御 教 え 集 第三号

十月一日

(お  伺) 
本年二十歳の女、三年程前アブに眼の縁をさされ、五、六時間殆んど失明状態でしたが、放任しているうちに段々良くなり、一週間後の視力は、左眼で直線の物を見ると曲つて見え、小いさな黒点が何時も眼の前をちらちらして居ります。発病一週間後と三年間経た現在と殆んど変りありません。但し時々見にくくなつたり、又はつきり見える時も御座いました。発病十五日後医者に行き、点眼薬を二、三日施した位で医療は加えておりません。今年八月頃に至り、若干眼に痛みを感じ、偶々充血したり見にくくなつたりした為、眼科専門病院へ行き診察を受けた結果、慢性脈絡膜炎と診断され、放任して置いても、手当をしても失明の虞れありと言われたそうであります。この原因はアブの毒の為で御座いましようか。

〔御  垂  示〕
之は何でもないですよ。之はアブに刺された時内出血したのが、外に出きらないで、目の中に入つて固まるんです。殆んど変りがないと言うのは、固まつて了つたんですね。二、三日目薬をやつたので余計固めたんですね。八月頃に至り――と言うのは、固まつたものが外に出ようとして、それで痛んだ。充血したと言うのは、毒血が溶けて出ようとして、白目の方迄溶けたものが、拡がつたんです。慢性脈絡膜炎――之は出鱈目ですよ。失明の虞れ――随分悪い事を言いますね。失明なんて絶対ありはしない。そんな事で失明しては堪らない。アブに刺された位で失明なんて、常識で考えてもないです。うつちやらかして置くと良い。アブの毒じやない。内出血です。必ず治ります。浄霊すれば、血の固まりが溶けて出ますから何でもない。折角出かかつたのを医者に行つて――点眼薬なんかやつたからです。そう長くかかりません。失明なんて絶対にないから、安心してやれば良い。医者は分らないんだからね。良い加減な自己判断でやるんだから困るんですね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
左の様な急を要する場合に御浄霊の急所は何処で御座いましようか。

一、水に溺れ、気を失つた場合。

二、ガス其他感電等により昏睡状態の場合。

三、子宮癌や切傷等にて大出血し、脈が微弱になり苦悶の状態にある時。

四、狭心症、脳溢血等にて苦痛を訴えて居る場合。

〔御  垂  示〕
一、気を失つた場合は、呼吸が止まつて、心臓が止まるんだから、心臓をやれば良い。そうすると、停止した心臓が動き出すと言う意味ですからね。先には、手をこう(上下に動かす)するが、やつても悪くないが、つまり心臓を甦えらせ様と言うんですが、浄霊すれば良い――余程時間が経つてない限りね。

二、ガスの方はここ(後頭部)です。鼻から嗅ぐんですから、嗅いだガスがここ(後頭部)に溜りますから、後頭部をやれば良い。感電はやはり心臓ですね。

三、子宮癌で出血と言う事はないんですがね。之は月経の血の固まりですね。それが溶けて出血するんですから、気を失う程の事はないですね。切傷等の場合は心臓で良いんです。浄霊は――何時も言う通り輸血ですからね。素晴らしい輸血です。普通の人間から二百グラム輸血するより、之(浄霊)で五百グラムや八百グラムは何でもない。四、五分やれば良い。輸血の方は心臓をやれば良いから、やはり心臓をやる。素晴らしい効果がある。

四、狭心症と脳溢血は全然違ひますからね。狭心症と言うのは、心臓を圧迫されるんですね。毒が固まるんで、之は心臓ですね。前と後から両方やると良い。固が溶けますから、心臓が楽になる。脳溢血はここ(延髄)の血管が破れて溢血するんですからね。脳溢血の起りたてですと、ここに固まりがありますから、ここと前頭部ですね。之が、こう(頭の上を通り反対側の肩)にいきますからね。肩ですね。肩をやると、手の方が楽になります。溢血は早いですからね。溢血してから、すつと行きます(反対側の肩に)からね。之を大体主にして浄霊すれば良い。毒血ですからね。こうして、毒が減る。

………………………………………………………………

(お  伺) 
御神書「文明の創造」の宗教篇中に伊弉諾尊様の子供に五柱の神様があり、長男が伊都能売大神、長女が天照大神云々と御座いました。そして二千六百年前の事だと御教示戴きましたが、人類が地球上に生息する様になつたのは幾万年も昔の事と思います。伊都能売大神様の父神伊弉諾尊は人類発生の祖では御座いませんでしようか。年代の点で解らない処が御座いますが、御垂示御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
之は飛んでもない間違いです。人類発生と言うのは、先ず――そうですね――百万年位前ですね。百万年以上ですね。私は神様から、以前に神憑りで、五十万年前から知らされた。その時には相当人間だつたんですからね。少く共人間の形をしていたんですね。伊弉諾、伊弉冊と言うのは、極く僅か前ですよ。それを歴史に書いてありますからね。大体、天照大神だつて、極く僅か――二三千年前ですからね。ですから、神代史や何かに色々あるのは、皆んな近代です。そう思つていれば良いです。神道の方でいきますと、天御中主尊が最初で、高皇産霊に神皇産霊とある。豊国主尊、伊弉諾、伊弉冊となつたんですが、日本では約三千年位前ですね。極く近代ですね。そう思えば、何でもなく分るんですよ。それ迄の歴史と言うのは、どうせ想像もつかない程長くかかつている。漸く人間らしくなつたのが、大体エジプトですね。あの時代ですね――人類の文化の最初と言うのわね。だから、大体五、六千年前からですね。その前は、文字は無く、半獣生活ですね。私が神憑りで教えられたのは、五十万年前から七千年前迄ですね。それでパツと終つちやつたが、七千年後が、大体歴史で推定出来るものですね。五十万年前を、いずれ私が書きますが、それは、殆んど獣と人間の間位のものでせうね。皆んな穴居ですからね。地に穴を掘って居て――始終獣に襲われるので、獣との闘いですね。そう言う生活をして居た。今の神様の事は御伺ひ事項と違います。病気の事だけですね。私もうつかり答弁しちやつたが――之は特別面会の時聞くべきものですね。

………………………………………………………………

【御  教  え】

(御論文「⇒彌勒三会」のあとの御教)

ここには態と書かなかつたが、彌勒三会と言うのは、彌勒が三人会うと言う事で、彌勒と言うのは、釈迦、阿彌陀、観音ですからね。それで、大本教の教祖の出口直と言う方は釈迦になる。つまり稚姫君尊と言う神様ですね。阿彌陀は法身の彌勒で、出口王仁三郎先生ですね。聖師様ですね。それで、私が応身の彌勒で、丁度三人が会つた訳ですね。二十世紀の今日にですね。之が彌勒三会ですね、彌勒三会が済むと、愈々五六七の世が始まる事になる。之は、大本教でも――誰も知らない。教祖様も聖師様も知らなかつたかもしれないですね。それに就いて――こう言う訳なんです。全て、神様は型でやるからして、色々な型がある。丁度鋳物を鋳る見たいです。世界の型をやる事は、最初は真中ですから、真中に一寸神様がやられる。今のソ聯とアメリカですね。世界の二代勢力が、今の処冷めたい戦争をしている――一寸あたたかいのは朝鮮だけですがね。そうすると、二大勢力は、最初小さい型があり、それが変化すると、世界的になる。その型を私は神様から見せて貰うばかりでなく、色んな事をやるんです。ですから、小さい事が非常に大きい事になつていくんです。信者さんが、一人々々居ますが、この中で、一人で何百万、何千万の型をやつている人が居る。私が最初始めた時、数人の型が集まつて、その人達が或民族を代表し、一国を代表し、地方を代表する――何億、何千万の代表をしている。だから、以前に私は、イギリスの型、インドの型と良く言つたものです。その人を救うと、その系統の人の数が、ずつと多くなつて救われる。その次に、その又一人々々が救われる。そう言う風に世界は出来ている。神様の経綸と言うものは、そう言う風にやつていくものです。だから、非常に神秘で面白いものですね。東京で最初にやり始める時分には丸の内ですね。丸の内の中央亭と言う西洋料理屋があるが、私があそこで始終やつていた。あれが、霊界で言うと中心になるんです。だから、名前で言つても「マル」の「ウチ」の中央亭でせう。ですから、ここで喋つた事は――言霊で、言霊界に一つの波紋を起すんです。言霊が世界に拡がつて、それが具体化して来る。だから、その時に話した通りに実現しつつあるんです。ですから、今私がやつている事も、もつと段々拡がつていつて、結局世界的に拡がる。そうして、それが具体化して来る。丸の内でやる前にも、小さくそう言う事をやつている。そう言う事は非常に神秘なんです。で、今言う彌勒三会と言う事も、大本教と言うのは、その型をやつているんです。お筆先に「大本教とは世界の型であるから、この中を見て居れば世界は何うなるかと言う事は、見当がつくぞよ」と言うのがある。教祖と言うのは厳格な――経なんです。東洋は精神文明なんです。ですから、始終ちやんと座つて居られて実に厳格そのものなんですね。だから、皆んなその行いには感心するんです。お筆先に「直は経であるから真直であるぞよ」とある。それに引替え、聖師様は緯ですから、年中寝ているんです。ですから、大本教では聖師様の部屋は年中蒲団敷いて、枕をしている。で、そこに入ると直ぐに寝て了う。何処の部屋にも蒲団敷いているんです。それで、警察が来た時、出口と言うのは、変な――信者の女をそこに寝かせてけしからん。と、変に取られたんですね。「霊界物語」と言う、長い著述をしたが、寝乍らしたんです。教祖様は経、聖師様は緯なんですからね。東洋は経、西洋は緯です。処が、教祖様はそう言つた厳格な為に旨くいかない点が色々あつた。それで、聖師様が出ると、緯ですから、非常に発展したが、その為に非常に失敗した。そう言う訳で、経でいけない、緯でいけない。経にあらず、緯にあらず。之が伊都能売になる。五は経で、三は緯ですからね。そこで、教祖さんは経でいけなかつたし、聖師さんは緯でいけなかつた。その中間ですね。経であり、緯であり。経にあらず、緯にあらず。経緯結んだ真中ですね。之が伊都能売です。私が伊都能売で、伊都能売が応身彌勒です。応身彌勒が観音様です。そこで、観音さんと言うのは男であり、女であり。男にあらず、女にあらずと言うんです。応身の彌勒と言うのは、如何なる事でも自由自在――千変万化ですね。それが分ると、実に良く解る。先方が堅苦しかつたら、堅く。女なら柔らかく。頑固なら頑固に――私はそう言う様に性格に変化があるので、変だなと思つていたが、応身の彌勒の働きが判ると、良く分ります。ですからメシヤ教の凡ゆる事が――決して何んにでも捉われない。宗教の様な処もあるし、それから今私は鉱山をやつているが、金儲けもあるし、芸術もあるし、何でもあるんですね。今迄は、宗教と言えば馬鹿に堅苦しくなつていた。之も伊都能売式なんです。凡ゆる色んな様相を備えているんですね。之によつて初めて、一般人類が救われる。民族にも色々ありますからね。ですから、凡ゆる病気――肉体の病気も精神の病気も――それから貧乏、経済に関係しますが、経済も政治もあります。政治の事は触れてはいけないと、法務庁から言つて来ているので言わないが、本当は言ひたい説もあります。無論、論文なんかも私は始終書いている。今は伊都能売の働きなんです。之が本当のものです。真理ですね。ですから常識を尊ぶ。常識と言うのは、偏らない考え方ですからね。ですから、宗教的に非常に厳格な処もあるし、又非常にくだけた点もある。と言う事も、そう言う事なんです。彌勒三会と言うのは、つまりそう言う事なんで、つまり経で失敗し、緯で失敗し。そうして経にあらず緯にあらずと言う――一つの思想ですね。それが出て初めて人類は本当の事を知るんですね。ですから、何うしてもこの考え方――やり方に依つて本当の世界が生まれると言う訳です。それで、本当の世界と言うのは、何う言うものかと言うと、こう言うものだ。と言うのが今書いている「文明の創造」なんです。だから、今言つた事が本当ですからね。それが、本当に腹の底に分れば、色んな事に対する考え方と言うものが、先ず正しく、間違ひなくいく訳です。

………………………………………………………………

(御論文「⇒邪神と言うもの」のあとの御教)

今も読んだ通り――邪神ですね。邪神も昔は、戦争だとか――殺伐な事をやらせたが、今は邪神も頭脳的になつて――之をすれば社会人類の為だ。と言う様に、巧妙な理窟をつける。ですから、巧妙な言い方だと思つて――一生懸命やるんですが、こう言う事が良い事と思うから根強い――非常に力があるんですね。だから、その害毒は非常に大きくなる。之が最も怖い。医学ですね。医学もそれなんです。医学と言うものは、邪神がつくつたものです。そうして、邪神と言うものは、根本は、世の中を自分のものにしようと言う深い計画なんです。そして、一番厄介なのは、本当の――正しい神様を無視する様に思わせる。之が一番、邪神の狙ひ処です。それですから、病気に罹るや、神様にお願いしたり、祈つたりすると言う事がない。一番怖いんですから、之を無くしなければならない。医学と言うものをつくつたのは、つまり神様なんか拝まなくても、薬とか機械で病気は治ると言う事を思い込ませようとして、今迄色々な方法を行つた。それにすつかり瞞された。段々それに瞞まされ切つてしまつて――偉い人達の心の底まで滲透して了つた。それで、色々――唯物的方法で病気が治る様に見せ掛けるんです。注射したり、色んな事をすると、一寸は良いですからね。之を良いと思わせて――信用させていく。そうして、変な事があると新聞にデカデカと書き、やれ死人の目を取つて、やると――盲が治るとか、この薬でこの病気が解決する。と、書くがこの瞞し方と言うのは、実に上手いものです。私は邪神の方の瞞し方を、始終興味をもつて見てますが、ところが一般人はそれを知らないから有難がつているんですね。よく新聞なんかに、新しい薬が出ると、之で結核は解決すると書いているが、じやーそんな事を言つても、結核は増えるばかりで、反つて症状が悪い。そうして、結核は早期診断が一番良い――早期診断に限ると言うので、健康診断をして、一寸胸にレントゲンをやり、写真に曇りでも写ると、愈々結核の症状だと言つて、段々本物に仕立てる。こう言うものは良く考えてやつている。それを、私が打ち破るんです。それをやつている。ですから、神様と悪魔の闘いなんです。此処にある曇りと言うのは、痰が一時的に停滞したんです。それが曇りになる。それを出さない様にする。浄化停止ですね。停滞すると、そこに固まりが出来て、丁度結核と思われるに都合の良い様に拵えて、安静とかが良いとしてやつて、段々人間を弱らせていく。それに引つ掛つているのが沢山あります。近代のイギリス人やフランス人がそうです。高度の文明国と言うが、今日を唯安易にしているだけで、戦争なんか、非常に恐れている。それだけの気力が無くなつているんですね。ですから、近代のイギリス等は正邪の観念はあるけれども、それを現わす事が出来ない。大体、中共政府に対して、イギリスは承認しようとしたが、私は呆れて了つた。そこにいくと、流石に米国は力が残つている。人の国を侵略して、一年か二年経つていないうちに承認するなんて、つまり泥棒を国会議員に推薦する様なものです。そんな事をすると、世界と言うのは、強い者勝ちになる。力のある者が侵略すると言う事になりますからね。神様が米国をそんな風にしているんですが、それだけの威力があると言う事は結構です。イギリス、フランスは魂の抜けた人間みたいです。と言うのは、医学に依つて段々人間を弱らせたんです。そうして、文明国の人間が弱つた処をソ聯がやつつけちやうと言う――そう言う計画ですからね。そこで、米国もイギリスみたいに魂が抜けた様になると、もうソ聯の思う通りです。世界は、要するに共産化して了う事になるんですから、実に困る。その一歩手前に来ているんです。そうして、一番根本は種痘です。一番――世界的に種痘が後れたのはソ聯ですからね。近年やつと種痘を始めた様ですが、それも、何の程度か分らない。種痘をしていない国程強いですからね。毒の排除を止(ト)めて――結核なんかもそうです。そう言う様な具合にして、邪神は非常に巧妙な手段をもつてやつているんです。近代医学は邪神がつくつて、邪神が経営していると思つていれば間違いない。そこで、それを目覚めさせるべく神様が私を使つてやつているんです。その意味によつて今「文明の創造」を書いているんです。之は来年あたり出来る心算りですが、そうしたら、英文に訳して世界に頒布する。先ず、世界の識者の目を醒ます。そうして、段々浄霊なんかも世界中の人間がやる様になります。それではじめて人類は根本的に救われる訳です。併し、そうは言うものの、邪神が全然悪いものではない。やつぱり、今迄は必要だつた。と言うのは邪神がそう言う具合にしないと、物質文化はこう言う風には発達しなかつた。発達させるには邪神がそうしなければならない。話が長くなるから、この位にして――之は今に段々書きますが、そんな様な具合で――結局世界を支配している主の神様が、悪をつくり、邪神をつくり、善をつくり、正神にそれを喰い止めさせたりして、段々理想世界の下拵えが出来たんですね。大体、下拵えは出来たんです。今度は、邪神が本当に改心して良くなれば、世界中が五六七の世になるんですからね。今、その目前に来ている。そうでしよう――二大勢力が戦争すれば、どつちかが勝つから、もう戦争を起す種が見えなくなりますね。ですから、今は世界の転換期であつて、その転換期にメシヤ教が出て大きな審判と、審判後の出発ですね――建替え、建直し――破壊と創造ですね。「文明の創造」と言うのは、破壊後の建設のプログラムなんです。建設の日の設計書なんですから、どうしても必要なんです。ですから、既成宗教の様に、唯御利益や――そう言うもので、個人々々を救うと言う事も結構ですが、それ以外に、そう言う大きな経綸もある。それを知らなければいけない。

………………………………………………………………

お祭や引つ越しの為にあんまり書く事が出来なかつたので、今日は話の方が多い位になりましたが――昨日熱海の地上天国に行つて見たんですが、道路が大分出来て、実に規模が大きくなつたですね。私が熱海に来る迄に仕上げ様と言うので、道路は馬力をかけてやつた様で、非常に捗つて、展望台を取り巻く道路がすつかり出来上つているので、驚いている。以前も随分大きな規模に見えましたが、今度出来た道路によつて、規模が雄大に見えて来た。益々世界的になつて来たと言つても良い位になつて来た。真中の山ですが、もう一息で出来上る筈です。「つつじ」を植えるには、下の土が良くないと根の張りが悪いんです。美術館の処に植えたが、勢いがない。何うしてかと言うと、土の下に石があるからです。今度は良い土にしようと思う。展望台の後がやりかけになつているので、それをもう少し彎曲させると土が出るので、それを上つ側にやれば良い。その方針でやりつつありますが、土が要る時は、余分な土が出る様に前から準備してある様になつている。それから「つつじ」の二千本を箱根の岩崎から買つたが、あれを植える心算りであつたが、考えてみると、箱根の方も今に大きな殿堂を造る予定ですから、箱根の「つつじ」も惜しい気がするんです。神様が何んとか旨くして呉れると良いなと思つて居たら、昨日植木屋が来て、伊東の一寸行つた処に、二十種類位の「つつじ」が何千本もあつて、非常に安いんです。相当大きな「つつじ」が一本百九十円と言うんです。之は如何ですと言うんです。それは良い。箱根のは一寸惜しかつたからね。箱根から運ぶのより、伊東の方が却つて便利ですから、早速買えと言つて置きましたが、それを植える心算りです。あそこの山の形が出来ましたら。随分雄大なものです。そうして道も殆んど勾配もなく、平の儘で山の上に行つている。土地の無駄がなく、段々出来ていくんですが、余程前から神様が準備している事が良く分る。美術館の方も、あそこは大体、秋の様な風景にしようと思う。最初の入口は大体春ですね。地形の南――南西の方になる。ですから梅を植え、桃を植え、桜を植える。少し奥に行つて「つつじ」を植える。と言う様に、春にする。美術館の方は、出来るだけ「もみじ」を植える。それから、箱根の様に萩の道をつける。そう言う様に秋の風景にする心算りです。箱根の方も春秋にして、裏山の方に一面ち「もみじ」を植える心算りです。今度熱海の方も春、秋と言う事になるんです。去年小田原の閑院宮さんの別荘に行つた時、東屋を見たが素晴らしい東屋で、雄大な物です。それが非常に気に入つたので譲り受け様と思つている。若し譲らなければ、その通りのものを造らうと思つている。それを美術館から上に上がる処に丁度良いんです。それで一段落ですね。そうして、晴々台の横の方を、この間も話した通りに桜の園にして――あの辺に大きな池を作る心算りです。庭と言うのは、どうしても池がなくてはいけない。山水と言つて、山があれば水がなくてはいけない。ずつと上の方に水道の水源地みたいなものが出来ていて、水量は随分ある。それを入れて池にする。神様がちやんと準備しているんです。池も支那風の池を作ろうと思う。之はいずれ、もう少し進んでから話もしますが、梅も丁度良いのがあつた。それを六十本許り買う事にした。之は木の太いものです。今梅を植えかけて、空いている処に植える心算りですが、大抵それで一杯になるだろうと言つてました。一万本以上あるらしいのですが、之は梅の実を採集する為に――ですから、梅の実が目的ですからね。梅は太くなると余り実が生らないので、そこで古い――実が生らないのは売りたがつている。こつちは古いのが良いんですからね。割合安く買いました。梅と「つつじ」は植えても直ぐ咲くそうですから、来年は咲くでしよう。今度出来た道の処に寒桜を植え様と思う。あれは赤い方が良い。そこに、十数本植えるだけの土地がある。それで、十数本売ると言う話がある。寒桜は熱海にも一本しかない。それが十数本ある。之も神秘なものですね。中々見事なものです。一月から二月にかけて咲くんですが、中々珍らしい。神様は実に行届いたもので、何から何迄用意してある。何か必要があつて見付けると、お誂えのものがある。値段も安くてね。今言う、「つつじ」の二千本も、梅の古木も寒桜も、ちやんと近所で用意してある。面白いですね。之からも地上天国の色々な点に、神様は用意してあるんです。ですから、凡ゆる事が、実に神秘ずくめ――奇蹟ずくめですね。

………………………………………………………………

十月五日

(お  伺) 
昭和十七年祈願詣りの帰途眩暈を感じ、医師の診察を受けましたが病名判らず、続いて三年程して血清検査を受けましたが異状無しとの事でした。併し気分は少しも変りませんので、十カ所余りの医師、鍼灸、指圧等の治療を受けました。或医師より、頭の中の病気故脳外科へ行く様にと奨められたので、十九年九月千葉医大へ入院し、四十日程して、やつと脳瘍(シュヨウ)ではないかとの診断を受けました。当時歩くのに中心がとれず、体が左に片寄つて居りました。深部レントゲンを一日二回づつ三回かけましたが、頭痛、嘔吐は増し、退院帰宅後は益々頭が痛み出し床に就く日が多くなりました。二十三年十二月中旬頃急に腹痛を覚え、医師の診断で腸腫症との事で手術しなければと言われましたが、薬と注射で痛みは止りました。其後右下腹部に卵大の固結が出来、便秘勝ちとなり、此固結は其後一年程してなくなりましたが、便秘は増して一週に一度位は下剤をかけました。現在頭が非常に痛く、絶えず頭の中で土用波の様な騒音がし、目の奥が痛く、顔や胸が熱く感じて非常に苦しく、併し手足は冷え、時々脳の発作があり、持つて行つた食膳をひつくり返したり、無理難題を強いたり致し、後で正気に戻ると「申訳なかつた。私がしたのではなく、何かにさせられたのだから」と言つて詫びるのです。尚非常に苦痛のある時でも食事をすると、一時大変楽になり、二、三時間後又苦しくなり、又味覚は家族と異り、塩辛い物も、時によつては本人には甘く感じ甘いものでも塩辛く感じ、それが時間の経過によつて甘、辛、酸と色々に変化致します。夜、睡眠中に大声で騒いだり、呟いたり、又急に起上つて隣に寝ている人を擲つたり等致しましたが、最近は寝言丈にとどまりました。尚嗅覚が非常に強く、普通人にはとても感じられぬ様な臭いも感じて、大変に苦しんで居ります。何か霊的にも関係ある様に思えますので、前住者に色々と質ねた処左の事柄が判りました。前住者の祖母は裏の堀に入り水死し、今は堀は埋めて水神様として懇ろにお祀りして居りますが、水死の原因は此家の主人が或古屋敷を買つた処、古屋敷は元首吊り等して絶家したそうで、その霊に祖母は取殺されたと言う事が判り、早速其屋敷を売り払いましたが、其買取人の家にも不幸を出したそうで御座います。其為水死の霊と古屋敷の霊とを五十年よくお祀りしたからと言つて安心して東京に行かれました。其後私共は昭和十年春此家に移転しましたが、昭和十二年祖母が精神異状を来し凡ゆる無理な事を言つては人を困らせ死亡しました。十三年には主人の弟が肋膜炎を患い、五年後に全治し、それと交代した様に母が病み、前記の症状で今日に及んで居ります。其間祖父、私の子二人も他界して居ります。光明如来様は未だお迎え致して居りませんが、御屏風観音様を御奉斎させて戴いて居ります。尚母は入信して居りませんが、母の浄化に就き御教示賜り度御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
之は一日も早く光明如来様をお祀りしなければ駄目です。歩くのに中心がとれないと言うのは、霊が憑つているんですね。レントゲン――之は非常に悪いですね。嘔吐と言うのはレントゲンの為です。一回づつ三回なら大した事はない。だが悪いですね。兎に角頭にかけては非常に悪いです。卵大――便秘、之は何でもないですね。土用波――目の奥が痛く――脳貧血ですね。延髄部に固まりがありますよ。之は動物霊が憑つている。甘く感じ――之は動物ですね。擲つたり――嗅覚――之もやつぱり動物の本能ですね。水神――之は関係ない。首吊りとも関係ないですね。精神異状――之は関係があるかも知れないですね。之は犬か猫――そう言うものでしよう。擲ると言うのは、自分が生きている時擲られた、その因縁が残つているんですね。この家は光明如来様を早くお祀りしなければ駄目です。そして出来るだけ御神書を読んで、やつぱり人助けをしなければならない。そうして罪が減つていくに従つて、このお婆さんも良くなる。その犬猫の霊も祖先の一員で畜生道に落ちている。それを救つてやらなければならない。浄霊は頭ですね。前頭部の中と頸の廻りですね。そして気長にやれば段々良くなります。

………………………………………………………………

(お  伺) 
一家入信、御神体、御屏風観音様も御奉斎させて戴いて居ります。此度の父の浄化に就きお伺い申し上げます。五十四、五歳頃迄は時折風邪を引く程度で、学校も無欠勤で御座いました。三年程前に空腹になると胃部に痛みが起り、食べれば止まる状態で当時「わかもと」「ノルモザン」「ともさん」等服用。又歯槽膿漏の為アルバヂル、ヂセプタール等の売薬を服用致して来ました。其後下痢の浄化を極度に恐れ、下痢をとめる為に濃い「げんのしようこ」を服用し続け、下痢は止りましたが顔色悪く食慾なくなり、医薬の恐ろしさを知り御守様を二十四年一月拝受致しました。其後三年間、今日迄御浄霊を毎日続けて居ります。この間御浄化は緩慢でしたが、痛まない日は御座いませんでした。併し御浄霊を戴き大変楽にさせて戴いて居ります。去る九月二十七日頃から腹痛激しく、十月一日から特に強い御浄化を戴き、二日からは吐き気を催し、殆んど連続的な腹痛にてうめき通しにて、毎日四、五回薄茶色の水を多量に吐きます。食事をしないのでリンゴ汁等御霊紙、御饌米等と共に戴きましても、全て嘔吐致します。四日夕刻は吐いた水は茶褐色の泥状のもので、お小便も茶色になりました。現在は激しい胸焼けと腹部全体言い様のない苦しさで御座います。右御垂示賜り度謹んで御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
学校に行つていた、と言うと――先生かな。之は薬毒ですよ。「わかもと」「ノルモザン」「ともさん」は大した事はないが、「アルバヂル」は悪いんですよ。「アルバヂル」を少し続けて飲んで死ぬ人は沢山あります。非常に悪い。それから、げんのしようこ――之が一番悪いですね。「げんのしようこ」は自殺ですよ。あれを沢山飲んだ人は結局治らないですね。私は、昔そう言う人を沢山やつたが――だから「げんのしようこ」を沢山飲んだ人は請負わないでやれと注意した事がある。この人は薬毒の浄化ですが、以前と今は、浄化が強くなつて違つてますから、早く出る。この人は大分早く出ているが、治らないとは言わないが、吐いたり出したりして命が持てば治ります。衰弱さえ旨く耐えれる様にすれば、きつと治ります。食事は普通ですか、流動物ですか。

(お  伺)
「何も食べません」

〔御  垂  示〕
非常に良くないですね。浄霊は背中を多くやるんですね。背中に固まりがある。それで背中の毒が溶けて胸に来るんですからね。最近の力を入れないやり方でやつているんでしようね。動かしては駄目ですよ。そうして、力を入れないでやれば溶けが早いですからね。前は水落が良いです。下痢はどうです。

(お  伺)
「全然便秘して居ります」

〔御  垂  示〕
「げんのしようこ」は何の位服んだ。期間は。

(お  伺)
「十日位で御座います」

〔御  垂  示〕
之は薬毒ですよ。今言つた通り、手を動かさないで、力を抜いて、背中を触つてみて一番固い処、そこをやる。肩は。

(お  伺)
「柔かいのです。凝つた事がないそうです」

〔御  垂  示〕
それじや、大体丈夫な体ですよ。

(お  伺)
「薬は入つて居らず、予防注射位です」

〔御  垂  示〕
それだから持つている。大体この年になつて肩が柔らかいのは健康だね。今の様なやり方でやつて、一寸でも食欲が出たら峠を越したと思つて良い。

(お  伺)
「名前は如何で御座いましようか」

〔御  垂  示〕
玄(イ)角峰吉――名前は良いでしよう。玄角周(カネ)子――カネと読むかね。あなたの系統は中々大変なものですね。いずれ、あなたの名前は変えた方が良いが、今の処は別に何うと言う事はないから、今言つた通り、浄化が強いから案外早く溶けて、越すかも知れないですね。兎に角原因は背中の固まりですから、それを早く取る様にして、出来るだけ何回でも良いからやつて、背中の固まりを取る様に。

………………………………………………………………

(お  伺) 
妻美彌(四十三歳)は二十年前に長男出生後一年で婦人病に罹り、数年間医師の治療を受け、良くなりましたが、昭和二十一年春より肺尖カタルに罹り、衰弱していきますので困つて居りました処、本教を知り私が入信し、一年間御浄霊を続け殆んど健康状態になりました。其後指導者を失い、お守様も神棚にあげて数年を過しました。其間昭和二十三年に、永らく子供が無かつたのが、姙娠し臨月になるにつれ腎臓炎を起し医療を受けましたが、死産し、其時腹部を氷冷しました。其後は丈夫になり、死児はお祀りしてあります。昭和二十四年暮より頸部淋巴腺が腫れ上り、医師よ薬よと迷つて居りました処、翌年二月滝先生の御指導を得、妻も入信致し、御浄霊を続けて半年程で丈夫になりました。本年八月十五日箱根に御参拝させて頂き、帰つてから腰部の痛みを感じ、諸先生方に御浄霊を御願いして居りましたが、段々痛みは激しくなり八月末から九月にかけて、毎夜八時頃より十二時頃迄、腰部全体に激痛が波状的に起り、苦しみます。御浄霊を戴くと楽にはなりますが、毎日斯る状態を繰り返して居ります。昨今は食事も殆んど摂りませんので日々衰弱していきます。熱は三十七、八度を上下して居ります。昭和二十五年八月御屏風観音様を、十二月に光明如来様を奉斎させて戴きました。如何致しましたらお救い戴けましようか。

〔御  垂  示〕
指導者を失い――と言うのが大変な間違いですね。指導者を信仰しているんじやないんだからね。之が抑々の間違いで、こう言う事をすると、どうもいけない。あとが中々取れない。肺尖カタルが兎に角健康状態になつたと言う事は非常なお蔭ですから、尚一層信仰に強くならなければならないのに、指導者を失いと言うのは、あべこべです。然かも二十三年に、永らく子供がなかつたのに姙娠――と言うのですから有難いんですね。それでも気がつかないので――医療を受け死産した。態々自分で悪い様に悪い様にしている。その後、氷冷――之も悪いですね。頸部淋巴腺――先に之(浄霊)で肺尖カタルが治つてい乍ら、医師よ薬よ――と言うのはおかしい。頭が何うかしている。之は、つまりやりそこなつたんだから、取返えすんですが、やりそこなつて、あとで取返えすのは中々簡単にいかないんです。一時御守護が切れますからね。やはり、救いの綱に掴まつて居て、離したんだが、今度掴まつても中々簡単にいかない。衰弱――之が悪いんですね。病気の方は治るが、治る迄に衰弱で体が持たないとしようがない。腎臓と後頭部の毒が下に下がるので、腰でも――腎臓ばかりじやないですよ。腎臓の方は知れたものです。こう言う痛みは、後頭部を良く浄霊すると良い。食事が摂れないのは熱の為です。腰から上の方――背中も相当に毒がありますから、背中も精々浄霊すると、治る訳ですがね。腰と言うが、腰だけじや駄目です。上の方を肝腎にやらなければならない。後頭部から背中にかけてね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
昨年九月入信、一年間御浄霊を戴いて居ります。右手が中風の如く常に震えて、日々何事も致しずらくあります。右手の震う状態は左右に動き、細かい仕事をする時、筆を持つ時、食事をする時、力仕事を致す時、人の前に出た時、又非常に驚いた時、頭の重苦しい時等は特に震えます。昨今この震いの状態がひどくなりました。之が十四、五年続いて居り、その間種々な療法を致しました。又この発病直前に肩から背中にかけて、少し力仕事を致しますと腫れ上りました。又四、五歳の頃高い処から落ちて脳天を少し右に逸れた個所に致命傷と思われる程の傷を受けて、常に頭は逆上の傾向にあります。右手の震う原因、御浄霊の個所を御垂示賜り度く御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
ここ(頸部)に固まりがあると震えます。ここからこう(肩)来て、この(肩)中ですね。それだけを浄霊すれば段々治りますがね。それから頭の中ですがね。四、五歳の頃――打つた為内出血して固まつた為か、内出血がこう(頸部に)下がつた為かで、右手のそこを浄霊すれば治ります。その代り、相当固まつているから長くかかります。

………………………………………………………………

【御  教  え】

(御論文「⇒彌勒三会」のあとの御教)

之に就いて面白い話は、この間鎌倉の長谷の観音をメシヤ教で引き受けて呉れないかと言う申し込みがあつた。聞いてみると、観音さんの身の丈が三丈三寸と言う大きなものです。観音さんのお姿は小さい方が良い。一寸八分が良いんですから、三丈三寸と言うのは大いに間違つている。だから、やり切れない事になる。そうすると、鎌倉の大仏さんより大きい事になる。大仏さんは座つてはいるがね。  もう一つ間違つている事は石で造つてある。この間もそう言う話があつたが、何うしたら良いかと言うが、何うする事も出来ない。室内ではいけないからね。雨曝しになる訳ですが、外と言うのは外国と言う事になる。観音さんは家の中でお厨子の中に入れるのが本当です。ですから、若し金無垢で出来なければ、金箔を塗る。そうして小さい箱に入れる。普通は九寸が多い。木造のね。本当は尺八寸が良いですが、それを縮めて、半分の九寸でも良い。方々にある御本尊は大抵九寸ですね。つまり一寸八分と言う事は彌勒さんですからね。観音さんは彌勒菩薩ですからね。面白いのはビルマですが、ビルマは仏教国ですが、あそこの本尊は彌勒菩薩になつてますね。反つて、インドの方はお釈迦さんで、ビルマは彌勒さんになつているんだから面白い。

………………………………………………………………

(御論文「⇒天国的宗教と地獄的宗教」のあとの御教)【註  栄光新聞一二七号】 
今読んだ通り一番肝腎な事で、つまり今迄の世の中は苦しむ事を良いとして来たんですね。その結果人類は苦しみを楽しむと言う事になつた。色んな宗教や精神の修養場と言うものの説き方は、苦しみを楽しめと言う様に説いてある。病気で苦しみ乍ら有難い有難いと言う宗教がありますからね。あれは苦しみを楽しむと言うんで、大変な間違いですね。だから世の中の一切はねじれちやつた。素直に有りの儘と言う事はなくなつて、おかしくひねくれちやつたんですね。そこで皆有りの儘と言う訳ですね。だから神様と言うのは、卒直に感じた儘、見た儘――それが本当の神様の御心なんです。それを人間が色々にひねくれて、楽しく楽に行ける世の中を、態々ヘンテコに――苦しむ様につくつちやつた。だから、信仰を一生懸命し乍ら段々貧乏になつたり、病人が絶えなかつたりする。だから、言はばメシヤ教は宗教改革も一つの仕事になつているんですね。医学の改革やら、宗教の改革、農業も改革し、色んなものを改革するんですね。だから、それが判りさえすれば、目が醒めた様に有難くなるんですがね。何しろ長い間ひねくれた文化が続いて来たんで、分らせるのに骨が折れる。安いものを食つて居た者に、偶々美味いものを食わせると、変に思つたりする。こう言う美味いものがあると言つても、そんなものがあるものかと言うんだから始末が悪い。

(御論文「⇒医学迷信」のあとの御教)【註  栄光新聞一二八号】

こう言う事は誰方も始終あるでしようからね。併し之だからやり甲斐があるんですよ。と言うのは、若しかお医者の方で片つ端から治したら、こつちに来る訳がないし、又簡単に神様の方がそういく訳がない。こう言う人達を済度して判らせると言う処に我々の仕事があるんだから、あんまり簡単にいき過ぎても、張り合がないし、こう言うのでも厄介だし、之程皆んな分らなくなつているから、大いに救うべき必要がある訳だから、一寸考えても残念で我慢が出来ないのですがね。又良く考えれば、こうあればある程――判らない程救うべき必要が非常に強い訳ですね。

………………………………………………………………

十月八日

(お  伺) 
四十五歳の信者で御座いますが、四十一歳の二月子宮癌の手術を受け、以来便秘に悩んで居りましたが、翌年七月入信、爾来健康にさせて戴きましたが、段々と尿が近くなり、終には十五分置き位となり、時々は自覚せずに漏らす事もありました。昨年九月臀部に大きな腫物が出来、十月に破れ排膿を始めましたが、傷口は段々拡がり、続いて排膿がありますが、更に其後次々と臀部、腰部に数カ所孔があき歩行困難、仰臥困難、而も相不変尿意頻繁で悩んで居ります。カリエスの気味もあり、背骨を叩けば痛い処もあり、最近出来た排膿孔は、非常に深く(親指が入る程)痛苦甚しく、非常に濃い血膿が出ております。最初の傷口には周囲に薄皮がはり出し、薄い膿になつております。主人を始め全家族入信。御神体、御屏風観音様も奉斎致しております。御浄霊は頭部、背面部特に背骨と腎臓部より下腹部、膀胱、尿道、排膿部の順にさせて戴き御神書を良く拝読さして戴いておりますが、右に就き御教の程御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
子宮癌の手術が原因ですね。何う言う風に切りましたか。

(お  伺)
「相当大きな固まりがあり、取りましたそうで御座います」

〔御  垂  示〕
何の辺ですか。やつぱり子宮の近所でしようね。それを取る時は何の程度かね。子宮は取つたのですか。

(お  伺)
「取つて居りません」

〔御  垂  示〕
すると之は、消毒薬ですね。消毒薬中毒ですね。四年経つているんですね。今の膿は消毒薬ですね。数カ所に孔があき――之は結構です。歩行困難は仕方がないですね。すつかり出来あがる迄はしようがないですね。尿意頻繁と言うのは、尿道の括約筋が緩んでるんです。両方から括約筋がありますが、消毒薬が滲みて、そこに固まつて、それが圧迫しているんですね。ですから、股の上の方から尿道へ行つてますから、そこを良く浄霊するんです。そうすると治る訳ですがね。孔があいて出るのは結構ですよ。背骨を叩けば、大抵の人は痛いですよ。カリエスと言う程ではないですね。非常に深い――之は結構です。深い処迄浄化されるんだからね。痛苦甚だしく――之は仕方がない。周囲に薄皮が――之は治つて来たのですね。心配ありませんよ。少しの間は仕方がないですね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
私の妻こう(五十七歳)で御座いますが、昭和廿四年二月八日に中風となり、全身不随となりましたが御守護を戴き、現在では少し身動きの出来る様にして戴きました。最初は言葉も言えず、大声で泣き笑いするのみで御座いましたが、最近では言葉も少し話せる様にして戴きましたが、泣き笑いが激しく祝詞、善言讃詞を奉誦させて戴きますと、特にこの症状が激しく、本人に言わせますと、有難いと思い御礼を申し上げ様としても、自然に笑つたり泣いたりすると申して居ります。廿年前姙娠腎の為人工流産を二度致して居り、入信前昭和廿年にも一度現在と同様の中風になりました。その時には灸療法により、三カ月程で平常に復しました。家内一同入信させて戴き、世話人として御神業に御奉仕させて戴いて居りますが、妻の浄化の為に尊い御聖業の妨げとなり、誠に申訳なき事にて、家内一同心からお詫び申し上げて居ります。因みに妻の実家の祖父が、同様の中風で死亡致して居りますが、何か霊的関係が御座いましようか、尚御神体、御屏風観音様は御奉斎させて戴いて居ります。

〔御  垂  示〕
之は普通の中風とは一寸違いますね。それから、中風で――笑う中風がよくあります。泣き笑いと言うのは、頭に脳溢血の毒血が固まる。その関係ですがね。泣き笑いと言うのは、後頭部に溢血したのが溜るんですから、後頭部を良くやつてやると良い。之は姙娠腎がある位だから、相当薬毒や消毒薬がある。そこに霊が憑つているので、霊と薬毒と両方ですね。之は治り良いんです。それから、こつち(右)が中風の人は、こつち(左の頸部)に固まりがある。神経はそうなつてますからね。だから中風は反対に固まりがある。だから、こつち(反対側)の方を溶かさないと、やはり幾らかづついきますからね。ですから、反対の方にある人は再発しますね。ですから、反対の方を溶かす。すると良くなる。之は気長にやつていれば治ります。霊的もあるから、良く御神書を読ませる事ですね。それから、成だけ身体を動かす様にしたら良いですね。運動したり働いたりするんですね。

(お  伺) 
「里の祖父に当る人を仏壇にお祀りさせて戴きます場合には、如何致しましたら宜敷いでしようか」

〔御  垂  示〕
其場合には、結婚した方を主にしなければならない。実家の方は次の位置にする様にすれば良いです。

………………………………………………………………

(お  伺) 
赤田修吉(十三歳)今年一月から脳膜炎の浄化を戴き、ずつと浄霊をさせて頂いて居ります。先日はお伺いをして、名も戴き命拾いをさせて戴きまして、誠に有難く存じます。現在は手の疥癬の浄化を戴いて居ります。頭は普通の様ですが、眼を正面に向けると、何も見えず正面の下側から微かに物の形が見える程度です。目仏の眼が、普通の倍位大きくなつて居ます。別に曇りの症状は見えません。続けて浄霊させて戴きますと治るものでしようか。眼を直接しても宜敷いでしようか。何処をさせて戴きますと宜敷いでしようか。

〔御  垂  示〕
無論眼も直接しなければならないがね。眼を直接浄霊して、奥の方に通る様にする。それから、裏の方に脳膜炎の毒が――下側から微かに――だから、下の方でなく、上の方に毒が残つている訳ですね。そして固まつているんだから、気長にやれば治ります。眼を直接浄霊しても良いし、大体後頭部ですね。眼と後頭部ですね。頭全体になるが、そうすると良い。

………………………………………………………………

(お  伺) 
高木謙爾(二十六歳)九月廿五日に入信。十二歳の時から近眼でしたが、昨年十月終り頃から両眼が少し翳みかけました。今年一月医師にかかり、診察の結果「青そこひ」との事、一月廿四日に手術を受けた結果、全然視力が衰え、現在では右眼の左下の所がキラキラ光つて、物を見るのに苦痛で、字なども読めません。又後頭部も常に痛んで居ります。浄霊の個所は眼球を直接させて戴いて宜敷いでしようか。又何処をさせて戴きますと宜敷いでしようか。又之は長引きますでしようか。又、私の生れる以前から家に居た、血の繋がらない祖父が「ウミゾコヒ」を患いました。祖母も結膜炎で死亡、その後は祖父は隠居して、二年後に亡くなり、仏はその跡取が祀つて居ります。若し頼つているとすれば、私の家でも祀らねばならないでしようか。

〔御  垂  示〕
手術を受けたら視力がありそうなものですがね。何う言う手術をしたのですか。普通は眼球を抜いて、裏の膿を取るんですがね。

(お  伺)
「眼の膿を取つたので御座います。一時見えましたが、直ぐ見えなくなりました」

〔御  垂  示〕
直ぐに膿が溜つたんだ。之は治りますよ。眼の裏に溜る毒を、溶かして溜らない様にすれば良いんです。やつぱり後頭部――眼の裏ですね。そこをやつて――毒と言うのは、後の方から首筋を通つて前頭部から下がつて来るんです(頭の上を通り)何処に一番毒があるかと言うと、一番熱い処があるから、そこを多くやる。眼と言うのは、前から奥の方を狙つてやるんですね。結構ですよ。気長にやれば、きつと治りますよ。別に難かしい処はない。之は、最初近眼だつたんでしよう。

(お  伺)
「左様で御座います」

〔御  垂  示〕
近眼だから後頭部に毒がある人だね。霊的は余りない様ですね。毒ですね。

(お  伺)
「一度位の手術では、治り方に差支えありませんでしようか」

〔御  垂  示〕
手術にも因るんです。眼の裏の膿を取るのは、別に差支えない。之は取つても直ぐ溜るんです。お医者さんは実に単純なんです。そこだけの膿を取れば良いと思うが、後続部隊があるからね。この考え方だけでも、実に単純な――馬鹿々々しいものですよ。ですから、盲腸を取つた人が、やつぱり後で盲腸が痛む人がありますよ。と言うのは、盲腸に膿が溜る癖がつくんです。ですから、後で盲腸部に溜るんですね。それですから、医学の方では、少し位「そこひ」で見えなくても、もつと見えなくなる迄打遣らかして置いて呉れ。と言います。こう言うのがあります。六十位の時に診て貰つた処が、もつと溜り切つた処で手術した方が良いと言うんです。と言うのは、あと溜る率が少ないんですね。それで、十年位経つてから行つた処が、あなたは年を取り過ぎていて、手術は無理だ。と言つたそうです。実際、悲喜劇ですね。

………………………………………………………………

【御  教  え】
よくお蔭話なんかで、御霊紙を貼るとか、戴くとかと言う事があるが、之に就いて、昔は御霊膏と言うものを使つた。それは唯白い紙に霊を入れたものですが、非常に――御霊膏と、それから「おひねり」と言うのを作つた。そうすると、何かの問題があつた時、御霊膏と言うと――膏薬みたいなものですが、ちぎつて飲んだものです。そんな様な――飲んだり、口に入れたりする様なものは、要するに消毒――殺菌しなければならないと言うのです。それで、問題でも起きたりすると面倒臭いから止(ヤ)めたんです。処が、それを使うと非常に効き目があるんですね。瘍や疔なんか出来ると、御霊膏を貼つた丈でも治りますからね。信者さんで大分希望がある。今御霊紙と言つているのは、お守さんを包んだ紙ですからね。それでさえ効き目があるから、本当に霊を入れたのは素晴らしい効き目があるんですよ。以前と今日とでは、時勢も違つたし、メシヤ教の信用も丸つきり違つているし、もうそんな事も、何ら問題が起るとか、何らの疑念もないと思いますから、之から拵えます。大いに使つて――もう二、三日したら出来ますから、入用な人は、それを持つていると気強いですよ。大体、腫物とか痛み、それに貼れば良いんです。良い加減な形に切つて、縁に御飯粒で良いですが――つけて、それで貼つて置くんです。貼り変えると言う必要はない。一度貼ると良い。治ると、自然に剥がれます。剥がれないのは未だ治る必要があるんですね。神様の膏薬だけに旨く出来てます。それをちぎつて飲んでも良いです。それも非常に効果があります。この間、ちぎつて飲んだ処が、直きに良くなつて喫驚りしたと云う事があつたが、そんな事から気がついたんですが、そう言う訳ですから、家に置いておくとか、或いは旅行なんかする時とか――と言う時には、之があると、気強いですからね。その宣伝をした訳です。

「以前のを持つている者が御座いますが」

けれども、今の方が良いです。あの時分の霊と今の霊とは、私の霊が違いますからね。効き目が強くなつている。

「地方では、御霊紙を苗代の時、ちぎつて入れて居りますが、そう言う事もお許し頂けますので御座いましようか」

良いですよ。この間の――御霊紙を膿の出るのに貼つて、色々なものを焼いた処が、御霊紙だけは燃えない。二度焼いたが、二度共燃えない。その人は信仰が眠つていたが、焼けないと言うのを見て、確かに神様はあると言つて、之からは一生懸命にやると言うお蔭話が来てました。

………………………………………………………………

(御論文「⇒彌勒三会」のあとの御教)

この経と緯について、面白い事がある。大本教の教祖さんは、大本教では「五(イズ)の御魂」と言つている。出口王仁三郎先生――聖師様と言うのは「三(ミズ)の御魂」と言つている。それで、五と三になつている。経と緯になつている。だから、教祖の時代には厳格で始終きちつと座つている。ですからお筆先と言うのは、非常に厳格に書いてある。それに引替え聖師様の方は、極端に反対で、始終寝ている。「わしは三(ミズ)の御魂で、水は横に流れるから、仕方がない」と言つている。聖師様が居る建物があるが、そこに始終蒲団敷いて、入ると直ぐにごろつとなる。著述も寝て書くんです。それで手入れの時、各部屋に蒲団敷いて枕があるので、この部屋に女を置いて、大変な事をしたと疑われた。そんな訳で、片つ方は経、片つ方は緯で、之を大きくすると東洋文明――経の文明ですね。西洋文明――緯の文明となる。大本教は、教祖様のやり方で失敗し、聖師様のやり方で失敗して、その間に生れたのが伊都能売で、私が伊都能売になる。釈迦、阿彌陀、観音――之が一緒になつた時が彌勒三会になる。だから、彌勒三会はもう済んだんです。東洋の経で失敗し、緯の西洋文明も失敗した。経は善になり、緯は悪になるんですが、東洋――経は、善で失敗した。それで、東洋人は善なんです。印度やビルマ人なんかですね。支那は緯が入りましたがね。純粋の東洋人は実に善なんです。西洋文明は、悪の文化です。処が悪の文化は必要なんです。物質文化は、神を否定しなければ発達しないんですからね。ですから、今迄は西洋文明で良いんです。だが、それでは何うしてもいけない。結ばなければならない。中(チユウ)の文明ですね。今私が書いている「文明の創造」それが根本なんです。今迄の文明はどつちかに偏つている。つまり、左翼と右翼ですね。どつちもいけない。左翼にあらず右翼にあらず、左翼であり右翼であり、その中心を結んだそれが本当のものです。「文明の創造」はその結んだものですね。そこで、本当の善悪が出来るんです。それで、経と緯を良く知らなければならない。バツチの真中が伊都能売になる。伊都能売と言うのは、金属で言うと、金になる。ですから観音さんは黄金の一分八分となつている。神様は昔から準備してあるんですからね。ですからこの根本を知つて、色々なものを見ると良く分る。

………………………………………………………………

十月十一日

(お  伺) 
妻チエ子(三十五歳)昨年七月肺浸潤と診断され、弟栄(三十二歳)も昨年十一月肺門淋巴腺及び肋膜と診断され、色々と療養致しましたが、思う様に快復の見込みもなく、本年一月七日大本教に入信、大本教の御神体も祖霊神もお祀り致しましたが、病状は日に日に悪化して行く許りで、迷つている処に救世教のお話をお伺い致し入信。妻と弟を浄霊させて戴き、一週間位で御守護を戴き、絶対安静を宣告された妻も弟も起上り、散歩するようになり、弟は好きな魚釣りに行ける様な元気になり、五月に妻と弟が入信。六月には弟の妻も入信させて戴きました。五月中旬頃より、弟が浄化を戴き左右全体が浮腫し、激痛が伴い、浄霊を戴くと少しは楽にさせて頂いて居りますが、最近腹部が腹膜状態に浮腫し、呼吸も苦しく、右側を下にして寝ると楽ですが、上向きや左側を下にして寝ると苦しみます。七月二十日に御神体並に御屏風観音様も御祀りさせて戴いて居ります。尚大本教の御神体は大光明如来様の右前に安置させて戴き、大本教で祀つた祖霊神は新しく位牌を作つて、仏壇にお祀りさせて戴いて居ります。尚先祖に、祖父が四十三年前水溜りに身体に石を括り附け自殺致し、姉も十八歳より癲癇にて十五年前、三十一歳にて死亡、妹(三十六歳)は十八歳より精神病に罹つて居ります。右弟の御浄化は霊的なものと存じますが、御浄霊の重点に就き御教え御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
之は霊的ではありませんよ。やつぱり薬毒ですよ。薬が溶けて下つて来たのと、先に下がつて足に固まつていたのが溶けて来たのと――両方ですね。之は浄霊すれば、段々良くなります。腹膜状態――之も薬毒ですよ。右側を下にする――と言うのは、右側の方に溜つているからです。それで左側を下にすると、肺を圧迫するからですね。之は肺から胸の方にかけて溶けている。それから、上向き――と言うのは、胸の方に毒がある為、上向きになると圧迫するから苦しい。之は気長に、段々溶かしていけば治りますがね。色々と大分罪穢れがある家ですね。処が、腹膜の為――に病気で苦しむんじやないんですよ。之は面白いのです。病気で早死にするのは、医者にやられるんですからね。医者にやられて命を無くする――と言う処に罪がある、と言うのは、御守護がないんですね。医者の思うが儘にやられる。それに気がつく様な何かが起らないと言うのは、神仏の守護がない。守護があると、教えて貰える。守護があると、知らされて喫驚りして医者を離れて助かる。間接でなくて、結果に於て罪が禍すると言う訳ですね。この例として――良い例がある。私が、今から三十六年前に、歯で悩んだと書いてありますが、凡る東京中の有名な医者に行つて――何しろ四本痛むんですからね。それは薬毒の為だつたんです。それに気がつかないが、益々方々の歯医者に行つて薬をつけた。終いに、有名なアメリカ帰りの歯医者ですが、私の知つているだけの薬は皆んなつけたが駄目だ。私の友達が来月アメリカから帰つて来るから、何か新薬を持つて来るかも知れないから――と言うんです。それで、頭が段々変になつて来て、発狂するか、自殺するか、どつちかの運命だ。と言うどん詰りになつた。処が時々来る人で、日蓮宗の行者で素晴らしい人で、どんな病気でも治る。と言うので、一ぺん行つた。すると、一週間やつて御覧なさい。その間は歯医者に行つてはいけない。と言うので、歯医者を止して、東京から毎日横浜に通つた。そうすると、四日目かに、汽車に乗つていると、今迄幾月にもこんな事はない。良いんです。行者の行が効いたんではない。その時ふつと思つたのは、歯医者で薬をつけた。その為ではないかと思つた。行者で治つたと言う形跡はないんですが、兎に角薬が原因と言う事が分つた。それで、薬を止(ヤ)めて嗽をしたりしていると治つて来た。今日でも、未だですが、今では慣れたんです。今でも、話がはつきりいかないと言うのは、痛むんで加減してやつているからです。日蓮宗の行者にめぐり会つたと言う事が御守護です。無論、神様がやられたんですがね。将来、私に重大使命があるので、助けて下さつたんですがね。その時はじめて、薬と言うのは恐ろしいものだ。薬毒と言う事も知らなかつた。そうすると、今日人を助ける事が出来なかつたかも知れない。神様の御仕組と言えば、御仕組ですね。それからと言うものは、風邪引こうが、扁桃腺の持病がありましたが、薬をつけないで、医者にもかゝらないで、段々丈夫になつて来た。そうすると、西洋医学は間違つていると言うので、医学衛生のあべこべにやつたんです。そうすると、どんどん丈夫になつた。自分の体で、医学の間違つている事が判つた。ですから――腹を冷やしてはいけないと、昔から言うが、それで、温めずに冷やした方が良いと思つた。私の子供なんかは、昔から一人も腹巻をさせません。そうすると、以前はよく下痢なんかしていたのが、温めない様になつてからは、下痢なんかしなくなつた。だから、今でも言うんですが、丈夫になりたいと思つたら、医学の反対をすると言うんですね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
長野県湯田町田中の小林光善(四十一歳。本年六月入信)と申す信者で御座いますが、カフエー及び美容院を経営し女給、見習等三名を雇つて居ります。其内二名の女子(未入信)が不思議な霊憑り状態となりました。最初は先月二十八日より、二人が前後して薬毒の御浄化を戴き、激痛を訴えましたが不思議な事に、大抵二人同時に痛み出し御浄霊を致しますと体をくねらせ、猛烈に痛みを訴えて居りましたが、三十日より、やはり二名同時に激痛後失神、霊憑り状態となりました。其状態は、最近不品行や同僚に対する暴行等の為解雇された他の女給の生霊と思われるものに苦しめられ、二人共同様に首を締められたり、脅迫されたりする情況を寝言の様に喋り、気がついてから、失神中に喋つた事と同様に苦しめられた情況を話すので御座います。又、他の死霊が引つ張る様な事を申す場合もあり、二名共定まつて、激痛後は同時にグツタリとなり、眠つた様になつて失神致します。此様な状態は九月三十日より今日迄に五回程あり、失神の時間は、初め二時間位でしたが、去る六日には十時間も続きました。以前服用致しましたクレオソート、胃腸薬、杏仁水、石炭酸等を嘔吐致して居りますが、食欲もあり元気で、熱も脈も平常で御座います。二名共入信を希望して居り、真剣にお縋りして居ります。この少し前に、以前この家の奥さんが、熱心に信仰して居りましたお不動様の幣束を、教会に相談なしに破つて焼いて了つたそうで御座います。又、同じ頃に御屏風観音様をお祀りしてある仏壇を猫にひつくり返された事も御座います。此家の主人は、入信前迄は世を果敢無み、自暴自棄的になり、大量に飲酒し、酒乱の如く暴れ、その結果心臓狭窄となり、卒倒する等、結婚後十数年、その為に家庭不和が続きましたが、入信後生れ変つた様にお救い戴きましたので、その喜びは一方でなく、今日では夫婦共真剣に神様にお縋り致し、布教に専念して居られます。小林宅には十年程前に註文して彫らせた、龍の木彫板(縦二尺、横三尺位)が御座いますが、中々良く彫つてあります。奥さんが申しますには、主人が酒乱になりましたのは、この木彫板を入手して以来の様に思われるとの事で御座いますので、この浄化と関係があるかも知れぬと思い、念の為生米、水等を供え、祝詞を奏上致しました。只今、御神体をお迎え致すべく準備中で御座いますが、それ迄の間、中教会本部より光明如来様をお借り致し、御奉斎させて戴く事となりました。この憑霊は生霊だけで御座いましようか。木彫板の龍や、この家のカフエーと言う職業に関係のある邪霊のいたずらで御座いましようか。又この様な場合には如何致しましたら宜敷いでしようか、御教えの程御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
之は龍神が関係あります。之は非常に良く彫つてあると、余計霊が憑ります。大抵、彫刻や絵で良く出来ていると憑り良いんです。それで、この祖先で、龍神になつたのが、このカフエーに憑つているんですね。二人の女給の浄化が行われているのと、生霊や死霊が色々憑つているんですね。之は主人に見せるんです。霊界があると言う事を――霊があると言う事を、良く分らせて、信仰的に働かせ様と言う考えですがね。その場合、木彫の龍神が、やはり働かれるんです。それで、木彫の龍神の独自の考えでなく、祖先が働いて、龍神を働かせている。そうして、神憑りによつて分らせ、信仰を進ませると言うのです。大量に飲酒――その当時から計画的に龍神がやつたと見られますがね。そうして大いに信仰を深くさせて、大いに宗教的に良い事をさせ様と言う訳ですね。ですから、女給二人も無論信仰に入りますが、之もその道具に使われている訳ですね。ですから、こう言う――霊の憑り良いのは、今後も色々と霊が憑つて教えたり、良い事をしますから、一向心配する事はいらないです。それから、不動さんの幣束を破つて焼いた。と言う事は本当ではないですから、よくお詫びして置くと良い。光明如来様を祀つてなければ、お祀りしてから、不動さんの幣束を破つた事を、不動さんに許して貰う様に、光明如来様にお願いすると良い。光明如来様がやつて呉れますからね。猫にひつくり返されたと言うのは、之は何か意味があるんです。猫を使つたんですが、御先祖が気に入らない点があるので、やつたんですね。

(お  伺)
「この商売は直ぐに止(ヤ)めるべきでしようか」

〔御  垂  示〕
周章てて、止(ヤ)めなくても良い。それは神様にお任かせして置くと良い。何うしても止(ヤ)めなければならない様な時には、全てがそう言う事情になります。例えて言えば、止(ヤ)めても食うに困らない様な収入があるとか、それ迄は両方になるとか、無理にやらなくても自然にして置けば、支障なく楽にいける様になる。結局はそうなりますが、それ迄は周章てなくても良い。

(お  伺)
「光明如来様お祀りの後、木彫の龍は如何致しましたら宜敷いでしようか」 

〔御  垂  示〕
何処に置いてあるんですか。

(お  伺)
「床の間の隅に棚をつくり、そこに――」

〔御  垂  示〕
それで結構です。

(お  伺)
「お供え物は宜敷いでしようか」

〔御  垂  示〕
水をやると良い。水を鉢か何かに入れてね。それから、月に一度づつ月並祭の時、お盛物をすると良い。水は絶対に必要です。毎日それに入るんですからね。龍神は体が熱して苦しいんですからね。一日に三度入るとしてあります。水も、飲む水と入る水とは違うんです。飲む水は月に一度で良いのです。

………………………………………………………………

【御  教  え】
お蔭話で、よく御霊紙を貼つて、大分お蔭を頂いていると言う報告がありますが、浄霊で治りますけれども、御霊紙は、又特種の――特別の力があるんです。昔はよく拵えて別けてやつたものです。例えば瘍疔なんか出来ますが、御霊紙をはつた丈でも――その時分は御霊膏と言つてましたが、膏薬の膏ですが、瘍疔なんかは直きに治るんです。実に簡単にね。それから「おひねり」と言う一々小さい字を書いたものを作つたが、今度は御霊紙を拵えましたから、今日からわける心算りです。それは、勿論「オデキ」とか腫物とか、そう言うものに貼つて良いし、それからお腹の中――体内の病気の時、それを小さく切つて、或はちぎつてでも良いが、それを水で飲むと、非常にお蔭がありますからね。それがあると気強いですね。それを続けてやりたかつたが、以前は非常に喧ましくて、口に入れるものとかは、《我々は消毒とかそう言う事をしないから》危険だと言う。こつちは何でもないが、他の宗教で、護符だとかを水で飲ませるとかやつたが、あれを喧ましく言われたから、私の方もつまらない事で引つ掛るから止したんです。今日はその時分と全然違いますからね。最近気がついたものですから、そう言う風にした訳で、今度は大いに利用した方が良いと思います。

………………………………………………………………

(御論文「⇒大宅壮一と言う人」のあとの御教)【註  栄光新聞一二九号】

之は、一寸お笑い草に書いた。大宅壮一と言う人が、日々新聞に三日間続けて――まあ悪口ですね――書いてあつた。この人は昔から、私を親の仇の様に思つて、よくやるんですが、それに就いて少し許り書いた。今度の新聞に出そうと思う。色々とメシヤ教を邪魔するんですね。処が御本人ではないんです。つまり邪神ですね。邪神界では、私と言うのが出たので恐がつて、何とかしてやつつけなければならないと言うので、凡る計画をして努力しているんです。こう言うのは、邪神の中のインテリですね。それが憑いてゆすぶるんです。お前、こう言う風に書け、岡田と言うのはけしからん。こうだ。こうしなければいけないと言つて、頻りにその人の心を動かす。そう言う事は、邪神の少し力のあるのに遭つたら一溜りもないんですからね。二カ月許り前に書いたのを名誉毀損の訴えをしたが、それ以来、「栄光」新聞も配つている。それも、読んだか読まないんだか分らないが、何しろ恐ろしくて読めないんですね。邪神は、あれを読まれるのが恐いので、読ませない様にする。然し、妻君だとか読みますから、段々心が動くのと、新聞が家にあると、新聞から光が出ますから、その家が段々明るくなりますから、それに反抗的に余計こつちに妨害しようと言うんです。今度の現れもそうです。然し、結局段々改心して頭を下げるか、結局お陀仏になつて、あの世に行くか、どつちかです。裁判官、検事、警察官等にも、半年程前から「栄光」新聞をやつてますが、之も例の邪神が抑えて放さないから、未だ未だ改心するどころではない。益々悪を逞しくしている。何しろ、邪神の方では大変なんですからね。そう言う事を今書いているが、之は非常に面白い記事ですが、この次あたりにね。邪神の何んな奴でも私の側にも寄れませんからね。そこで、私の周囲の者にですね。之はちよいちよいやるが、それも長くは憑けない。大抵数分位ですね。何時間も憑けない。之は良く判るので――何か、お祭りがあるとか、重要な人と面会する時、私に腹を立たせ様と言うんです。自分には分らないんですが、邪神がやるんです。それ以上は憑けないんです。それから、信者の人でも、ちやんと信仰の固まつた人には何うする事も出来ないから、新しくやつて来る人とかを邪魔しようとして、あの手この手でやるんです。だから、信仰に入ろうと言う人が入らなかつたり、来る人が来なかつたりするんです。昔は、邪神の方も大分強かつたが、この頃は年々弱つている。だから信者も増えていくんですがね。戦争も同じ事です。今アメリカとソ聯が戦争してますが、あれと同じです。そう言う訳で、邪神が一番眼をつけるのが官憲、役人と新聞ですね。之は、邪神の頭目が皆んなそうです。頭目が憑つて――何しろ、今社会で権力を持つているのは役人と新聞ですね。之が一番の権力を持つている。これの勢力を、頭目は始終狙つている。そうしてメシヤ教をやつつけ様やつつけ様と狙つている。然し今日は民主主義政治になつているので、目茶苦茶な事は出来ない。然し去年の事件の様に拷問の様な事をやつたんですね。けれども、それが現在の状態ですからね。勝つたり負けたりしているうちに、段々神様の方が勝つていくんです。つまり、神様と悪魔の闘いですね。私は神の総大将になつている。又、悪魔の総大将がありますからね。之は以前から始終狙つている。そのやり口を始終見ていると、面白いものです。この頃は大分神様が勝つちやつたんでね。悪魔の方で教団を狙つて、随分入り込んで来ました――昨年の事件を契機として――邪神の方は殆んど今は逃げちやつたり、窒息したりした。そんな訳で、大分楽になりました。結局、こつちが全部勝つちやつたのが五六七の世なんです。もう一息と言う処ですね。未だ、邪神の方の小童(コワツパ)がやつているのがね――先にもそれだけの力があるんですね。それで、邪神が本当に悪い事を思わせるのは、そう恐くはないが善の仮面を被るのは恐いんですね。新宗教は全部インチキだ。戦後の社会に乗じて旨く瞞して――金を儲けてやつている。その親玉がメシヤ教で、その親玉が岡田茂吉だ。と、邪神が思わせるんです。それで、そうかな――と思つてやるんです。大宅壮一と言うのは、新宗教と言うのは、敵(カタキ)みたいに思つて書いていますが、可哀相なものですね。いずれ地獄の苦しみをしなければならないがね。

………………………………………………………………

(御論文「⇒経と緯」のあとの御教)

之は今迄に書いたり言つたりした事ばかりですが、之は「文明の創造」の宗教篇に入れるものですから、それで読んだ訳なんです。唯、急所と言うべきは、人間は全て平凡に見える人が偉いんです。普通偉いと言うと、変つた風ですが、それに誤魔化されるんですよ。ですから、宗教家で、何かと言うと、いやに普通の人とは変つた恰好をしますがね、頭の毛を長くしたり、鬚をうんと生やしたりしますが、あれは本当に偉くはないんです。ですから、それを頭に置いて置くと間違いないですね。ですから、私に初めて会つた人は、よく皆んな驚くんです。教主とか何んとか――教祖様なんて、生神様然としているが、私は全然そんな事はないからね。喫驚りして――分らない人も、好感を持つんです。そんな様な具合で、要するに、どつちか――経とか、緯とか。右とか、左とかに偏らないとすると、どうしても平凡になつちやうんですね。だから、仕事の出来る人とか――結果の良い人は、何処が悪いか分らない様で、当りが極く良いんです。処が世の中は知らないから、変つた人が偉い様に思われる心理状態の為に、偉く見せ様と言う人は、変つた事を工夫してやりますが、一つの間違いですが、それを言いたい為に之を書いたんです。

………………………………………………………………

十月十五日

(お  伺) 
袴田隆次(五十二才)昭和二十五年三月入信致しました者で御座います。長男浩司(十二才)が九月十五日頃左足踵の魚の目を「メス」にて疵をつけました。その為二十日より急に発熱し、左足の大腿部が大分腫れ、非常な激痛を感じ、脊柱はそりぎみになり、身体は硬直し痛みが強く、御浄霊後は小量の排尿が御座いました。脊柱のそりは一週間位にして治りましたが、熱は四十度位約二週間続き、食欲も皆無の状態にて非常に衰弱致しましたが、御蔭様にて、最近十日程食欲は大分旺盛となりましたが、その割に体力がつきません。最近は時々高熱を発し、特に両足(大腿部)に卵大の「しこり」があり、一寸触れても非常に痛がり、右足は曲げて居り、除々に伸ばせば、伸びる程度で御座います。一週間程前より咳の御浄化を戴き、激しい折は血痰も出ます。御浄霊を戴く度に楽にさせて戴いて居ります。尚、八月中旬お墓に居りました縞蛇を殺して食べた事も御座います。又次女は八年前、脳脊髄膜炎にて死亡して居りますが、何か霊的にも関係しているので御座いましようか、又御浄霊の箇所に就き御教の程御願い申し上げます。御屏風観音様は今回奉斎させて戴きました。

〔御  垂  示〕
魚の目をメスにて疵をつけたと言うのは、切ろうとした。それで膿でも出そうとした。この為です。私は、針一本でも疵つけてはいけないと書いてあるでしよう。だから神様のお咎めです。お詫びが一番良い。他には何もないんです。それを覚る様に正守護神がひどく叱つたんです。お詫びすれば治ります。つまり、神様の言う事を守らなかつたからです。それを心から悔い改めて、お詫びして、それで治つていきます。そうして、あとは悪い処ですね。熱の高い処とか、悪い処から、出るんだから、固まりを――つまり之だけの毒があるんだから、魚の目を浄霊していれば――気長にやつていれば、苦痛なく治るんです。こう言う事をした為に苦痛が出るので、悪い事ではないが、腫れた処とか、熱の出た処は分りますから、そこを浄霊する。体力がつかないのは、今迄食事をしなかつたので、急にはいきません。それと、熱があるからで、あと気長にやれば良い。霊的の事はありません。蛇を食べた事も何でもありません。脳脊髄膜炎も別に何でもありません。神様は身体に疵をつけると言う事は非常に厳しい。一寸悪い時に切るとか、突くとか言うのは、霊を信じない事になる。体的を信ずる事になる。喰い違つて来る。御守護していたのが、パツと切れちやう。そこに持つていつて正守護神が怒りますからね。之は良い教えです。

………………………………………………………………

(お  伺) 
私の長男(小柳津信吾)本年三月初め視力がなくなり、その際御開示を戴きまして後、五月上旬御守護戴きましたが、その後二回浄化が御座いまして、現在は眼が翳み、目ヤニが出まして、眼がイライラ致します。私の家の先祖からお祀りして居りました地の神を、現在諏訪神社(村の産土神)として、村でお祀り致して居ります。又神社の裏にありました池を、現在は氏子一同にて水田として耕して居ります。昔、その池の魚は片目だとの伝説も御座います。尚屋敷内にありました古井戸を埋めましたので、小柳津明神としてお祀りして御座います。長男の眼の御浄化と諏訪神社と霊的に関係が御座いましようか。御伺い申し上げます。

〔御  垂  示〕
関係があるでしようね。若し関係があるとすれば片目の魚ですね。片目を治して貰いたいから、この子供に憑つたと言う事になるから結構です。それを助けてやる事になるからね。目が翳むのは結構です。之は治る過程です。目ヤニが出れば必ず治る事になつているから、その為に翳むんだからね。段々こうしているうちに治つていきますからね。諏訪神社、産土神――之は結構です。地の神が産土になつたんだから、出世した訳で、反つて喜こんでいる。別にこの人に祟ると言う事はありません。食糧不足の時に水田にしたんだから大した事はない。魚の片目と言うのは本当ですね。それが憑つて、治して貰いたいと言うんです。どうせ罪があるんだから、それも取れるので、結構です。浄霊は、悪い目を浄霊していれば治つていきますからね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
昭和二十二年一月以来腹部の御浄化で苦しみ、七人の医師にかゝり、「胃潰瘍の傷痕の痛み」又は「胃下垂」と診断されました。昭和二十二年一月より五月迄が最も悪化致し、腹部は一枚の板の様になり、痺れて感覚はなく、食事も納らず、医薬も皆吐き出しまして、ヌラも吐き、大便は五、六日に一回位黒いものが出まして、不絶腸の内部を引掻く様な激痛の為、一時は死を覚悟致しました。六月頃より小康を得まして、二十二年十二月入信、翌年御神体を御奉斎させて戴きましたが、苦しみに堪えかね、医療を致しました。今以つて腸の内部の痛みが続きまして、歩行も困難で御座います。時折激痛があり、その際は下腹部に棒状の突起が出来まして、激しく脈打ちます。最近信者様の熱心な御浄霊を戴いて居り、龍神もお祀り致し、御飯も一杯半位美味しく戴いて居ります。私の母が先年死亡致しました際、死相は宛ら龍神の様で御座いました。母との折合が悪く、母の死後は事業の方も思う様にいきません。私の病気は霊的に関係が御座いましようか。又下腹部の脈打つのは如何なる訳で御座いましようか。

〔御  垂  示〕
之は霊的ではありませんね。薬毒ですよ。腹部は一枚の板の様に――之も薬毒ですね。全部薬毒ですね。大便は――之は食物が少ないから、大便が固まつて黒くなるのです。然し、之は幾らか血が混じつているんですね。胃潰瘍のね。腸を引掻く様な――薬毒が腸を刺戟する。毒素が腸を通る時刺戟するんです。今以つて腸の内部の痛みが続いて――この薬毒が始終腸にいくので、腸の粘膜があれている様になる。棒状の突起が出来、脈打つ――お腹が痩せている人でよくあります。之は段々治るに従つて肉がつきますから、普通になります。龍神も関係はありますね。けれども、之は薬毒ですよ。医者の胃の薬を沢山飲んだら、こうなるに定まつている。そうして、背中に固まりがありますから、背中の方を主にして浄霊すると良い。腹部が痛い時は、背中の一寸上の方あたりに固まりがあります。両側にありますからね。どつちかが余計腫れてます。大抵左が大きい。人によつては右側もありますが、多く腫れている方を浄霊する。之は気長にです。段々良くなつて来ます。

………………………………………………………………

(お  伺) 
仲秋一二三(二十六才)未入信者で御座いますが、本年一月頃より両眼共血膜炎となり、眼科医にかゝり、目薬を毎日やつて居りました処、四月頃になつて両眼瞼附近が共に少しづゝ白色(一見白ナマズ様な色)を帯びて来ると共に睫も次第に白くなつて参り、現在はそれが益々拡がつて参り、未婚者で御座いますので、非常に心配し医療を受けてから九カ月にして、はじめて御浄霊させて戴きました。第一回目では御座いますが、涙様になつて少し浄化して参ります。本人の眼の後、肩、腎臓部等には相当固結があります。薬毒だけによるもので御座いましようか。又相当時日を要するもので御座いましようか。

〔御  垂  示〕
薬毒だけですね。他に何もありません。最初の血膜炎と言うのは打遣らかして置くと、治るに定まつている。頭の毒が目から出ようとして目が赤くなる。血目と言うんですね。それが目ヤニになつて出て治つちやう。それを態々治らない様にお医者さんにして貰つた。白ナマズと言うのは、薬が睫に滲み込んでなつたんですから、薬毒が無くなるに従つて元の様に黒くなります。心配ありません。涙と目ヤニが出るのは結構ですから、出る度に喜んで良いですね。相当時日はかゝるけれども、長くはありません。原因は血膜炎の時に頭の毒が来た――薬で止(ト)めてその薬毒が来ただけだから、やつているうちに両方とも治ります。完全に治りますから、何でもありません。でも良かつたですね。知らないと、何んな盲になつたか分らない。

………………………………………………………………

(お  伺) 
昨年九月末より体がだるく非常に咳が出、医療を受けましたが一向に治りませんので、本年三月末より御浄霊をお願いし非常に気分が良くなりましたので、五月入信。尚続けて居りました処、六月十五日突然両手両足がぶらつとして、全然動かなくなつて了いました(この時娘入信)ので、教会の先生の御浄霊をお願いしました処、非常に発熱し眼を開けている事が苦しいので、何時も眠つた状態で七日間位食欲がなく、非常に衰弱し危篤状態に落入りました(家族の者はそれ程悪く思つて居らず、先生及び他人に頼つて居り、農繁期にて仕事にのみ出て居りました)ので、先生と信者さん二人が御浄霊に来て下さいました。その時信者の一人に祖霊が憑依し、主人をはじめ家族の病気に対する考え方の間違いと、世間体に捉われている事、人任せにして置く事等に就き戒告を与えられ、祖霊の苦しみを訴えられ、それに気附き、主人も入信し、主人自ら浄霊する様になりましてから御守護戴き、十月初め頃、右手、左足と次々自分にて動かせ、眼も二つに見えましたのが良くなり、八月には一人で食事も出来る迄にさせて戴きました事を御礼申し上げます。現在は這う事、立つ事が出来ないだけになりましたが、頭に未だ相当毒が御座いますが、その為でしようか。他に何か原因が御座いましようか。

〔御  垂  示〕
之は、祖霊で手足がぶらぶらになつて死んだ霊が、救われたくてこの人に憑つている。ですから結構ですよ。之で、祖霊が助かるんですからね。現在這う事立つ事が出来ないだけと言うのは、之だけ治つたんだから、ずつと続けてやつていれば、段々治つていきますから、ちやんと丈夫になります。それで、手足のぶらぶらも祖先も、それによつて治つて救われますから、天国に行けるから、丁度祖霊さんに御奉公している様なもので、大変結構です。霊憑りになつて祖霊の苦しみを訴え――そのぶらぶらな人です。家中を入信させて、皆んな救われ様と――こう思つているんだから、一生懸命に信仰して、出来るだけ御神書を良く読む様にする。そうして、この祖霊さんに聞かせる様にすると、それだけ余計早く治る。よく入信してから霊的の病気になる事がよくあるが、祖霊さんが助けて貰いたい。と、憑るんですから、その心算りでやつていれば、何も心配ない。入信してからの病気は薬毒が溶ける浄化と、祖霊さんが助けて貰いたいと言うのと両方ですね。祖霊さん以外に動物霊が憑る事がある。元飼つていた馬、牛、犬、猫ですね。それが助けて貰いたいと言うのですね。そう言う風な頭で見当をつければ、大体見当がつきますから、それを心得ていれば何も心配要らない。

………………………………………………………………

(お  伺) 
昨年十一月医師より肺結核と診断され、マイシン二十本、栄養剤等服用して居りましたが、本年二月頃より御浄霊を戴く様になり、お蔭様にて高熱、喀痰その他結核症状は十日許りにて去り、非常に感謝致し早速入信。順調に経過して居りました処、五月十日突然大喀血の御浄化を戴き、之が約一週間続き、それ以来現在迄四十度位の高熱が毎日続き、断え間なく咳も出て居ります。最近は咽喉も痛くなり、発声も不能となりました。食欲は稍ありますが、咽喉の痛みと連続的な咳の為食べ兼ねて居ります。又咳の隙をみて食事を口にすると、咽喉に玉の如きものが抑えつけ、呼吸も出来なくなり、止むなく口の中の食物を吐き出して了います。又本人は全身的にリユウマチの様な苦痛ありと訴えて居ります。衰弱は日々加わつております。右は薬毒のみの御浄化で御座いましようか。又は霊的原因もあるので御座いましようか。

〔御  垂  示〕
之は薬毒ばかりではないですね。霊ですね。こう言う場合に、こう言う事がありますよ。先にありましたが、命を取ろうと言う霊が憑つているんです。そうすると、医者にかゝると喜こんで居るんです。お医者が良い塩梅に、自分に共同して呉れるからね。そうして薬毒をつぎ込むに従つて命が縮まつて来ますからね。命を取ろうと言う憑霊の目的には極く良いんですからね。メシヤ教なんかに救われますと、之は大変だ、とんでもない奴が出て来たと言うので、馬力をかけるんです。医者に任かせて置けば安心――薬を飲んで居ると安心だ、結局自分が命を取つちやう。メシヤ教が出て来ては大変だと、何処迄も馬力をかける。そう言うのが、こう言う結果になるんですがね。それから、もう一つは、長くそう言う風に執著を持つて憑いた霊は容易に退けない。命を取ると退けますがね。霊が霊界に行つて了いますからね。それで、早く命を取つて了わなければならないと言うので、それが咽喉に玉の如き――と言うそれです。何うかすると、こう言うのがあります。之が困るんですよ。之は可成り激しい方ですね。それも、薬毒がたんとないと、そう言う霊も中々思う様にいかないが、薬毒が沢山あると――マイシン二十本なんてやられていれば、霊は活動し良いんです。之は一寸受け合えませんね。まあ、霊を救う心算りで出来る丈御神書を聞かせてあげるんですね。之は問題ですね。それからこう言う事があります。何うしてもこの病人を治したいと言う事は、悪い事ではないが、それが反つて障る事がある。そうすると人間の霊が――生きた人の霊ですね。それが始終其人に来る。そうでなく、何事も神様任かせで、神様にお任かせして置こうと言うと、神様の霊が余計入つて来る。だから執著を取ると、余計治ると言う事がよくあります。だから人間が手段を尽すだけ尽くしてもいけない時は、やはり神様の思召しがあるんだから、宜敷く神様にお任せします。と言うそれで良いんです。

………………………………………………………………

【御  教  え】

(御論文「⇒大宅壮一と言う人」のあとの御教)【註  栄光第一二九号】

つまり、邪神側はあの手この手でやつている。邪神のうちでも色んな、専門々々がある。智識階級があり、学術専門とか――智能犯的なものですね。そう言う専門が、つまり共産主義を作つたマルクスと言うのであり、そう言う邪神が憑つて書かせた。だから一時は理窟がありそうだが、結局は駄目です。それから、戦争専門の奴がある。ヒツトラーとか――色々な戦争で大いに偉くなつて、思いの儘にやろうと言う。そう言つた親玉もある。だから、こう言う邪神のやり口をみると、一番分るのは、残虐性がある。愛がない。自分の出世の為なら人が苦しんでも、命を取つても平気なんです。邪神でないのは、そこに慈悲とか愛がありますから、そこで直ぐ分る。キリストみたいに、反つて偉い人がひどい目に会つている。と言うのは、あの時代は邪神の方が強かつた。邪神に対抗する力がなかつた。と言う事は、以前に大きな罪を犯した。その罪が未だ体についていた為に、対抗する迄の力が出なかつた。相応の理ですからね。大きな邪神は大きな力がついている。私を苦しめるのは、邪神の大きな親玉です。処が時期も違つているし、霊界も余程明るくなつている。霊界の中に又霊界があり、その奥の――神道で言う幽玄界ですが、そこは殆んど昼間になつている。その次の霊界が、未だ暗が残つている。今は邪神の何んな強い奴でも私には敵(カナ)わない。邪神のうちで一番力のあるのは赤龍、黒龍ですね。今は金龍が出てますからね。金龍には何んな奴でも敵わない。金龍と言うと、私の奇蹟物語にあるが、三千年間近江の琵琶湖に潜んで居たのが、昭和四年に琵琶湖から出たが、それが、今活動してます。だから邪神の何んなのでも敵わない。然し彼も、霊界が本当に明るくなつた訳ではないから――曇りがあるから、それだけ活動出来ない訳ですね。そこで去年の事件もそう言う意味だつた。処が去年の事件の意味と言うのは、その奥に未だあるんです。と言うのは、教団を乗取ろうとした大変な邪神があつた。その邪神をやつつける方法として、あの事件を起した。だから、やつぱり去年のあの事件は邪神をやる方法として、手を緩めてやらせるだけやらせた。だから、今読んだ通り、邪神にも満更悪い事ばかりはない良い事もあつて、今は感謝しても良い位と言うのは、その事なんです。そう言う訳ですから、神様のおやりになる事は、一寸見ただけでは分らない事がよくある。邪神は何億と居るんです。それで階級が色々ある。神界――神様の方と大体同じですね。そこで、信者一人々々を引落そうとして狙つている。ですから信者の人でも、一寸考え違いしたり、迷つたり。良いと思つて間違つたりする。大本教のお筆先に「今は悪神がそこら中入りて居り、一寸の隙もないぞよ。何時なんどき悪神に儘にされるか分らないから、気をつけるが上にも気をつけたが良いぞよ」とある。皆んな、信仰にある者は、抜身の中にある様な気持で、一寸の油断も出来ないと言う意味で、中々旨い事を書いている。処が神様にちやんと手を合わせていると、御守護があり、憑けないで退いて了う。と言う訳だからそこで旨くいくんです。そう言う訳なんです。それですから、色んな宗教――信仰もあるけれども殆んど邪神がやつている。だから神、仏を拝んで居乍ら随分間違つた事をしますが、つまり、その宗教の拝む的が邪神であつたり、邪神でなくてもその神様が邪神に自由にされるんです。「お前、俺の言う事を聞かないとやつつけるぞ」と言う。神様でも邪神に敵わないのは沢山あります。江の島の弁天様に行つた時、お宮の中に、本尊は狐が居るんです。弁天様は居やしない。それから、武蔵の国魂神社と言うのがあります。官幣中社かです。立派な神社ですが、それもやつぱり邪神に占領されていた。そんな様な訳で、神社を拝む場合に皆んな神様と思つて有難く拝むと、何うして何うしてとんでもない。そう言うのが沢山あります。そうでなければ、世の中がこんなに悪くなつている訳がない。神様に力がなく、邪神に負けているから、こんなに禍や戦争や病気がある。と言うのは、こう言う訳なんです。

………………………………………………………………

今朝の新聞に出てますが、B・C・Gですね。あれを当分――と言うとおかしいが、中止する事になつたのですね。それで、今朝のラジオの、朝の訪問に、医学博士の何とか言う人ですが、あの人にアナウンサーがB・C・Gの事を聞いた。処が、何だ彼だ曖昧な事を言つて、はつきり言いません。別にそんな悪く言つてません。B・C・Gをいけないと言つたのは、アメリカの何とか言う博士で、世界的に、やつた地方とやらない地方を調べた。するとB・C・Gをやつた地方は結核が非常に多い。B・C・Gをやらない地方は結核が非常に少ない。今朝の先生は学理で言つた。この根本は学理でなく実際なんだからね。そこで、B・C・Gはやらない方が良いと言う輿論が起つて来た。それを、日本で今度気がついて――大臣なんかも言つてましたが、もう一層覚醒しなければ危ぶないと言うので、一時でも止(ヤ)めるとかしたんですが、実際には敵わないので、実際の結果によつて止まつたんですね。今にペニシリンとかストレプトマイシンが駄目だと言う事になるので、見ていて御覧なさい。結局薬毒を知らないから一生懸命にやつているので、我々から見れば実に可哀相なものです。

………………………………………………………………

十月十八日

(お  伺) 
六十才の婦人(未入信)三十四才の時、産後「血脚気」を病み、乳児は血脚気の母体の乳の為に死亡致し、当時より体が弱くなり現在迄医薬に頼つて居り、医者の診察では神経衰弱と言われたそうです。三十年近く、凡ゆる宗教を信仰し、多くの医者に診て貰いましたが、貴方に病気はない。神経だ。と言われました。子供が死亡してより、腰から頭の方へ筋が吊る様になり、医者にかゝつているうちに、頭から腰の方へ、身体全体の筋がゆるむ様な「づるづる」と何とも言えない悪い感じが致し、そのうちに夜中に寒くなつたり、熱くなつたりする度に、気分が悪くなり、眼をつぶると奥の方に引ずり込まれる様な気が致し、前頭部より、何か塊りの様なものが心臓部に落ちる様な感じがして、動悸が強く打ち、又動くと動脈をねじられる様に痛むそうです。今年九月初めにメシヤ教の御話を致しました処、早速浄霊の御希望にて、以来御浄霊させて戴いて居りますが、半月程前より心臓部の動悸はなくなりましたが、前頭部から肩、腰の方に筋が「づるづる」とゆるむ様な感じが、とてもひどく、頭が重いと言つて居り、浄霊後は気持が良くなるのですが、夕刻より夜にかけてひどく、胃、腹部から横腹の方にかけても同じだそうです。之は如何なる訳でしようか。又「づるづる」するのが止まりますでしようか。尚御浄霊の重点箇所を御教の程御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
『貴方には病気はない。神経だ』と言うのは、よく医者の言う事ですが、神経だと言うのは、立派な神経の病気じやないですかね。あれは、おかしいですね。之は薬毒病ですよ。最初の血脚気と言うのは薬毒です。薬毒病ですからね。薬を飲まなければ、血脚気と言うのはないんです。薬毒が乳から出るからで、之を打遣らかして置けば良いが、医者にかゝつたからですね。医療に頼つたからこうなつたんです。凡る宗教を信仰したのは、別に害にはなりませんが、他の宗教では治す力はないですよ。寒くなるのは、熱が出るのです。悪寒ですね。皆んな薬毒の為です。体が毒で目茶苦茶になつている。薬毒が無くなるにつれて良くなります。浄霊は苦しい処苦しい処をやると良い。苦しいのは、薬毒が溶けるんですからね。皆んな作つた病気ですね。気長にそう言う風にやつていれば、段々良くなつて来ます。

(お  伺)
「血脚気は、毒素が血に混入致しますのでしようか」

〔御  垂  示〕
そうです。毒だからね。

(お  伺)
「そう致しますと、子供に飲ませても宜敷いのでしようか」

〔御  垂  示〕
構いません。青便とかになつて出ますからね。子供が親の為に浄化してやつているみたいです。子供は、それで何うと言う事はない。それを止(ト)め様とするから母親に悪いのです。打遣らかして置けば何でもない。

………………………………………………………………

(お  伺) 
私の父貞吉(六十五才)は、去る九月十五日炭焼小舎の屋根の上で脳溢血を起し、私一人で梯子もなく二人が落ちる様にして、屋根から下ろして連れて帰りました。教会の先生にも来て戴き、家族の者もずつと浄霊致して居ります。三日目頃から少し意識を回復した様に思われ、五日目頃から、お茶等飲む様になりました。右半身不随の中風状態で御座いますが、口がきけず手真似で御神体を早くお祀りする様にと頻りに申し、予てお祀りさせて戴きたく思つて居りましたので、九月二十五日御神体を奉斎させて戴きました。其後少しづつ良くなり現在では御飯も普通に食べる様になりました。只口がきけず、右の耳も聞こえません。二、三日前から、何か少し言う様になりましたが、意味は良く判りません。教会の先生が木龍の憑依ではないかと言われますが、心当りとしては三年程前、宮の境内の二抱え程の木を切つた事があり、其の他今年の春、寺の銀杏の枝が台風で折れて落ちたものを、寺に断つて碁盤にすべく切つて持つて帰つて居ります。現在は炭焼をして居り、家族全部入信し、御屏風観音様も昭和二十三年にお祀りさせて戴きました。三代程前に分家が絶えて居り、私の家の墓に三界万霊の石碑を建てゝおり、位牌はお祀りして居りません。右浄化と霊的関係が御座いますしようか。又御浄霊の箇所を御教の程御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
厄介な処で脳溢血を起したね。之は木龍だね。木龍許りではない。脳溢血と木龍と両方です。之は、脳溢血になるべき毒血があつて、脳溢血になつた。それに木龍が憑つたんですね。ですから、耳が聞こえないと言う事は、普通の中風ではないんです。言葉――口がきけないと言うのが、木龍の働きですね。けれども、脳溢血が治るに従つて木龍も救われますから、大丈夫です。右の半身が不随の時は、左のこゝ(頸部)に固まりがありますから、それを良く浄霊する。治りますよ。そうひどい――重いのではないですね。少しづつ良くなります。左の固まりを解かないと再発します。溢血はこう言う風に(右より、頭の上を通り左側に)来ます。再発しなければ、段々良くなりますね。気長にやつていれば良いです。三代前の分家が――之は位牌をお祀りした方が良いですね。仏具屋に位牌を頼んで、分家の苗字――大垣と言うんですか。分家の諸霊位と文字を書いて、それを下座の方に置く様にする。そうすると、そこに三代前の霊が来られますから、祝詞を聞いたりして救われますから、それは是非やつた方が良い。

………………………………………………………………

【御  教  え】
今日は教団に関した話をする前に、その参考として、之を読ませます。それから、その話をします。

(御論文「⇒経と緯」のあとの御教)

之は今迄、よく書いてあるから知つている人は沢山あるでしようがね。あとで話しますけれどもそれがやつぱり、良く出ている。それから、もう一つ、仏教ですね。「文明の創造」の宗教篇ですが、仏教に於る大乗小乗も、一寸面白いですから、参考の為に読ませます。

(御論文「⇒仏教に於る大乗小乗」のあとの御教)

つまり、今両方読んだが。根本は経と緯ですね。之を結んだものが、今迄ないんです。それで、救世教も最初観音教時代には、経と緯だつたんですね。経は――之は皆んな知つてますが、天国会だつたですね。緯が五六七会だつたですね。ですから、信仰の状態も、天国会の方は非常に厳粛だつたですね。簡単に言えば、厳しかつた。窮屈でもあつた。それから、五六七会の方は、寔に自由で気安かつたけれども、又だらしがないと言う事が言える。両方共極端と極端です。之はやつぱり経と緯で、つまり結んでなかつた。伊都能売になつてなかつた。そこで、結局に於て、天国会は大きな手柄を残したけれども、失敗した。五六七会の方も大きな働きをしたけれども、失敗した。そうして去年の事件によつて――事件と言うのは、兎に角五六七会の失敗なんですね。五六七会は緯ですから、非常にどんどん発展した。一時は不思議な位発展しましたが、之は緯の働きですから、幾らでも広がつたんですね。それが良く出ている。そうすると、経と緯の観音会と言うのはそうなんです。今度メシヤ教になつてから、緯が失敗する時期になつたんですね。で、以前は殆んど、五六七会と言うのは、教団の八割位に発展したんですからね。丁度、五六七会が観音教団の様な形になつたんですね。それが去年失敗すると、それから後は、経の方の観音会系統の人が――大草さんとか、阿部さんにしろ――全てが経営の中心だつた。ですから、非常に教団はがつしりして了つた。堅実と言う様な感じですね。けれども、之ではやつぱり発展性が乏しくなる。ですから、何うしても発展性は緯の広がりでなければならない。そこで、今度渋井さんが、その働きをしなければならない。丁度、事件当時――事件が起るや否や――渋井さんが脳溢血で倒れた。中風ですね。普通だつたら、今もしようがないんだけれども、何しろ一時はフラフラになつて、やつと旭町から歩いて来る様な――ものにつかまつて、やつと歩いて来る位だつた。口もきけなかつたし、頭もぼつとして、何うにもならなかつた。最近は私の浄霊によつて殆んど治つて来た。この間京都に行つて見た処が、どうやら活動出来る様になつたと言う事で、愈々時期が来た。それで、渋井さんが大いに働く事になつたんです。この間、渋井さんが言う事には、自分が教修をしたのは十何万――十万以上ある。それが、あとが寔に育たない、と言うんです。本当に順調に育つている人は、何分の一だと言うんです。処が自分があゝ言う様な病気だから仕方がない。新しい信者を作るのも肝腎ですが、復活させるのも肝腎で、手つ取早いと言うんです。それで、私も大いに結構だからやりなさいと言つた。そうすると結局、何う言う意味になるかと言うと、天国会系の経と、五六七会の緯が、今度結ぶ事になる。ですから、渋井さんも、以前の緯に経が加わる。それから、天国会系の人も、今度は緯が混じる働きもすると言う事になつて、両方とも、丁度結ぶ働きになる訳ですね。それではじめて伊都能売の働きになつていく、丁度そう言う動きが来た訳ですね。渋井さんと言う人は、発展する――拡げる力は非常なものです。何と言うか、腕があると言うか――そんな様なのがあります。そうかと言つて、拡げるのを締めていくと言うのがない。今迄なかつたですね。拡げつぱなしなんです。それで、自分も懲りたと言つている。以前には変な人間が入つて来て、色々かきまわしたり、教団の金を、何とか旨い事を言つて引出したりする。渋井さんは非常に良い人ですからね。世間の人がそんな悪い事をしないと、気を許したからで、今後は絶対にそんな事はないと言つている。結局は経の働きが出る訳ですね。ですから、之からは本当の伊都能売になつて来た訳ですね。

それから、散花結実ですね。あれは大体――教団の去年の事件迄と言うのは、花を咲かせたんですからね。花と言うものは、つまり体になります。霊ではない。ですから、体だけは非常に花を咲かせた。五六七会が花を咲かせた。そうして、五六七会が散らした。ですから事件の動機と言うのは、五六七会が起した。之から実を結ぶと言うのは、やはり五六七会がやらなければならない。之から、実を結ぶと言う時期になります。ですから、体ですね。体の働きですね。それから、天国会は霊の働きです。之からは、中島さんも霊界で活動します。そこで霊、体の力が出ますから、要するに伊都能売の力ですね。丁度その時期になつたので、それを知らせたんです。ですから、之からは教団の色々な形も違つて来ます。何う違うかと言うと、非常に発展していく、拡がつていく。之で、色々精しく話すると――中々色んな事がありますが、大体は今お話した様なのです。一寸あれは何う言う訳なんだと言う、色々な疑問が起つた様ですが、それは今言つた様な、神様の方の御経綸によつて、色々な訳があるんです。例えて見れば、こんなにお蔭があつて――段々お蔭がひどく大きくなつていく。病気も早く治り、感謝する人なども、前から見ると非常に違つて来ている。病気が早く治つて、違つて来ている。感謝が強いですからね。その割に発展しないんです。おかしいですね。それは何だ、と言うと、今言つた様に緯の方が休んでいたからで、之から緯の働きが始まりますから、成る程と言う様な事になつていく。ですから、之からは経でもいけなければ、緯でもいけない。伊都能売ですね。そう言う風になつていく。だから、やる人も、何処迄も伊都能売式でやらなければならない。教団全部がそうなるんです。以前の様に天国会と五六七会が一つの対立する様な系統のものが出来て、あゝなつたと言うのは、之はやはり仕方がないんです。それが世界の型なんです。で、型と言う事は、よく言いますが、そう言う事も、世界の型をやつている。つまり、東洋文化と西洋文化ですね。それが、今迄別々だつたんですね。東洋は何処迄も精神的に、西洋は何処迄も物質的と、両方偏つていた。之から、それが結ぶんですが、その前に救世教が結んでそれが世界的になるんです。ですから、言わばこつちは、その模型をやつている。又、地上天国の模型なんてのは、そう言う訳なんです。将来世界はこうなる。と言うその一番始まりをやつている訳です。教団の今の型も、世界の型をやつている。いずれ世界は結ぶんです。神様が経綸しているんですから、その頭を以て見れば判ります。

今日は、西南アジヤの方面が非常に変つて来ましたが、あれは世界の整理の為なんです。今、英国が一番やられてますが――植民地なんかがね。あれは一つの清算ですね。と言うのは、英国は長い間、あゝ言う国を武力で圧迫して、そこから出る色んな利益を搾取していた。それはもう許されない。ですから、今度エジプトなんか、条約ですが、未だ期限が来ないのに、期間は未だ十年近くあつたんですが、その条約を破棄しようとしたですね。その口実は、先には武力によつて結んだ条約だから、破棄するのは当然だ。と言うのです。それには違いないがね。イランあたりからやられて、それにつけ込んで、やる訳なんです。と言うのは、一番目はインドの植民政策ですが、インド独立運動の為に英国が譲歩して了つた。その為に、それを契機としてイランの石油問題が起り、エジプトに問題が移つて来て、今度は又イラクあたりもやつている。要するに、武力や、力によつてそれを押えて、そこから出る富を搾取して、英国が大きくなつたんです。そう言う間違つた事は許されないと言う時期になつたんですね。やはり、大きく言えば、一つの五六七の世の現れですね。一つの現れと言つても良い。然しそうかと言つて、英国がそう言つた欲張つた許りでもない。良い事もあるんです。と言うのは、そう言うアジヤの未開の国を、相当開発しましたからね。イランの石油にしろ、若しイギリスが来て出さなかつたら埋もれたからね。エジプトとか、あそこいらの文化を進展させたと言う様な点は良い方なんですね。やはり、良い方と悪い方と両方あつたが、良い方は、何処迄も残して置き、悪い方は、間違つているから整理していくと言う――神様は整理をしている訳ですね。それは非常に結構です。未だ未だ色々な事があります。神様は全てを整理しているんです。共産主義と言い、アメリカの資本主義と言い、あゝ言つた全体主義的なやり方と、自由主義的なやり方とが闘つていると言うのは、大きな経綸なんです。それを、良く見ていると判るんです。判ると言う事は、こつちに智慧正覚がそこ迄進んでいなければならない。智慧正覚が進む様に一生懸命修業するんですね。そう言う、世界の色々な変化する型と言うのは、私は始終神様から見せられているので見当がつくんです。以前には小いさな型ですが、この頃の型は大きくなつた。今お話した天国会、五六七会のなんかは、今迄の教団の流れを見ていくと、軈て世界はこう言う事になつていくと言う事が分る。

この一番元と言うのは、大本教なんです。大本教はメシヤ教が生れる為に出た宗教です。お筆先の中に「この中は世界の型であるから、この中を見て置いたらありやかに分るぞよ」と言うのがある。非常に面白い。その一つの現れとして一番分るのは、大本教が最後に弾圧されたのが昭和十年の十二月八日です。それから、日本が太平洋戦争を始めたのが昭和十六年十二月八日ですね。丁度六年目ですね。同じ十二月八日と言うのだから、不思議なんですね。処が、神様の方でちやんと大本教でそれをつくらせて、日本が太平洋戦争を始めると言う様な意味があるんですね。こう言う事は、実に神様は甚深な綿密な経綸をやられている。それを、差支えない事だけは話しますが、あんまりは言えないんです。残念なんだが、之は仕方がない。

もう一つ面白い事は、以前にも話したが、私が大本教を脱退する前に、大本教の東京の分院と言うのが、今の和田堀にあつた。あそこで、世界の型をやつた。それは人間でやつたんです。その時の幹部の者で、そこの会長が東島亥之吉と言うアメリカの型の人で、大変な人気だつた。又一方には田口清吉と言う元東京の石屋組合の会長があつて、この人がソ聯の型だつた。それ迄と言うのは東島亥之吉と言うのに、方々にあつた支部が皆んな集まつた。そうすると、田口清吉と言う人は、相当力のある人で落着いていたが、或動機により「俺の時期が来た」と、或支部を獲得した。と言うのは、ソ聯が鉄のカーテンを作つて、獲得したと言うのと似ている。東島と言うのは、海軍大佐でその人が会長になつていた事が英国の型になつていて、その人の長男で、海軍少尉でしたか、逗子の海岸で高い処から飛び込んで、何処か打つて即死した。その時、私は英国が植民地を失うんだなと思つた。植民地と言うのは、子供を生んだ様なものだからね。今英国が植民地を失いかけて来たのは、その型なんですね。もう一つ面白いのは、石屋組合長の田口清吉と言うのは、最近今年の夏箱根に居る時に金を借りに来た。尾羽打枯した、実に見るかげもない。洋服もヨレヨレになつてね。温泉事業を静浦の附近でやるのに、資金を借りに来た。私は断わりましたがね。そう言う事は、教団として出来ないと。私は熟々思つたが、結局ソ聯の最後は之になるなと思つた。木村瑞枝と言う人は、今茨城県に引つ込んで居て、古い信者から支持されて気楽にやつているそうですが、之が又何うなるかと言う事が、アメリカの運命になつて来る。然し、この人は立派な人ですから、いずれ復活するだろうと思つている。と言うのは、大本教がいずれ変りますからね。その一つの現れが出てますからね。と言うのは、先月箱根に居る時、三代様が私の処に来て、庭を見せてやつて、色々話してやつた。非常に喜こんで、今度は、今月末京都に行つた時、家内だけ、茶席の会があるから、招かれて、是非来て呉れと言うので、家内丈行く心算りですが、之は神様が、意味があつてやつている訳です。そう言う点なんか、一つの世界の経綸の型になつて来る訳です。そんな様な訳で中々色々な意味もあるし、興味もあるんです。今日はそれだけの話です。

………………………………………………………………

之は、大宅壮一と言う、あの人は別に問題にはならないですが、霊写真に就いて、けしからん事を書いてありましたから、信者でも見たら首をかしげる人があるかも知れないので、そう言つた事を書いたんです。

(御論文「⇒大宅壮一と言う人」)【註  栄光第一二九号】

………………………………………………………………

(「⇒祖霊祀りに就いての注意」のあとの御教)

よく、宗教を替つた場合に、特に神道ですが、神道に祀るのが良いとして、又先生にもそう言う風に勧められますが、それが、祖霊にとつては非常に有難迷惑なんです。それを霊が出て言うんですから、一番はつきりしているんですが、以前から私が、やたらに改宗してはいけない。一軒の家族でも、揃つて改宗する事は滅多にないんですからね。処が、やつぱり祖霊さんでも同じ事で、天理教の信者になつても、俺は嫌だ。昔からの仏界の方が良いと言う祖霊の方が多いですから、それを気付かせ様と思つて、天理教に入つてから、重い病気になつたり、苦しんだりすると言うのは、そう言う訳なんです。又キリスト教に入つて先祖を祀らなくても良いと、祖霊を祀るのを止(ヤ)めますが、祖霊は悲しんだり怒つたりします。処がメシヤ教は違います。信者になつたと言うだけでも喜こびますから、不賛成と言う者はないんです。之は霊が憑つてよく言います。それでも、中にはこう言うのがあります。御嶽教、豊川さんと、色んなのがありますが、そう言うので、役員になつたりしたのが、霊界に行つたのは、メシヤ教は良い宗教には違いないが、癪に障つてしようがない。邪魔してやれと言うのがいる。又狐が憑つて邪魔する場合もありますからね。直ぐに祀り替えや、そう言う事はしない様にして、以前通り祀つてやつて、何年か経つてから、メシヤ教が分つて来るから、是非祀られたいと言う気分が起つて来ますから、之が一番安全なんです。稲荷なんかそうですね。狐ですから、悪い方が多いが、メシヤ教と言うと、飛んでもない。邪魔してやれと言うのがいる。この間の地上天国の質問応答に、そう言うのがありました。之は、先生が知らないんですが要するに指導者の失敗ですね。光明如来様をお祀りするや否や直ぐに処分して了つた。それで狐が怒つて――と言うのがあつた。それで、処理のしかたが早かつた。と言う事を答えた。そんな訳で祖霊さんを祀り替えると言う時も、慎重にしなければならないと言う生きた実例なんです。それでいずれメシヤ教の方の祀り方――形式を拵えますが、今の処は、こつちの方で、そう言う形式になつてないんだから、威張つて言えませんが、そう言う点はメシヤ会館が出来てからです。本部の形が一通り出来てから、そう言う冠婚葬祭のやり方に就いて考えます。やはり順序から言つて、本部の形が出来てからでないと、順序が違うんです。それで、それ迄は待つて貰うとして、今のお蔭話も、祖霊さんに就いてのこう言う実例を見ると、大変参考になりますから、それで読んだのです。

………………………………………………………………

十月二十一日

(お  伺) 
信者後藤祐三(七十才)以前蓄膿を患つた事が御座いました処、本年三月頃より血膿が出ましたけれども大した事もないと思い、且つ家にも病人がありました故、その儘過して居りました処、四月頃より段々悪くなり体もだるく、六月中旬耳鼻科に診て貰いました処大分悪くなつている故私の手には負えないから、一応他で診察を受けろとの事に、他の医師に診て貰いました。やはり同じ事を言つてましたが、そこへ一週間許り通い、洗つて居りますうちに、段々悪くなり、癌になる徴候があり、療法なしと言われ、七月中旬頃より段々痛みを感じて参りました。之は神様にお縋りするより他に道はないと思い、七月上旬お守様を戴き御浄霊をして戴きました。八月中旬より九月中旬にかけ、肉の断片の様なもの十片許り鼻から出ました。その後はそう言うものは出ません。只血膿が始終出て居ります。今は鼻に近き頬は痛みが薄らいで参りましたが耳寄りの方が二カ所腫れ上り、痛みを強く感じて居ります。一方の小いさく腫れ上つた処に御霊紙を貼りました処二、三日にて小いさな穴があき、少し許りの膿が二、三日出ましたが直ぐ塞がり、現在は別に腫れ上つては居りません。それより耳の方へも御霊紙を貼りましたが、何の事もなく痛んで居ります。之が現在の状態で御座います。現在は協力者森井秋夫が御浄霊をさせて戴いて居ります。九月下旬頃口中左奥が腫れ、口を嗽ぐ時三、四回腫れた先から黒色の血が少しづつ出ましたが、今はそれも出ません。医師は余命二カ月と言つて居りますが、癌で御座いましようか。

〔御  垂  示〕
癌でも何でもありませんよ。余命二カ月なんて、全然嘘です。お医者にかゝつたら、この通りかも知れませんがね。お医者にかゝらなければ――こんな事で命を無くしては堪らないです。こんな処に癌が出来るものではない。第一、十片許り出たと言うのは、癌の膿の固まりなんです。之は治ります。こんな良い浄化で、出るんだから――血膿が出たりするんだから良いです。浄霊していれば必ず治ります。医者にかゝつたら駄目です。かゝつたらこの通りになります。浄霊なら何でもないです。この位の事で人間が死んだら堪りません。神様はこんな様には拵えてないんだからね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
姉正子は工藤惣三郎に嫁ぎ当年三十二才で御座います。昭和十四年十一月二日結婚し、十五年十一月二日秀一を分娩(十六年八月胃病で死亡)、十七年七月愛子を分娩(十九年十月胃病で死亡)、二十年十一月正樹を分娩(二十一年十二月胃病で死亡)、二十一年九月流産(三カ月)し、農繁期の為身体具合の悪いのを我慢して稲刈をしました処、十一月初旬頃より胃と肝臓を患い、医療を受け、約二カ月療養せしも効果なく、本教を知り御浄霊を戴き、一週間にて起き歩く事が出来、十二月二十五日入信。二十二年五月生家に帰り、静養中九月頃不眠症となり、御浄霊により快復。二十三年九月嫁ぎ先へ帰り、同年十一月病気の為生家へ戻り、精神病となり静養中の処、本年十月七日物凄く熱を出し、精神に異状を来し、申訳ない事に光明如来様の御神体をはずしましたるを、伏してお詫び申上げます。首が落ちる、顎が落ちると叫び廻り、朝からこゝが火事になるとか、子供が毒殺されるとか、縄を取つて呉れと言い続けて居りました、症状としては狐、狸、祖霊等の憑霊現象あり、十五日夜より昏睡状態となり、十七日午前三時三十分御守護を戴き覚醒致しましたが、尚精神に異状あり、現在に至つて居ります。此家は祖母が熱心な稲荷信仰者で、現在も屋敷内に祀つてありますが、父親の時より誰も信仰して居りません。又父は四十六才の時、本家厩舎にて縊死し、母は急性肺炎で死亡しており、二十四年十一月親代りでありました、祖父も急性肺炎で病死し、現在は私達兄弟だけの家庭ですが、光明如来様、御屏風観音様を御奉斎させて戴いて居り、近く大光明如来様も御奉斎させて戴く予定であります。右は祖霊と狐霊の憑依と思いますが、御浄霊は如何させて戴きましたら宜敷いでしようか。又屋敷内にある稲荷は如何致したら宜敷いでしようか。

〔御  垂  示〕
赤ん坊が胃病で死ぬなんて、余りない筈ですがね。光明如来様は何時お祀りしたんですか。

(お  伺)
「三年程前と思います」

〔御  垂  示〕
精神病になつて二年位ですね。最初は何時です。

(お  伺)
「教修戴く一寸前で御座います」

〔御  垂  示〕
こゝ(頸部)に固りがあります。之を溶かせば良い。こゝに固まりがある為に、前頭部が貧血する。そこに奴さんが憑く。狐も憑くし、祖霊も憑くし――幾らでも憑く。自分達の良い遊び場が出来たと言う訳ですね。替る々々やつて来る。それが狐達には面白いんです。先に、私が精神病のをやつた時分に――この暴れる状態が精神病の状態ですね。どんな精神病でも、一番ひどいのは、こう言う状態です。死のうとか、色んな事を言う。こう言う事を言つていた中に入つている奴が、「お前、待つて呉れ、もう少しやらして呉れ」すると外に居るのが「おい入れて呉れ」と、順次に「俺にさせろ俺にさせろ」と言つている。出ると直ぐお替りだ。その間に祖霊が出て来る。それから、狐で祖霊の声色を使う奴がいる。実に大変なものです。私がやつている時に五六疋待つてました。それが順繰りにくつついて来る。そうなると憑き良くなるんですからね。だから、祖霊なんか順繰りに替つて来る。それから狐が一番面白がるのは、人を殺すのが面白い。だから、人を殺そうとする。一寸でも油断すると首をくゝらしたり、外に引つ張り出して水に飛び込ましたり、汽車や自動車に轢かせ様としたりする。殺すと仲間で幅がきゝます。だから、狐で自慢する奴は、俺は今迄に何十人殺した、と言う。先に聞いたのによると、一番多い奴は四十何人ですね。その時考えましたね。人間なんてなんと、情ないかとね。訳なく殺せるんですからね。そう言う場合に、神様を信仰していると、正守護神や神様に邪魔されて出来ない。信仰してないと、そう言う御守護がないんです。だから狐のやり放題です。自殺するのは殆んどそうです。新聞に出てましたが、熱海で自殺したのが、錦浦ですが、半年で百二十八人だそうです。その埋葬の費用が足りなくて、市の財政は困つている。恐らく、半年で百二十八人と言うのは日本中で一番でしよう。三原山も華厳の滝も敵わない。そう言う自殺をやりそこなうと、後で何うして死のうと思つたのか、命は惜しいと思う。そんな場合祖霊か或は御守護の神様が、一寸止(ト)めちやう。すると助かる。そうすると、之はいけないと、狐霊は離れちやう。そうすると本来の自分に戻るから、何うして死のうと思つたか、助かりたいと、無性に思う。そう言う訳だから、信仰に入つてないとしたら、人間には恐いです。安心して生活していけない。

(お  伺)
「惣三郎の家に嫁ぎ、病状がそこに参りますと、そうなり、家に帰りますと、少し良くなります。今度帰つてから、二回目が起きました。何か関係が御座いましようか」

〔御  垂  示〕
ありますよ。霊界が曇つている場合はそうなります。家の霊界の曇りの少ない処は、そう言う悪霊が跳梁する事が出来ないからね。皆んな胃病で死んだなんて、おかしいですね。こんな事はないですね。余程祟りがありますね。

(お  伺)
「実家に帰つて居りました方が宜敷いで御座いましようか」

〔御  垂  示〕
その方が良いですね。惣三郎は信仰には――

(お  伺)
「入つて居ります」

〔御  垂  示〕
それでは、当分未だ実家に帰つて居た方が良いです。何かがあるからね。惣三郎は、信仰は熱心ですか。

(お  伺)
「そうでもありません」

〔御  垂  示〕
色々霊的にゴタゴタがあつて、或程度解決がついてないから、別々にして、その儘でじつと時日を経過すると、収まる処に収まつて、良い状態――良い運命になつていくから、それ迄待つより外はない。急いでもしようがない。名前も悪いな。今暴れる様な事はないのですか。

(お  伺)
「今は少し落着いている様で、覚醒してから、一昼夜半眠り――」

〔御  垂  示〕
眠るのは非常に良いんですよ。眠れる様になれば、治る迄に入つているんです。そうして浄霊を続けていれば、段々良くなります。ですから、こゝ(頸部)の固まりをやつて、それからこゝ(前頭部)を良くやつて、出来るだけ御神書を読んで聞かせる。それで良いです。そう言うのが治るのは何うしても四、五年掛ります。すつかり治るのは十年以上ですね。どうやら危ぶなくない様な状態にでも二、三年かゝる。すつかり頭が壊れているからね。でも、治るのは治ります。稲荷は祖先からですか、途中からですか。豊川稲荷とか、伏見稲荷とかがありますが、そのお稲荷さんは祖先から続いているのとは違うんですからね。

(お  伺)
「途中からと思います」

〔御  垂  示〕
そうすると、之も関係ありますね。

(お  伺)
「最後の時非常に長いので、稲荷に何か供げまして、やつてやりましたら、それから少し良くなりました」

〔御  垂  示〕
そうでしよう。最初の時は稲荷かも知れないですね。そうしたら、光明如来様によくお願いして、稲荷にお詫びするんだね。長い間構わなくて、寔に申訳なかつた。だから勘弁して呉れ。と謝まるんだね。之は当然ですからね。稲荷として祀つたら、人間が世話焼くと言うのは当然です。それをしないと言うのは、狐が怒るのは当り前です。だから謝罪するのが本当です。之からは、月に一ぺんお祀りするからと、よく言うんです。月並祭の後でお祀りするんです。なるだけ好きなものを――油揚とか――気違いをすつかり治せと、よく言うんです。すると、余程違います。そうして、すつかり治つてから、適当なやり方にすれば良いんです。処理するか。或は又、別の方法にするか。その時そう言えば、私が教えてあげますからね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
昨年二月入信、七月に光明如来様御奉斎。本年四月資格拝授させて戴きました。入信当時肺浸潤にて二カ月程御浄霊を戴き、その後二回程喀血、後軽い御浄化をずつと戴いて居りまして、御守護によりまして、驚くべき多量の喀痰を排出させて戴きました。今月初旬左前胸部下部に激痛の御浄化を戴き、三回程の御浄霊にて喀血の御浄化を戴き、激痛も大変楽にさせて戴きました。現在の御浄化の状態は呼吸困難の為歩行に非常に苦痛を覚えます。非常に元気で御座いましたが、この四、五日衰弱を増し、大変に痩せて参りました。食欲は普通人よりある位で御座います。小尿は普通位にて、強烈頻繁な咳嗽に苦しみ、多量の痰及び血痰、寝汗を出させて戴いて居ります。全身的に疲労感(脈搏百二十位)が御座います。二年程前に気胸十八回及びその時半年近く服薬及び注射をして居り、又以前淋病の折、相当量の薬毒が入つて居ります。御浄霊の重点御垂示賜り度御願い申上げます。

〔御  垂  示〕
之は、浄霊は誰がやつたんですか。浄霊が見当違いをやつている。この人は肋間神経痛があります。肋骨に膿が溜つている。だから、肋骨を押して見て、痛い処に固まりがあるんだから、その為に息切れと熱が出て、それで衰弱するんです。それを見つけるんです。こう言うのはこゝ(頸部)にありますから、之を見つける。それから頭、肩ですね。押して痛い処ですね。それから触つて熱い処ですね。熱のある処、そこをやれば良い。浄化の状態は非常に良いですがね。之は治らない事はないですがね。原因は勿論薬毒です。薬毒が方々に固まつているんです。それを早く取ると言う事です。何時も言う通り、一寸でも力を入れない。そうすると溶け易いですからね。食欲があるんでしよう。ですから治ります。良い浄化です。唯、衰弱を増さない様にするんだが、今言つた様にすれば衰弱も治りますがね。

………………………………………………………………

【御  教  え】
一寸話して置きますが、私が何時も言う通り、経と緯ですね。之が、やつぱり色々な事に現われているんで、之は私の本にも書いてある通り、大きく世界をみると、今迄の東洋文化と西洋文化ですね。東洋文化は経で、西洋文化は緯ですね。経は、霊的――精神的で、緯は物質的――現代の科学ですね。そう言う様な具合で、世界と言うものは、最初経の東洋文化で失敗し、それから今度は緯の西洋文化で失敗した。私が現代の文明と言うのは、そう言う訳ですね。それで、経と緯の両方を結んだものが伊都能売です。経にあらず、緯にあらず、之は始終言つている事です。そうすると教団もそうなつている。最初天国会が経でいつた。それで、天国会の中島さんがあゝなつた訳で、結局失敗に終つた。その次の五六七会が緯の働きですから非常に発展した。殆んど教団を背負つて立つ位に発展したが。之も結局渋井さんが病気になり、色んな事件が起つたりして、失敗に終つた。そうすると今度は伊都能売にならなければならない。丁度、その時期が来た。渋井さんの病気も殆んど治つて、試験的に、今度京都の方に行つてやつてみると、立派に働ける事が出来る迄に、立派になつた。そうすると、随分一頃信者をつくつた。十何万かつくつたですが、それが渋井さんの病気の為や、色んな為に堅(カタ)まらないで、要するに未だ「なまこ」みたいな――堅い様な軟い様な――ふはふはですね。そう言う信者が可成り居る。それで、渋井さんとしては、そう言う信者をちやんと生かしてやる事が一番手取り早くて良いと言う様な訳で、そう言う方針で、之から大いにやる事になつた。と言うのは、去年の事件以来、この教団の組織を改めて、今日迄やつたと言う事は、こんなに緯になると言うか、唯広がりつぱなしになつていたのをキユツと縮めて、一旦経で締めたんですね。今度は、経と緯を結ばなければならない。それが今度渋井さんが、そうやろうと言う状態になつたのがそれなんです。経と緯を結ぼうと言うんです。今度は緯が活動されると、はじめて経、緯になる。以前は天国会と五六七会が対立していた。両方が一致しないで、一種の競争的であつた。之も神様の御経綸なんです。競争させると言うのは、大いに発展させる刺戟になりますからね。あの当時急激に発展させる為に旨いやり方をされた。それだけでは本当のものではないから、結ばなければならないと言う事は、之からなんです。そこで、今の経の堅実なやり方ですね。今度は緯の軟らかい水の当りで広がるのと両方になる。その結果としては、天国会の系統の人のやり方は、つまり緯が足りなかつた。それから五六七会のやり方は経が足りなかつた。今度は両方が、そこで結合密着して伊都能売の働きになる。それが之からです。やはり、神様の大きな経綸なんです。だから、人によつては、天国会のあゝ言つた堅苦しいやり方ではいけない。と言う人もあり、五六七会は唯拡げる一方で、だらしがないと言う事を、暗に私に注意めいた事を言つた事がありましたが、それはそれで良いと言う事はないが、それをやらなければ、何うしても経綸がいかない。世界が、東洋文明が一時発展して、次に西洋文明が発展している。西洋文明の爛熟期になつている。それで、両方相一致した結びの文明――伊都能売の文明が出来るんです。つまり、メシヤ教はその型をやるんですね。大本教のお筆先にある「大本は世界の型であるから、この中を見ておれば、世界の事は何うなるか分るぞよ」と言う事は、私は良くみてましたから、よく分る。大本教の最後の弾圧が昭和十年十二月八日で、それから六年目の十二月八日に、日本が太平洋戦争を始めた。丁度六年先の同月同日になる。こゝに神様の経綸が非常にある。やつぱり、五六七になる訳ですね。三が二つで五六七になりますから、やはり五六七の経綸です。そう言う様な色んな事がありますが、大本は、つまりメシヤ教の準備ですね。準備の為に現われたんですね。それだからして、今度私の方――メシヤ教がやる事が軈て世界に写る訳です。之が大きな、神様の経綸と言うのは、そう言う意味もあるんです。ですから、人間が、あゝだこうだと、平気で批評なんか決して出来るものではない。お筆先に「神界が分らないと思う人は分りたるのであるぞよ」とある。分つたと言うのは、分らない。分らないと言のは、分つたと言う意味ですね。それから又、お筆先にこうある「神の奥に神があり、その奥に奥のある仕組であるぞよ」と言うのがあるが、旨く言つてある。そう言う訳で、神様の御経綸は深いんですからね。段々時日が経つに従つて分ります。あれは、あれで良いんだ。あれが、この準備だとね。唯上つ面をみて、あゝだこうだと言うのは、上つ面の――唯上(ウワ)の上(ウワ)です。こう言う事を話していると切りがないが、そう言う訳ですから、皆さんも、之からの教団の動きを見て行くと良く分る筈です。

………………………………………………………………

十月二十五日

(お  伺) 
愛媛新聞紙上に「幼児のお腹に子供」として左記の様な記事が出て居りました。即ち、「弓削村、村瀬氏の娘恵ちやん、現在生後一年十カ月になるが、何かお腹に固まりでもあるのではないかと気付いたのが、生れて三カ月目、それから固まりは段々大きくなるので、レントゲンを撮つた処、腹に赤ちやんが居るので喫驚して岡山医大で診察の結果、異状姙娠双生児と断定」果して右の様な事があり得る事で御座いましようか。又そうであるとしたら、御浄霊にて解決出来得るもので御座いましようか。

〔御  垂  示〕
之は浄霊でも難かしいでしようね。大体、赤ん坊のお腹はそう大きくならないから――子宮もそう大きくならないからね。だからまあ、御浄霊すれば死んで出るか、御浄霊しなければ手術で出すかどっちかでしようね。若し生れた処で、この位の赤ん坊だからね。まあ、猫の子位しかないだろうから駄目ですね。異状姙娠双生児――まあ双生児と言う訳ですね。やつぱり霊的の罪ですね。そう言うのは、姙娠して、姙娠の儘変死する――自殺するか、殺されるかしたのが――直ぐ死なないで暫らく生きていて、死ぬ場合に、生きている間にお腹の子が惜しい――可哀相だと言う想念が強かつたんですね。それが生れ変つて来る場合にこう言う事があり得るのですね。そう言う訳でしようね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
桜木和子(昭和二十四年四月入信。二十才)本年四月中旬頃より腎臓及び腹膜の御浄化を戴き、二カ月位は順調で、腹部も小いさく、浮腫も減り、大変喜んで居りました処が、その後、夕刻になると三十八、九度の熱が毎日続き、それより肩、頸が非常に軟かくなりました。只今の処、熱は左程御座いませんが、熱の出始めた頃より食欲減退、食事を摂ると腹部が膨つて、時折嘔吐致します。尚腹部全体には始終痛みがあり、その様な状態で今日迄続いて居ります。その為衰弱激しく、現在では起きて居る事が苦痛となりました。本人は幼少より病気をした事が余りありませんが、平素より月経不順にて御浄化後は六月上旬に若干ありましてより、現在迄ありません。尚本人は服薬は余りありませんが出産の折、母親は姙娠腎にて死線を彷つたそうで御座います。又母親の姉は昨年腸結核にて死亡致す時に妹(当人の母)の名を呼んで亡くなつたそうです。その後母親は姉の夢を時々見るので、娘の御浄化と関係があるのではないかと気にして居ります。当人一家は大変熱心で、家中入信し、御神体、御屏風観音様を御奉斎させて戴いて居ります。尚娘の浄化は家中の罪の浄化と思い、神様にお任せ致し、喜ばして戴いて居ります。と申して居ります。右の御浄化につき御垂示御願い申上げます。

………………………………………………………………

(お  伺) 
未入信の夫(五十六才)五月初旬より両足の甲が非常に腫れましたので、医診を受けました処、血圧が高いと申しましたのみで、注射と飲薬をやりましたが何の効果もなく、無痛でありましたのでその儘にして居りました。六月中旬になり、右足の膝下が痛み始め「ツト」に小いさい「しこり」が出来、七月初旬に至り、今度は左足が痛み出し、八月になり、右と同様の「しこり」が出来ましたので、民間療法を受けましたが立てなくなり医師より注射三本して貰いました処、心臓が悪化し、その手当十日間程で、一応小康を得ましたが、前記の箇所は治らず、右足の方は卵大になつて居ります。八月下旬より御浄霊戴きました処、排尿も相当量になりましたが、今以て腰より下が痛んで立てません。腹部及び腎臓部は固く、足部裏筋が吊り、左足及び右の膝下から甲にかけて「むくみ」があります。九月九日からは毎日正午頃より夜の八時頃迄発熱致します。七、八年前三回程痔病をやり、塗り薬と「川ヒル」にて治した事があります。霊的方面には、兄が「リユーマチ」か神経痛かで五、六年間病み、三年前死亡、又脚気にて死亡した者もあります。主人は御神書を非常によく拝読致して居ります。家は両養子を迎え戦病死して居ります。如何なる関係で御座いませうか。

〔御  垂  示〕
之は霊的じやありませんよ。之は、最初両足が腫れたと言うのは、薬毒です。上から垂れて来た薬毒ですね。それから、血圧が高い――注射と飲薬、之も悪いけれど、こう言う人は――重い薬は下に下るし、又人によつては、下り易い人もあります。こう言う人は、薬が下に下るんですね。しこり――それは固まりですね。足部裏筋が吊り――固まつている。固まつて、筋を押している訳ですね。発熱――之は結構ですね。痔病の時の薬ですね。塗り薬が皮膚から滲み込んで、下に垂れていく。之は霊的じやありません。之も浄霊すれば段々治りますがね。然し相当固まつているから、長くかゝりますね。別に心配も何もありません。唯、気長にやれば、少しづつづつ良くなつていきます。

………………………………………………………………

(お  伺) 
尾川嵩(カサミ)(本年六月御垂示戴きました者で御座います)当時の浄化は強い疲労感、胸部圧迫感、発熱、咳等で、熱は朝三十七度五、六分、最高は午後四時頃三十九度近くを前後し、発熱時に於て、胸部の疼痛最も激しく、定つて午前一時頃大量の盗汗があり、熱が下りました。少しの動作にても下腹部より絞り出す如き咳が出、連発する時は呼吸困難とさえなる事がありましたが、喀痰は割に少なく全然出ない事も御座いました。その他鼻血、歯茎より毒血の出る事も御座いました。その後の浄化は、痰が溶け易くなり濃い痰も出る様になりました。咳も以前より大変楽になつて参りましたが、八月頃より、次第に胸部の圧迫が強まり、右肺中央部及び上部附近と胸側に空洞を覚えました。以後呼吸が頻繁となり、本月に入つて背部の圧迫が著しく強くなつて参りました。熱は平常朝三十七度四、五分。午後に至つて最高三十八度五、六分を上下し、胸部は胸側から下肺部にかけて熱を持ち、特に指圧すると激痛又は鈍痛を覚えます。喀痰の排泄次第により胸の圧迫も幾分和いで参りますが、一旦痰が出ると、又甚だ呼吸が苦しくなり、夜分は特に咳がひどく(仰向いて臥床した時)痰の排泄もひどいので中々眠れない時も御座いますが、比較的に熱は低くなり、朝のうちは楽ですが、昼過ぎより次第に発熱、背部圧迫感と呼吸が困難となり、息切れがして苦しく、脈搏は百乃至百二十を越す事もあります。一週間前用便に行つて失神し、それからは人手を借りる様になりました。腹部の動脈が硬化し、横隔膜附近より下腹に熱が出、圧迫されますので、食欲が減退致して居ります。尚、腎臓部より腰部にかけて筋金が入つている様な感じがし、大腿部より足にかけて横筋が痛み、脚全体がだるく感じます。御浄霊は主として、圧迫されている処、熱のある処、痛い処をさせて戴いて居ります。御浄霊を戴きました後には大変楽になり、気分も良くさせて戴いて居ります。暫くすると、又段々苦しくなつて参ります。苦痛の箇所は毎日の様に移動致し、御浄霊の箇所もそれに伴い異つて居ります。この様な御浄化が毎日繰返されて居りますうちに、次第に疲労致して来ている様に思われます。尚、嵩(カサミ)は六月、私は本月入信させて戴きましたが、未だ御神体、御屏風観音様は御奉斎致して居りません。祖母は熱心な日蓮宗信者で御座います。家庭も色々に複雑致して居ります。右御教えの程御願い申上げます。

〔御  垂  示〕
背部圧迫感――前の胸の方の肋骨附近に薬毒が溜つているので、圧迫するからですね。之はね、簡単なものなんです。薬毒ですね。それが一杯溜つている訳ですね。固まつているんです。ですからその為に呼吸困難も熱も痛みもあるんですから、之を早く取れば良い。早く取るには、浄霊する人に余程霊力がないと、早く取れない。誰がやつているんです。霊力が強くてやるか、さもなければ浄霊を成だけしない様にする。溶かさない様にやる。そして気長にやる。今の、このやり方では、結局危ぶないです。つまり、良く溶かさない様にするんですね。だから一週間に二回位浄霊する。そうすると、咳も痰も少なくなり、食欲もあるから衰弱しないで済む。それが一番無事だね。こう言うのは、そう言うやり方をしなさい。然し、一時苦しいかも知れないが、そうかと言つて浄霊すると、一時良くなるが、あと浄化が強くなつて、平均浄化が起るからね。そうすると苦しむから、今言つた様にする方が安全ですね。家の人で反対する人があるんですか。

(お  伺) 
「御座いません」

〔御  垂  示〕
毎日浄霊しているんでしよう。

(お  伺) 
「左様で御座います」

〔御  垂  示〕
今言つた様に良く訳を話して、二日置きか三日置きにやる。今は安静にしているんですか。起きているんですか。

(お  伺) 
「一週間前から寝たつきりになつて居ります」

〔御  垂  示〕
寝て居た方が良い。浄化を弱らせるんですね。食事は――

(お  伺) 
「一杯位です」

〔御  垂  示〕
駄目だね。喀血は――

(お  伺) 
「ありません」

〔御  垂  示〕
上つ側に溜つているんですね。大体肋間神経痛ですね。それが一番ひどい。やつぱり、あなたも力を入れているんだね。

(お  伺) 
「心配の為に力が入る様で御座います」

〔御  垂  示〕
心配の為に力を入れると余計駄目なんです。浄霊に力を入れたら駄目ですよ。以前と違うんだからね、神様の御守護が違つて来ているからね。浄霊は何分位やつている。

(お  伺) 
「四十分位で御座います」

〔御  垂  示〕
それから、幾らか急所を逸れていないかな。急所を逸れているんで、平均浄化が起つているんだね。痛い処をやつているでしよう。今言つた様な方針でやつて御覧なさい。非常に苦しかつたりする場合には臨機応変にやつて良いですが、方針をそんな様な具合にして続けて、結果が良かつたらそんな風にするんですね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
私の妻(二十三才)本年四月下旬、下腹部が膨れて激痛が起り、婦人科医と外科医の「卵巣膿腫」との同一診断で、五月二日開腹手術をし、左の卵巣全部と、右の大部分を切取りました。順調に退院し、間もなく元の職業である自分の父が経営する洋裁学校の教壇に立ちました。秋に入つて、昼間、夜間の授業に疲れが出ている様子でしたが、右卵巣部に激痛が始り、先の膿腫が悪性のものであつた為、再発したのだとの医師の診察にて、結果は保証出来ないが、再手術しろと言われました。私は本年六月中旬頃入信させて戴き、このお道以外に救われる道はないと思い、当時婚約の仲であつた為、即日結婚の必要を感じ、無理矢理手許に引取りました。以来、当地の西谷先生、杉山先生に御浄霊戴き、私も戴いて居ります。先づ痛みが取れ、一週間後には起きて軽い縫い物をする迄になりましたが、数日後より腹部の膨れが増し、重い苦しさと鋭い痛みがあり苦痛と嘔気の為に食欲が落ち、衰弱が募つて参りました。一昨日より変つた便や血液が小量づつ下る様になりましたが、今日は腹部の圧迫が胸の方に来て、心臓の苦しさを頻りに訴えて、度々嘔吐致します。数年前より月経が年に三、四度だつた由ですが、手術後は軽い乍ら月毎となり、今月も既に十日程前に済ませました。尚三、四年前、度々強度の蕁麻疹に悩まされ、その度に医者が強い注射を打つた由です。妻の家族は浄土宗の寺にて、その父は養子です。母方の祖母は、八年前子宮癌にて亡くなつたそうですが、発病後、野の一軒家に離され、親身に世話する者もなく、息を引取る時だけ、妻の父母が世間体を繕う為家へ連れ戻つたそうです。未だに祖父とはお墓も別にしてある由です。妻の幼時此祖母に誰よりも可愛がられた由にて、今度の御浄化数日後、夜中に祖母の霊が恐ろしい形をして頻りに妻を脅かした由です。又、今日など苦しい時、皆から世話されて幸福な己に比べて、世話する者もなく淋しかつたろう。祖母を憐れむ想いのみ多いと話しました。因みに、妻は長女にて、妻の父母は、長く私達の恋愛と結婚とを深く憎み、二人を呪い殺してやると迄申し、今度仕方なく許したとは言え、このお道が判らず、反対し続けて居ります。尚妻は、去る十月七日私の母と共に、西谷先生よりお守りを戴きました。一日も早くお救い戴き度いと思いますが、差当り如何致しましたら宜敷う御座いましようか。

〔御  垂  示〕
切取つたら再発ではないですね。之はおかしいですね。野の一軒家――随分薄情な人だね。卵巣を取つたんですかね。取つても、昔なら之で済んだんですが、今は霊界の浄化が強い為に固まらないんです。そこで、こう言う後味が悪くなっちやったんですがね。一時は固まつたんで教壇に立つ迄になつたんですが、浄化の為に激痛が始まつた。この激痛は先のと違つて、消毒薬の為です。先には消毒薬も固まるから良かつたが、今は固まらないからね。再手術したら駄目ですね。唯、衰弱さえしなければ治りますがね。問題は腹部の膨れが増し――嘔気――と言うのは、薬毒を吐くんです。鋭い痛みは、消毒薬の浄化ですね。腹部の膨れと言うのも。やつぱり薬毒が溶けた奴ですね。変つた便――之は手術後の汚たないものですね。然し、之はそう悪い状態ではないんですがね。圧迫が胸の方に来ていると言うのは、薬毒が嘔吐によつて出ようとして、胸の方に来るんです。度々嘔吐――之は結構ですがね。昔の蕁麻疹の時の注射ですね。それが最初の原因ですね。それが卵巣に溜つて痛んだ。普通、卵巣は痛むものではないですがね。痛むのは薬毒の為ですね。霊的関係は余りありませんね。体が弱ると霊は憑りますが、祖母が苦しんだ処でこの人が苦しめた訳ではないから、恨みと言う事はないが、唯時々慕つて来て憑るらしいね。祖母を憐む――と言うのはそうですね。だから之は病気には関係しません。之は今は何とも言えませんね。それから家の人が日蓮宗信者で、それが反対すると言う霊も幾らか障つてます。出来るだけ御神書を読ませるんです。こう言う人の浄霊は幾らやつても良い。浄霊を加減すると言うのは、胸に関係する――肺ですね。そう言うのは加減するんです。他の浄霊はやる程良いんですからね。まあ、そんな処ですね。非常に愛し合つているんだから助けてあげたいですがね。光明如来様をお祀りすると良いんだがね。そうして、良くお願いするんです。そうして出来るだけ浄霊して、御神書を読ませる。そうしたら、治らない事はないですね。今言つた様な事を熱心にやる。それより他に助かり様がない。まあそうやるんですね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
八カ月になる男の子、午前二時頃突然泣き出し、中々御浄霊を致しましても止みませんので、尚一時間以上御浄霊致しますと一時は止まりましても、十分位後には又泣き出すと言う有様で、誠に困り抜いて居りました処、ふと思い出し、今回戴きました御霊紙を二分角位に切りまして、お乳と共に服用させました処忽ち泣き止み、朝迄静かに寝ました。茲で不思議な事には、当日夜、一人の指導者に伴われ、親子連れの信徒が娘の精神病を治して戴きたいとて来られた者で、母は娘の精神病を助けて戴きたい為に、当日より三日前に入信し、母が入信した時は既に指導者の御浄霊によつて大変静かになり、乗物にも動ぜず教会迄参つたのでありますが、患者である娘は御浄霊の効果を霊的に感じたものと見え、自宅に帰る事を嫌い、何うしても教会に置いて貰いたいと言つて、中々帰らず、以後三日間滞在して居ります。尚教会に来てからは、母の浄霊を徹底的に嫌い「貴女の浄霊は形式的であるから嫌だ」と言つて居ります。この親子が教会に来てから、平生大人しい赤ん坊が同じ時刻に夜泣いて困らせますのですが、私が手枕をして寝かせますと安心した様にスヤスヤと寝ます。今、当教会に滞在して居る病人の副霊による災いではないかと思いますが如何で御座いましようか。尚前記の病人は「ハルノウ山」の熱心な信者であつたそうで、信仰中に精神病になつたとの事で御座います。娘の病気は憑依霊によるもので御座いましょうか。

〔御  垂  示〕
無論、憑依霊ですがね。普通の精神病的意味とは違つて、救つて貰いたいと言う霊ですね。そうして、それが精神病と言う形式にして救われたいんですね。そうして「ハルノウ山」と言う、この神様に関係がありそうですね。この神様が救つて貰いたい為に、この娘に憑いて、それから又、娘が良くなると浄霊して貰えないから、赤ん坊に憑いたと言う訳ですね。結構ですよ。この霊は救われますね。

………………………………………………………………

【御  教  え】

(御論文「⇒仏教に於る大乗小乗」のあとの御教」

この仏教などに、よく自力と他力と言う事を言いますが、今書いた様に小乗仏教が自力なんで、大乗仏教が他力と言う訳ですから、日蓮宗の人なんか、非常に熱心で、カンカンになつて――余り熱心になると気違い染みた様になつて来ますね。之は霊に偏る為ですね。それから、他力の方は南無阿彌陀仏を称えていれば、救われる――阿彌陀さんの側に行ける。と、全然自分の力と言うのを無視して、唯、阿彌陀さんに頼ると言う精神一点張りなんですね。仏教のうちでも、どつちかに偏つているんですね。だから、どうしても――つまり伊都能売式にはなつていなかつた。そう言う事は知らなかつたんですね。それで、そう言う事を、仏教の方では同じ様に思つていて、禅宗なんか今言う通り、仏教よりバラモン教なんです。それを知らなかつたんですね。だから、仏教が堕落したと言う――どうしても、今の坊さんはいけないと言うが、禅宗の坊さんは割合にそうではないですね今日でも割合修業が喧ましくて、禅宗寺なんかは、実に坊さんの修業なんかは――粗衣粗食で、今から言うと、カロリーも何もない様なものを食べている。冬でもタビもはかず、中には火にあたらないのも居る。そうして修業している。之は純然たるバラモンのやり方で、仏教のやり方ではない。墨染めの衣――あれは非常に良い感じがしてね。洋服に袈裟かけている坊さんより見良いですね。洋服に袈裟と言うのは、余り見てくれが良くないです。全く禅宗の坊さんは或程度偉い処があるんですね。今も書いてある通り、禅宗の坊さんの書いた書ですが、実に良い処がある。書は大して上手(ウマ)くなくても、それから受ける感じが、邪念――そう言う処がなく気持が良いですね。以前にはそう関心持たなかつたが、近来色々研究してみると中々値打がありますね。今の美術館が出来たら、そう言うものも集める積りですがね。大体書の良いものは日本では大徳寺ですね。あの代々ですね。今度京都に行つたら、大徳寺の真珠庵と言う、大徳寺末寺ですが、大燈の書かれたものがあるので、そこに行つてみたいと思つている。官休庵と言うお茶の先生が懇意にしている。中々喧ましくて、普通は見られないそうですが、今度見せて呉れるそうです。昔の通りで、二階に上がるのに猿梯子だそうです。危ぶない位だそうです。真直になつていてね。それも昔の通りで変えないんですね。そこに大燈国師の書が一番あるそうです。そんな訳で、中々今でも禅宗は一寸面白い処があるそうですね。この前京都に行つた時、大徳寺であそこに茶碗で日本一の喜佐衛門井戸と言うのがあり、見せて貰つたが、別に変つた茶碗でなかつたが、有名な茶碗です。そこに行つた。お寺の生活状態を見ると実に質素で床しい感じがしたね。

………………………………………………………………

十月二十八日

(お  伺) 
私の子供(五才)発育が悪く、三才位の体格で歩行出来ず、周囲の事情に依り、医師のレントゲン診断の結果、左足脱臼との事でギブスを嵌めれば治ると申しますが、本年八月より御浄霊を戴いて居ります。現在は腹が膨つて、体を左右にゆり乍ら歩行致しますが、左膝関節より下の方が曲つて、右足膝関節より僅か上の方が、少し右に彎曲して居ります。左記謹んで御伺い申上げます。

一、脱臼の場合に歩かせて宜敷いでしようか。

二、足の彎曲が治りましようか。

三、御浄霊箇所。

何卒御教えの程御願い申上げます。

〔御  垂  示〕
ギブスを嵌めても治りはしませんよ。骨のこう言う処がはずれるのが脱臼ですからね。然しよく脱臼々々と言うが、間違える事がありますね。腹が膨つてと言うが、赤ん坊は腹が膨つているものだからね。大したものではない。之は生まれ変つた霊ですね。高い処から落ちたとか、擲られたとかして、足をやられて、治りきらないうちに生まれ変つた霊ですね。之は治りますよ。長くかゝりますがね。脱臼でも、浄霊で治りますからね。はずれたのが、段々元に戻るんです。大したものです。つまり霊ですからね。霊の方が治ると、体の方がそれに倣つてきますからね。だから、之も浄霊していると、霊の方が治つて来るから、体の方がそれに倣つて来る。赤ん坊だから治り良い訳ですね。心配ありません。ギブスをやつたら猶治りません。猶固まりますからね。それから、歩いて構いません。それが為に治りが悪いと言う事はない。

(お  伺)
「骨接ぎの方では、脱臼したのを、入れると言う事を言いますが、入れないでも御浄霊致して治るもので御座いましようか」

〔御  垂  示〕
そうです。入れる人は骨接ぎでも滅多にないですよ。難かしいもので、一つの骨(コツ)があるんです――入れるのにね。先に青山に医学博士で、国分と言う人があつた。之は名人で他の人で入らないのがこの人なら入るのです。余程違うんですね。

(お  伺)
「はずれていると言う事は、気にしなくても宜敷いでしようか」

〔御  垂  示〕
そうです。治るから気にしないでも良い。

(お  伺)
「今の赤ん坊も御浄霊で」

〔御  垂  示〕
霊がこう(曲つて)なつているので、霊が治るんだから治ります。それに赤ん坊だからね。

………………………………………………………………

(お  伺) 
当年四十七才の婦人(未入信)昭和五年次女が急性胃腸加答児及び脳膜炎を併発し、その日に死亡致しました。其頃より、人と対談中突然、少しの間口が利けなくなる事が度々起ります。同七年長男出生、此頃より人と対談中軽い発作が起り、前に伏し、如何にもおかしくて堪らぬ様な状態になります。同九年姙娠致し発作が強くなり、子供を背負つて居て突然倒れる様になり、医診の結果、後天性癲癇との事に五カ月の胎児の中絶を行いました。同十四年突然出血、輸卵管結紮手術を行い、其後何度となく発作を起し、甚だしい時は顛倒して人事不省に陥り、尿を多く洩らす様になり、朝より午後の方が多く、就寝中の発作は特にひどく、時には室内を彷徨する事もあり、発作時間は二、三分で、月経前一週間位になると乳房が痛み(乳腺炎の手術を致しております)発作も甚だしくなります。尚幼少の頃三叉神経を病みし事ありし由で、今迄凡ゆる療法を致しましたが、効果ありませんでした。右の状態にて現在に至り、一週間位の御浄霊にて、前額部及び延髄部の苦痛は取れ、夜及び昼の発作は、今の処無くなり、御浄霊を始めますと発作が起り、状態は笑い顔にて、手及び体全体を引締め、脱衣状態をし乍ら横になり尿を洩らします。右は如何なる原因で御座いましようか。尚御守護戴きますには如何致しましたら宜敷いでしようか。

〔御  垂  示〕
赤ん坊の霊ですよ。一人、二人――その霊ですね。無論祀つてあるでしようね。つまり、浮ばれてない訳です。それからこう言う時に、祀り方が――何と言うか――お粗末だつたり、それから惜しいとか、おつ母さんが思う執著で、霊界に安住が出来なくて、おつ母さんの霊が呼ぶ訳です。それから子供が親を慕う場合に、そう言うのが憑ると、癲癇が起るんですね。之は癲癇ですね。それから、色んな医療をやつて霊が曇りますから、そうすると癲癇が余計起り易くなる。尿を洩らすと言うのは、つまり赤ん坊の霊が憑ると、やつぱり赤ん坊の様に、尿を洩らすんですね。それから三叉神経を病むと言うのは、関係ありませんよ。手術して直ぐに起るなら関係ありますが、この赤ん坊が死んでからですからね。之は治るのは治りますよ。けれども、相当長くかゝります。赤ん坊の霊を救つてやる様にするんですね。だから仏様に屏風観音様を祀つて、未だ信仰に入らない様だけれども、早く信仰に入つて光明如来様をお祀りして、その部屋に寝る様にして、時々浄霊する様にしただけでも、結構治ります。

………………………………………………………………

(お  伺) 
当年三十一才の女、今より五年前より右手より順次に動きが悪くなり、医診(東大にて)の結果は脳の神経が引締まつて了う病気との事にて、原因不明であり、五年位にて死亡すると言渡され、今迄何かと治療致しましたが効果なく、順次悪化して参りました。御浄霊一カ月にて大変気持が良く、動きが良くなつて参りましたが、未だ延髄及び肩が非常に固い為か、余りはつきり致しません。右原因及び御浄霊の箇所を御教示御願い申上げます。

〔御  垂  示〕
脳の神経が引締まる病気――変な病気だな。引締まる病気と云うその引締まるのが病気なんです。之は結果を言つている。そうでなく何故引締まるかと言うので、それを言わなければならない。之は何でもないです。この位で、死亡するなんて言うのは悪いですね。こう言う事があつたなんて、滅多にないですよ。脳の神経と言うが、頭が凝るんですよ、私なんか始終、引締まつている。特に原稿書くと、頭が凝つて来るんですね。だから順次動きが良くないのは、こゝ(頸部淋巴腺)に固まりがあります。ですから、こゝを浄霊すると動きます。右の方の頭が凝つているんです。こゝからこゝ(淋巴腺)を浄霊すれば良い。それから、こゝ(肩)をやれば良い。之は何でもないですよ。

………………………………………………………………

(お  伺) 
私は本年十月、妻は七月に入信させて戴きました。昭和廿三年十月七日、長女芳子出生後間もなく母親は乳脚気との診断を受け、母子共に約一カ月位ビタミン注射をやり、其時芳子は音声の出ぬ程の重態になりましたが、注射後十日位で平常の状態になりました。其後中耳炎、等を患いました。本年三月頃、芳子の両耳が聞えない事を知りましたので、医診を受けました処、親族結婚だからと言う事で、聾唖学校へ行きなさいと言われましたが、其後も近所の医者に行き、五日位ビタミン注射を打ちましたが、何の変化もなく現在に至つて居りました処、七月より御道へ入らせて戴き、会長先生、山上先生より御浄霊を戴き、現在は私と妻とで御浄霊を致し、時々先生よりも戴いて居ります。只今も「ウマウマ」とだけはハツキリ申せますが、他の事は言いたそうに致しますが、じれて了います。常に風邪気味にて発熱、喀痰があり、耳下腺顎下に固結があります。右は先天的な症状で御座いましようか。後天的なもので御座いましようか。尚、祖父は中風で、私の父は胃癌で死亡、現在母は中風で毎日御浄霊を戴いて居ります。又本年七月御屏風観音様を御奉斎させて戴きました。

〔御  垂  示〕
固まりがあるんですね。それから、耳の病気は延髄が多いですよ。耳だから、こゝ(耳脇)が原因だろうと思うが、そうでなく延髄です。延髄をやると、良く治りますよ。親の薬毒がこゝに固まつている。ビタミンも幾らか扶助している。こゝ(咽喉)に毒が来た。大した事はないですね。之は治りますよ。三つだから、三つで「ウマウマ」言えば大丈夫です。ですから、今言う延髄と、こゝ(淋巴腺)の処に固まりがある。それですね。こう言う時に少しも力を入れてはいけませんよ。全然力を抜くと、こう言う処は良く治ります。

………………………………………………………………

(お  伺) 
本年七月入信。姙娠四カ月の信者(卅三才)で御座います。姙娠の為医診を受けました処、子宮脱出と言われましたが、本人は下腹部が少し張つて気持が悪い程度の自覚症状で御座います。医師は手術を奨めたそうですが、本人は一心にお道にお縋り致して居ります。本人は本年二月頃より軽い腹膜の浄化の為御浄霊を戴き、全身的の凝りも取れ、元気になりましてより姙娠致しました。最近主人に二号のある事が判り、二号が本妻を非常に憎んで居るとの事で御座いますが、原因は霊的なもので御座いましようか。体的なもので御座いましようか。又姙娠中に子宮脱出すると言う様な事が御座いますでしようか。

〔御  垂  示〕
子宮脱出と言うのは、下の膣の方に下りて来るんですが、之はそうではないですね。二号が本妻を憎むと言うのは、あべこべだね。姙娠したら子宮脱出はしませんよ。だつて、穴の方は同じ大きさで、子宮の方が大きくなるのだから、余計脱出しないですね。理窟に合わない話ですね。之は入信してからだが、大変良くなつたじやないですか、良くなつて、そうして医者に行つたのは――あゝそうか、出産をみて貰う為に行つたのか――お医者が何うかしている。子宮脱出と言うのは、膣に子宮が出るんですから、そう言う事はないんです。之は、絶対そう言う事はないから、その儘で結構です。何うも困るね。そう言う変な事を言うので、余計な心配をさせる。つまり、私等は昔お医者さんの事を信用してますが、この事が判つてからは、お医者さんの言う事と反対に考える。それが一番確かです。私が健康になつたのは、医学衛生の反対々々にやつたので、健康になつたのです。こう言うのは、反対に解釈したら間違いない。

………………………………………………………………

(お  伺) 
私(藤原アヤ子四十四才)は十四才の時に、襟に針を刺していて、何かの機勢(ハズミ)に左の乳を突き、其の翌る日より非常に痛み、医者に行きました処、黴菌が入つて化膿したのだと言われ、直ぐに手術をし四十日余りで治り、其為か左の乳は殆んど出ません。其後何事もなく、四十二才の夏頃より左の乳が一日二、三回位針で刺す様に痛み、心(シン)に固まりが出来、次第に太くなりチクチク痛む回数も多くなり、四十三才の春頃乳首を押すと、赤黒い血が少量出始め、家族の者より医診を受ける様再三奨められましたが、手術の恐ろしさと、痛みが連続的でないので其儘にして居りました。四十三才の暮頃には、大きさと固さが丁度子供の茶碗を伏せた位の固まりが出来て居りました。本年二月二十八日近所の信者様より、このお道の有難いお話をお聞きし、早速其日より御浄霊を戴き、一週間後に下の方に傷口が出来、日増に大きくなり、膿もどんどん出て参りました。三月二十三日より二日、程四十度位の熱の御浄化を戴き、左脇下及び左乳横に梅干大の固まりが出来て日増に大きくなつて参りました。其後毎日御浄霊を戴いて居ります。私は四月十日入信させて戴き、一生懸命お縋り致して居ります。四月の末頃、第二回目の熱の御浄化を戴き、右脇下に亦梅干大の固まりが出来、今尚其の儘で御座いますが、左の固まりは次第に大きくなり、傷口になつて膿がどんどん出て、乳の下部七分位は傷口になつて居ります。傷口には一番下に御霊紙を戴き、その上に脱脂綿を当て、一番上に二メートル位のガーゼを八つ折にし、一日四回位取替えて居りますが、持つ処がない位膿が出ます。六月の末頃から、傷口が非常に痛みました。御屏風観音様は七月十五日にお迎えさせて戴きました。其晩乳首が非常に痛み、御霊紙を取替えました処、親指大位の毒血の塊りが取れ、十六日の朝、前夜の半分位の毒血の塊りが取れました。昼頃に御霊紙を替えさせて戴きました処、二寸五分位の長さに乳首が取れました。其後大した痛みもなく傷口は、乳の中心を深くえぐり取つた様になつて居ります。其後左の脇下には七、八つ指先で押した位の塊りが出来、それが次第に口があき、一塊りになつて、今では縦が二寸五分、横一寸五分位の盛上つた傷口になつて居ります。全体の膿の出る量は、五月頃に較べますと、半分位になつたのではないかと思います。八月頃より腕の附根の下側が痺れて、筋が吊る様な痛みを感じて居りましたが、九月十日頃より毎日教会へお参りして御浄霊を戴いて居りますうちに、末頃より御守護戴き、今の処は痛みも大変楽にさせて戴きました。二回目の御浄化を戴きました時に、右脇下に出来た固りは、今も其儘で御座いますが、その固りが繋がつた様に、右の乳の上側に、無数に、指で押した位の固りが出来ております。今の処右側にも口があき、傷口が出来る様に感じられます。九月二十五日には伜の嫁も入信させて戴き、大光明如来様を御奉斎させて戴きたく思つて居りますが、二階の屋根が低くてお祀り出来ずに居ります。年が変れば家を建てますので、其時に戴きたいと思つて居ります。一時は大分衰弱致しましたが、御守護により、又教会の先生や近所の信者さんに励まされて、お縋りし乍ら、一生懸命御飯を戴いて参り、少しづつ力づいて参りました。この御浄化は今後何の様に変化して参るもので御座いましようか。又この膿が多量に出ます原因は何で御座いましようか。尚この御浄化を早く済まさせて戴きますには、今後何の様に致しましたら宜敷いでしようか。

〔御  垂  示〕
之は結構ですよ、大したものだ。だから、入信しなかつたら、この人は命がなかつたですね。最初からの事を言うと、最初針を刺した時に、打遣らかして置くと何でもなかつた。黴菌が入つた――之が間違つているんですよ。針で刺しますね。そうして、疵が出来ると――何時も言う通り、火傷とか疵で刺戟を与えると、黴菌が寄つて来る。丁度黴菌が入つた様に見えるんです。黴菌があるのはあるんです。入ると言うが、少ないのです。大体は寄つて来るんです。試して御覧なさい。火傷すれば黴菌が入る迄に、大抵は油をつけます。それでも腫れて来ますからね。火傷する様な熱で、油をつければ、黴菌が入る様な理由がないんです。然し、そこに寄つて来るんですからね。お灸をすえるのと同じですね。放つたらかして置けば良かつた。黴菌が寄るだけ寄つて、それで治つて了う。それから、消毒薬ですね。消毒薬が、何時も言う通り恐ろしいんです。大体、この人は毒の多い人です。そこにもつていつて、ガーゼを取替える度に消毒薬をやつて、それが段々滲透して、その附近にすつかり――血液ですね――それを濁しちやつた。それが出るんです。それが血膿なんだからね。それが又、大変なものなんです。それが色んな形で、大きく腫れたり小いさく腫れたりしているんです。それを知らないと、医者に行つて切りますね。その時又、消毒薬の影響を受けるから、段々衰弱して行つて死ぬと言う人が沢山あります。だから命拾いした。之は浄霊しているうちに、段々毒が少なくなり、腫れ方も少なくなります。ですからもう一息ですよ。それですつかり治りますよ。それから、浄霊で治すのは、穴があいたり、色々したのも、跡形なく、ちやんと元通りになりますから少しも心配要りません。それから、腕の附根――と言うのは、その固まりの為ですからね。大変熱心だから結構ですね。今年一杯位で、大体良くなるでしよう。

………………………………………………………………

【御  教  え】
今、B・C・G問題が非常に喧ましいですから、それを書いたんです。

(御論文「⇒B・C・G問題」)【註  栄光第一三○号】

(「B・C・Gの猛毒」お蔭話「B・C・Gの猛毒を浄化して戴く」のあとの御教え)

之は新聞に出したら、厚生大臣に送つてやろうと思つている。つまり之から、今年辺りは中毒が非常に多かつたですが、あれはやつぱり霊界が変つて来たせいです。之からは、段々薬が――今読んだ通り――固まらなくなりますから、薬に対して疑問が、段々起つて来ますね。ですから何時も言う通り、結局お医者さん自身が、薬はいけないと言う事になつて来るんです。薬がいけない事になつたら、医学と言うのは、要するに駄目になつちやうんですね。医学としては、一番は薬なんですからね。薬が使えなくなつたらお終いになるんですね。それからですよ――こつちが出るのは、長い事はないですがね。段々近寄つて来ます。今迄種痘に就いて書かなかつたですが、「文明の創造」の医学篇の一番肝腎な事なんですから、精しく書きました。最後に載せる訳なんです。

(御論文「⇒種痘」のあとの御教え)

この中のお蔭話は、抜いた処がある。病院に行つて浄霊する時は、医者の足音がすると、寝台の下に潜り込んだと言う処がある。医者が出て行つて、看護婦も見えなくなつた時にやつたんですね。そんな具合にしてやつたのが、こんなに治つたんだから、おゝつぴらでやつたらね――

「御浄霊を度々戴いて居れば、そんなにひどくならずに済むもので御座いましようか」

そうです。之は天然痘がひどかつたですが、種痘しなかつたからです。だから医者の方でも、種痘しない子は強いと言う。抑さえていないからね。

「疥癬は、私が知つて居ります限りでは、顔に出ない様ですが、天然痘は顔に出ますが、その関係は――」

本当言うと、顔と言うものは出ないのが本当です。身体の方が出るんです。と言うのは顔は始終晒しているでしよう。だから皮膚が強(コワ)くなつている。まあ、厚くなつている。手なんかも出ないのが本当なんですが、天然痘はそこから、反つて出るんです。一つの罪穢れ――そう言う点もある訳ですね。薬が原因ですから、だからして薬を飲むと言う事が非常に悪いんです。だから、一つの――その苦しみと言うのがあるんですね。けれども、この通りに簡単に治るんですから、我々の方では問題にならない位のものです。だから、薬を止(ヤ)めて了えば、段々結局無くなつて了うんですね――天然痘と言うのはね。

「その奥さんが罹りました当時は、伝染が元になるので御座いましようか」 

そうですね。伝染もします。

「その期間に危険を感じました場合に、御浄霊を熱心にしますればそんなにならずに済む訳で御座いましようか」

そうです。軽く済む訳です。疥癬ですが、疥癬と言うのは、種痘によつて作られたものですね。ぱつと出て了えば早いんですが、その代り苦しいんです。私が、疥癬は二十二年の末にやつて、丸四年ですが、未だすつきりにはならない。だから、よく耳を掻いているでしよう。やつぱり疥癬です。だから厄介なものですよ。それからもう一つは、今流行の注射の原因――元と言うのは、種痘によつて天然痘をふせげたと思つた為に、種痘の様に――病気に注射すればふせげると言うので注射が出来たんです。だから、注射と言うのは、種痘が元なんです。顔はあばたが出来ず綺麗にしたけれども、一方又非常な罪悪だつたね。ゼン(善)ナーでなくて、アク(悪)ナーだね。

(教三号  昭和二十六年十一月二十五日)