医学革命の書

医学革命の書

豚でも此通り

私はいつも思ってゐるのは、医学では人間と動物とを別々にしており、一方は獣医といって別の科目になってゐるが、之も滑稽である。何故なれば、生物としては上等と下等だけの違ひで、外は大体同じやうになってゐる。故に人間の病気と動物の病気とは、同一方法...
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嗚呼医学なるもの

私が常に言う如く、病気は医学が作るものである事は、何よりも事実がよく示してゐる。此患者などは生来虚弱の躰であった処へ、死産と同時に手術を受けたから、幾種類もの病気が次々発生した。勿論悉く薬毒の為であって、一つの病気を治そうとして薬を入れるの...
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癲癇と精神病

癲癇と精神病は同一のものであって、つまり癲癇は短時間、精神病は長時間と思えば間違いない。勿論之は霊的原因であるから、医学では勿論手が出ない。医学が何程研究したとて無駄であるから、廃めるべきである。では霊的だから信仰なら治るかといふと、それが...
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歯痛も此通り

医学では歯科の方は別の科目になってゐるが、之は間違ってゐる。何故なれば病原なるものは一つであって、只現はれたる場所によって違ふだけの話である。処が医学はそれに未知の為、症状によって原因も違ふやうに思ひそれぞれ病名が違ふのであるから、全く幼稚...
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結論

今迄説いた処によって、読者は大体の概念は得られたであらう。之を最も大乗的にいへば、今迄の医学は人智から生まれた医学であり、本医学は神智から生まれた医学であるといったらよく判るであらう。即ち前者は病原を固める方法であり、後者は溶かす方法であり...
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人間の寿命

病気とは体内保有毒素の自然排除作用の苦痛であり、言はば体内の掃除であり、浄血作用である事は分ったであらうが、此理を知ってその通りを守れば益々健康となり、百歳以上の長寿も敢えて不可能ではないのである。といふのは言う迄もなく、百歳以下の死は病の...
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健康の自由主義

病気とは体内浄化作用であり、それに伴う苦痛をいうのであるが、之を逆の意味に解し、浄化停止を以て治病の方法としたのが医学の考へ方であった。そうして此停止手段としては、身体を弱らすに限るから、薬と称する毒を用ひたのである。従って毒の強い程よく効...
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薬の逆効果

次に薬の逆効果をかいてみるが、再三述べた如く、今日迄広い世界に薬で病が治った例しは一人もない事である。勿論治るといふ事は、手術もせず薬だけで再びその病気が起らないまでに根治する事であって、之が本当の治り方である。処が事実はその悉くが一時的効...
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薬毒に就いて

前項迄に詳説した薬毒の如何なるものであるかは、大体分ったであらうが、茲に最も明かな例をかいてみると、若し薬なるものが本当に病を治す力があるとしたら、先祖代々人間体内に入れた薬毒は、驚くべき量に上ってゐる筈であるから、現代の人間は非常に健康に...
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薬毒(二)

茲で薬毒の症状に就いてかいてみるが、彼の天然痘に於ける掻痒苦であるが、之は掻痒苦中の王者である。此病気の原因は薬毒の遺伝であって、之が浄化によって皮膚から排泄されるのであるが、治ってからも醜い痘痕が残るので人は嫌うのである。処が種痘によって...