明日の医術 二一、小児病 百日咳 百日咳も多い病気であって、強烈な持続的咳嗽によって、白い泡の如きものを嘔吐するので、それが百日咳の毒素であるが、此先天的毒素を全部体外へ排泄するのに百日位かかるので百日咳といふのである。そうして右の如く、強烈な咳嗽及び嘔吐の場合、その苦悶の... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 二一、小児病 麻疹 此病気は、他に異常がないのに、数日間発熱が持続して、それから発(オコ)るのが普通である。之は生理的浄化作用であるから、放任しておいても大抵は治るのであって一時に発疹する程いいのである。此際外出したり、風にあてたりすると、発疹を妨げるから良く... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 二一、小児病 最後に、小児に特有な病気を概略説明してみよう。それは先づ疫痢、麻疹(ハシカ)、百日咳、肺炎、喘息、脱腸、小児麻痺、ヂフテリヤを重なるものとし、其他種々の病気がある。疫痢は、小児に最も多く、最も恐るべき病気とされてゐる。今迄何等異状のなかった... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 二○、腫物とその切開に就て 腫物には、瘍疔(ヨウチョウ)や其他結核性等種々あるが、大体は同一と見做して可いのである。それは腫物のすべては浄化作用によって、体内の不純物が毒血や膿汁となって一旦皮下に集溜し、腫脹し、皮膚を破って排泄せらるるのであるから、全く生理的自然作用... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 一九、婦人病 婦人病にも種々あるが、概略左に説いてみよう。最も多いのは、子宮に関する病気である。医学では子宮内膜炎又は実質炎、周囲炎等の名称を附してゐるが、炎のつく限り有熱病であるから、浄化作用が起ってゐるので、放任しておけば必ず治癒するのである。然るに... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 一八、精神病及び癲癇 精神病と癲癇は洵によく似てゐて、共通的のものであるが、又異なる点もあるのである。そうして此孰れもが、全然霊的原原によって発病するのであるから、如何に体的、唯物的療法を行ふと雖も効果がある筈はないのである。故に、之は、霊的病気の項目に詳説する... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 一七、花柳病 花柳病といへば、医学上硬性下疳(コウセイゲカン)即ち梅毒及び軟性下疳及び淋病の三種とされてゐる。然し、近来今一種発見されたとして居るが、茲では三種だけの説明で充分と思ふ。硬性下疳は医学上スピロヘータなる黴菌によって、不潔なる行為から感染す... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 一六、脚気とバセドー氏病 此脚気も、日本人特有の病気であって、原因は、医学で唱ふる如く白米食である事は言ふ迄もない。故に療法としては、最も簡単なのは七分搗(ヅ)きの米食になし、副食物を成可く多く摂るやうにすれば速かに治癒するのである。又、他の方法としては米糠を食後... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 一五、痔疾患 日本人特有の病気に痔疾患がある。其病気症状も種々ある事は、世人が知る通りである。其中最も多いのは脱肛であらう。之は、医学でも言ふ通り、日本の便所の構造が悪い為も確かにある。そうして脱肛は、排便方法によって治すのが一番良いのである。それは、便... 2020.09.13 明日の医術
明日の医術 一四、癌病 癌に関係した病気の多い事も、周知の事実である。そうして此病気は他の病気と異なりその原因が膿ではなく癌特有の毒素であって而も人体の如何なる部分即ち筋肉でも骨でも臓器にでも遠慮なく移行拡充するといふ、実に恐るべき病気である。医学上無菌とされてゐ... 2020.09.13 明日の医術