救世

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お伺いロマンス 二人袴(三)

岩崎 栄「焼酎は無かっただか、お春」吉太がモソッとした声で、永い沈黙を破った。しかしお春はやはり、つッ伏せたまま返辞をしない。吉太はお春の背なかを跨ぎ、煤け破れた袋戸棚を開け、まるでゴミ捨場に転がっている油徳利みたいに汚ごれた一升徳利と、フ...
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お伺いロマンス 二人袴(二)

岩崎 栄一間の土間が表から裏に抜けている。土間の左側の大きな掘り炉で榾木が燻り自在鍵に懸けた煤けた鍋で、芋粥らしいものが沸々と煮こぼれている。屋内の灯りは、煙りながら、ときどきチロチロと燃えあがる榾火だけで、電灯も石油ランプも無い生活である...
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お伺いロマンス 二人袴(一)

岩崎 栄信州から越後へ越す山また山の、その途中の深い谷間に、きれいな温い湯の湧く集落がある。集落―とも云えまい。人家は、たった二軒しきゃ無い。むかし、明治時代にはまだ五軒の湯宿が、一丁ばかりの渓谷沿いにパラバラと点在していたのだが、自然と、...
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おかげばなし批判 奇蹟偶然にあらず

霊界に根源がある愛知県A・T余りの有難さに何から書き始めたらよいか判りません。私は三人の子持ですが二人とも(六歳と八歳)大変体が弱く、熱を出したりおなかをこわしたりしどうしでございました。又主人が戦死致してから私には心配事のたえまがありませ...
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信仰即正義

先づ宗教とは何ぞやといへば、言うまでもなく宗教理論や宗教哲学を難しく説く事ではなく帰する処正しい人間を造る事であって、それ以外の何物でもない。然し口でいえばそれだけの事で甚だ簡単であるが、実際上その簡単な事がとても難しいのである。論語に、言...
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一つの苦しみ

私と雖も種々な苦しみはある。勿論現在の如き暗黒無明の世界を切開くのであるから、サタンも提婆も跋扈跳梁しており、嫉妬羨望迫害悪評誤解の槍衾に囲まれているようなものである。それ等を突破し、此地獄世界へ天国を徐々として拡げるのであるから、その困難...
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地上天国の一考察

吾等の言う地上天国なるものを最も判り易くいえば美の世界である。即ち人間にあっては心の美即ち精神美である。勿論、言葉も行動も美であらねばならない。之が個人美であり、個人美が押拡がって社会美が生れる。即ち人と人との交際も美となり、家屋も美はしく...
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おかげばなし批判 自信なき浄霊

それで危ふき一命救う島根県K・K長年病弱にて苦しんでいた私は弟とともに昨年四月I先生より教修をお受けしましてより家族揃ってお恵みを頂き健康体になりました。弟は次々と病患に悩む人々を治させて頂いていますのに、私は家事に追われて遂にお道の御手伝...
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おかげばなし批判 浄化を知れ

医学で手のつかぬ全身麻痺は救はれる愛知県K・V昭和二三年一一月某日仕事を終えて帰宅致しましたら何となしに足の踏ン張りに身体がこわく、痛いのかと思うとそうでもなく重々しい訳も判らない変な気持ですから明日の仕事(トラック運転)を予測して足でも不...
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おかげばなし批判 六○六号の注射

中毒で頭脳を犯される福岡県T・T昭和二三年九月頃より主人の眼が霞み仕事が出来難いと言って近所のお医者に行き六〇六号の注射二四本、その他の注射を続ける事三カ月、少しも良くならず眼は段々悪くなるばかり左半身は不自由になり、頭はぼんやりして毎日ぶ...