唯物主義者に与ふ

左の文は最近一信者から提出した体験記であるが、之によってみても人霊が龍神(蛇霊)に落ちると共に、又龍神が人間に再生するという事実が明かに示されている。之を読んでも尚唯物主義の牙城から脱け出でられないとしたら、その人は事実を否定してまで主観を守り通そうとする訳で、一言にしていえば文化的丁髷人間といえよう。

昨年十月下旬、胃部に痛苦を覚えておりました処、十二月八日に非常なる激痛となりまして、午後十時頃娘佐藤二三子が、光明如来様にお願致しておりました処、佐藤二三子に蛇の霊が憑依して言うには「自分は今より十年前にその者に殺され、自分としては人間として此世に生れたい」と言われ、此方が救世教の信者である事を幸に憑依したと言われました。蛇の頭部が私の胃部、胴体が腸にあり痛ませる為に舌で胃部を突き、その時には胸部背部迄も激痛を覚えました。それならどう致したら痛みが取れるかと尋ねました処、自分の姿を絵にかいて、明朝半紙一枚に姿をかいて、氏神様(住吉様)に納めて頂きたい。もう一枚は巾四尺、長さ六尺の紙にかき、胴は一尺四曲にし、目に色をつけて明主様に一目御覧願えれば自分はこよなく幸せであると言はれました。それならどうしたら痛みはとれますかと問ふたら爾後二十分には痛みは去ると云はれました。二十分後には完全に痛みは去り、以後一度も痛みませんでした。

(救世六十二号 昭和二十五年五月十三日)