天国の福音

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総結論

私は此著述によって、先づ人間幸福の源泉たる健康の問題解決と、病無き世界建設の可能を説くと共に、貧乏及び争闘の絶滅をも説いたのである。而も右の由って来る根源は霊界に在り、霊界よりの解決こそ目的完遂の真諦である事の原理をも説示したのである。そう...
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正邪の戦

昔から釈迦に提婆といふ事があるが、私といへども断えず提婆と戦ってゐる。それに就て二三の例を挙げてみよう。其頃某資産家のTといふ四十余歳の夫人、長い病気が、私によって漸次快方に赴いた時である。或日電話で『すぐに来て呉れ』との事で早速行った処、...
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恋愛とは何ぞや

男女間に於ける恋愛なるものは、その原因全く霊作用である事を私は世の青年男女に告げたいのである。それに就て二つの例を挙げてみよう。私は実業に従事してゐた頃、私の事務所で傭ってゐた廿歳位の女子美術学校の生徒があった。私の営業が美術品で、その図案...
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狸霊と髑髏

左の二つの例は私の弟子である、某海軍大佐夫人の手記で参考になると思ふから茲に掲載する事とした。久し振りに九州から上京した姉(二十数年間女学校教師奉職中)と火鉢を囲んで、尽きぬ話はいつか霊の実在や、現代科学では割切れぬ神秘力等の事に触れてゆき...
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グロ患者

私が多数の患者を取扱った中に、最もグロ的なのを一つ書いてみよう。それは四十歳位の男子で、初め実兄に伴はれて来た。曰く『此弟は仙台の脳病院へ入院してゐたが、捗々(ハカバカ)しくないので東京へ招び寄せ、○○病院の診察を受けましたが判らない。』...
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変質狂

狂人は皆変質であるが、之は又珍らしい型である。此男は四十幾歳で、発病後五六年経つが、態度も話しぶりも普通人と少しも変ってゐない。精神病者とはどうしても受取れないが、此男の語る所は次の如きものである。私の腹の中には○○○といふ神様が居られ神様...
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酒飲みの霊

飲酒癖は天狗其他の憑霊に因る事は曩に説いたが、それとは別の原因もある。之は酒乱即ち酔ふと人格が一変するので、次の如き例があった。三十歳位の男子、平常は頗る温和(オトナ)しいが、酒を呑むと全然一変し常軌を逸し、最も困る事は近所の酒屋を飲み廻る...
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狐霊と老婆

私が実験した多くの中での傑作を一つ書いてみよう。之は五十余歳の老婆で、狐霊が二三十匹憑依して居り、狐霊は常に種々の方法を以て老婆を苦しめる。それで私の家へ逗留させて霊的治療を施したのである。その間五六ヶ月位であったが、此老婆は狐の喋舌る事が...
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狐霊

日本の霊界に於ての狐霊の活躍は特筆すべきものがある。そうして狐霊は好んで○○宗に接するが、それはその経文を聞くと狐霊の通力が増すからだと、狐霊が言った事がある。その宗の行者も亦よく狐霊を使って霊験を得てゐる。病気治しや当てもの等を行ふが、病...
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化人形

此話は頗る面白い霊的事象であったと、今でも思ってゐる。それは当時或人から『化ける人形があるんだが、霊的に解決出来まいか』と言はれたが、それは斯うである。或る処に等身大の阿亀の人形がある。それの持主になった主人は必ず悩まされるといふ。それは決...