新日本医術書

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手術

西洋医学中に於て、最も効果ありとする外科手術に就て詳説してみよふ。専門家も一般世人も、手術に依る療法は、病根を芟除(サンジョ)するが故に、其効果は適確であると思ってをるのであるが、之は決して完全ではない。実に拙劣極まる療法であって、人体器...
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物理療法の誤謬

物理療法は近来種類も増加し、医家は治療補助として、大いに推奨してゐるのであるが、此効果に就て、私の観る所を述べてみよふ。物理療法中、近来最も流行する光線療法から解剖してみるに、先づ、ラヂュウムを第一とし、レントゲン、紫外線、太陽燈等であるが...
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殺菌か養菌か

西洋医学唯一の治病法は殺菌であるとしてゐる。そうして、其殺菌法としては、現在薬剤と光線応用である。然乍ら、如何なる薬剤を以てしても、組織に無影響で殺菌し得る事は、到底不可能である事は瞭かであるが、他に方法が無い為、止むなく不確実と知りつつ行...
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病気を治す薬は一つも無い

薬では、病気は治らないといふ事は、医家自身も常に痛感してゐる事であらふ。然し、唯、苦痛を緩和する効果はある。要するに、病気を弾圧するか、又は、麻痺に寄って一時苦痛の感受を軽減し得る丈の事である。薬剤とは、それ以外の何物でもないのである。然乍...
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誤れる毒素療法

抑々、浄化力の強弱は、血液の清濁に因る事は前述の通りである。故に、血液が清浄であればある程、浄化力は旺盛であって、之が真の健康体である。此状態の人は罹病はするが、何時も軽微である。それは前に述べた通り、毒素が多量にならない内、早く排除される...
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健康と弱体

病気其ものは、人体の浄化作用であるとすれば、健康であればある程浄化力は旺盛である訳である。言ひ換えれば、健康が病気を発生させるとも言えるのである。 抑々、人体の健康を大別して、四種を挙げてみる。先づ第一種に属する人から説明してみる。人体内に...
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病気を悪化させる医療

現代医療は、病気治癒でなくて病気遅延であり、病勢を悪化さすのであるといふ事は前述の通りである。其点に就て、今一層徹底的に説いてみよふ。人が先づ病気に罹るとする。そこで、医者にかかる。此場合医療は発熱に対しては解熱療法をし、咳嗽は止めやふとし...
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注射

注射は、最近頗る其種類が増加して来てゐる。それ等を私の知り得る範囲に於て述べる事とする。苦痛軽減の目的による注射、例えば胃痙攣、腸痙攣の如きは、一時的痛苦は確かに消滅するのであるが、それは痛苦の原因たる疾患を治癒するに非ずして、痛苦を感受す...
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薬剤の害毒

人病に罹るや、直ちに医師の門に駈け付け、治療を乞ふのであるが、医師は先づ投薬療法をする。此場合、服薬と注射、塗布薬等であるが、之が治療上に於ける誤謬の抑々の根本である。何となれば、再三述べた如く、病気の根本は霊体に発生し、而して後肉体に表は...
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酸素吸入の誤謬

重態の病人に対し、酸素吸入を応用する事が流行してゐるが、之が非常な誤りであって、反って病気には良くないのである。何となれば、人間が二六時中、呼吸して生きてゐる天与の空気は、酸素や窒素、水素等完全に調和密合されたる完全無欠なものである。従而、...