるから、絶対信じて貰いたい。

即ち薬を体内に入れればその毒によって血液が濁る。血液が濁れば霊体一致の法則によって霊が曇るのである。故に薬程恐るべきものはないのである。つまり薬で霊を曇らし、重くなって、霊界に於ける地位が段々下降し地獄界に堕ちる。そこで相応の理によって醜悪な行いをする人間が増える結果、病貧争氾濫の苦の娑婆となったのである。

以上の如く人間を不幸にする根本こそ薬剤であるとしたら、平和幸福の世界たらしむるには、何よりも先ず世の中から薬剤を廃止する事で、茲に根本を開示して警告するのである。(地上天国四十四号 昭和二十八年一月二十五日)』

【薬が不幸を作る】の後の御講話
『今読んだとおり、霊が曇ると罪悪を犯す事になります。ところが今の宗教は罪を犯してはいかんという事だけやかましく言って、では罪を犯す気持になるというのはどういう訳かという事は言えないのです。ところが罪の構成ですが、罪を犯そうという気持は悪ですから、悪の発生というのは霊が曇って、つまり魂が汚ごれるからです。悪い事をする気持になるという事は、副守護神の活動が強くなるから、それで副守護神の意志のままに悪い事をする。それを押さえるだけの魂の力がないからそういう事になるのです。

以前私が浄霊している時に、狐が出てこういう事を言ってました。「これほど医者にかからして、やっと死ぬまでにしたのに、貴様横から出て余計な事をして、とうとうオレの目的を邪魔して、ふとい奴だ」と言うのです。どっちがふとい奴か分らないが……。ですから、医者にかからせ、薬をのませるという事は、副守護神がやっているという事がよく分ります。そこで薬をのむから霊が曇る。曇ると奴さんが働きよくなり、その人間を自由にあやつる事が非常にやりよくなるのです。ですから医者にかかったり薬をのむという事は、そういう先生が大いにそう思わせるのです。ですから薬は毒だ、薬という物が人間をそういう様に曇らせるという事を、人間は気が付かなくても、そういう動物霊の方がずっと分っているのです。

そうなってくると、動物以下、動物よりも愚かという事になるから情ない話です。今の人間は虫けら同然だと私はよく言いますが、実は獣や動物の方が文句を言うかも知れません。“オレの方がずっと上だ”と。そういう事などが罪穢れの因ですが、今までの宗教はそれを看破できなかったところに大いに欠陥があるわけです。だからただお説教で押さえ付けるのです。やっぱり原因が分らないために結果に対する防止法が今までの宗教のやり方だったのです。私は、今度その根本を説くわけです。はっきり見せるわけです。ですから罪穢れを犯す人間にはこの事を分らせなければ、どうしても分らないわけです。』

昭和二十九年一月の御講話
『ですから罪というものや、そういう事の関係がはっきり分っていなかったのです。よくお蔭話にありますが“自分のような罪穢れの多い者には資格がない”とか、“それにもかかわらずこういうお蔭をいただいた”という事がありますが、なるほど自分の思いのある罪穢れもあるに違いないですが、思いのない罪穢れもあるのですから、漫然(マンゼン)と罪穢れと言っているのです。ですから罪穢れと人間の幸不幸が今までははっきり説かれてなかったのです。私は何時もお蔭話を見る時に、罪穢れ罪穢れとよくありますが、一番はっきりしているのは薬を使った事です。

昭和二十九年二月の御講話
『根本的に違ってます。薬というものは、薬によっては排泄されるものがあるというそれが根本的に誤まりです。全部体外に出ないのです。残っているのです。その代り減るには減ります。それから曇りというのは、祖先の曇りというのは知れたもので、薬毒の方がずっと多いです。薬毒で霊を曇らせるというそれが殆んどです。よくお蔭話で“自分のような罪穢れの多い者は”とありますが、そういう罪穢れは幾らもないので、薬毒の方が十倍も二十倍もあります。

という具合にですね、薬毒の恐ろしさをこれでもかという程御示しくださっているんですね。先祖伝来の罪穢れよりも薬毒の方が恐ろしいとあるので、ここに注目しないといけません。そして、私が特にこういう方は危ないのではないのかな、知らずして霊層界を下に下に引きずりおろされているのではないのかなと感じているのが以下の方々です。

①衰弱死するまで抗がん剤治療を受けた方
②終末医療と称して死なないように管をつながれて薬漬けにされた方

こういった方々は医療の犠牲者だと思うので、霊界で何かしらの救済があるのかもしれないですけど、私には確認のしようがないわけです。また抗がん剤で衰弱死される方の最後が苦悶の表情であるというのをよく聞くので、そこのところもあまり霊層界的に良くはなかったのだなと感じざるを得ないです。