著述編

救世

日本人の依存性

現在の日本人をみる時、その依存性のあまりに強い事である。之を大にしては日本政府の貿易其他に就ての外国への依存である。又民間に於てもヤレ政府の補助金とか、ヤレ日銀の経済援助とかは元より、中小業者は中小業者で、銀行の貸出がなければ窒息するなどと...
救世

お伺ひロマンス

二人袴(本文省略)御答え私は此小説を読んで面白いと思ふと共に、世の中にはこれと同じような問題がよくあるのを思った。私は此小説の作者岩崎氏から此解決を求められたが、同氏の意図は無論信仰を通してのそれに違いないと思うが、此愛欲の争闘がこゝまで追...
救世

おかげばなし批判 咳止めで悪化す

塗布薬にも薬毒はある(本文省略)之は、船橋先生の言の如く、咳が治らなかったのは、咳を薬で止めようとしたからで逆療法であった。何よりも多量に痰が出てから全治したにみて明かである。此理を知らない世人は一生懸命咳を止ようとするのであるから、一生懸...
救世

おかげばなし批判 自然放置で治療

古血の集溜が発病のもと(本文省略)此患者の病歴を説明してみると斯うである。最初眼の発病は産後眼を使った為である。それは産後古血が全部出切れない中に、神経を使うと、其個所へは必ず古血が集溜するものである。此患者もそうで、眼底に集血したのでその...
救世

おかげばなし批判 事実が示す浄霊の優越性

盲目から光明へ 難症が快癒し感激(本文省略)右の批判此実例は、現代医学の無効果を示すばかりか反って治療すればする程、悪化するといふ事実で、之は何を物語るものであらうか。吾々は決して医学に怨恨がある訳でもないから医学を非難するのは実に辛く、医...
救世

主観と客観

人間は、処世上兎角主観に捉われ勝ちで、特に女性に多いのは事実である。此主観に捉わるる事は、最も危険である。というのは自己の抱いている考え方が本当と思って自説を固執すると共にその尺度で他人を計らうとする。それが為物事がスムーズにいかない、人を...
救世

善人の成功者

之は甚だ奇妙な標題であるが、ちょっと人の気のつかない事だからかいてみるのである。抑々今日迄洋の東西を問はず、人類の耳をそばだてるような大きな事業から、小さいながらも一角成功した人達を検討してみると、少数の例外を除いてはその当事者は善人型は殆...
救世

神は正なり

今更神は正なりなどというのは可笑しな話であるが、一般人は勿論宗教に携はる教師も一般信者も兎角忘れ勝ちであるから茲にかくのである。というのは本教などは特に正義と善行に力を入れているに拘わらず、稀には本道から逸脱し、あらぬ方面へ彷うものもない事...
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不可解な政党人

日本の政党人をみると、実に奇怪極まる感がするは吾等のみではあるまい。それは何かといふと、自党の言は何事も正しく、他党のそれは何事も間違ってゐると決めて了ふ態度である。従而他党が如何に良い意見を吐いても全部といいたい程否定する。他党の政府が如...
救世

善悪の戦ひ

昔から人類社会は、善悪の戦のない時も所も殆んどあるまい。大は国際間から小は個人の家庭にまで殆んど例外はないのである。勿論宗教界にあっても同様である。本教も病貧争の一つである此争ひは或時期までは絶対避け得られないとして其救いに専念している。見...