著述編

対談記

中村氏、真山氏との御対談(一) 世の中に薬はあるか

真山氏 併し、薬などは体質に合うとか合わないとか言いますが……。明主様 大体薬という物は世の中には一つもないのです。薬と称している物はみんな毒なのです。というのは、私は病気というものは浄化作用と言ってます。それは体の中にあってはならない物を...
対談記

中村氏、真山氏との御対談(一) 活動の源泉力は何か

真山氏 昨日か一昨日まで自動車で京都の方に行かれたそうですが、お疲れにはなりませんでしたか。明主様 車は往きだけですが、私はあまり疲れてはいません。真山氏 その源泉力と言いますか、源は何処から来るのでしょうか。明主様 自然生活です。私の方の...
対談記

明主様と御対談 (一) アジヤシーン東京特派員ディック・中村氏 ラジオ東京アナウンサー真山照政氏

去る四月十五日、日本における英字雑誌「アジヤシーン」より、御著書『アメリカを救う』及び、御論文『原爆恐るるに足らず』につき、読者の依頼により調査の意向を持って、東京特派員ディック・中村氏が、又ラジオ東京より、アナウンサー真山照政氏、プロジュ...
対談記

谷川徹三氏との御対談(完) 仏像について

明主様 仏教美術の方はどうですか。谷川氏 私は何でも好きです。今度お買いになられた三体の金銅仏では、小泉さんのでない後の二つの方が良いですね。私が見た時には白鳳としてあるが、飛鳥の方が美しいと思いました。飛鳥の方が野蕃な顔をしてますが、良い...
対談記

谷川徹三氏との御対談(完) 玉器、銅器について

谷川氏 玉器はまだお買いになりませんね。私は今玉器に興味を持っていますが、玉器や銅器になると、漢以前でなければ弱くて駄目です。三国、漢の物を、殷や周の中に入れて見ていると、だんだんいやになります。焼物ですと漢のは強くて良いのですが、玉器とか...
対談記

明主様と法大文学部長美術評論家谷川徹三氏との御対談(完) 支那陶器について

谷川氏 この前もありましたが、第五室のはいるとすぐ右手にあった越州窯の鶏頭壺は良い物ですね。今年も去年と同じ所に出てましたが、越州窯では天下の名品ですね。何時見ても良いです。明主様 それに大きいですから良いですね。谷川氏 大きくて強くて実に...
対談記

明主様と法大文学部長美術評論家谷川徹三氏との御対談(三) 茶器について

谷川氏 箱根美術館は今度は茶の方はなかったですが、茶碗もいろいろ拝見したいですね。明主様 茶道具だけはいじらなければ承知できませんからね。谷川氏 それに美術館のような明るい所では駄目ですね。特に井戸茶碗などは茶室の薄暗い所でなければ駄目です...
対談記

谷川徹三氏との御対談(二) 墨蹟、古筆について

谷川氏 墨蹟では茂古林と正澄のはよい物ですね。私は茂古林と清拙正澄、無学の三人が好きです。墨蹟は全部よいですが、この三人のが好きで、手に入れたいと思ってます。明主様 私のところに無学のは二つかあります。大燈のはどうですか。谷川氏 大燈のはよ...
対談記

明主様と法大文学部長美術評論家谷川徹三氏との御対談(二) 浮世絵について

谷川氏 今度保永堂版の五十三次がはいってましたが、銭形平次捕物帳の野村胡堂さんがあれと同じのよい版を持ってます。野村さんは広重蒐集では日本一でしょう。五十三次もいろいろありますが、保永堂の版が一番よいですね。明主様 広重の江戸八景はよいそう...
対談記

谷川徹三氏との御対談(一) 宗教と芸術について

小坂氏 こちらに参ります車の中で谷川先生が「この事業を宗教団体がやっているという事は新しい時代現象だ、今までの日本の歴史を通じて劃期的な事だ。これに対して国家的に理解を深めなければならない」ということを言われてましたが、われわれも賛成です。...