明日の医術

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浮腫及び盗汗

浮腫(ムクミ)は、其原因として二種ある。それは、腎臓及び膀胱の支障である。そうして腎臓が原因の場合は、腎臓疾患の説明中にある如く腎臓萎縮に因る余剰尿が原因であって、軽きは局部的、重症は全身的に及ぶのである。又、浮腫が左右孰れかに特に多い場合...
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下痢

下痢は最も多い症状であるが、先づ急性と慢性とに区別される。急性は、飲食物による中毒即ち“食あたり”が多いのである。世間よく、寝冷によって起るといふが、之は殆んど誤りで、冷によって下痢をするといふ事は極稀である。食あたりの下痢の際、薬剤等によ...
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不快感及び嘔吐

爰に、不快感といっても種々あって、其症状は一定してゐないのであるが、重なる症状を記せば、嘔気(ハキケ)、痙攣、悪寒、船車の酔、朦朧感、焦燥感等であらう。そうして最も多いのは嘔気であらう。此症状は、原因としては脳貧血に因る胃の反射作用と、高熱...
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掻癢苦

人体に於ける痛みの苦痛は、誰も知る所であるが、掻痒の苦痛は体験者でないと判り難いであらう。実に病的掻痒苦は、痛みに劣らぬ苦しいものである。此疾患の原因としては薬毒、然毒、食餌中毒の三種であって、其中薬毒に於けるものから説いてみよう。先づ、掻...
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痛苦

痛苦即ち痛みなるものは如何なる訳であるかといふに、前にも述べた如く浄化作用の発熱によって凝結毒素が溶解され、液体となった毒素が、何れかに出口を求めて、その方向に進まんとするその運動が、筋肉の神経を刺戟する。-それが普通の痛みの原因である。以...
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発熱

医学上、発熱の原因として今日迄種々の説が行はれてゐるが、今日一般的には、発熱中枢なる機能が頭脳内に在って、それが何等かの刺戟によって熱が発生するといふ説である。又、四肢の運動に由る為と、肝臓及び腎臓からも発熱するといふのである。そうして人間...
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病気症状と其解剖

茲に、病気症状といへば、大別して左の如きものであらう。発熱、痛苦、掻癢苦(ソウヨウク)、不快感、嘔吐、下痢、浮腫(ムクミ)、盗汗(ネアセ)、眩暈(メマイ)、不眠症、憂欝感、麻痺、咳嗽、逆上(ノボセ)、耳鳴、痙攣、冷へ、便秘等であらう。之等...
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神の経綸

抑々宇宙とは何ぞや、それは無限大の空間の中に、太陽、月球、地球及び星辰が存在している事は誰も知る処である。そうして吾々の住む此地球こそ宇宙の中心であり、主である。又日、月、星、辰は地球の為に存在し、地球は日月星辰によって存在するのである。故...
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惟神医術

私が創始した此医術こそは、真の日本医術であり、日本的療法と思ふのである。それに就て私は、別の方面から観察してみたいのである。別の方面とは何であるかといふと、それは日本神道即ち惟神の大道によってである。そうして、惟神の大道とは、私の考察によれ...
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幸福への道

凡そ如何なる人間と雖も幸福を希はぬ者は一人もあるまい。全く幸福こそ、人間の欲求としての最大のものであり、最後の目標でもあらう。そうして幸福の最大条件としては、何といっても病気の無い人間、病人の無い家庭之以外にないであらう事は余りに明白である...