御神書

地上天国

巻頭言

中国の共産化によって予期した事とはいひ乍ら、日本も安閑として居られなくなった昨今、その萌芽は已に各方面に表はれ始めたようである。こゝ暫くは共産反共産、の摩擦は免れ得ないであらう。此渦中にあって凡ゆる宗教は如何なる動きを見せるであらうか、実に...
地上天国

時の神様

一切万有人事百般、時の神様によって支配されないものは恐らく一つもあるまい。興亡常なき歴史の推移も、善悪正邪の決定も、時の神様から離れて存在するものはない。そういふ意味で今日善であったものが、何年かの後には悪となり、今日真理としたものも何年後...
地上天国

半文明時代

何人と雖も、現在は最も進歩せる文明世界と思ってゐる。成程野蛮未開の原始時代に比ぶれば、確かに高度の文明を形造ってはゐるが、それは唯物的の半面であって、唯心的には半野蛮を出でないといっても恐らく否定は出来得まい。事実古代から人類は常に戦争の為...
地上天国

巻頭言

熟々世相を観ると、為政者の歎声を発する事も無理ないと思ふ程その余りに社会悪に満ちてゐる事である。敗戦国であるからと言ってしまえばそれまでだが、吾等は到底晏如たる事は出来ない。勿論心あるものは何とかしなければならないと思ってはゐるが、扨てどう...
地上天国

奇蹟! 奇蹟!

吾々は常に奇蹟には恵まれ通しで、知らず知らず麻痺状態になってゐる。処が今回吾々と雖も撞着せざるを得ないような奇蹟が起った事を報告しよう。それは三月五、六、七の三日間小田原市五六七教会本部に於て春季大祭がとり行はれた時の事である。其折りの参拝...
地上天国

霊に税金がかかる

此標題を見た人は合点がゆかないであらうが、以下の説明によって成程と納得がゆく筈である。本教団に対し、全国の新聞を賑はした彼の税金問題は大抵の人は知ってゐるであらう。実に二五二四万四八三二円一八銭也(既納税額を含む)といふ箆棒な税金をかけられ...
地上天国

神に愛される

信仰の妙諦を一口に言えば「神様から愛される」事である。「神様の御気に入られる」事である。然らば神様はどういふ人を愛されるかといふ事であるが、それは後にしてその前に先づ知っておかなければならない事がある。それは本教団の使命である。此使命たるや...
地上天国

神霊放射能時代

近来、放射線又は放射能といふ言葉がよく使はれて来たのは周知の事実で、特に原子破壊の学理が進むにつれその傾向は著しくなりつつある。勿論此言葉はラジウム発見からであるが、今日に於てはウラニュウム・トリウム・プルトニュウムの如き漸次種類が殖えつゝ...
地上天国

巻頭言

本誌もお蔭を以て漸次知れ渡り、発行部数も毎号増加の一途を辿ってゐる。此雑誌位値打のあるものはない。一度読んだら放せないといふのが専らの定評である。と露骨にいふとあまりに手前味噌となるので、些か心苦しい次第である。とはいうものゝ何しろ本誌に掲...
地上天国

正直者が馬鹿をみるとは嘘だ

此標題の如き言葉は大分前から聞くのであるが、此言葉を深く考える時、甚だ面白くない響きを社会人心に与えやしないかと思ふ。然し事実その通りであるなら致し方ないとしても、私の経験上此言葉のような事実は絶対にない事を保證する。之に関し以下論じてみよ...