天国の福音

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耳鼻咽喉疾患

耳病としては中耳炎、耳鳴、耳垂、聾耳(ツンボ)等であり、中耳炎は既説したから省くが、耳鳴は医学上原因不明で治療の方法は無いとされてゐる。真因としては曩に説いた如く、内耳近接部の頭脳、顳 (コメカミ)部、延髄部、耳下腺等に溜結せる毒素の緩慢...
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眼病

近来日本人に最も多い病気として近視眼がある。医学上治療困難とされてをり、原因も適確には判ってゐないやうであるが、之は延髄附近に集溜せる毒結が、眼の栄養としての血液送流管たる血管を圧迫する事によって、眼が栄養不良に陥る為である。そうして眼鏡を...
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脳疾患

脳疾患は種類が多く、脳溢血、脳充血、脳血栓閉塞、脳卒中、脳膜炎及び結核性脳膜炎、脳貧血、頭痛、眩暈、圧迫感、朦朧感、重量感、焦躁感、憂欝、不眠症、嗜眠性脳炎(シミンセイノウエン)、脳脊髄膜炎、脳震蕩等であらう。脳溢血は、頸部又は延髄部に溜結...
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心臓及び高血圧

心臓病は医学上大体狹心症、弁膜症、肥大症等に分けられてゐる。即ち狹心症は発作的に胸部激痛、圧縮感、呼吸切迫等で、苦痛は頗る激烈洵に恐るべき症状である。重症は一回の狹心症によって一命を落すものさへあるが、大抵は一旦恢復するものである。此原因は...
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喘息

喘息は医学上原因不明で治癒最も困難とされてゐる。又医学は喘息に二種あるとしてゐる。一は心臓性喘息、一は気管支性喘息といふ。即ち前者は発作的で、発作の際激しい呼吸困難を来し、重症に及べば呼吸切迫殆んど死の直前を想はしむるものがある。後者は強烈...
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肋膜及び腹膜炎

肋膜炎は医学上三種に分けられてゐる。即ち湿性及び化膿性及び乾性である。湿性は肺臓を包囲せる膜と膜との間に間隙を生じ、水即ち尿が溜るのであり、化膿性は膿が溜るか又は溜尿が時日を経て膿化せるものをいふのである。乾性は肺膜に間隙を生ずるも、液体集...
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腎臓及び糖尿病

腎臓病は急性と慢性とあり、前者は稀で一般に謂ふ腎臓病は殆んどその後者である。急性は高熱及激烈なる腰痛を伴ひ動くさへ不可能であるが、之は頗る治癒し易いのである。それに引換へ慢性は、医療では治癒に時日を要するよりも殆んど不治とされてゐるが、本医...
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胃疾患

日本人に最も多い病気として胃疾患がある。此病気は周知の通り種々の症状があるが、最初は殆んど軽症であるに係はらず、療法や摂生(セッセイ)の誤謬の為漸次慢性となり、一進一退の経過を辿りつつ終に重症にしてしまふといふのが大部分である。最初は消化不...
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扁桃腺炎及び盲腸炎の手術

近来最も多い病気に扁桃腺炎がある。此病気は大抵の人は経験してゐるであらう。医学に於ては扁桃腺なる機能は未だ判ってゐないのである。何となれば不用として手術によって除去するからである。考へてもみるがいい。人体に不必要なるものを造物主が造る筈がな...
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病患と医学の誤謬

現代医学に於ける誤診並びに治療の無能なる事は、医家と雖もよく認識してゐる筈である。内科的病患が診断と解剖との相違の大学に於ける統計のあまりに多い事は世人は知らないであらう。又西洋医学の治病成績の統計を作ったなら想像もつかない程の不成績に驚く...