盲目は治る

昔から盲目は先づ不治とされてゐる。浄瑠璃の壷坂霊験記にあるお里沢市の御利益談などは、一種の作り事としか思えないのである。如何に医学が進歩しても、こればかりは治らないと、長い間思はれて来た。処が最近、死人の眼を移植して効果があったとの医学の報告であるが、これ等の報告は甚だ軽率といってもいい。というのは治癒したとしても数年を経てみなければ確実とはいえまい。何となれば吾等の見解によれば一時は見えても、暫くして見えなくなる事は必至であるからである。然し、万一成功し得たとしても死人の眼を手に入れる事は容易なものではない以上実用的には余り意味はあるまい。故に吾等からみれば殆んど問題にはならない発表である。

処が、本教浄霊によれば何等死人の眼玉も機械も、薬剤も要せずして完全に健康眼と同様に治るのである。最近此驚くべき生きた事実の報告が来たので左に掲載する事にした。

浄霊一年半盲目に遂に開眼す

(本文省略)

(救世六十二号 昭和二十五年五月十三日)