御 教 え 集 第二号

九月一日

(お  伺) 
当年六十五才の未入信の女、昭和二十五年二月乳癌になり、電気及びテルミをかけて八カ月に及び、どうしても手術をしなくては治らないといわれましたが、気が小いさいので手術を受けられず、如何したら良いかと迷つている時、お道の尊いお話を聞いて佐原出張所に尋ねて参りました。現在、助手佐原氏より御浄霊を受けて居りますが、一カ月目より熱が高くなり、一日置き位に痛みが来る様になり、左乳の脇に小さな「おでき」が出ては治り、出ては治り、それがとても痛みますと申します。御浄霊五十回目に乳首の附根より膿が出始めて参りました。今後重点的に何処を御浄霊させて戴いて宜敷う御座いましようか。御伺い申上げます。

〔御  垂  示〕
治るのが遅いですね。重点的と言つても、そこの処です。膿が出ると治るんです。根気よくやるんですね。すつかり治ります。大体は本当の癌は痛まないんです。痛むのもありますがね。癌と膿と混じつているのは痛むんです。非常に痛いのは結構ですね。癌じやないですね。

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(お  伺) 
昭和二十六年五月八日入信させて戴きました者で御座います。入信以前、昭和廿五年九月頃より婦人病(医師の診断により)卵巣膿腫と診断され、早速入院手続きを致し、卵巣、子宮及び盲腸をも取られ、約一カ月間入院して居りました。其後小康を得て退院致し、自宅に於て静養して居りましたが、思う様に良くならず困り居りました処、近所の信者様より有難き御救いの御話を承り、早速教会にて御浄霊を戴き御蔭様にて楽にさせて戴きました。其後娘がお守様を拝受させて戴き、次に主人も私も拝受。御神体及び御屏風観音様も奉斎させて戴き、一意御浄霊を続け、御縋り致して居ります。現在の御浄化の状態は下り物が激しく腹痛が起き、又尿道も共に痛み、排尿時の折は特に激痛を感じます故に思う様に排尿も出来ず、常に残り居る様な感じが致して居ります。又時々下痢を致し、粘液が多量に出て相当に苦痛が伴います。尚右側下腹部に卵大位の固結が出来ております。それが解ける度に、又苦痛が御座いますが、段々と快方に向いつつあります。此儘の御浄霊で宜敷う御座いましようか。

〔御  垂  示〕
之はやはり早いと良かつたんです。取つちやつたのはしようがない。今のは色んな症状ですが、之は手術した為です。消毒薬ですね。消毒薬がしみ込んで、それが出るんですよ。消毒薬と言うのは非常に恐ろしいものでね。手術した人は必ず、相当ひどい痛みがあります。排膿時の激痛――之もそうです。下り物が激しく――之もそうです。腹痛――之もそうです。全部その為です。だから、それが出るだけ出れば治るので、手術をした処を中心に浄霊すれば、段々薬毒が出て治りますから、別に心配はないが、それ迄の苦痛ですね――それは仕方がない。然し段々減るに従つて苦痛は減つて来ますから、もう一息我慢する。それより他にしようがない。卵巣を取つたのは。

(お  伺) 
両方で御座います。子宮筋腫の様に思われますが。

〔御  垂  示〕
まあ―筋腫でしようね。やつぱり毒の固まりですから、気長にやれば治ります。

(お  伺)
下り物は時々色が違います。

〔御  垂  示〕
それは薬だからです。色んな薬があるからで、その中に血が混じるし、膿が入るし、薬にも色々ありますから、色んな色がある程、反つていい訳ですね。医学の犠牲者ですね。どうも仕方がないですね。

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【御  教  え】
文明の創造の医学に関した事も殆んど出来た。唯、今迄のは科学的にだが、これからは霊的にですね。病気を霊的に説いて、段々宗教に入つて行く。結局、問題の解決は病気を無くすればいいんです。それだけです。病気を無くすと言う事は、病気を作らない事にすればいいんだ。そうすると、病気は医学が作つてるんですから、それに医学が目覚めればいいんです。そう難かしいんじやない。今朝、百余歳になるお婆さんと、その孫、曾孫等沢山写真に出てました。そのお婆さんは薬、注射は大嫌いと言つて居ます。若し医学が良いものなら、そうした薬や注射をやつて呉れと言うんです――あべこべならね。誰でも百以上は生きるんです。ですから病気で死ぬと言うのは不自然死と言うんですがね。自然死はどうしても百以上で死ぬんです。だから、皆んな自然死の人間になればいいんです。訳はないんです。体に薬を入れてなければいいんです。それ以外で死ぬのは薬で死ぬんです。それは薬と言う迷信にかかつているからです。迷信では之程素晴らしいものはない。之を打破するんです。今は之だけの事が言えますが、以前にこんな事を言うと、直ぐにやられちやうんです。そうして、薬の為に皆な病人になる。肉体的の病人かと言うと精神的の病人なんです。それが戦争の原因です。だから人類が薬を飲まないと戦争がなくなる。それを今から書くんですがね。それから、それじや西洋医学は誰が何の目的でつくつたかと言う事が、結局問題になりますが、之は大変な問題になります。之は人類を弱らせようと言う目的でやつている。それが医学です。そうして、病気が治る様に見せかけるんです。実に巧妙なんです。それが邪神のやり方です。その仕事に二千年前からかかつている。そうして人間を弱らせ、人間の命を縮めて目的を達し様と言うんです。それを神様に暴露された。その暴露するのが私の仕事です。そうして、非常に妨害せんとしている。然しどうしても時期が来たんです。つまり邪神の計画ですね。それを、いずれ段々書く事になりますがね。そうして、一方では――邪神の方は人間の体を弱らせ、一方では戦争をつくつて、段々世界を掌握しようと言う大計画なんです。それだけの意味ですが、勿論、正神の方は、そうしなければ文化は発達しない。だから、結局見方が三段になる。奥の奥の第一段は正神ですね。だから今迄はそれで良かつた。良かつたと言うより、そうするより外に物質文化は発達する事が出来なかつた。今からは、それが続いて行くと人類破滅の結果になる。だから、ここ迄来たので正神は止めて、本当の経綸をされるんです。

(御論文「⇒悪人は病人なり」の後の御教え)

こう言う訳なんです。戦争を起すのは皆な動物霊なんですからね。だから人間が殺され様が、残虐な目に遭おうと、可哀想とか、情ないとか、そう言う人間的情愛は全然起らない。要するに「人の皮着た獣」ですね。それが戦争を起す連中だが、その御本人はそれでいいと思い、いいと思いじやないそれが面白いと思つて、踊らされているが、戦争を無くする事は、人間を自由にする獣が人間を操る事が出来ない様にして了う。そうすると甚だ簡単な事だが、それが出来るんです。今迄は出来なかつたが、之からは出来るんです。出来る事になると言うよりか、霊界が明るくなるに従つて、そうならざるを得ない。得ないけれども、そう言う人間の苦しむ処を早く無くしなければならないですね。自然にすれば未だ暴れますから、早く暴れない様にすると言うのがメシヤ教の根本なんです。結局我々の目的は簡単なんです。病気を無くする事、戦争を無くする事、之だけでも良い。人間の生命を安全にすると言う事が根本です。  それで、戦争が無くなれば、一番盛んになるのはスポーツと芸術です。スポーツは盛んになるでしよう。人間に競走意識はなくてはならん。それが非常にいいんです。それと芸術です。スポーツの方は他の人が大いにやつているから、我々がやる必要はない。そこで、我々の方は美術――芸術ですね。そう言う方面を大いにやると言う訳です。それから霊界ですね。一時仮死の状態になつていた。今迄、天国とか、地獄とか色んな事を馬鹿に空想的な様な事が多かつたが、之からは現実的な事が多くなる。

(御論文「⇒霊界は在りや」の後の御教え)【註  栄光新聞一二二号】

今迄は、色んな――警察とか言うものはなかつたんです。之は非常に現実的なんです。光明如来様を祀つてある事は、皆な天国になつている訳ですね。それを知らせたんです。面白いのは、三階にお祀りしてあると言うのは、個人の住居は三階が本当なんです。他の公共的建築とかアパートとかはなんだが――アパートは本当じやないが、個人のは三階が本当です。然し二階の人もありますが、本当は三階です。それで美術館を造るにも三階にしたんです。そう言う事も、今の経験――体験談で分る様でしたのが面白いですね。霊界はこの通りなんです。今はやはり現界の通りになつているものです。そこで、刑罰もその通りで、少し罪の重いのは皆な火葬場にやられて、釜で煮られたり、焼かれたりするんです。二日間昏睡状態だつたんだから、二日かかつたんですね。つまり神様がこの人を通して皆なに知らせるべく、こう言う事をされたんです。之は良い働きをした訳ですね。それで、之から霊的に関した病気の事を書くんですが、一番最初に書いたのは癌です。癌にも薬毒による癌と霊的による癌とある。薬毒は疑似癌です。先に書いたが、真症癌は霊的なんです。よく胃癌は手術するんですが、そうすると癌が見付からないで周章てゝ塞いで了うのがよくある。つまり霊ですから、逃げたらそれつきりで、蛇なら舌を出している位だ。つまり病気を霊的方面からの――そう言う意味の説明なんですが、大体分る程度に書いたんです。簡単なものではなく、随分複雑なんです。細かく書いたら、きりがないから要点だけ書いた。要するに間違つた事をすると、如何に恐ろしいかと言う事です。共産主義者で働いた人は、ひどい舌癌になるだろう。

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九月五日

(お  伺) 
島根県大社町、小銀政一郎(四十六才)の御浄化に付き御教示並びに御守護の程謹んで御願い申上げます。二十三年秋、風邪から咽喉部を痛め、医師の診断では右肺に空洞二カ所あるとの事でありましたが、別段自覚症状もなく食欲も普通に御座いました。処が本年五月喀血致し、六月上旬に少し無理をした為か、青黄色の非常に濃い痰を吐く様になり、発声不能となり不眠症にもなつて参りました。七月上旬より御浄霊を戴いているので御座いますが、当時脈搏は早い上に微弱で、熱は大変低う御座いましたが、衰弱は余りありませんでした。御浄霊は本人の妻が早速入信し、近所の熱心な信者と力を合せて致して居り、専門教師よりは一週間に一、二回位受けて居ります。現在は御蔭様にて腹痛も下痢も快癒し、庭の散歩や家族との談笑にも疲れを憶えません。殆んど菜食とし食欲も御座います。然し発声は出来ません。更に八月二十五日頃より御浄化を戴き、九度ばかりに発熱し、寝汗も出、喀痰は多量に吐き、尿は色の濃いのが沢山出て居ります。背面の特に左半身に毒素多い為か仰向いて寝る事が出来なくなりました。本人が御浄霊を受ける迄に用いました薬剤は葡萄糖、カルシウム、ヴイタミンの混合剤二十本位、エフエドリンを約半年服用して居ります。尚本人は十一年前炭坑内にて落盤に会い、頭、肩特に胸部と腰椎を強打され、右下肋骨四本骨折して居り、現在も腰椎部には偶に鈍痛がある由で御座います。此の打撲と現在の病気と関係が御座いましようか。又発声不能であつても喉の痛みは始めからないのだそうで御座いますが、軽症の故でありましようか。尚病人は身体に比し、顔は一見死人の如く、肉の落ちた面貌ですが、大体顔は生れつき痩せている由であります。今日迄六十数回の御浄霊にも、顔には余り変化は御座いません。

〔御  垂  示〕
こう言う生まれつきの人はありますがね。痩せていて顔色が悪く。そう言うのは本当じやないですね。そう言う人は患い始めると割合ひどくなり易いですね。今の症状と言うのは、あんまりはつきりしていないですね。声が出ないと言うだけの様ですね。あとは疲労位ですね。落盤で打つたと言うが、そう言うものがあとに残るものではない。そう言うものは順調に治るものですからね。つまり、何処かに故障があれば薬ですよ。エフエドリンを半年飲んだ。カルシウム、葡萄糖――之ですよ。この毒がうんとありますからね。それから、発声不能は何かの薬が喉に出て来る。それで、そこにオデキの様な――固りが出来、発声弁を動かない様にする。弁の根元の方に薬毒が固まつている。それで、この薬がとれるに従つて治りますからね。余程頑固な薬だとみへますね。何んでも、病気は薬だと思えば間違いない。然し、どうもそう思はない様ですね。やつぱり薬を信じている迷信が、そうさせるんです。私が色々書くんだが、どうも徹底的にはね。

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(お  伺) 
三十三才の信者で御座いますが、十二、三才頃より、冷い水に入りますと必ず、冷水に浸りました個所に、蕁麻疹の様なものが出来始め、間もなく局部的に腫れて参りまして、頭痛、目眩を感ずるそうで御座います。尚氷菓子など、少し余分に戴きますと、口唇から口中まで腫れます。又、冷い風に当りますと眼の縁が腫れて参りますが、身体を暖めますと治ります。之は如何なる原因で御座いましようか。お伺い申し上げます。

〔御  垂  示〕
みんな薬毒ですからね。やつぱり、こう言つた変つた薬かも分らない。それは親の薬かも分らないですね。みんな薬毒ですよ。赤ん坊のうちに飲んだ薬かも知れないですね。之も気長にやれば治りますよ。

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(お  伺) 
当年三十才の未入信の男子、昨年五月頃より左の手足の指先だけが、爪には異状なく爪先から指腹にかけて、三角形に紫色し非常に痛んで参りましたので、六カ月程医療を行い、最後に手術を致しました。一時痛みは去り、紫色もとれましたが、左手足指の関節から曲折し、鈎状になつて終いました。処が今年の五月頃より、反対の手足の指が同様の症状になり、歩行も出来ず、右の苦痛を緩和する為に、絶えず手指をかいていなければ居られない状態になりました。御浄霊を三、四回程致しましたが、痛みは幾らかは薄らいで来ました。化膿は致しません。本人の弟は一昨年骨膜炎で死亡致し、その後丁度一年目に右の様な発病を致しました。何か霊的に関係あるもので御座いましようか。それとも如何なる原因で御座いましようか。

〔御  垂  示〕
骨膜炎は何処の骨膜炎ですか。

(お  伺)
足で御座います。

〔御  垂  示〕
手は骨膜炎じやないね。

(お  伺)
左様で御座います。

〔御  垂  示〕
それじや、この霊と関係ありませんね。若し関係あるとすれば弟さんの方ですね。やつぱり薬毒ですよ。紫色と言うのは毒血ですからね。疽(ヒョウソ)ですね。そこに薬毒が固つているのに、種々な療法をしたからね。うつちやらかして置くと段々溜つて来て、一箇所位で済むんです。それを種々な事すると、そこに溜らないで他に溜る。やはり薬の被害者ですね。やつぱり薬毒です。だから気長に浄霊すれば治ります。薬をつけたり、切つたり――色々すると他に行く。結局、薬と医者が病名をつくるんです。治そうとする事が、治るのでなく増やすんですからね。それさへ分れば、病気の原因なんか何んでもない。この間「サン」と言う新聞に百五才のお婆さんで――孫、曾孫を集めると百何人かになるんです。そして、私は薬と注射は嫌いだと言うんです。薬と注射が好きで長生きしていると言うのなら良いが、そんな事しない人が長生きするんですから、どうしても、事実と言う事と学理と言う事が矛盾している事に気がつかない。頭が非常に悪い。物事をあべこべに解釈する。その点は野蕃人みたいですね。

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【御  教  え】
文明の創造の医学篇だけは大体出来上つて、今宗教篇の方に入つているんですが、最初は霊的病気ですね。つまり、霊的病気としてはやはり宗教的に説かなければならないから、そこで今宗教的に書始めたんですが、最初精神病と癲癇の解説です。之に就いて守護神に関係したのを説いた。之ははつきり分る事ですが、非常に結構なんで、読ませるけれど、あとで話でも、もう一回精しく分らせようと思う。

(御論文「⇒精神病と癲癇」のあとの御教え)

眠られないと言うのですが、あれを書いてないが、こう言う訳なんです。ここ(頭の上)が稀薄になり、延髄の固まりが圧迫する。するとここ(頭の上)に来る血液が来なくなり稀薄になる。それで、ここに霊が憑る。そこに乗つかる。それで色んな考え事をさせる。それで眠られないと言うのは、色んな考え事をさせるんですね。その考え事と言うのは、副守護神です。ここ(頭部)を充実させるには、ここ(延髄)の固まりを溶かすんです。連続的に考え事をしていると睡眠不足で眠られなくなる。その様な人はここ(延髄)に固まりがあります。寝られないで考え事ばかりしていると、ここ(頭部)に憑いている先生がのさばつて来て、段々考え事ばかりする様になる。それが精神病です。浄霊すると、そこに居るのが萎縮すると言う訳なんです。「人」と言う字の「ノ」は天から下つた形です。「ノ」の字ですね。天皇の「皇」ですね。そう言う意味です。天から下つた「日」ですね。その「王」です。「人」と言う字もそうです。それから「 (カタハ)」は獣です。そこで「ノ」は本当の善で、「 (カタハ)」は獣で、悪です。之が支えている。之が人間です。処が今の人は「入」と言う字です。「(カタハ)」の方が抜けている。「ノ」が長くなつて支えているのですが、今の人間は「(カタハ)」が突き出ている。そうすると「×」になる。「×」は消へちやう。神様はうまくつくられたものと思う。この理窟が分ればいい。やつぱり霊主体従の形ですね。

(御論文中「人間向上すれば神となり、下落すれば獣となる」とあり)

それですから之(上の横棒)と之(下の横棒)の間になる訳ですね。之をすつかり読めば、守護神の事はすつかり分ります。それで、正守護神は大抵一人ですが、一人で間に合はない時がある。そう言う時は他の祖霊に手伝つて貰う。それから狐ですね。それに手伝つて貰うと言うのは、人間に憑つて、口を切つたり、知らせたりするのを狐は非常に上手(ウマ)いんです。そこで狐に頼むんです。お前、こう言う事を話して呉れとか、言つて呉れとか言うんです。処が狐の先生、その通り言うと良いが自分の事を出すんです。そこでこつちの方で、祖霊が言うのか狐が言うのか迷うんです。それを判識するだけの眼識が出ればいいんです。併し、大体喋る骨子が、正しいか正しくないか。常識に適うかどうかで判断すれば、大体間違いないです。その他、夢知らせがありますね。之は皆な正守護神がやらせるんです。之は西洋では守護霊と言うんですね。それから極く危急の場合には、正守護神が神様にお願いする訳です。そこで神様が力を貸して下さるんです。危急の場合なんですが、それが奇蹟と言うんです。奇蹟は正守護神がつくるんですね。大きい奇蹟は神様から力を借りるんです。こう言う風は見れば良く分る。そこで、こう言う風に説いていくと、本当に人間は悪い事をしてはいけない。良い事をしなくてはいけないと言う事がはつきり分る。今迄の宗教はここ迄説かない。もつと漠然とした抽象的な説き方です。だから徹底して分らない。宗教の信者で信仰し乍ら、かなり間違つた事をする信仰がありますが、之は徹底して説かなかつたからですね。もつと徹底して説いてあればメシヤ教が出る必要はない。

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愈々講和になつてお目出度いと言う訳だけれども、中々どうも、普通の時の講和と違いますからね。講和後は何うなるか分らない。何しろ中共軍――共産軍の方は、今、北朝鮮の方に八十五万集結してますね。人間は幾らでもあるのでそう言う事が出来るんです。それで八十五萬集結してる。何う言う目的でやるかと言う事です。併し今迄の様に三十八度線を突破しても、今の米国の機械力にはやつぱり敵(カナ)わないで死人の山をつくると言う事は分つているんですね。そこで彼の方の計画は何処にあるかと言う事を考えてみると、若しか私がスターリンとすれば――毛沢東とすれば、そうして置いて日本の北端ですね。之は樺太や千島に大分前から準備をしてますからね。北海道に進撃すると、今度は驚いて、米国の方でうんとそつちの方に力を分けなければならない。そうするとどうしても、朝鮮の方は手薄になりますから、そこで八十五万が怒涛の如く押して来ない共限らないですね。けれども、ソ聯の方でそうするには、何か理窟をつけなければならない。其理窟を今度の講和問題の結末か、或は講和問題の折衝に対しどうせソ聯は米国と反対の様な色んな厄介な事を言い出すでしようが、それが通らない場合に、日本をやつつける作戦に出るかも知れない。今直ぐやらないでも、時の問題ですね。そうすると講和になつてから喜こんで居られるか、吃驚りするか一寸分らないですね。そう出るか、或は東南アジヤ――あつちの方にも大分準備してますからね。そこに出るか、或はイラン、イラクあたりですね。イランですね。石油問題を切つ掛けにイランと提携すると、米英の方では黙つてないだろうから、そこで悶着が起る。一ぺんに火をつけるかどうか、そいつは分らないが、何しろ之からは、どうなつたつて本当の平和は来つこない。だから停戦問題の時言つた様に、戦争を引き延ばす手段だと言つたが、やつぱりそうだつたんですね。一時停戦して大いに準備しようと言う――最もあの勢いでやられては堪らないです。自分の方を立直す為に、一時やつたんですね。やつぱりマツカーサー元帥の作戦が光つているんですね。マツカーサーの作戦は、一挙に満洲を爆撃して、中共を根こそぎやつつけると言うのが、反対されて覆へされたが、その作戦は私の考えと同じです。今でも、その作戦は光つていますね。今のやり方は丁度蛇の生殺しですね。一時的で、今度殺す時には非常に骨が折れると言う事になる。そこで、今アメリカの方でもマツカーサーの作戦を幾らか用い始めた。やはり満洲爆撃もやるでしようし、大分――原子爆弾も持つて来て準備した様ですが、それが共産軍の方では恐いんです。それで、作戦を大いに変へなければならないんですね。変へると言うと、日本ですからね。だから、中々油断は出来ない。それで、結局何だ彼だと言つて第三次戦争になるんです。唯、それ迄色々波瀾がありますね。アメリカの方では、極力延ばして置いて、出来るだけ準備をすると言う方針に出てますが、之は結構ですが、その代りソ連の方でも準備してますからね。戦争は延びるだけ大きくなると言う事を先に言つたが、やはり神様の方は、それでなければならない訳ですね。今度は、本当の世界の大浄化ですから、生まはんかでは本当の世界のお浄めは出来ない。だから、うんとお浄めすると言う事は、うんと破壊すると言う事ですね。大規模な破壊ですね。それが本当のお浄めですからね。打払い焼払うと言うんですね。だから、恐ろしくもあり、有難くもあると言う訳ですね。そこで、戦争はそう言う具合ですが、その他に――やはり段々浄化が強くなりますからね。病人が非常に増える訳ですね。赤痢なんか非常に多いですね。やはり浄化がそれだけ強くなつた訳ですね。信者さんなんかでも病気の浄化が強い様ですが、一般の方になつたら大変です。何しろ今の人間の体をみると、実に毒が多いですからね。之は皆さんも良く知つているでしようがね。之が、一ぺんに浄化が起つたら、何うするかと言う状態ですね。それから、社会でも悪い人間が多過ぎますからね。信者になつた人は良いけれども、そうでない人は油断のならない人間ばかりと言つて良い位ですね。

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今度の「⇒新しき暴力」に対して、私は附録を書きましたがね。何しろ、あの附録を見れば分りますがね。警察官などのやり方は到底信じられないですね。全然拵へ事ばかりです。だから、この間の新聞にも――殺人なんですがね――あれは警察官がつくつたものですね。拷問同様な事してつくつたものですね。それで起訴されて、一審では無罪で、検事控訴で、二審も無罪です。無罪になつても疑いがあるから大いに調べると、検事が言つているが、被告の方では、検事のひどい取調べを告訴しましたが、ああ言う事を聞くと、我々は良く分ります。犯罪製造検事ですね。熱心なのは確かに熱心ですね。熱心な事は感心します。だが、そうなつて来ると、平沢の事件なんかも何うなるか分らない様に思われて来るですね。今以て、平沢は頑張つてますが、平沢の言う事も信じられませんが、今の警察官や検事のやり方をみると、どうも平沢は――悪い事はある。それは自分でも認めているが――毒殺事件、あの方は何うだか分らないと言う様な気がして来るんですね。あんまり、そう言う事は言えませんが、そう言う風に思われる程のやり方が盛んに行われてますからね。だから、正しくやつていれば、平沢の問題だつて、無論当局を信じますが、信じられない様なやり方をするんで困つてますがね。

今度の「⇒新しき暴力」は、附録が出るんですが、あれも出来るだけ世間に広めて輿論をつくりたいですね。今後も、罪のない人が罪にされるかも分らない。そう言う人を救つてやらなければならない。実に可哀相です。やはり救世の意味からね。悪人の為に善人が苦しむと言う事は救わなければならない。救うには世間に知らさなければならない。そうして、そう言うやり方を改正しなければならないと言う意味から、宗教家としては似合しからぬ事をやつた。と言う訳ではないが、今迄悪人がのさばつて、善人が引つ込んで、頭を押さへられていたが、之が非常に悪い。私は飽く迄も、善は助けなければならないと思う。大いに善を弘げて、悪人とか――悪はやつちやいけない、しない様にする。と言つても、我々だけでは中々だから、そうするんだと言う機運をつくるんです。そうしなければ、本当に良い世の中は出来ないんです。

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九月八日

(お  伺) 
二十年前に流産をし、手術を受けてより、何時からかお腹に固りが出来、目立つ様になつたのは五、六年前からで御座います。昭和二十三年七月にお守様を戴き、それよりずつと御浄霊を戴き、私自身もお道の為に人様の御浄霊をさせて戴いて居ります。今では大光明如来様もお祀りして居ますし、教師第二位のお資格も頂戴致し、お道に専念致して居りますが、依然としてお腹は小さくなりません。此頃では足が腫れて居ります。何の因縁でしようか。又何うしたら宜敷いで御座いましようか。

〔御  垂  示〕
流産して手術をしたのが原因ですね。お腹に固まりが出来たと言うのは、消毒薬の固まりでしよう。出血ですね。それが固まつたのと、両方でしよう。そう言うものだつたら浄霊すれば出るんですが、何処か悪いんですね。何か肝腎なものを切つたんですね。そこで、排泄すべき働きが鈍つたんです。鈍つたんで、その固まりが、つまり溶け難くくなつて出ないんですね。固まりはそう言うものですからね。原理はそうです。之は後からやつてやると良い。つまり尾骨(ビテイコツ)ですね。その辺からやる。そうすると溶けます。急には良くならなくても、幾分か良くなる。後からやると良い。前からばかりやつていては駄目です。

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(お  伺) 
昭和二十三年九月頃より目が悪く、それより御浄霊を戴いて居りますが、目の玉に「イボ」様なものが出来て時々痛みます。家族九人中五人迄お守を戴きまして、光明如来様も昨年二月にお祀り致し、御浄霊は毎日戴けて居りますが、未だ良く目が見えません。如何にしたら宜敷いものでしようか。又今年十五歳になる私の娘も、二カ月程前から、午前中に一回必ず発熱し、会社に通つている都合上医師の診察を受けた処、結核三期と言われ、又他の医師に診て貰つた処肺浸潤と言われ、其後、又外の医師に診察して貰つたら、今度は肋膜と言われましたが、注射も薬もして居りません。本人は今尚変りは御座いません。やはり午前中は熱があります。霊的でしようか。如何致したら宜敷いでしようか。

〔御  垂  示〕
目が悪いと言うのは、良いんですがね。之は最初医者にかかつたんですか。薬が入れてあると治りが悪いのですがね。それでなければ、目なんか必ず治る病気ですがね。時々痛いと言うのは結構ですね。之はここ(延髄)と前頭部と後頭部ですね。そうすると治る筈ですがね。薬が入つていても治りますがね。目ばかりやつているんじやないですか。目が悪くても、目ばかりやつていては治りません。前頭部、後頭部――元はここですからね。ここをやると良い。病気と言うのは、現われた処はあんまり効果はないんです。現われた処は舞台ですから、楽屋の処をやると良い。楽屋に気をつけて見付けるんです。不断から教えてあるから、それを守つてやる。それから、熱があるのは結構じやないですか。発熱位結構なものはないからね。発熱さえして居れば必ず治ります。発熱するのは治る作用だからね。喜んでどんどん会社に通つて良い。結核三期なんて出鱈目です。肺浸潤とか言うが、肺浸潤をするんで、如何に毒が減るかを考えると――結構です。発熱したら喜んで良い。  注射も薬もしてない――結構ですね。霊的じやないですね。薬毒があるので、それが溶けるのです。之は放つたらかして置いても治る。但し急所がありますからね。急所を見付けなければならない。然し、急所と言つても定まつてますからね。ここ(頸部)ですね。ここが一番熱がある。淋巴腺ですね。それから延髄のどつちかです。それから頭ですね。頭の――前頭部に寄つた方――それを触つて御覧なさい。それをやると直ぐ治る。一寸も心配いらない。医者なんかに行く必要はない。治りますからね。

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(お  伺) 
私は本年四月二十五日、突如胸の動悸がして来たと思う瞬間手足が痺れ、冷くなり、意識はありますが全身痺れ、下腹から腰の方にかけて丁度霊が抜けていく様で心細く、人の手に一心に縋りました。其後三日間、同時間頃には発作し、其度に医師にビタカンフル等注射して貰いました。四月廿九日入信後、五月十一日及び五月廿三日に教会へお参りし、同様発作の御浄化を戴き、後発作は遠のきました。梅雨の頃から頭が重く、お釜をかぶつた様な感じがします。二十歳の時に二カ月位と、最近二年位の間に三回程同様状態になりました。又姙娠前性病でペニシリン二十万単位六本とサルバルサン三十本位を打ち、子宮発育不全で、ホルモン注射を五十本位しました。姙娠してから入信前日迄二年半、ビタミンBとカルチコール注射を毎日しました。入信後ずつと浄化を戴き、頭の芯が痺れ、ぼんやりして居ります。霊がぬけて行く様な気持は楽にして頂きましたが、頭の浄化は増々苦しくなり、喧ましい物音を聞いても頭に響き、胸が悪くなります。始終諸々の混じつた尿が出ます。目先は何か覆い被さつた様な感じで、時々物の形がゆがんで見えます。御浄霊を戴くと大きなアクビが引つ切り無しに出ます。今後は全治させて頂けますものでしようか。

〔御  垂  示〕
之は霊が憑るんですがね。死霊が憑るんです。医者の方で言うと心臓神経衰弱ですね。救われない霊が、何か目的があるんです。大した問題じやない。こう言うのは、良く祀られていない霊が憑る事が多いですから、よくそれを考えてね。行方不明になつて死んだ――つまり無縁ですね。そう言う事や違つたやり方をしたのや――そう言う事をよく考えて見て、それをちやんとしてやれば良いんですがね。それから、やつぱり浄霊は始終してやる。そうして、そう言つた霊を浄めてやるんですね。そうすると、それだけでも治ります。祀つてやれば、余計早く治ると言う訳ですね。之は薬毒病です。薬毒が減つていくに従つて治つて来ます。その代り相当長くかかりますから、それを覚悟しなければならない。少しづつ段々良くなる。色んな症状がありますが、全部薬毒の為です。之が頭に上るんですね。それから尿が出るのは結構です。それが出るんだから治つて行くんです。ゆがんで見えると言うのは、固まりがあつて、視神経を圧迫するからです。アクビ――之も結構ですね。霊が治つているんですから、それが体に写つて、体が治つていくのだからね。之は絶対に薬を入れてはいけないですよ。それが病原になつているから、薬さえ入れなければ絶対に治ります。

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(お  伺) 
私は昭和二十年十二月入信させて頂きました。入信前には胃が悪く胃散其他の薬を飲みました。八年前には子宮が悪く、医者に十日ばかり通い注射もしました。十二、三年前にロート目薬をよく致しました。入信後は年に四、五回胃痙攣の浄化を戴き、痔の出血の浄化を一年位戴きました。今年の二月頃より目の浄化を戴き、症状は両上瞼に次々と目バチコが出まして、下瞼は腫れて眼球は赤くなつて居ります。片方は殆んど目が開かない状態にあります。現在毎日御浄霊を戴いて居りますが、未だに目の浄化が続き、近頃は体も痩せて来ました。御浄霊の箇所御垂示賜り度く御願い申上げます。

〔御  垂  示〕
胃が悪いのは医者の為です。それから、子宮が悪く注射した――之も祟つてます。ロート目薬――目の悪いのはこの為です。胃痙攣と言うのは胃散が残つているんです。つまり、ロート眼病と言うんですね。眼は、一体に長くかかりますがね。痩せて来たのは、微熱があるからです。胃の薬は背中に固まつてますからね。背中を浄霊すれば良い。痩せたんだから、食欲も減つた訳ですね。背中の浄霊と――目薬を入れて、人間は仰けになつて寝るからね。そこで、薬がこつち(後頭部)に固まる。ですから、目の後を浄霊する。之は目もちやんと治ります。目ヤニが出ないかね。目ヤニが出れば良いです。

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(お  伺) 
私の次女純子(三歳)は一カ月程前に下痢と高熱の為引付けを起し、二、三日置いて発熱、前後三回引付けを起しました。其後一週間程四十度前後の熱が続き、危篤状態に落入り、口から蛔虫を一匹あげました。其頃より熱は下りましたが、変な目付きをする様になり、頻りに延髄附近をさすり、苦しい時にはゴロゴロ転り廻つて居りました。三年前主人の妹久子(二十四歳)は急性肋膜炎腸結核で三カ月程病み死亡致しました。死亡前には目が吊上つて、顔は強張り、大変恐ろしい顔になり、本人は顔が々々と無意識に言い乍ら頬をかきむしつて居りましたが、其様な状態の儘二、三日で死亡致しました。其日が丁度、久子の姉の命日でした。純子も其時と同様な顔を致しますので、御浄霊に来て居た弟が、龍神が憑つたのではないかと申しますので、気がつきました。と申しますのは、私の家の祖父が本山より頂いて来たと言う「九頭龍大神守護」(戸隠山八大龍王)と言う軸物を祀り、龍神を信仰し他人の歯痛を治して居りました。父も在世中迄祀つて居りましたが、十二年前死亡してより祀つて居りません。祖父は中風で死亡、父は脳溢血で、母は中風で夫々死亡、又純子の姉(桂子)は、三歳の時腸炎で、五年前に死亡して居ります。現在純子は御守護により大分快方に向つて居りますが、未だ足に力が入らずヨロヨロ致して居ります。純子の浄化と右の事項と、何か霊的関係が御座いましようか。又右軸物は如何すれば宜敷いでしようか。御神体はお祀りさせて戴いて居ります。

〔御  垂  示〕
九頭龍は居やしない。贋物です。之は嘘だ。最初はこの龍神らしいんですが――戸隠山は邪神が居るんです。私は七、八年前になりますがね――信州に行つた時、戸隠山に参詣しようと思つて行つた。処が、事情があつて他所を通つて行つて見たが、道が壊れて行けなかつた事があるが、神様から――未だ行つては早いからと思われたので止しましたが、そんな訳で、戸隠山は中々曰くがあるんです。だから、この龍神も良い働きはしないんです。一寸した事で怨んだりします。最初はそれでしよう。そうして亡くなつた霊が憑いたんでしよう。然し、そんな事を色々と面倒ですからね。龍神の軸は何処に仕舞つてる。

(お  伺)
「二階の押入に入つて居ましたのを、今は御神前の床の隅に置いて居ります」

〔御  垂  示〕
それは、御神前を一寸避けて、向つて右に台を置いて、その上に置く。そうして、光明如来様にお礼をした後で、一寸頭を下げる程度で良い。すると、喜んで――光明如来様の光を受けて段々改心します。それで良い。そうすると、子供の方も良くなる。

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(お  伺) 
本年三十一歳になりますが、二十歳の時盲腸を手術致しました。昭和十六年に北支に嫁ぎました。翌十七年に肋膜にて、軍の病院に入院致し、四十日位で退院し、子供も出来ましたが、夫が召集の為本国に帰り生家に居りました。十月に御光りを戴き御浄霊をさして戴いて居りました。去年十月より大浄化を戴き、先生方に御浄霊をお願いして、良い方に向いましたが、咳の為に声が出ません。夫は戦死して居り、病床に迎えに来ると申します。何か霊的関係が御座いましようか。八月中旬より足が腫み、食物は三度の都度一膳位頂いて居りましたが、九月三日より浄霊を止(ヤ)めて欲しいと言うので休ませて頂きました処、四日より六日迄食事を致しません。六日夜、父が御浄霊させて戴きましたら、突然食事が欲しくなり、一膳食べ、七日の朝も食べ、六日の夜は良く休みました。御浄霊の箇所を御教示御願い致します。

〔御  垂  示〕
霊的関係がないとは言いませんがね。夫に信仰がなくて、分らないと迎えに来るんです。然し迎えに来ても、こつちに御守護があれば何ともない。信仰が徹底しなければならない。フラフラしていてはいけない。この人は少しフラフラしている様だから、徹底しなければならない。絶対に神様にお縋りして――と言うのでなければ――そうすれば、迎えに来ても諦らめて止(ヤ)めますよ。邪神に憑かれるとか、霊に何うかされるとかと言うのは、信仰が弱いからです。絶対の信仰なら先が諦らめて了う。霊と言うのは隙を狙うんですからね。絶対の信仰なら隙がないから、先が諦らめる。だから、この人は出来るだけ御神書を読むんです。そうすると段々分つて来て、信仰が厚くなる。浄霊は背中から横腹ですね。背中を押して見て痛い処があれば、そこに固まりがあり、そこから熱が出る。盲腸の方は、お腹から右の方の股にかけて、それから盲腸の後にかけて――そこを触つて見れば熱いから、そこをやれば治りますよ。

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(お  伺) 
昭和二十三年十一月二十五日左の下顎骨が顎裏を破つて膿と共に排泄致し、現在尚破れた口(二寸位)の両側が髭のある儘内側に巻込み、丁度ザクロの割れた様になつて皮が張つて了い、此処から絶えず唾液が流れたり、息も洩れたり致します。唇、下顎あたり全体は絶えず痺れて、締付けられる様な感じと激痛が続いて居りますので、長時間体を動かしますと目眩が致します。下歯は肉についた儘残つて居りますが使用出来ず、奥歯が口を動かす毎に上顎をつき上げ、その痛みの為苦しんで居ります。御蔭様で食欲がありますので体力は御座います。余りに長い御浄化に家族の者は罪の深さを知つて、浄化中の父と母と兄嫁を残して、兄弟三人御神業に専念させて頂いて居ります。信仰上到らぬ点並に御浄霊の急所と皮の張つた傷口と残つた奥歯は、今後何の様になるもので御座いましようか。

〔御  垂  示〕
この人は以前に何か薬を入れた事があるのですか。

(お  伺)
「性病の様な事も多少あり、薬も随分入れて居ります」

〔御  垂  示〕
それです。薬毒ですよ。薬毒がそこによつて出ようとしている。薬毒が沢山あるから日がかかる。浄霊を始めてから何の位になりますか。

(お  伺)
「三年位です」

〔御  垂  示〕
その位じやしようがない。私は歯を毎日浄霊してますが、之で三十六年です。

(お  伺)
「傷口ですが、巻込んだ儘毛が生えて参りますが」

〔御  垂  示〕
それは切つたら良い。

(お  伺)
「その間に歯が顔出して居ります」

〔御  垂  示〕
色んな変化があります。結局、薬毒ですよ。ですから、薬毒を簡単に思うが、薬毒は大変なものです。私は浄霊始めてから二十年になるが、未だ解決しない。今でも毎日やつてます。慣れつこになつて了つたが、年々治つて来ます。薬を入れたのが昭和三年ですからね。未だ取れない。薬毒の少しひどいのは十年、二十年は何でもない。だから三年位ではね。迷つたり、懊(ジ)れたりしては神様に申し訳ない。命がないんですからね。それに感謝する事で、それに一寸でも――何うかすると、御守護が切れます。

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(お  伺) 
十二歳の男の子と九歳の女の子の兄妹が生れつき目が悪く、男の子は四歳頃迄歩く事が出来ず俯いて許り居りましたが、其後薄く見える様になり、外へ出て遊び、絵本等も三寸位の近い処では見える様ですが学校へは行けません。低能で狂暴性で、気に入らぬと物を投げたり毀したり暴れ廻り、手のつけ様がなかつたのですが、三週間浄霊を続けましたので、大分大人しくなりましたが、目の方は何の変化もありません。目の玉は黒目は美しいのですが白目は腫れ上つて、玉は堪えずクルクル動いて居ります。女の子は男の子よりは少し良く、歩くのも普通に歩ける様になりました。智能も普通ですが、やはり学校へは行けません。父親は四十七歳ですが、結婚前に梅毒をやつた事のある人です。長男や長女は至つて健康ですが其次が死産し、其後二人生れて間もなく死亡したとの事です(其次に生れたのが前記の男と女の子で御座います。其下に男の子が居りますが、何の異状もありません)其頃父親は脳を煩い、松沢病院に入院した事もあります。現在は酒屋をして居りますが、妻君が総てをやつて居ります。主人は人に挨拶もせず、笑つた事も余りない様です。やはり目が悪く、時々自分で洗つて居ります。

〔御  垂  示〕
随分厄介な事だね。何か頭に祟つてるんですね。頭の浄化の為ですね。之は頭に非常に毒があるんです――系統的にね。そこにもつていつて、梅毒で薬毒を入れたからね。之で皆な頭が悪くなるが、之は梅毒と、梅毒を治そうとする薬ですね。その薬毒です。それが悪いんです。事実は梅毒よりも、それを治そうとする薬の方が、余計毒を与えている。梅毒より六○六号が恐いんです。六○六号をやつた人は必ず頭が悪くなります。この家は信仰に入つているんですか。

(お  伺)
「入つていない様で御座います」

〔御  垂  示〕
信仰に入つて奥さんが熱心にならなければならないですね。そうして、非常に罪が――メグリがうんとあります。頭が悪いと言う事は祖先が霊界で苦しんでいると言う事ですね。こう言うのは祖先の罪のメグリですね。それが頭に来ます。霊界で祖先が非常に苦しんでいる。早くお祀りさせて、徹底的に信仰させる。それより他に救われる道はないです。

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(お  伺) 
風間タネ(六十八歳、医学博士)は本年四月に左の乳癌を手術後六月頃より下半身麻痺状態となり、医学的処置なき為、七月十日より御浄霊をさせて戴いて居ります。御浄霊一週間にて麻痺部分に稍感覚が出て、手を触れて感じる程度になり、一カ月程経て背中に大豆程の「オデキ」が次々と出て現在も続いて居ります。最近は僅かに尿意を感じて参りましたが、現在胸元が息苦しく、食欲が幾分減退気味で御座います。便通は附添人が押出さないと出ない状態です。今後御浄霊を続けさせて戴きます上に、注意すべき御浄霊の箇所御垂示御願い申上げます。

〔御  垂  示〕
オデキが現在も続けて出るのは結構です。之は手術の為ですね。麻痺状態というのは――乳癌の手術したら大抵は手が麻痺するんです。麻痺して手が腫れて来るんです。この人は半身全体が痺れたんですが、之は勿論手術の為です。乳癌を手術した人はそうなりますね。背中に大豆程の――之は結構ですね。之は薬が出るんですからね。然し之は長くかかりますよ。つまり手術の時の消毒薬ですね。この消毒薬は、最初痺れて、それから他の方にいつて固まり――長いものですよ。便通は無理に出さない方が良いですね。こう言う癖をつけると、余計便通になりますから、我慢が出来れば、半月でも一カ月でも放つたらかして置くんですね。何時か出ます。便と言うのは出る事になつているからね。そうして気長にやつていると段々良くなつて来ます。唯、こう言うのは薬の性質と量が分らないと、何の位長くかかると言う事は分らないが、やるだけは少しづつ良くなつて来る――と言う事は分る。それから光明如来様をお祀りしなければならない。それも無理ではいけない。それから御神書を読ませる。そうすると本当の事が分つて来る。そうしてお祀りする気分が出たらお祀りして――そうすれば、結局は救われるでしよう。

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【御  教  え】
文明の創造の医学だけは大体出来た訳ですが、今度は宗教篇に入つて来たんです。科学篇、宗教篇と天国篇ですね。で、宗教篇も普通のお説教的な説き方では面白くもないし、分るのに手間がかかるので、出来るだけ分り易く興味のある様に書いたんですが、最初は霊的の病気ですね。それを説いて、段々宗教的にやつていつて、そうして段々深く徹底する様に書こうと思つている。

(御論文「⇒精神病と癲癇」の後の御教え)

人と言う字の「ノ」ですね。之は天から神の分霊が降つた形です。下でつつかえ棒をしているのは、下から支えている。上は神から来たので、下は獣から来たのが支えている。之が善と悪で――之が人になつていれば間違いない。悪は横棒です。物質欲――体欲です。悪がなければ人間は活動力がなくなる。そこで之が勝つと間違う。之が勝つと「×」になる。「×」は物を消すのですからね。消すとすれば滅びて了う。だから「×」にならない様に――「人」の形になつていれば間違いないのですから、之「ノ」の上を抜かない様にするんですね。然し之「(カタハ)」がなかつたら大変なんです。仏教や、キリスト教なんかで禁欲主義――仏教では山に籠つたりするんですね。之「ノ」は善です。処が「(カタハ)」の悪の方が勝つから「×」になる。文字は神様がつくつたので、実に良く出来ている。序でだから言いますが、「正」と言う字の上下に棒があるが、この上下を上、下で押えている。上下を止めてある。上と下があつて、それを止めてある。つまり偏る事がいけないので、両方同じでもいけない。つまり善の方が少しでも勝つているんです。

この間女の作家で、大庭さち子が来ましたが、男女同権論の話が出て、先に男女合権論を書きましたが、結局男が五分五厘で、女が四分五厘なら、それで良い。五厘違えば良いです。併し、それに非常に攻撃をしましたがね。ひどい事には女の方が上だと言うのです。上か下か――第一人間の根本の姿を考えて見ると良い。第一人間は、最初は腹に宿るんです。その種は何処から来るかと言うと、それは男の種です。女はそれを養育するんだから、根本は男にある。話をして非常に面白かつたですがね。つまり、それさえ心得て居れば良い訳ですね。今の意味はそれを書いたんです。ここ(御論文)にも、私の書いたり説いたりした事が相当あるが、大体第三者に見せるのですから止むを得ない。つまり宗教ですね。宗教の説き方はこう言う風に説いて行くと良い。飽きずに読めます。一番、誰にも読み易い。手近な例を説明して行きますから分り易い。

こう言う説き方で段々説いていく積りです。そうして始めて、人間は悪い事をしてはいけないと言う事が分つて来る。今迄のバイブルなんか――「汝こうするな」「汝何せよ」と言つた処でピンと来ない。こう言う意味も書いてあります。要するに、新しい宗教の説き方で、それを段々説いていくうちに神様と言う事になる。神様を科学的に説明するんです。之も非常に大胆な、新しい試みです。驚くだろうと思つてます。今迄神様なんて事は、皆恐れ戦慄いて触れる事を避けているが、無理もない。それを書く人の方が神様より下だから恐いが、私の場合は、私より上の神様はないんだから、大いに知らせるんです。又それでなければ五六七の世は出来ないんです。「見真実」と言うのは、一人の専売ではなくて、皆な「見真実」になれば、悪い――間違つた事はなくなる。之も時節です、今迄はそう言う事が出来ないがね。今迄は悪が実際に必要だつたんです。悪がなければ物質文化は発達しないんです。悪がここ迄発達すれば、反つて悪があつては困るんです。それで、悪を打切りにするんです。その為にメシヤ教が出たんですから、全てはつきりしなければならない。之から宗教に入るに従つて、そう言う事を徹底して書いてます。非常に為になるものです。

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九月十一日

(お  伺) 
五十一歳の信者で御座いますが、昭和二十三年妻が入信致し、本人は幼少より体が弱く、浄霊を戴き大変良くなり、昨年七月光明如来様及び御屏風観音様を御奉斎させて戴きました。本年二月顔面神経痛の浄化を戴き入信致し、其後大変に良くなり、仕事も出来る様になりました。一昨日(九日)朝急に頭が重くなり、浄霊を戴き直ぐ良くなりました。同日午後右手頸より肱の辺迄強い痛みを感じ、寒気が致し、浄霊二十分位で寒気が取れ、腕の痛みも薄らぎましたが、背中と足に高い熱があり、心臓及び胸一面が苦しく、急激に寒くなつたり、熱くなつたりしますが如何なる訳で御座いましようか。数年来脱腸があり、其浄化を度々戴いて居りますが、はかばかしく御座いませんが霊的な関係が御座いましようか。御垂示御願い申上げます。

〔御  垂  示〕
之は霊的ではありません。薬毒が体躯中にある。それで方々に固まつているのが、順に溶けて来る。其浄化です、ですから、根気良くやればすつかり治ります。寒気がするのは、そこに熱がある。足に高い熱があるのは、薬毒の固まりが溶けて来るんです。心臓に浄化が起つて熱がある。それで胸が苦しい。脱腸はお腹に固まりがあり、押している訳ですがね。霊的と言うのは滅多にないですがね。それから霊が憑ると言う事は、そこに曇りがあるので、曇りがないと憑れない。曇りと言うのは薬の毒ですからね。何処かに病気とか、苦痛があれば、何時薬を飲んだか――あの時の薬だ、と言う事で分ります。病気は何でも薬だと思えば間違いない。何でも霊的だ、霊的だと言うのは――そんなに思わない様にした方が良いですね。精神病や癲癇は絶対に霊的ですがね。他の――痛いとか痒いとか、熱が出るとか――そう言うのは皆な薬ですからね。ここが痛いと言うのは、何時の薬だろうと考えると分る。それから漢方薬が恐いですね。漢方薬は頭に来ますからね。あの時の漢方薬だと思えば分ります。私は始終薬の事を書いているが、中々染込まないですね。何しろ長い間薬毒迷信にかかつてますからね。

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【御  教  え】
愈々講和になつたけど――之は予期していた事ですが、それで今度の記念にサンフランシスコで美術展をやりますが、あれは余り良い物じやない。何時かも話したが、今度は余り良い物を出さなかつた。で、来年アメリカのニユーヨーク、ボストン、ワシントンそれからロンドン、パリですね。そこで日本の本当に良いものを集めて展覧会をすると言う計画で、する事になつたのですが、兎に角近代、美術的に――美術思想が段々盛んになりつつある様だが、非常に喜こぶべき現象です。日本でも大分美術的に――色んな催しとか、美術館とか――大分方々に盛んになつて来たですね。まあ―結構ですが、一方はそう言う様な平和文化的の事が大分盛んになつて来たが、又一方では、米国もソ聯も色んな進歩した武器を造つて大戦争の準備を著々としてやつている。実に、極端から極端になる。そんなやり方なんで、一寸訳が分らない様な、又気味が悪い様な、面白い様な、変な状態ですね。それで、平和文化の方が段々進んで行けば非常に結構ですが、一方では大破壊の準備をし著々として進んでいる。丁度、創造と破壊ですね。之が一緒に来る。先から私が言うが――大本教のお筆先にあります。「いずれは建変へと建直しが一緒になるから」と、そう言う様な事を言つている。それも神様の予言です。要するに創造と破壊で、今の世界の状態がそうです、それで、平和の方だけが進んで行くかと言ふと、そうではなく、一方で破壊の準備をしているんですから、何うしても第三次戦争が起らなければ追つつかない。と、そう見られる。だからそう言う戦争もあると見なければならないが、そうかと言つて、その他に段々浄化が強くなりますから、色んな事があるんです。それは、之から段々出て来ますが、その目で見れば、別に何でもない筈です。

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一昨日、大本教の三代教主――女ですが、之は現在大本教は愛善苑と言つてやつているが、古い大本教信者も相当残つてますから、その人達が――新しい人も幾らか入つているでしようけれど――兎に角やつている。三代様と言うのは、教祖の出口直と言うお婆さんの長女が出口スミと言うが、この方が出口王仁三郎先生の奥さんですね。その娘さん、やはり長女で、その方が三代様です。一昨日此処に来た。前からの約束で――春からの約束で――来られた。庭もすつかり案内して、二時間位色々お話したが、之は立派な方です。それで、いずれあそこも私の方でちやんと色々世話を焼いてやる様になつてますからね。そんな事言うと、先で誤解するといけないから言いませんが、立派なものを、こつちで拵えてやるんです。綾部にね。それで、あつちに、こつちとは違つた、一つの――あつちの経綸の中心が出来るんです。之は以前からちやんと定まつている事で、唯時期だけの問題ですね。そんな様な訳で、あの辺も、綾部を中心とした処が大変変る。お筆先にもありますがね。お筆先に依りますと「十里四方は宮の内、綾部は真中にあり」と言うのがありますがね。伊勢の大神宮さんは、伊勢の山田にありますが、その前は丹波の亀岡で、その前は綾部です。天照大神様が祀られた中心です。その前が丹後穴太神社ですね。幾度も移つたんです。私の書いた「日本民族の霊的考察」の中で、天照大神様が信州の水上山に逃げられ、戸隠山に籠られたと書いてあるが、水上温泉と言うのがありますが、あそこに、私の方で鉱山を買つてやり始めて居ますが、やはりそう言つた因縁があるんです。で、水上山にも立派なお宮が出来るでしよう。そんな訳で。これから神様の事は段々進展の徴しが見える。

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それから、もう一つお話したいのは、今度大草さんと、松井と言う人と鈴木正吾と言う元代議士ですが――之は皆な良く知つているでしよう――この三人の人が東北の方に講演旅行ですかね、それをやつたが、一番最初にやつた処は青森県の一番隅で大畑町ですね。之は日本で言えば一番北端でせうね。そこを最初にやつたんですがね。非常に盛んだつたそうです。小さい町でしようが、千人から来たそうです。で、今度神様は本格的に開かれ始めたんですね。何時も言う通り、東と北が霊ですからね。それで、そこから南と西に向つて行けば必ず成功すると、何時も言つてますが、そう言う意味です。そこで、私は東から西に来たんです。之も何時か書いてある。日本の東は東京で、東京の東が浅草で、浅草の東が橋場と言う処です。そこで私は生れて、それから段々西に来たんです。そして、西に来るに従つて私の仕事が大きくなつたんですね。社会的にも知られる様になつた。そこで、メシヤ教が本当に開くにも、東北の端からが本当なんです。それで、神様が腕を揮はれると言いますか、それが国常立尊と言う神様で、之は丑寅の金神で、その神様が之から腕を揮はれる。そうすると、やつぱり、丑寅の一番端からと言う事になる。それから段々西の方へ西の方へと行く。講演行脚もするし――そう言う順序で開いて行く。それが本当の開き方です。今迄は基礎的のものですね。去年の事件で整理して、今度は本当の順序でやるんです。神様のやり方は何とも言えないですね。そんな青森県の端の方で――私は聞いた事もないからね。そこに案外信者が熱心で、実に驚くですね。今迄の信仰は全部西から出ている。東から出ているのは、日蓮宗とメシヤ教だけです。

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今、文明の創造の医学の方は大体終つたんで、宗教の方を書いている。つまり、医学篇、宗教篇、天国篇となる。一番最後の天国篇と言うのが一番面白い。之は五六七の世の状態ですからね。今は宗教篇ですが、中々変つた、余り今迄に説かない事ばかり説いてあるから面白いと思いますが、最初は宗教的に、病気と霊ですね。霊に関した事です。それから既成宗教を説き、それから、極く神秘な点に入ろうと思つている。それで、既成宗教ですが、大体仏教の事を書いてある。それから、之からは自然農法と言う様に、医学の方も宗教医学としますからね。今の医学は唯物医学で、こつちは宗教医学と別けて言う様にしようと思います。現代医学は唯物的に治すから唯物医学で、こつちは宗教的に治すから宗教医学です。その方が分りが良いですね。

(御論文「⇒唯物医学と宗教医学」のあとの御教え)

こんな具合に宗教を説く積りですが、そうすると、はつきり分りますからね。それでなくては、人を救う事は出来ない。之は「見真実」で見ると、こう言う事になるが、大体人間が殆んど「見真実」になる。そうすると、それが五六七の世になる。と言うのは、つまり今迄はピラミッド見たいなものだつたが、「見真実」は一番上なんです。処が、人間が下に居たから分らなかつたが、段々魂が上つてこの辺(ピラミッドの頂上附近)迄上る。そうすると、悪い事したりするのはつまらないと言う事が根本的に分るんです。

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九月十五日

(お  伺) 
葡萄状鬼胎に付、左記御垂示賜りたく御伺い申上げます。(一)原因  (二)特徴  (三)初期症状  (四)治癒経過と其症状

〔御  垂  示〕
原因は蛙の霊ですがね。蛙を殺したりするとね。蛙の卵と言うのは、葡萄の様になつてます――繋がつてね。特徴と言うのはそれですね。症状は精しく知らないが、やはり――普通ではないんだから、変でしようね。動き方も変だし、痛みも多少あるでしようね。何しろ蛙の霊には違いないんだから――蛙の卵ですね。浄霊すれば下つちやいます。何でもないですね。浄霊と言うのは、その肉体の間違つた処を、訂正される働きなんだからね。葡萄状鬼胎もそうだが、子宮外姙娠ですね――あれも訳なく治ります。そう言う汚たない――有つてはいけないものは何うしても出る。つまり、調うのです。それで、別に大したものじやない。簡単に治る。

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(お  伺) 
島根県大原郡三成町、藤原船美(二十六歳)(光明如来様をお奉斎させて戴いて居ります)今年正月頃より咳嗽、吐痰、腹痛、下痢、切痔等の薬毒の御浄化を戴き、お蔭様にて大体順調に経過して居りましたが、七月下旬より両足に痺れを感じ始め、八月の終り頃より特にひどくなり、現在では靴をはく範囲程は抓つても殆んど感じない程度に麻痺して居り、便所に通う時非常に危険だと申して居ります。現在足部以外の症状は、腹部が固く、食後は腹が膨つて苦しい由です。衰弱は相当加つて居ります。熱は微熱程度で、脈は八、九十位で御座います。足の痺れるのは重い薬毒がその部分に下つている為で御座いましようか。それとも他に何か意味するので御座いましようか。尚本人使用の薬毒はカルシウム四十本、ザルブロ三十本、服用薬三十日位で御座います。御浄霊は土地柄不便な為殆んど本人の父親が致して居ります。

〔御  垂  示〕
之は薬が下つて来るんですよ。ですから何でもないですよ。気長にやれば治つちやいます。それから腹が膨ると言うのは、之もやつぱり薬が腹に溜つて来ている。それで、胃が膨れるから、腹が膨れる訳ですね。衰弱は、食事がたんと入らないからです。熱は問題ではない。唯、薬が下つて下に溜るんですから、取つても取つても溜るんですから、根気良くやる。溜るより取る方が多ければ良いんですからね。一日に何回もやる。そうすると早く治ります。薬と言うのはしようがないですね。こう言うのは、医者に行くと脚気と間違えられる。それで又ビタミンBの注射を受けると、今度は愈々命に関はる。自殺希望者が、自殺幇助願いをするんだからね。中々費用がかかりますからね。

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(お  伺) 
遠道長太郎(五十二歳)一昨年家族全部入信。光明如来様、御屏風観音様共に御奉斎致し、非常な御守護を戴いて居ります。八月二十七日頃より、二女康子(十四歳)が微熱があり、九月一日登校したる処、朝礼の際立暗みがし、其日の午後より寝込み、四十度二分からの高熱が出て非常な頭痛を訴え、手足をもがき唯ならぬ容態になりましたので、早速教師の者が側につき御浄霊を致しました。この間時々嘔気をもよおしましたが何も嘔きません。眼も充血致して居りません。自分の口、鼻等から出る息が非常に臭いと申して居りました。この様な状態が二、三日続き、尚熱は四十度を下らず、耳は次第に遠くなり、発病時より一週間目位から、次第にこんこんと眠る様になりました。食欲は全然なく、湯茶を少量飲む許りにて、便通は普通便から軟便になり、小便は一日五、六回から回数を増して参りました。発病後十一、二日頃より、熱は三十八度五分が最低で、大体三十九度前後になり、夜間五、六回位下痢と色の濃い小便を多量にする様になりました。食欲は殆んどありません。十三、四日頃から稍意識が出、重湯を二杯位と牛乳少量、お握り一ケ位食べる程度になりました。本人は日頃から虚弱な体質で麻疹、急性肺炎、眼病等を以前患いました。病人の祖父、祖母は腸チフスで死亡して居ります。以上の様な症状で右は結核性脳膜炎の様に考えられますが如何で御座いましようか。尚右の経過は順調なもので御座いましようか。

〔御  垂  示〕
之は順調ですね。心配ないですよ。段々良くなります。脳膜炎とも一寸違う様ですね。脳膜炎だつたら頭が割れる様に痛いですからね。之は日本脳炎ですね。その非常に重いものですね。耳は治ります。溶けた毒が耳に溜つたんです。一週間位から眠る様に――脳膜炎はこう言う事はない。眠るんじやない。食欲がないのは仕方がない。便通は問題じやない。非常に順調ですよ。非常に重いから長くかかるんですね。併し少し経つとずつと良くなる。薬毒も相当あるから、それで長くかかる訳ですね。そう言う時には、序でに薬毒の浄化も起りますからね。結核性脳膜炎じやないですね。日本脳炎です。それから、霊的には関係ないです。それで、後頭部を良く浄霊する。最初は相当固かつたでしようが――仰けに寝ているから気がつかなかつたでしようが、そう言う訳ですから、決して心配ないです。

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【御  教  え】
この間聞いたんですが、アメリカの――進駐軍関係の人らしいですが、七、八人で、会みたいなものを作つて、メシヤ教の研究――そう言う会を作つて、主に「栄光」ですが、それを翻訳して貰つて研究している集りがあるそうです。メシヤ教は争いを非常に嫌うから非常に良いとか、或は米国は宗教に依つているのでアメリカ人は良いと言う事を、メシヤ教で唱えるので非常に共鳴していると言う様な――色んな事を聞きましたが、非常に興味を持つているんですね。いずれ、そう言う様な人達が段々増えるだろうと思う。ですから、先方の方で何とか言つて来るか――つまりアメリカが開ける様な緒口が出来る様に思われますがね。それから、今度の留学生――選抜された留学生ですが、あの中にも信者が一人居て、――大学に入つてますが、世界各国から行つて居る留学生を片つ端から浄霊しているんです。報告が来ましたが、之も中々面白い様です。順序から言うと、日本が開けて、東洋が開け、西洋になるんです。アジヤ大陸からヨーロツパ大陸へと言うのですが、アメリカは別なんです。と言うのは、何時も言う通りアメリカは緯の経綸の中心地で、日本は経の経綸の中心地です。経緯を結ぶと言う事になると、アメリカと結ばなければならない。結ぶ役目がメシヤ教ですからね。必ず、アメリカ人に相当信者が出来る訳ですね。それと宗教ですね。日本にも色々ありますがね。仏教にしろ、天理教にしろ、アメリカに支部を作つたり色々やつてますが、あれは日本の移民を信者にしたいんです。アメリカ人を信者にするんではない。幾らかはあるでしようが、大体は日本人です。私の方は、アメリカに発展する様になつても、日本人は相手にしない。併し、全然繋がりがないと言う事はない。日本人にも相当信者が出来るでしようが、主なる点はアメリカ人を信者にする事です。そんな様な事で、幾らか――神様の方では、あつちの方面にボツボツ著手される様な形が出て来てます。文明の創造の科学篇のうち、医学は出来たんですが、他の農業や、其他の事が出来ればそれでいいんです。今度は宗教篇になつたが、宗教篇のうちで面白相なものを読ませますがね。之で、未だ物足りない点があるのに気がついたら話をします。今迄に話したのが多いんですが、順序良くやると本当に腹に入るから、その意味でね。

(御論文「⇒唯物医学と宗教医学」のあとの御教え)

宗教もこう言う風に説いていく積りですがね。それでなくては一般が分ると言う事が出来ないですね。難かしく――宗教哲学や――色々な学究的に説くと言う事は、面白い事もなくて分らない。出来るだけ誰にも分る様に説いていく積りですがね。唯、一人よがりの理窟では信じられない。実際の証拠を見せるんですね。そうすると、今迄の色んな事が良く分つて来る。今は仏教だけですが、他の宗教――キリスト教や神道も説く積りです。そうして結局――つまり今迄の宗教にない宗教以上のものが出来なければならない。そうでなければ駄目だと言う点ですね。それから、共産主義ですね。あの根本も説く積りです。あれも中々面白いです。今一寸話すると、共産主義の元は、やはりフリーメーソンですね。マツソン秘密結社と言つて、二千年前に出来た。世界を掌握すると言うんですね。それが中途で派に分れた。フリーメーソンの方は、その中で極く良い方ですね。之は資本主義を作つたものです。アメリカはフリーメーソンですね。アメリカの偉い人は殆んどフリーメーソンの会員です。  一方マルクスですね。あの方は共産主義を作つた。学理と労働ですね。之に依つて世界を得ようと言うんです。ですから、全然反対同志が、今闘つているんですね。その他に――この根本はユダヤですがね。生粋のユダヤ人もあるが、之は宗教否定どころか、固いユダヤ教信者ですね。そこで、マツソンですね。根本と言うのは、素盞嗚尊じやないんですが、素盞嗚尊が非常に働かれたんです。その奥の奥と言うのはサタンです。最初マツソンが出来た時には、事務所を当時の石屋組合ですね。そこを事務所にした。ですから、フリーメーソンの儀式の時は前掛をしてますね。非常に厚ぼつたいのをね。あれは石屋の前掛です。それで、「石屋」と言う言霊は「医者」になる。だから、医者は石屋なんです。そこで石屋組合は、何処迄も神はないと否定した。そして、全て物質でないといけないと言う事を二千年もかかつて吹き込んだ。そこで病気なら病気にかかつても、物質で治すと言う事を見せ様と言う事が、唯物科学の医学になつた訳です。それは、神はない。人間の病気も物質で治すと言う事を信じさせ様と言う一つの深い謀略ですね。それに皆んな引掛つた。処が中々うまくいかない。うまくいかないが諦らめては、彼等の目的は達しられないから、何処迄も、治る様に見せかけてやつている。その根本は人間の体を弱らせなければならない。つまり、謀略で弱らせて自分の目的を達しようと言うんです。その犠牲者が労働者ですね。文化民族をつくつて、弱らせるんです。之は非常に神秘なんですよ。そこで高度の文明国と言うのは段々弱くなる。その一番弱つたのはイギリスとフランスです。非常に戦争嫌つてますね。それから、アメリカが段々そうなつて来た。処が神様の方では中々――マツソン系統より神様の方が智慧が上ですからね。そこで神様のやり方と言うのはアメリカに非常に色んな武器の発明をさせて下さつた。原子爆弾とかは、神様が教えているんです。そうしないと、先の目的通りにやられちやう。一方にそうして置いて、一方は医学ですね。医学は間違つている。薬や機械を使わないで、こう(浄霊)やつて治ると言う事を知らせて、目を覚まさなければならない。それがメシヤ教の役目です。物質的に武器の発明に依つて負けない様にするし、人間を弱らせる医学を暴露して、本当の健康体にする医学を私の方でやつている。そこで私が、文明と言うのは生命の安全性がなくては文明ではないと言う事は、病気と戦争を無くすると言う事です。戦争を無くするのはアメリカがやつている。病気を無くするのはメシヤ教がやつている。それではじめて、五六七の世になるんです。根本はそうなつている。ですから中々深いものなんですがね。そう言う事が段々世界中に分ると、本当に五六七の世が出来るんです。之は世界の秘密ですね人類の秘密ですね。それを暴露したんです。

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九月十八日

(お  伺) 
未入信、藤田茂(廿六才)の長女(こまき)と申す一年九カ月の女児で御座いますが、医師に脳水腫と診断され、最初一カ月半八回に渉つて腰より少し上の脊柱から漿液をとり、其後も医師を変えて一週間続けて同じ場所から漿液をとりました。勿論何等の効果も御座いませんので、今日迄一年間放置して居りました処、此度お道に縋つて来られましたので、前頭部から脳天のブヨブヨしている処を中心に脊髄、腎臓部を浄霊させて戴いて居りますが、浄霊の急所につき御垂示御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
頭がブヨブヨと云うのは、頭に薄い膿の様な――水の様なものが溜つているんですがね。之は前の世で、土左衛門で逆さになつて死ぬか、落ちるかして、飲んだ水が段々頭に溜つたんですね。そうして、頭に溜ると同時に息が絶えちやう。そう云うのが生まれたんですね。だから別に大した意味はないのですが、頭の水のある処を浄霊すれば良い。そうすると、段々霊的に治つていくから解決する、と云う訳です。別に難かしい問題じやない。それだけの事です。

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(お  伺) 
私の妻は九月九、十、十一日と毎晩十二時頃より急に結核的症状を起し、如何に浄霊しても余り効果なく、夜の明けると共に平常に戻りました。特に十一日の如きは喉頭結核的症状となり、何回も息が止まるかと思つた事もありました。其時ふと頭に浮んだ事は「明日の医術」第三篇中に明主様の奥様が、突然結核症状となられ、結局霊的であつたとの事、早速夜が明けてから妻を調べて見ましたが、中々口がきけません。奉仕者中に霊媒的素質のある者が居りますので、其者に呼出して見ました処、やはり霊的にて、妻の三才の時、実母が他家に再婚して、其家で喉頭結核で死亡している事が分りました。霊の希望としては、他家に再婚して居る関係上、妻の実家の祖霊の中に入れぬ為祖霊様にお願いして欲しいとの事でした。早速紙片に俗名を書き大光明如来様に御守護をお願し、仏壇に入れて御供え物をし、善言讃詞、御讃歌を奏げて祖霊さんにお願しました処、早速御礼に出て、今日唯今離れると申しました。すると家内もケロリとして平常になりました。右の場合、霊的と感じたら霊媒等を使つて呼出す事は宜しい事でしようか。又、気がつかずに居た場合は如何なる結果になりましようか。尚当時出る痰は憑依霊の曇りの物質化でしようか。本人のも出るものでしようか。

〔御  垂  示〕
良かつたですね。之は霊媒を使つても構いません。結構です。霊媒でも悪いんじやない。良い事が出来れば結構です。この霊が早く救われますからね。そうすると、霊媒は良い事をした事になる。ものは使い様ですね。悪い事に使えば悪いし、良い事に使えば良いんです。霊媒が居ないで霊的と思つた時には「私が云つた事が合つていれば、首を縦に振つて、違つていたら横に振つて下さい」と云う。そうすれば、口のきけない霊でも、それだけは出来る筈です。あなたは女ですか、男ですかと聞く。又最近亡くなつたのですか、古い時にかと云う。又それなら何年前ですか、と云うと、大体見当がつきます。この質問のははつきりしてます。肺病で死んだので――祀つて貰いたいとすると、何処に祀つたら良いかと、段々やつていると分る。之は幸いに霊媒が居たから良かつた。病人の当人の状態になるんです。痰は憑霊の曇りです。だから憑霊も救われますからね。然し、痰は沢山あるから、少し位出ても大した事はない。その人の痰も幾らか出るが大した事はない。こう云うのはお医者にかかると、分らないから散々やられて、霊の方も離れないですね。分らせるのが目的ですからね。処が、霊は之は駄目だ――どうも分らないと云う事が分ると、ある程度離れますが、肉体はもう駄目です。其の身体を医者が結核の二期とか三期とかになつているから、安静にしなければならない――注射をしなければならないと云う。霊が離れても、医者につかまつた以上死ぬ迄やられる。之が恐いですね。霊的に救われると大したものです。霊が憑ると急激に重症になります。霊は死ぬ程の重症ですからね。同じ苦しみになる。不断達者で居ても、急に悪くなつて、間もなく死ぬと云うのがあります。こう云うのが多いです。

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(お  伺) 
私の家は長野県埴科(ハニシナ)郡坂城(サカキ)町南日名で御座います。村でも芝切りと言われる位に古い家で、八幡様を氏神として代々祀られて居りましたが、今から四代前のおじい様が、道楽の為に田畑を売り、遂に氏神様迄人手に渡して了いました。それから昭和二十三年二月四日に祖母が半身中風となり、未だに治らないのに、又母が十月十五日頃より腹膜となり、二、三の医師に見て貰つて居りますうちに、大光明如来様の御神徳を知り、八月一日よりお縋り致して、私は入信させて戴きました。御屏風観音様も御奉斎させて戴きました。御蔭をもちまして、毎日少くない乍らも排便はありますが、お腹が膨くれて少しも変りなく苦しんで居ります。又咽喉元に指先大位の固結が出来、どうしても流動物以外は通りません。霊的に何か御座いましようか。御教示御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
半身中風と云うのはない。中風は半身なんですからね。之も霊的ですね。氏神様を人手に渡したのは悪いですね。氏神と云うのは、ここの先祖――祖先ですからね。氏神と産土は違いますね。先に書いたが、氏神と云うのは大祖先ですからね。ですから、産土に昇格したんだから縁が切れてますからね。良くお詫びして、御先祖様を――仏様はあるんでしようね。ないんですか。

(お  伺)
「御座います」

〔御  垂  示〕
宗旨は。

(お  伺)
「分りません」

〔御  垂  示〕
分りませんじやしようがない。肝腎な事です。先祖代々の位牌は。

(お  伺)
「祀つてあります」

〔御  垂  示〕
お詫びだね。今迄間違つていた事を許して貰いたいと、良くお詫びをするんだ。そうなつたら、どうする事も出来ないから、良く光明如来様にお願いして、間違つた事を心から悔い改めたから、祖霊さんに承知する様にお願いしたいと云えば――良くお願いすれば、それでいいです。

光明如来様は、

(お  伺)
「未だで御座います」

〔御  垂  示〕
早速お祀りして、そうすれば良くなります。

(お  伺)
「その場合、祖先の位牌にお詫びするので御座いましようか」

〔御  垂  示〕
そうです。

(お  伺)
「氏神様の方には」

〔御  垂  示〕
氏神様の方も勿論です。

(お  伺)
「人手に渡したのですが、家が本家で、家だけがその中に入つてお祀りして居ります。氏神の仲間に――」

〔御  垂  示〕
それだけでは他の人と同じだ。あなたの家は祖先だから特別だ。あなたの方で、その土地を買う様になります。手に入る様になります。そうなるべきものです。急じやないですが、段々にです。そう云う事は割合肝腎な事ですよ。氏神には月に一度づつお参りに行けば良い。お産日と云つて、月に何日とあるでしよう。知つているでしよう。知らないですか。毎年お祭りはありますが、お産日と云う日が必ずありますから、毎月お参りするんです。普通の人でも、月に一度づつお参りするのは結構です。私も大森に居る時行つたが、産土神は色んな事をやつて呉れているんですからね。そのお礼に行くのが本当です。

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(お  伺) 
矢口倫子(八歳)は、母体不健全な為に医師より姙娠中絶をする様に言われましたが、御浄霊を戴き無事安産致しました。生後一年半程致しました時、種痘を受け、翌日より両耳に御浄化戴き、耳だれが出、その後出なくなつた時もありますが、今日迄殆んど出続きの状態です。現在左の耳は全く聞えません。又智能的にも二年位遅れている様に思いますが、体育(鉄棒等)は他の同年生徒よりずば抜けて勝れ、大人を喫驚りさせる程で御座います。両親は信仰に熱心で、父親は資格申請を先月致して居ります。右浄化は全く体的のもので御座いましようか。又御浄霊の重点は何処を致しましたら宜敷う御座いましようか。

〔御  垂  示〕
体育と云うと――之は、この間の杉村のかな……膿が出ると云うのは非常に結構です。何年間出ても非常に結構です。それだけ有るんだからね。やはり薬毒ですからね。薬毒の他に――種痘もですね。何しろ出続きと云うのは結構ですね。左の耳は以前からですか。種痘を打つてからですか。

(お  伺)
「段々聞えなくなりました」

〔御  垂  示〕
種痘前は。

(お  伺)
「両親も良く分らなかつたそうです」

〔御  垂  示〕
然し、種痘で耳がこうなると云う事はないね。やはり、前から相当聞えなかつたんですね。聞えないと云うのは、膿が固まつているんです。集つて固まるんです。だから、聞えない方を浄霊するんです。淋巴腺の方からやつた方がいいですね。淋巴腺には肩の方から来て、それは腎臓の方から来ている。兎に角淋巴腺が一番肝腎だね。それから肩ですね。耳ばかりやつていても効果はない。淋巴腺から肩へとやる。人によつては腎臓から来るのもあるし、中途から来るのもある。そうして気長にやれば治ります。膿が出る事を恐れてはいけない。喜こばなければね。

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(お  伺) 
五十歳位の肥満せる婦人、数年前神経痛で注射をした外に、特に既往症なし、最近全身だるく特に左手指が内側に曲り、伸びなかつたのを御浄霊によりお救い戴き、本人は喜んで入信。その後養子にも御守を戴かせましたので、引続き家で御浄霊をさせて戴いて居ります。本人は非常に神経質で、夜分鶏や犬の鳴声が気になつて眠れないそうです。私も時々御浄霊に参り祝詞、善言讃詞を奏げ、御浄霊致しますと、その都度良く眠ります。此婦人は不眠が続くと発作的に痙攣を起し、特に左手頸をかい込む様にして苦悶致します。その上、発作を恐怖して二重に神経を使い、益々眠れない様でしたが、色々とお道の話も致し、最近は大変具合良く眠れる様になり、発作も起らずに居りましたので、時々は教会へも通つて来る様に申した処、その晩に、又、以前よりもつとひどい発作を起しましたが、五分位で治り、翌日は一日寝て居りましたが、其後は寝たり起きたりして居ります。現在は全身だるいだけで、食欲もあり、別に異状はありません。中風の霊の憑依かと思い質ねて見ましたが、本人並びに主人側の先祖にも中風で死んだ者なく(遠い先祖は判りません)色々質ねました処、主人の姉が二十一歳でモルヒネ自殺をして居る他、本人の郷里方には狂人が二人許り出て居り、又養子の話によりますと、本人は主人の母(姑)を戦時中相当食をつめたので、それを気にしているのではないかと申します(その母は八十四歳で老衰死致しました)その家には仏壇はありますが、位牌もなく(過去帳のみ)写真が三葉飾つてあるだけです。主人は御浄霊に反対は致しませんし、お道の話も良く理解があります。如何なる因縁で御座いましようか。

〔御  垂  示〕
霊的と薬毒と両方ですね。薬毒と云うのは注射の為ですね。之は相当長くかかります。まあ――気長にやるんですね。中風状と同じですがね。若し中風とすれば、足もなるが、指だけとすると中風の霊じやないですね。それから眠れないのは、ここです(延髄)大抵右ですが、必ず固まりがあるから、之を溶かす。痙攣は、やはりその為です。頸の毒の為です。神経と云うのは霊ですが、之は副守護神ですね。副守護神と云うのは、とても神経を起させるものです。神経を起させてからかう。それが好きなんです。だから一寸聞えたり、何かすると、之は病気になるんじやないか、死ぬんじやないか。と一寸でも思うと、どんどんやつて来る。副守護神がそう云う事をすると云う事は、霊にそれだけの曇りがあるからですね。中風ではないですね。お婆さんでもない。若し此霊が憑ると、食いたくてしようがない。モルヒネをやつたのは体が痺れますからね。むしろ、霊的と云うと、副守護神です。之は気長にやれば治ります。何も心配要らない。浄霊ですが、之からは殆んど振らなくていい。こう(振る)やると力が入る。力をウンと抜くと、振らない方がいい事になりますからね。一寸振る位ですね。大抵じつとしている方が力が入らないからね。力が入らないと治りが良いから、そうすると良い。力を入れないと実に良く治りますからね。何倍ですね。私は、一寸何処かを溶かそうとする時、オヤ、溶けが悪いなと思うと、力を抜くんです。そうすると、ずつと溶けて来る。

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それから、今文明の創造は宗教篇を書いているんですが、段々段々宗教に入り、深い処にいく訳です。

(御論文「⇒唯物医学と宗教医学」のあとの御教え)

こう言う具合に色々説いていくんですが、興味があつて、知らず知らず深い処が分つていくんです。深い処に入つていくと、中々面白いんです。仏教から神様に入り、そう言う関係を説いていく。そう言つた宗教的な色々な事はすつかり分る事になる。今迄の宗教と言うのは、曖昧模糊だつたんです。それは夜の世界の事を説くものだから仕方がない。本当に説いたら、どうしても、仕事をする気にならなくなる。そこで、うまくぼかして、無理な欲望など抱かせない。その為に苦しみが生れる。それを助ける為にお釈迦さんは、ぼかして、全然諦らめさせない様な、諦めさせる様な事を言つた。仏滅後五六七の世が来ると言うのは、諦らめさせない様にですね。そう言う訳だから、後世の学者やそう言う人達は自分流の考えで、いやに七難かしくして、非常に神秘な尊いものの様に作つたんですね。だから、本当の事が分らないからして、色んな説が出来、色んな宗派が出来た。結局、迷いを無くする為に一生懸命やるのが、迷いを増やしている。そうでしよう、肝腎な事を説いてなかつた。又説いてはいけなかつたんですね。キリスト教なんか、バイブルなどは良いですが、徹底しない。「汝何をするな」「汝何をせよ」と言うが、何うしてそれをしてはいけないと言う事を説いてない。丸飲みにすれば良いが、そうはいかない。段々文化が進歩して来ると、理窟をつける様になる。合理性を持つて来る。そうすると、あんな宗教と言うのは空みたいなものになる。そうすると、物質的に進歩した結果、悪の発生になる。悪の発生の為に世の中が悪くなる。人間が苦しむ。だから結局、今迄の世の中は、不徹底極まる、曖昧模糊としたものです。だから、そう言うものと諦らめるより仕方がない。処が、今度は昼間の世界になるから、はつきり分つて来るからして、迷いがないばかりか、人間の思う通りになる。何が思う通りになるかと言うと、健康です。人間と言うものは、病気と言うものはないものだと思えなかつた。どんなに偉い人でも、何時病気にかかるか分らない。之だけは取れない。事実偉い人になつても病気で死ぬからね。お釈迦さんでも病気で死んだ。そうしてみると、本当に安心が出来ない。処がメシヤ教では、病気の心配がなくなるんですからね。私の娘が結婚した婿になるのが、この間会社で健康診断で、結核の初期だと言うんです。今来てますが、そんなのは直ぐ治るから直ぐ来いと言つて、何も心配ない。非常に喜んでいる。之が世間だと大変だ。子供がありますから、染(ウツ)ると大変だと、隔離されて、絶対安静で、どんな事になるか判らない。処がこつちは平気ですからね。そんなものは風邪引いた位です。この安心は今迄にないんですからね。そこで、之で五六七の世の一番肝腎な根本が出来た訳です。人間が地上天国の資格者になつているんです。結局、何時も言う通り、病気の心配、戦争が無くなる。段々進んでいくと戦争の原因を書きますが、病気と戦争が無くなれば、それでいいんです。あとは全て解決する。今度の講和会議など、各国が色々――日本もそうですが――色んな国際法だとか、聯盟だとか色々作つてます。国家も――社会組織、経済組織と作りますが、結構なんです。良い組織なんです。処が、やる人間が駄目なんです。だから悪くして了う。良い人間が法律を運用すれば――法律なんか要らない位のものです。之を悪い人間が使うと、法律を逃れるとか、ひつかかるとかとなる。だから、法律と言うものは、反つて悪の働きをする事になる。今度の「新しき暴力」の附録にも書いてあるが、悪を取締る御本人が悪をしようと言うんです。だから被告は威張つてますが、警察官なんかビクビクしてます。この間の時なんか――弁護人も勇気がないんです。勇気がないと言うより――悪いけれど――心の底に確たるものを握つてない。だから、おつかな喫驚りし乍ら役人に向つている。だから私は立つてウンと――叱つてやつたんです。先も気の強い奴だと思つたらしいですがね。こつちは正当なんですからね。私を調べた警察官ですが、検事から招ばれて証人になつて居たが、嘘つ八です。「あなたが言つているのは殆んど偽証だ」「そんな事ない」「そんな事ないと言つても、全然嘘だ。偽証と言う事を取つたら、私の方は何も罪はないじやないか」馬鹿々々しいと言つたらない。「それじや水掛論だから止すが、私がせめられて、ひつくり返つた事が二度あるが知つているだろう」「知らない」「もう一人の人がおぶつて行くのを見たでしよう」「いや」「気の毒そうな顔して見て居ただろう」「いやそんな事はない」浅ましいものです。罪をさばく御本人が、嘘吐いたり、忘れたと言つては問題にならない。終いに「あなたの様な人間に話しても、しようがないから、あなたが本当になつたら話をしよう」と言つてやつた。何しろ水掛論をやつているんですからね。「私は水掛論は嫌だから之で止す」と言つた。裁判長は笑つていました。すると検事の先生「裁判長、笑うと言うのは止して貰いたい」と言うんです。笑いたくて笑うんじやない。笑わざるを得ないんです。だから笑わせる奴が悪いんです。と言うのは、知れきつた馬鹿々々しい嘘を言うからで、憎むどころじやない。それを通り越している。裁判所の神聖を穢すのは先生達です。こつちは笑わせられるんですからね。馬鹿々々しいものですね。丁度、今迄の世の中がそう言う風になつてますね。「寸鉄」ですがね。結局同じ様な事を言う様な事になるので、「寸鉄」の方は、何か問題があるとか、気がついた時に書く様にして、今迄の様に、始終無理に書く事は止そうと思う。今日はたつた一つありますが、そう言う様な意味で、あんまり今迄の様に出来ないかも知れませんが、その積りで――。

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九月二十一日

(お  伺) 
九月十四日入信の信者で御座います。昨年八月頃より、急に一時的発作起り、妻だけを無意識の内に叩いて了い、その内意識が回復し、馬鹿な事をしたと後悔致します。妻が八月十四日に入信させて戴きましてより、発作が起ると妻の御守様に手を掛け、何とかしてはずそうと争います。私が御守様を戴いてより一度しか叩きませんが、その時は無意識に御守様をはずして叩いて了いました。尚入信させて戴きましてより、浄霊をさせて戴きますと、体躯中を動かし、手は見えなくなる程に振ります。私は南方に八年間軍籍にあり、デング熱病がありました。右御垂示を御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
霊的ですね。この霊はお守が恐いんです。之は南方の狐らしいね。日本の狐と一寸違う。然し、段々良くなります。成可く祝詞を奏げて聞かせてやる。すると奴さんは萎縮するか、逃げ出すかどつちかです。浄霊はここ(額)です。ここに奴さんが居るから、ここを主にしてやる。自分でもやるんです。段々良くなります。

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(お  伺) 
昭和二十一年に入信させて戴きました者で御座います。約三十五年位前に蓄膿の手術を致しまして、其後十五年位後に又も悪くなりましたので医師に診断を受けましたが、何処も悪くないと云われ、困つて居りました処、このお道を教えられ入信させて戴き全快させて戴きましたが、何としても鼾が大きく、他人様に御迷惑をかけて居り、自分では少しも分らないので、気の付け様もなく困つて居りますが、之は霊的で御座いましようか。又何処が悪いので御座いましようか。御浄霊は何処を致しましたら宜敷う御座いましようか。

〔御  垂  示〕
之は霊的ではないですよ。つまり咽喉と鼻の間から――鼻の奥に未だ固まりがあるんです。そしてアデノイド――咽喉と鼻の間、そこが腫れて、口の方に洩れていく訳ですね。それが咽喉の声帯に息がいつて、それが鼾になる。鼾と言うのは咽喉と鼻の間ですね。だから、そこを目掛けて浄霊すれば治つて了う。段々治つて来ます。蓄膿の奴が未だ残つているんです。

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(お  伺) 
(一)私は今年四月十九日入信させて戴きました。入信後、毎日の如く下痢があり胸部、腹部、背中が張り締められる如くになり、常にガスが多量に発生致し、時折り胃部に丸い玉の様な塊りが出来て動き廻り、胃を圧迫し苦しくなり、食欲不振等間断なき御浄化の為、家業(農業)が、入信後半休の状態で御座います。私は盲腸を手術して居り、其時に腸を引出して洗つて居ります。盲腸の手術後に胃が悪くなり、四年になります。私の父は金毘羅様の熱心なる信者で、総代をして居り、家は禅宗であります。その他に稲荷、龍神等も祀つて居ります。私は入信前は生長の家を信仰して居りました。父は私の毎日の御浄化を見ては、金毘羅様に行つて拝んで貰い、薬を戴けば直ぐ治ると申し、救世教には反対をして居ります。私が入信と同時に御屏風観音様を御奉斎させて戴きました。

(二)長女智恵子(六歳)が生れて一年と三、四カ月の頃に、突然に痙攣を起し、泡を吹き、手足を硬くして、目がきつく恐ろしくなり、非常に苦しみました。其後は三十日乃至四十日に一回は必ず同じ様な引付けをやり苦しみ、胃部に固まりが出来ます。発作後は衰弱が甚だしく、医師も不明と言つて居ります。智能は全く発達の様子が見えず、生れた時その儘で、只「アーアー」と言うのみで歩行も出来ません。然し動作は早くて、何でも手当り次第に破つては口に入れて齧る癖があり、それ以外は常に夢でも見ている様な状態であります。私の家の祖母が昭和十七年三月二十六日に二度目の中風で死亡致して居り、祖母の死の直前の苦しみと、長女智恵子が発作時に苦しむ状態が非常に良く似て居ります。祖母の位牌は白木ですが、別に祀つてあります。最近私が在宅中に発作が起りましたので、御浄霊を致しますと早く楽になりました。

(三)次男純男(四歳)は生れた時から骨が軟かく、現在に至るも歩行は出来ず、医学では「クル病」との事で御座います。頭脳の働き及び身体の運動状態は生後一年半位の程度で御座います。目がきつく、鼻汁を常に出して居ります。

以上三名の御浄霊の箇所を御願い申し上げます。

〔御  垂  示〕
(一)洗つて居るとは蛙みたいだな。下痢は結構です。お腹の中に薬毒が沢山ある。玉の様なものは、之は霊です。邪霊ですね。金毘羅さんの霊ですね。金毘羅さんは海の神様で、漁師とか――そう言う者を護るので、病気には関係がない。金毘羅さんと言うのは、邪神が沢山邪魔してます。邪神が胃を圧迫してメシヤ教を止(ヤ)めさせ様と言うんです。そうして悪くして、お父さんに憑つて――総代をしている位ですから――止めさせ様と言うんです。之に引つかかると大変です。それですから、その金毘羅さんの霊が邪魔しますから、治りがすつといかない。そこで、何うしたら良いかと言うと、この人はメシヤ教に徹底するんです。つまり邪魔されると言うのは隙(スキ)があるからで、信仰に隙があるからやられる。だからメシヤ教一本で断乎としてやり、出来るだけ御神書を読むんです。そうすると奴さんは駄目だと諦めて出ていく。今は、本物と贋物との闘いです。そうするうちにお父さんが閉口する様になる。稲荷や龍神――こう言うのも手伝いますからね。生長の家は、可もなければ不可もない。金毘羅さんに行けば治ると言うのは――之は奴さんが憑つて言わせるんです。メシヤ教に反対してと言う、之なんです。正邪の闘いが起つている。肉体のね。ここで迷つたら救われない。断乎として心で定めちやう。そうすると先は来れない。こつちに隙があるからなんです。総代なんかに、メシヤ教に行かれたら大変な損害になるのでやつているので、危ぶないです。

(二)白木の位牌は長く置いてはいけないですよ。白木の位牌は四十九日迄が本当です。それからは普通の位牌で、それから先は、霊が嫌がります。お気附けがありますよ。人間が間違うと霊界はちやんとその通りに響きます。だから霊界では、行く処に行けないと言う事になる。痙攣――之は水死して苦しんで死んだ霊ですね。赤ん坊だな。つまり生れたての子供を、落つこちたか、投げ込んだかして水死したのを祀つてないか、或は相当大きくなつてから流産したのを祀つてないので、行き処がないのでくつついた。動作が早いと言うのは、動物霊です。ですから、赤ん坊と言うのは、動物霊が生れ変つて来たのですね。動物霊の習性が多分に残つている。夢を見ている様なと言うのは、死んだ時の状態です。祖母の霊も憑いているらしいですね。ですから、祖母の霊が憑いている時は、祖母の状態を現わす。やはり、霊が二つも三つも憑く場合がある。人間と動物と両方憑く場合もあります。動物が憑つて死ぬ事もありますね。

(三)之は蛇の生れ変りだ。之は治らない事はないがね。蛇が未だ充分に浄化されないうちに生れるからで、蛇みたいにグニヤグニヤする。之は浄霊していると段々普通になつて来る。鼻汁が出るのは非常に結構ですね。之は気長にやれば治ります。随分然し、厄介な病気ですね。まあ――一生懸命に信仰して、一人でも多くの人を助ける様にすると、神様の御恵みによつて――御守護によつて早く治りますね。そうしているうちに、いづれお父さんも金毘羅さんを止(ヤ)めます。祖先の方が変るからね。

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秋季大祭御教え

九月二十三日

今日は二回目の秋季大祭です。去年初めて秋季大祭をやつたけれども、何しろ去年は、あの事件から間もない頃だつたので、何処となく気がさつぱりしない様な点が大いにありましたが、今年は大分明るい様な感じがして、大いに喜こばしいと思つて居ります。それで、この御神業の方も、未だ具体的には目立つ様な事はないけど、言わば、底を流れていると言いますか、一大飛躍の準備と言う様な形成が段々濃くなつて来た。一番目につくのが、この神仙郷です。あと美術館と、今迄手をつけなかつた処を、この頃手をつけ始めました。美術館と裏の庭園の方は来年の夏迄には完成させます。そうすると、ここの仕事は終る訳です。それと同様に熱海の方も大分進展しました。大体、庭園の方は今年一杯で出来る積りです。土地の方は粗方(アラカタ)形がついたんですが、色んな木を植えるんですね。それが、今年一杯になる積りで、幾らか春に残るかも知れませんが、唯熱海の方は新しく手に入れた土地ですね。晴々台の左手の方に大きな山が出来ます。それで大体土地の方は形が出来るんです。そうして植木の方は、真中の山にツツジを二千本植えている。大体、今年一杯に植わる筈です。ツツジが二千本と言うと、恐らく日本中にないと思います。如何に壮観であるかは、一寸想像は出来ない位です。之がおかしいので、丁度三、四年前に、箱根の芦の湖の傍に岩崎の別荘があり、庭にツツジが沢山ある。植えた時から二三十年位経つている。大きくなり過ぎている位で、半分買つて呉れないかと言うので、買おうと言つた。別に何にも予定はないんですが、神様がいずれ要り用があるだろうと思つて買つたんです。可成り大きいです。このテーブルより大きいです。この倍位ある。周囲を見ると、二本三本と寄せ植になつている。だから、本数にすると二、三千本になる。それを移植して、一本々々移植すると、段々大きくなつて、今丁度良い。箱根にもあるし、熱海にもある。それが、丁度二千本で間に合う訳です。その様に、山とか――上の土地なんかと言うのは夢にも思わなかつた。それが、今日になつてみると、その時神様が準備されたと言う事が良く分る。こう言う事は良くある。私が、何だか分らないで買つたり――買わなければならない事があるが、それで、理窟もなく買つて了うんですが、それが、何年も経つと大変な重要な事になる。之でみても、自分がやつているんじやない、神様にやらされている事が良く分る。ですから今度熱海の庭が出来ると、建物と言う事になつて、この建物になると、素晴らしいものが出来るんですから、大変な金が要るんです。処が、その時になれば、金は必ず入ると確信しています。そんな様な具合で、そう言う色々な経綸は大抵前から分る。こう言う様な順になると見当がつく。それが、今表面に現われ、具体的になると素晴らしいものです。今日の歌にもあるが、それが来年あたりから表面的に現われて来る様な、丁度良い頃になる訳ですね。

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それから、予て良く言つてある文明の創造ですね。あれも、約半分位出来たんです。医学篇――科学篇の医学ですが、科学篇の中と言つても、医学が主なものですが、それが完成した。今宗教篇を書いている。最近ぼつぼつ読み始めましたが、宗教篇が出来て、その次が天国篇と言うのが出来る。天国篇と言うのは、五六七の世の色々な構想ですね。政治、経済、教育、芸術――凡る方面の様相ですね。中々興味がある事です。それで完結するんです。大体今年一杯位の予定です。それから、発表する方法は、その時になると、色々出来るだろうと思います。そう言う様な状態です。それから、今迄病貧争絶無の世界と言う主旨に従つて、病気の事は遺憾なく知らした積りですが、それから、又、自然農法もですね。農業の方も可成り、皆分つただろうと思うんです。之に就いても、最近発表したアメリカのロデールと言う人ですが、あの方から、つい二、三日前に手紙が来まして、自分の主義の共鳴者が日本に出来たと言う事は非常に喜こばしい。之から大いに提携してやりたい。と言う様な、非常に希望にあふれた――そう言う返事が来たんです。大いにこの農業革命ですね。之は世界的になつていくだろうと思つてますが、それで、日本だけにみても、今年あたりが、六千四百万石ですか――大体その位の収穫はある。農林省で発表してます。処が、日本で足りないのは二千万石。二千万石と言うのを外国から買うんです。大変な金です。何百億――一千億以上になるでしよう。すると、何よりこの解決が勝負の急所なんです。処が自然農法で五年間続ければ、五割の増産は確実なんです。そうすると、六千四百万石で、五割増産になると、九千六百万石になるんですから、この五、六年間で、九千六百万石穫れるとすれば、幾ら食つても余る訳です。あべこべに、輸出しなければならない。そんな結構な事が分つているに拘らず、それを実行させるのが大仕事です。それは、皆さんが大いに働かれると言う事より他にしようがない。最近、それに就いて、色々な理論や実際報告とかを一つの本に拵えて、之を農業関係者に――政府は勿論ですが、各農会ですね。全国のそれに、只で配ろうと思つてます。それで、一大輿論ですね。農業講演会を開き、それを起して、早く分らせ様と言う計画が、今あるんです。それには、今年の収穫を発表したいと思つて、材料としてね。と言うのは、年々肥料が抜けていく程良くなるんですからね。今年は今迄より一番成績が良い筈ですから、その成績を書き入れた方が、大いに効果がある。十一月あたりになつたら大体分るでしよう。それ次第で、本を作つて、今言つた様にする積りです。本当は医学の方です。大いにそうしたいが、この方は、農業の様に容易にいかない。色んな方面で大変な影響があるし、それで又、日本ばかりじやない。西洋医学はアメリカの方でも一生懸命になつているんですから、之はそう軽々しくは出来ない。之は追々やる事になつている事は皆さん知つている通りです。そこで、病貧争絶無の世界と言うと、病気は解決して居る。又食うものは充分穫れるが――それだけでも、大体農村は経済的に救われますからね。沢山穫れるばかりでなく、肥料も要らないし、虫害、風水害は絶対に減るし大いに恵まれる。日本の農民は国民の七、八割を占めている。それが、懐があつたかくなると、貧乏を解決する一番の根本原因になる。そこで唯一つ困るのは戦争です。「病貧争」の中の「争」の戦争です。戦争がなくならなければ駄目です。今、世界中で一番恐れているのは戦争です。第三次戦争です。之を解決しなければならない。何うするかと言うと、立派に解決する方法がある。それを今書いたんですよ。

(御論文「⇒第三次戦争は免かれる事が出来る」のあとの御教え)【註  栄光新聞一二六号】

今読んだ通り、随分大きな事を言う訳ですけれど、之に就いて、最近聞いたんですが、進駐軍関係のアメリカ人で、大分メシヤ教の研究をしている集りがあるそうです。で、非常に共鳴と興味とを持つて、こつちで発行したものを飜訳して研究しているんですが、面白いと思います。之を、若しアメリカあたりのニユーヨーク方面にでも進出したら非常に良いと思います。今言う通り、戦争は大浄化作用です。浄化作用と言う事は、色んな罪穢れが溜つている。世界的に溜つている。そのお浄めですからね。だから、浄化作用が起らぬうちに、人間の方できれいになつて了えば良い。と言うのは、人類の霊が浄まつていけば良い。そうすれば必要がないですからね。大体、人間が苦しむと言う事は、苦しむべき種がある。種をなくすれば良い。だから、個人々々の魂の汚たない処を取れば良い。そうすれば、戦争は起そうと思つても、起るものではないし、又、他で起そうとしても、何んとか故障が起つたり――色々して、起す事が出来ない。起せると言う事は、浄化するだけの汚たないものがあるからです。汚たないものを取ると言う。それ以外に戦争の防止はない。それを知らないから、今の処は、強力な武器を作つて、戦争をしかける人達を防せがなければならない。之は仕方がない話です。それは結局、一時的で永遠に戦争を無くする事は出来ない。出来ないどころか、何年か何十年か後には何うなるか分らない。それから、武器を大いに作つた処で、又相手も作るから、結局衝突する日が来ると言う事にならない訳にはいかない。今迄の戦争でも皆そうです。従つて、共産国家の方と自由国家の方は、この儘でいつたら、何うしても衝突しなければならない。それを無くするのは、個人々々の魂を浄める。それには、力がなければならない。その力はメシヤ教より他にはない。だから、之は何んな大きな声をして世界中に呶鳴つても、何等不思議はないんです。それで、有りの儘と言う訳です。別に大きく言う訳ではない。むしろ小いさく言う位なんです。それで、之も大いに世界中の新聞とか雑誌とか、或は単行本とかによつて世界中に宣伝したい。そう言う様にするには金が要るから、一寸やそつとじや中々追つつかない。そこで、そう言う資金を神様の方で、何んとか出して呉れると思つている。ですから、それが手に入り次第、世界的にやる。こんな意味です。  それから、医学の革命もやろうと思つている。それが、大体来年あたりから手をつける様な事になるだろうと思つている。未だ時間がありますからね。文明の創造中の宗教篇。それで、話は一寸元に戻るが、今言つた様な、世界的に大いに救うべき方法ですね。救わるべき原理ですね。それを頭に入れなければならない。と言うのは、文明の創造の著述ですから、世界的に宣伝するのは、丁度その本が出来た頃です。それが、多分――来年の予定ですが間違いないでしよう。それから、宗教篇ですね。宗教篇と言う処で――結局、東洋は仏教、西洋はキリスト教ですが、キリスト教の方は日本人どころじやない。白人の方で良く分つている。唯、キリストと言うのは、何故生れたか、一体キリストと言うのは、何の御魂か、何う言う訳で生まれたかと言う事を書く積りです。それだけで、そう余計に書く事がない。処が仏教の方は中々あるんです。その中の仏教の起原ですね。一体仏教は、神様の方から言うと、何う言う訳で出来たかと言う事を書いてありますが、仏教は日本で出来た。日本人が仏教をつくつた。日本に弘めるのは具合が悪い事があつたので、神様は印度に行かれて、仏教を始めたんです。それで、化身――化仏と言う訳ですね。化仏と言うのは、日本の神様が印度に行つて仏になつたから化仏と言うので、それが本当です。

(御論文「⇒仏教の起原」のあとの御教え)【註  地上天国二九号】

「幽現」と言うのは、「神幽現」と三つにならなければ本当じやない。「神界」は分らない。「幽現」だけが分つていた。ですから、お釈迦さんが説いた事は、地獄、極楽と言う、それから下で、それ以上の神界は説かないんですね。そこで「幽現」と書いた訳です。

(御論文「⇒伊都能売神」「⇒観世音菩薩」のあとの御教え)

こんな具合で宗教篇も未だ色々あるんですが、色々実際上の事を根拠として書いてありますから、信じ易い訳ですね。

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最後に浄霊ですね。之は、今迄振つてましたが、之からはやめなくてはいけない。どうしても、こう(振る)すると力が入る。そこで、どうしても力が入らない様にするには、じつとしているんです。ですからそう言う様にして貰いたい。その代り、じつとして――少し位は動かしてもいいが――大体原則としては動かさないと言う事です。そうして、出来るだけ力を入れないで、ぼやつとしているんです。ぴんとしない。之は逆ですからね。一生懸命に治そうとすると力が入る。ここの処を間違わない様に。力を抜く事をやる様に。そうすると、今迄よりか何倍も良くなる。そうすると、今のお蔭話にあるが、一時間やつたとか、二時間、三時間やつたとかと言うあれは嘘です。あなた方がやつても、二十分か三十分位で治ります。

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九月二十四日

丁度、去年の第一回のお祭りより、約倍位来る人が多いそうです。何だ彼だ色んな圧迫をされ乍らも、ずんずん発展しつつある訳ですね。去年はあの事件の後だつたので、余程――押さえつけられた様な感じがしたが、今年は余程明るくなつた様な気分がするんです。それで、神仙郷が御覧の通りですね。美術館も建築の運びになつた訳です。それと、裏の方にある庭園も、とりかかつた訳です。之は来年の夏迄に両方共仕上る積りです。そうして、裏の方は「もみじ」を植える積りなんです。それから、水の流れをちやんと良くして、両岸に「もみじ」を植えて秋と言う感じを出すんです。萩があつて、「もみじ」がある事になる。それが紅葉したらきれいだろうと思います。今年は紅葉が非常に後れています。今頃は、普通三分通り位は紅葉するんです。成可く紅葉する様な「もみじ」を見付けてあります。それから美術館に並べるものですが、少くなく共日本一の美術館が出来る積りです。方々の美術館を調べて見たが、成る程一種類のものは良く集めているが、全般的に集めているのは殆んどない様です。それを具体的に言うと、博物館なんか――考古学的なものは良く集めてありますけれど、美術的に見て之はと言うのは極く少くないんです。仮に、光琳なら光琳、雪舟なら雪舟、の本物には違いないが、その中の極く低いものですね。見ても大して感じないものが多いんですね。私の方針は、大体審美眼から見て、価値のあるもの、即ちその時代の名人の傑作を集める積りです。急に集めると言う事は出来ないから、何処に何う言うものがあると言う事を調べてあります。そう言うものを出品させるんですね。出品させる方法と言うのも色々あるんです。その方法も研究して大分解つて来ました。出品させる様に了解させつつある。そう言う様な、人間や品物は神様がちやんと連れて来るんです。大名とか、財閥とかありますが、先方が承知するんです。そう言う様な事も神様が遺憾なくやつているので面白いですね。それから、東京では根津美術館ですね。春秋二回ありますが、周銅は素晴らしいものです。あとは別に、之はと言うのはないですね。通り一ぺんものですね。美術館としては根津と大倉集古館には行つて見たが大した事はない。あとは大阪の白鶴ですが、春に行つた時見たが、支那陶器は大したものがあります。之も交渉した結果先方も了解した。物によつては、先方が幾らかお別けしてもいいと言う希望があるのですから、出品するのに借りると言うのは、もう承知するに違いない。大阪では、白鶴だけですね。あとは、京都、大阪の博物館です。京都は、この春行つて見たが大した事はない。今度大阪を見る事にしている。あとは岡山県の大原美術館。それから今度普請している。石橋ビルです。大原もあるにはあるが、西洋の油絵が主なんです。日本、支那のは極く僅からしい。それから大阪にも、近畿鉄道が美術館を造ろうとしている。今迄買ひ溜めているのを調べて見たが、之は日本のものばかりで、最近雑誌を発行しましたが、之を見ても大した事はないらしいですね。と言うのは、雑誌に紹介する絵が、自分のものと、他の有名なものが写してあります。そう言う様な訳で、日本に於る美術館らしい美術館はないと言つていい。私の計画は、箱根の美術館は日本一のものを造ろうと思つている。それから、熱海の美術館は世界一の美術館を造ろうと思う。大きな事を言う様だが、可能性はある。外国としてはワシントンとボストンに美術館があり、ロンドンに博物館があり、世界的なものですね。フランスは分りません。日本にカタログが来てますが、雑誌や人の話でもそう大した事はない。大体支那美術はありますが――ロンドン博物館は支那陶器ですが、之は殆んど世界一と言つても良い位のものがあります。アメリカの方は周銅ですね。之は世界一です。日本のものは見るべきものはない。支那の絵画もないですね。

熱海の方も、土地の方は一部は今年一杯に出来る訳で、殆んど出来ているでしよう。之から木を植えるんですが、真中の山はツツジ山にしようと思つている。ツツジを二千本植えるんです。之は当然日本一ですね。そんな山はないですからね。有名な館林のツツジと言うのは、大きなツツジで、人間の背より大きい。之は野原に植えてある。こつちはお盆の逆立ちをした様な処に植える。之は三年位前に、芦の湖の傍に岩崎の別荘があるが、そこにあつた。その時にはツツジが千本ばかり植えてあると言う事で、何だか欲しい様な気がして買つたんですが、やつぱり神様に知らされたんです。それを抜いて見ると、二本三本づつ寄せ植えになつてますから二、三千本位ある。そう言う様に、神様はちやんと準備をされるんだが、人間の方は、その時の調子でひよいひよいとやる。それから桜を千本植える積りです。吉野山をこつちに移した様なものです。吉野山より地域が非常に狭いから、こみ合うので美しいですね。それから、会館も来年初めに始める積りです。そんなに大袈裟にして金は何うなるかと言うだろうが、それは神様がやるに違いないから、万事神様にお任せして、仕事だけをしていれば良い。

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何時も言う、病貧争絶無の世界ですね。病気の方は不断から始終言つてますから、今説明しなくても分つているに違いないけれど、貧ですね。貧は病気が一番の原因になつています。あとは食糧ですね。食糧は自然農法の原理を色々知らしてあります。それで、今年の収穫から――無論年々良くなるんですから、今年は素晴らしい成績になるだろうと思います。その例を材料にして、論文と両方で、本を拵えて、それによつて大々的に宣伝しようと思う。無論地方々々で講演会、座談会をやる積りです。今の自然農法の本は、日本中の農会とか、そういつた方面に、何千と言う数があるそうですから――それに、無料で配付しようと思う。そうして大いに宣伝しようと思つている。と言うのは、何しろ、今二千万石足りないんですからね。之は金にしても大変です。少なく共千億円以上ですね。だから、之が日本で自給出来たら大変な利益になる。自然農法で、五年続けたら、五割増産は大丈夫です。今年は六千四百万石だと言うんですね。それが五割増産だと九千六百万石になる。人口は八千万人ですから、一千万石以上余る訳ですから、それを輸出するか、他の原料に使えば良い。大変なものです。それで肥料は要らないし、虫害もずつと少なくなるし、風水の被害もずつと減ります。そう言う事を、分つて居乍ら実行しないと言う事は、実に間違つている。ちやんと、神様は日本を救うべく教えられたのだからそれを力の限り弘めて、先ず日本を救わなければならない。然も農民の現在は――日本の人口の七、八割は農民ですから――その大部分の農民が、近頃非常に金に困つている。この間も、預金――貨幣ですね。その分布状態の調査をみると、今農民階級は五番目かです。終戦後は一番目にあつたが、今は反つて商工業の方が、ずつと良くなつている。だから、余程金に苦しんでいる訳ですね。そう言う意味において、一番救うべき階級は農民ですね。工業は朝鮮問題の為に反つて大分良くなつて来てますね。商工業の方は良いですが、今一番困つているのは農民です。之を早く知らして、農民の経済――懐を楽にすると言う事も、一日も早くしなければならない。と言う意味で、大いに宣伝しなければならない。幸いな事にはアメリカの方でも――之は新聞の方でも出しましたが――酪農農場のロデールと言う人から、今度返事が来て、日本に自分の説の共鳴者が出来たと言う事は大いに嬉しい。之から提携してやりたい。と言う手紙が二、三日前に来たが、結局世界的に、こう言う事が分つて来る。

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それから「病貧争」の「争」ですが――戦争ですね。第三次戦争、之を今は引延ばしているが、一生懸命に、アメリカを主にして方々で軍備をして――日本なんかでも、今度は再軍備を、どうしてもしなければならない事になるでしようが――そんな様な具合で、今一番困つているのは戦争ですね。之も毎日ラジオ、新聞で言つてます。中共軍と連合軍との停戦協定――之は丸つきり虚々実々、何う言う了簡でやつているか分らない。引き延ばし政策――つまり時を稼ぐんですね。ソ聯の方では時を稼ぐし、アメリカの方でも時を稼いでいる。両方の意見が一致しているから、ああ言う様な生まぬるい事をやつている。之では中々、協定は結ばれる筈がない。根本的に違うんだからね。そうすると、両方で時を稼いで、軍備を充分にしているのだから――以前にも書いたが――勃発すれば、延びた事は大きな戦争になる訳ですね。そこで、今平和をつくろうとしているやり方が、戦争を大きくし、戦争を延ばすと言う話で、根本的な事ではないですね。今の文明と言うのは、皆んなそうです。丁度、医学で、浄化作用が起ると止(ト)めて、一時苦痛を緩和する。それと戦争が同じですね。戦争はつらいからと言うのは、苦痛はつらいから薬で押さえつけると言う様なやり方ですね。それから犯罪者ですね。悪い者が出来ると言うのは、魂が悪い事に気がつかないで、法律や何かで、押さえつける。皆んな共通したものです。医学でも、犯罪でも、戦争でも、肝腎な中味が分らない。だから、何時迄経つても苦しんでいるんです。その中で、戦争ですが――今迄は言わなかつたが、今は知つて置く必要がありますから。

(御論文「⇒第三次戦争は免かれる事が出来る」の後の御教え)【註  栄光新聞一二六号】

最近聞いた話ですが、アメリカ人――進駐軍に関係してますが、その人達が七、八人でメシヤ教研究会の様なものを作つて、「栄光」とか「地上天国」とかを飜訳して読んでいるんだそうです。それは共鳴しているんですね。それですから、その為にこの論文を書いて見たんです。つまり、こう言う事も飜訳されるだろうと思います。こう言う事は、むしろ外国人の方に、余計知らせたい論文です。いずれは、戦争が延びるとすれば、こう言うのは、飜訳して世界各国に宣伝する様になるだろうと思います。兎に角医学でも犯罪でも、戦争でも、内面的に気がつかない。気がつかないで、そうして外部的にばかりやつている。それも、無論必要です。原子爆弾やら新しい兵器を発明して対抗するのは結構ですが、それは、或る時期迄で、永遠に戦争を無くする迄にはいかない。一方そう言う事に素晴らしい軍備を調えると共に、一方ではこういつた、宗教的の――要するに霊的のですね。魂を改善すると言う事もやらなければならない。むしろ、この方が肝腎ですね。戦争を無くする事ですからね。その一歩としての論文なんです。結局、病貧争を絶無にすると言う、その想念部になる訳ですね。

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例の「文明の創造」ですが、大体科学篇は出来たんです。科学篇と言つた処で、医学です。あとの科学は、世の中で盛んに出てますから必要はない。科学の中で、一番の誤まりは医学ですから、之が肝腎で、之は大体出来た。今宗教篇を書いてますが、之が出来てから天国篇ですね。五六七の世の状態ですね。之は非常に興味がある。宗教篇の中にもあると思います。仏教の起原ですが、仏教は日本から出たんです。日本の神様が印度に行つて出来たんです。

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九月二十五日

大分大入りですね。御神業も段々発展して来まして、神仙郷の方も見らるる通りで、美術館の建築も愈々取掛つたのでありますが、来年の六月迄に完成する予定なのです。二階建にして、三階に小いさいのを附けて――坪数は約二百六十坪あります。之が出来ますと、美術館としては日本一なんです。日本に現在在る美術館を調べて見ますと、そう大したものはないんですね。博物館ですが、博物館は見らるる通り、大体歴史的、考古学的に重きを置いて、美術的にはそれ程ではないですね。あとは東京の根津美術館がありますが、之は春、秋二回やるが、この春の時行つて見ましたが、やはり全般的でないのです。例えて見れば、支那の周の陶器ですが、之は確かに日本一ですが、あとは大したものはない。それから、大阪の白鶴美術館は、支那陶器は大したもので、日本一ですが、あとは殆んど見るべきものはないです。あとは大原美術館ですね。岡山県ですが、之は大体油絵が専門で、あとは大した事はないんです。それから近畿鉄道が美術館を計画してますが、品物は相当集まつていますが、建築は中々掛かる事が出来ないらしいです。経済問題らしいですがね。あと小いさいのは、越後だとか山形県だとか、今度出来る神奈川県――大体それ位です。だから、此処に出来れば名実共に日本一と言う事は間違いない。品物も色々と調査したり、連絡したりしてますが、素晴らしいものを並べられる積りです。何しろ、神様が色々やられて居るんで、不思議に旨くいくんです。之が出来ると同時に、裏手の方で、今やり始めた処ですが、美術館の横の流れから、向うに行つて公園寄りの空き地ですね。あそこに紅葉を百本植える積りです。龍田川みたいにして、橋をかける。つまり京都の通天ですね。あれを見た事があるが、ああ言つた具合にしようと思つている。だから、来年の夏迄には神仙郷の方は完成する積りです。あとは、大体熱海ですが、熱海の方は今年一杯に庭園の方は八分通り出来る予定です。之は規模がこつちとは――大分大きいですからね。真中にある展望台のある山を、ツツジ山にしようと思つている。山の形、道路とか――形は出来ました。ツツジが二千本要るそうで、二千本植えますが、このツツジは元、箱根の芦の湖の岩崎の別荘にあつたツツジです。岩崎の事だから、金にあかして日本中から、良い種類を集めたんですね。だから花は実に素晴らしいものです。他にないものがあります。それは、箱根と分散して植えてあります。その時千本買つたんです。私は別に当てはないんですが、神様が買えと言うんだろうと思つて買つたんですが、抜いて見ると二本、三本づつ寄せ植えになつている。それをすつかり解いてみると二、三千本ある。何処に植えるかと思つて――分らないで居たら、この春熱海に植えるんだと言う事に、お知らせがあつたんです。神様は実に用意周到だと思つた。之が出来ると日本一だろうと思う。日本の名所になるだろうと思う。それから、晴々台の方は来年の三月あたりに建築の方に取掛る筈ですが、それには大変に金が掛る。そんな金なんか、今有りやしない。ですけれど、その時になれば、それだけの金はちやんと神様が――直かに呉れる訳じやないが――入るだろうと思つてます。実に頼りない様な、確実な話です。それで、晴々台の石垣の左手の方に桜を沢山植える積りだつたのですが、どうも小いさい気がしていた処、あれから続いた土地を、持主の方から買つて呉れと言うので、買う事にしましたが、そこに桜を千本植え様と思います。だから、本当に一目千本です。吉野山も千本ですが、あれは疎らな千本ですが、私の方は詰まつた千本ですから、又違つた眺めだろうと思います。梅の方は今年一杯に植わる予定です。梅もすつかり準備出来てます。梅は太い程良いですね。古い方がね。処が小田原に梅があるそうですが、梅の若いのは、梅の実がなるから高いそうで、古いのは安いそうですから、それを買つて、間もなく植える積りです。だから、あつちが出来たら大変です。神仙郷も、この間アメリカの地理学の教授ですが――地理的に欧洲や何か見たけれど、之程の庭園は――岩石は世界一ですが――この造り方は世界にないだろうと言う。花があるが、之を天然色写真にして世界に紹介すると良いと言つていた。ここでさえそうだから、熱海の方は間違いない。此処の美術館は日本一のものが出来ます。熱海の方はずつと規模が大きく、之は世界一の美術館にする積りです。建築の様式も私が設計する積りですが、うんと新しい、アツと言うものを拵える積りです。並べる美術品も――アメリカ、イギリスを調べてますが、どうもあつちの方は良いものがない。西洋の美術ですね。それは本場だからありますが、美術は東洋と西洋と較べると、東洋の方がずつと上です。高さがね。だから、アメリカは日本のものを、値に拘わらず買つていく。危ぶなくてしようがない。この間なんか、支那の鉢で、宋均窯と言う。先から欲しくてしようがない。この秋あたり買つても良い、と言う事で、楽しみにして居た。この間持つて来て、之は世界的なもので、それをアメリカで買いに来た。又、アメリカでは日本の良いものは何処に何があると言う事を知つている。五万弗で買うと言うんです。二千万円に近いですからね。私の処に大きな皿があるが、その方が上なんです。道具屋はその方を下に見ている。まあ、百万円以内なら買つても良いと逃げちやつたんですがね。それですから、博物館だとか文化財保護委員会も、アメリカに持つて行かれない様に警戒している。何しろ、先は値段に拘らず買うからね。然し相当あつちに行く必要がある。と言うのは、今迄日本美術はアメリカの博物館、美術館に行つているのは、殆んど贋物です。処が、終戦後日本に来て見て、大したものだと思つて、本物を買いたがるんです。そう言う訳だから――向うの人の説で、旨い事を言つている。世界で「国宝」と言う名前がついているのは、日本だけだ。他に決してない。「国宝」と言う事は、他国に行く事を防止するので、そうすると美術は世界全体に見せ様と言う気持を現わしているから「国宝」と言う事は面白くない。と言つている。そんな訳で、美術と言うのは世界共通でなければならない。そこで、日本にある美術館は、大抵、春、秋二回位しか開かれない。と言うのは、財産保護の為にやるんです。財団法人ですか――それは、財産として世襲が出来ますからね。そう言う規則です。規則で開かなければならないと言うのです。それで、知つている人に見せると言うのですね。それじやしようがない。それは、公衆に見せると言うのでなければならない。そうすると、世界中の人が来ても、見せられますから、そうすると、独善と言う意味はなくなるから、そう言う意味でも、私はやらなければならない。

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メシヤ教の一枚看板は病貧争絶無の世界をつくる事です。処が、病気については、不断から充分に発表してますから、皆んな分つた筈ですが、注意したい事は、浄霊法ですね。之は手を振るわせない様に――じつとする様にと言うのは、どうしても、こう(振る)やると力が入る。力が入ると治りが悪くなる。力を入れない様にするには、動かさない様にする。軽くするんです。力を抜くんです。そうすると、治りがずつと良くなる。私がそうですからね。私が力を抜く程良く治る。お腹の光が、力を入れると、通りが悪くなるね。だから、力を抜けば抜く程、光がずつと出ますからね。之からはそう言うやり方にして貰いたい。然し、全然振るまいとしなくても良い。場合によつては振つても良い。原則としては振らない。

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それから、貧乏ですね。之は病気が無くなれば、貧乏も解決するんです。然し、そればかりでなく、食糧増産ですね。之が、貧乏を無くする一番の原因なんです。と言うのは、農民は日本の人口の約八割ですから、そうすると、農民の懐を暖かくすると言う事が一番なんです。そうすると――商工業も繁昌すると言う訳になる。農民の懐があたたかくなると言うのは、やはり増産と肥料代や何かが要らないと言う事が肝腎です。そこで、自然農法を大いに奨励しなければならない。大体今の計画は、自然農法の実例が一番肝腎なんです。今年の収穫あたりになると、年々肥毒がなくなつて来ますから、増えます。今年の十一月あたりになると、報告は今迄よりずつと良いだろうと思う。その成績を土台にして、一つの本をつくつて、之を日本中の農会とか農事試験場とか、村なら村長と、凡る方面に全部配ろうと思う。それから、各地に講演会、座談会を開いて大いに知らせ様と思う。と言うのは、自然農法にして五年経てば五割の増産です。そうすると、現在六千四百万石ですから、一年間に、今の処二千万石足りないですね。人口が八千万ですから丁度二千万石足りない。それだけ輸入しなければならない。大変な金額です。五割増産で九千六百万石になる。そうすると肥料代が要らなくなると、肥料屋が困るだろうと思うだろうが、そうではない。今は外国の註文が多いので、日本にやらなくても輸出の方が多いんだそうですから心配要らない。実際、あんまり言うと、肥料屋に暗がりで、ぶんなぐられるかも知れないが――岡田の奴けしからんとね。そんな事はないから、安心していい。そう言う訳で、貧乏を解決すると言う事が一番の根本問題ですからね。

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その次は戦争で、戦争を無くする事が出来るんです。今迄あまり説かなかつたが、之から戦争に関した論文を色々書こうと思つている。之は無くする方法を書いたんですが、処がもう一つ訳がある。と言うのは、近頃アメリカの――進駐軍関係の人らしいですが、七、八人のグループでメシヤ教を研究していると言うんです。それで、雑誌なんかを飜訳して研究していると言うんです。私の書いたものに非常に共鳴しているんだそうです。その人にも、之を見せたいと思う。それで書いたんです。それからアメリカの本国の方にも、今度信者が一人、あつちの大学に許可されて行つてますが、大分各国の人間が行つているそうですが、浄霊をやつているそうです。東洋人だとか、西洋人だとか――インド人、タイ国人――とやつているが、大分信者が出来そうです。大分お守を持つて行つたが、もつと――と言うんです。そう言つた様にあつちの方に鍬を入れる様な形が見えて来た。神様の方で時期に従つて、宜敷く手を打つて行く筈です。何だ彼だと、兎に角全てが来年あたりから非常な発展をする気分が見えるんです。今、戦争を無くする事の論文を読ませます。

(御論文「⇒第三次戦争は免かれる事が出来る」のあとの御教)【註  栄光新聞一二六号】

戦争に対する、こう言う様な色々な事を英文に訳して、世界の自由国――そう言う方面に知らせ様と思つて、考えている。で、今――世界中の人民が第三次戦争は免かれないとしているが、実は戦争を免かれる事が出来るんですからね。この通り、凡るものは相応の理によつて、汚たないものが溜ると、それを掃除すべき力が発生する。そう言う様に神様が造つてある。そうすると、戦争で壊されたり、くずれたりするのは、それだけ汚たないものが溜つている。その掃除の為にやるので、今やつている――力によつて戦争を防止すると言つてやつているが、今としては仕方がない。原子爆弾とか造つて、戦争しようと言う計画をぶち壊すとか、と言うのは止むを得ないですね。丁度、警察で押さえていると言うのと同じです。今の文明は皆んな同じですね。病気でも同じですね。浄化が起ると、それを押さえつけると言うのは、戦争でも犯罪でも病気でも同じですね。それが進歩した文明と思っている。それより他にないと思つている。逆なんですね。だから、今の文明は逆の文明と言つても良い。そこで、私の方は、中心はこうするんだと言う事を教えるんです。そうして、其力を見せるんです。内部を綺麗にすれば良い。外部から押さえつける必要はない。力で平和にしても、破る方も力で破るから、永遠的なものではない――絶対的ではない。だから、そう言つた間違つた事を人類に教えると言うのがメシヤ教の、世を救うと言う事なんです。大きさに於ては、之以上の大きなものはない。大きさと言うのはホラの大きさではない。実のある大きさなんです。そんな様な意味です。

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未だ時間があつたら仏教の起原と言うのを――之は面白いのですが――いずれ読ませます。仏教は誰が始めたかと言うと、印度人ではない。日本の神様が印度に行つて化身、化仏されて――伊都能売神様ですが、伊都能売神様がお釈迦さんに教えられて、お釈迦さんが喫驚りして弘めたんです。化仏と言うのは、神様が仏に化けたんです。日本の神様は印度に行かれて、今度メシヤ教が出て五六七の世を造る、その準備に用意された。それを「文明の創造」に書きつつあるんです。段々知らせますからね。そんな訳で、神様は前から、世界的に準備した。だから、キリストもマホメツトも、地上天国の用意の為に、何千年も前に色々な事をされたんです。そう言う事も、色々と書く積りです。それを、最初は日本人に知らせますが、最後は世界中に知らせます。之が「見真実」です。之は専売特許ではない。全人類に知らせなければならない。そうすれば、五六七の世が出来るんですね。

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九月二十六日

今度は割合雨が降る様ですが、箱根は、本当は雨が降るのは良いんですがね。熱海は天気が良い方がいいですがね。之は負け惜しみでも何でもない。箱根は火ですからね。火は水によつて燃えるんですから、本当は箱根は雨が降る程火の力が出て来る。去年は良い案配に余り降らなかつたのは、設備が――去年は降つては困るだろうと言うので、神様が気をきかしたんです。今年は設備が出来たんで、之なら本当に、雨の方が良いと言うのです。ですから、私が箱根に来る時は必ず雨が降る。熱海に帰る時は必ず天気になる。之が本当の――本式と言いますか――良い訳なんです。

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それから、浄霊の方法ですが、今迄は振つたんですが、振ると、どうしても力が入る。そこで、之からは振らないで、つまり之を原則とする。場合によつては少しは振つても良いが、大抵は振らない。そうすると、力が入らないんです。入らない程光が余計出るんですからね。然し、唯こうすると言つても、霊が通る様に出来るだけ遠く迄、霊がいく様にすれば良い。力を入れないで、霊が通る様にするんだから難かしいんです。要するに熟練ですね。そうすると非常に良く治る。何倍か治る。だから、少しも力を入れないんですね。慣れて来ると良い。私なんかも力を入れない方が治りが良いです。お腹の光が出る場合に、力を入れると――幾らか出が悪くなる。

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病貧争絶無の世界ですね。病気は何時も精しく言つてますから、今更説明の要はないと思うんですが、貧乏ですね。貧乏と言うと、世界中の貧乏は大変ですからね。今としては日本ですね。日本から貧乏を無くすとしても、一番多い階級は農民ですね。日本の農民は、大体人口の八割あるんですからね。ですから、農民の懐をあたたかくすると言うのが根本ですね。一番いいですね。そこで、農民の懐があたたかくなれば、購買力がつくから、商工業も盛んになる。それから、もう一つは農産物が増えれば、日本が外国から買わなくても済むから、日本全体の懐が良くなる。今年の米作は六千四百万石ですね。すると、二千万石足りない。二千万石外国から買わなければならない。その金が大変です。之を買わなくすると、日本全体としては、何の位裕福になるか分らない。ですから、日本から貧乏を無くするには、一番は米の増産です。あとは知れたものです。そこで、貧乏を無くするには何時も言う通り、自然農法にすれば良いんです。自然耕作にすれば、五年続けると、五割の増産は間違いない。何しろ、今迄肥毒をうんと――土にも入つているし、種にも入つてますから、之を抜くには、どうしても五年かかる。大抵二年目、三年目から段々良くなつて来ますがね。之を知らせ様として、今本を拵えています。それには、今年の収穫――それを実例として載せ様と思つている。今年は余程肥毒が抜けているから、成績が良い訳ですから、それを実例として載せて、単行本を作つて、日本中の農業関係――農会とか、それから国会議員だとか、新聞方面だとか、兎に角大いに自然栽培と言うものを叩き込もうと思つている。で、そう言う方面に無料で配付しようと思つている。座談会、講演会をして早く日本中に知らせ様と言うのが、一番肝腎な事です。もう一つ肝腎なのは、結核問題ですね。之も、今の米の収穫と同じ様に、一番必要な仕事です。結核問題と、今の米の問題と二つが解決すれば、日本はうんと楽になる。半分位五六七の世になります。結核問題には「⇒結核の革命的療法」を読ませたい。随分徹底して書いてます。今迄、厚生省とか――そう言つた方面を良く調べて見ると、差し支えない事が、段々はつきりして来た。ですから、もう少し経つたら、あれも大いに広告して――今迄は信者だけだつたのですが、今度は一般に売つて読ませ様と言う積りで、今計画してます。そうして、今言つた結核問題と米の増産問題と、それを大いに解決しようと思つてます。

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処が、もう一つの問題は――之は日本だけの問題ではない。世界的ですが、第三次戦争ですね。之は世界中の悩みですけれど、今迄戦争面については余り私は言わなかつたですが、どうしても書かなければならない。知らせなければならない。と言うので書いたのです。戦争は起らなくて済む事も出来るんです。処で、日本に居るアメリカ人の一部で、メシヤ教を研究している集まりがあるそうです。ですから、今度の「栄光」に出す積りです。それをやつぱり飜訳して、無論本国の方にも送るに違いない。だから、先ず第一歩に外国の頭に入れる必要があるんです。それで書いたんです。このアメリカ人達は「栄光」や「地上天国」が出る度に、飜訳して読んで研究しているそうです。それは良い意味に於て研究しているんですから、兎に角――当り前の話で、メシヤ教のああ言うものに出ている記事なんかは、恐らく世界中にないですから、注目されなければならない筈です。

(御論文「⇒第三次戦争は免かれる事が出来る」のあとの御教え)【註  栄光新聞一二六号】

之は日本人にも読ませたいが、外国人にも大いに読ませたいと思つている。つまり、大戦争と言つても、世界中に溜つた塵芥(ゴミ)を掃除する様なものですからね。メシヤ教が広がれば、楽な方法で塵芥(ゴミ)が取れていくんですから、掃除の必要はないんです。理窟は甚だ簡単なんです。

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それから、「文明の創造」も大体医学は書いたんですが、今宗教篇を書いている。宗教の七難かしい理窟は抜きにして、出来るだけ面白く、知らず知らず分かる様に書いてあります。その中で、仏教が一番肝腎ですからね。と言うのは、キリスト教や、そう言うのは良く分つてますからね。最初からね。一番分らないのは仏教なんです。そこで仏教を主にして書くんですが、中々――仏教の方も面白いですからね。仏教と言うのは、日本人がつくつた。印度で生まれたけれども、元は日本です。それを精しく書きあげたんです。書いていると、どんどん浮んで来ますからね。私も大いに教えられる。

(御論文「⇒仏教の起原」「⇒伊都能売神」「⇒観世音菩薩」のあとの御教)【註地上天国二九号】

浦島太郎が生まれたのは、信州の木曾川の附近です。之は未だ続くんです。この次は「⇒彌勒三会」ですね。この前にも相当あつたのです。そんな訳で中々面白いと思うんです。

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それから、皆んな知つている通り、美術館は建築に取掛りました。来年の夏迄に完成する積りです。それから、向うの――裏手の流れの附近には「もみじ」を植え様と思う。大体「もみじ」を百本註文しました。それで、今橋の模型を掛けてありますが、もつと幅の広い太鼓橋の様なものを掛け様と思う。京都の通天橋の様なものにしようと思う。裏手の方は、そう言う訳で「もみじ」の山を作る。それを来年の夏迄に作り、それで神仙郷は完成するんです。美術館も色々調べた結果、出来上つた上は日本一になる事は間違いないですね。方々に美術館がありますが、一部分だけです。全般的に――本当の支那、朝鮮のものを網羅している美術館はないです。東京では根津美術館ですが、あそこも、すつかり調べた結果、周の陶器ですが、之は日本一ですが、あとは大したものはない。それから、大阪の白鶴美術館ですが、あそこも、支那陶器だけは、やはり日本一のものがあります。今度大阪に行つて、白鶴に交渉して、美術館に、優秀品を出品して貰う様に話す積りです。無論先方でも、そう希望している様な点がある様ですから、旨くいくと思う。それだけが主なものです。大原美術館だとか、今度近畿鉄道だとか、東京の石橋ビルがある。博物館ですが、考古学的、学問的が主になつて、美術と言う点から言うと甚だ心細い話です。そんな訳ですから、こちらは日本一は間違いない。確信がついている。何だ彼だと言つても、神様が旨くやつてますからね。不思議――奇蹟ですね。品物が集まつたり、方々にあるのが分つたりする事が出来るんです。

熱海の方ですが、熱海の方は今年一杯に庭園の方は大体出来るんです。地上天国の真中の山は、「つつじ」を二千本植える積りです。「つつじ山」ですね。之は日本一に違いない。他にはないからね。之だけで日本の名物になると思います。山は大体出来ました。来月か再来月あたりに「つつじ」を植える。之も不思議なんです。三、四年前に、箱根の芦の湖の傍に岩崎の別荘があるが、そこの庭にあつた「つつじ」で、岩崎ですから、金にあかして凡る種類を集めたので、それを千本買わないかと言うので買つたんです。何時か要るだろうと思つて買つたが、何も見当がつかなかつた。今考えると、神様がちやんと用意されたんです。千本を掘つて見ると、一株が二本、三本と寄せ植えになつているんですから、今丁度間に合う。今買つたら大変な値段だそうです。その時分だつたから、割合安く買えた。来年の五月頃咲く筈ですから、壮観だろうと思う。それから、桜の山を造る。晴々台の左手ですね。狭いと思つていたが、土地を買つて呉れと言うので、買う事にした。そこに千本植える積りです。吉野山の事を一目千本と言うが、広いのでばらばらですが、こつちは狭い処に千本ですから、さだめし壮観だろうと思う。梅の方は暮迄にすつかり終る。それから春あたりに建築の方に取り掛ります。之は大変な金がかかる。今そんな金はないので――今はそれこそ、余り大きな声で言えないが、金なんかは――兎に角、神様がやつているから、その時になると必要だけの金は入るに違いないと思つてます。ですから、何にも心配しない。この前アメリカの人が来て――此処でさえ世界一だと言つてますから、熱海が出来たら、世界一ですから、日本に来る一つの的にさえなると思います。ですから、熱海が出来たら、見たいと言う人が大変だろうと思います。どんな人でも驚くだろうと思う。世界中にない訳ですからね。それから、御神業の方も素晴らしい発展をする。今から、そう言う兆が――日本はそうですが、外国の方にも発展する兆が見えている。兎に角、来年から本当の――本舞台ですね。そう言う風になる訳だから、大変な事になるだろうと思つてます。

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九月二十七日

今日はお天気になつて良かつたですね。箱根の方も見られる通り、美術館の建築にとりかかつたんです。之が来年の夏迄には出来る予定です。それから、裏の方に、今石や何か出し始めた。あれもすつかり、それ迄には完成する積りです。向うの方の流れから、穏かな渓流にして、廻りに「もみじ」を植えたいですね。裏の方も「もみじ」の庭みたいにする積りです。大体「もみじ」の相当大きいのを百本植える予定で、言いつけて置きました。それで、下を苔にしようと思う。この春京都の苔寺に行つて見た処が、中々苔も良いですしね。「もみじ」は成可く紅葉するのを選びましたが、紅葉して下が青くなつたら、非常に良いだろうと思う。苔寺の苔は目茶苦茶で風情も大してなく、唯色んな苔が生えているだけです。色んな苔の種類を話してましたが、苔は自然に放つておいても出るものなのです。こつちで、一種類にしようと思つても、苔の方で色々出て来る。まあ――そんな計画です。随分と、見た事もない様な庭が出来るだろうと思います。橋の模型を掛けてますが、あれより、もう少し幅の広い、もつと気のきいた形に造る積りです。京都の通天橋と言うのがありますが、あんな様な風情にしようと思う。それで美術館と庭が出来れば、大体神仙郷は完成するんです。美術館の方も色々調べた結果、日本には美術館らしい美術館はあんまりない様です。官立の美術館としては、上野の博物館、京都の博物館、大阪の博物館ですね。成る程建物は――東京の博物館は立派ですが、中に並べてあるものは、考古学的なものや歴史的なものを主にしているから、美術的なものは割合少くないですね。何百年前、何千年前と言うのがあるが、唯参考になるだけです。専門家や色々関心を持つ人は――天平時代だとか、飛鳥時代のものだと言つて、賞味しますが、然し私なんかの美術館の目的と言うのは、大衆の誰も彼もが見て、美の観念に打たれると言う処を狙つている。ああ良いなと言つて楽しめるのは良いが。之は何年前に何の為に作つたんだろう。何が良いんだろう。と、額に八の字を寄せて考える様では、どうも有難くないですね。今迄、日本は良いものと言うと、皆んな大名の倉とか金持の倉に仕舞い込んで中々見せない。独占ですね。之について、外国の相当の識者なんかの意見で、日本で「国宝」と言う名をつけるのはおかしい。と言うのは、要するに世界の美術を独占すると言う意味になる。処が、美術品と言うのは、世界中の人の目を楽しませると言うのが本当なんです。それなのに、大事に仕舞つて国から出さない様にすると言う意味になるから、「国宝」は止(ヤ)めた方が良いと言う説があるそうです。私は以前から、ああ言うものを独占的に自分の私有物として仕舞つて置くと言う事は嘘だと思つてます。今迄にも、私立の美術館もあるにはありますが、公衆に見せたいと言うのではなくて、自己の財産を擁護したいと言うのです。保護して、子孫の代になつて手放す事は出来ない。世襲財産ですね。財産擁護の為です。そこで、一年に二回づつ展覧会をしますが、僅か一週間位です。規則が展覧会をしなければならないと言う規則になつてますからね。今度は一年に四、五回と増えたそうです。そんな事を聞きました。そんな風で、公衆に見せると言うのではなくて、財産擁護と言う事になつている。見せると言つても、一部の人しか見られない。誰でも見れる様な切つ掛けを与えると言うのでなければ、美術館の意味はない。そう言う美術館は日本にはないです。そこで、私はそう言うものを造ろうと思う。最初は――箱根のは極く小いさく、見本的に造るんですが、最初から大衆に見せたら整理がつかないから、最初は信者さんか、信者さんの紹介した人に限つて見せます。いずれ、熱海の方にずつと大きな、規模の素晴らしいものを造る積りです。それは、誰でも見られる様な組織にしようと思う。箱根に出来る美術館も、出来たら日本一のものが出来ると思います。今の美術館を調べて見ても、一部的で全般的の美術品を陳列している処はないです。博物館は、今迄予算が足りなかつたので余り良いものが買えなかつたそうですがね。相当仕入れてありますが、未だ充分とはいかない。私はそれ以上のものを並べ様と思つて――大体重要なものは、何処の誰が持つているかと言う事は定まつているのですからね。旨く――と言うのは変ですがね。何か瞞ます様でね。それを旨く話して出品させる――了解させるんですね。ぼつぼつ交渉や――色々して見ていますが、割合可能性があるんです。だから、相当有名なものを並べる事が出来ると思います。それから、熱海の方は世界的なものを造る積りです。世界で有名なのは、英国のロンドン、米国のワシントン及びボストンですね。美術品としての博物館ですね。大体調べて見ましたが大したものはない。と言うのは、成程西洋で出来た油絵とかガラスは敵いつこないですが、美術と言うのは、世界中で東洋のものが上だ。美術的価値があると言う事になつているので、向うでは非常に欲しがつている。日本美術は手に入れる事が出来ないと言うんです。日本人は日本の美術を西洋にやる事を警戒して、やらなかつた為に、日本美術は外国に行つてない。偶々行つているのは贋物が多い。あつち向きに拵えたものです。終戦後、本物を見て非常に驚いて、之なら欲しいと言うので、昨今非常に日本美術を狙つている。その結果日本の歌を書いた色紙ですね。そう言うものも非常に欲しがつている。絵の方の良い物は手に入らない位です。そんな様な訳で、今度出来る美術館も、日本美術の優秀なものを主にしてやろうと思う。あとは支那、朝鮮ですね。美術館の方はその位にして置きます。

熱海の方の土地の模様は大体出来たんです。之から木を植える事になる。真中の展望台が出来る山に「つつじ」を二千本植える積りです。之が出来たら素晴らしい壮観だろうと思いますね。来年の五月には花が咲く。「つつじ」ですがね。どうしても二、三年経つてからでなければ本当は花が咲かないのです。花がつかないのですが、来年の五月でも相当に美しいだろうと思います。之は日本一と言つても間違いない。そんなに「つつじ」を沢山植えた山がある訳がない。然かも、その「つつじ」は種類が多いのでも一番です。三、四年前に箱根の芦の湖に岩崎の別荘があるが、そこの「つつじ」で、岩崎さんが金にあかして種類を集めたんで、実に良い種類が集まつている。その時千本位売ると言うので、私は唯買いたくてしようがないので買つたんですが、今から見ると十分の一か、五分の一でしよう。然かも一株が――掘つて見ると二本三本位の寄せ植えになつてますから、千本で丁度二、三千本あるんです。実に安かつた。神様が用意したものですね。私は、何処に植える当てもなく、神様が買えと言う事で買つたんですが、今日では立派に役に立つた。晴々台の横は桜の園を作る事になつているが、どうしても狭かつたが、横の方を買つて呉れと言う事になつて――大体定まつたんですが、そこに山を作つて桜を千本植える。丁度植わる積りです。吉野山は一目千本と言つているが、こつちも一目千本です。吉野山のは広い処ですから、ぱらぱらですが、こつちは桜の花で詰まりますから、さだめし壮観だろうと思います。それから、梅は大体再来月は全部植わる筈です。「つつじ」も今年一杯で植わるでしよう。桜だけは後廻しになるが、そんな訳で、庭園は桜を除いただけは、今年一杯に出来る筈です。どんな人でも驚くだろうと思つてますがね。

それから建築ですが、最初はメシヤ会館ですね。予定は六百六十坪の予定ですが、様式も今迄にない様な様式の積りです。之は私が設計する積りですが、それから美術館は世界的のものを造ろうと思つている。世界的と言つても、金をかけるのでは、アメリカあたりには敵いませんが、つまり様式ですね。外人が来ても、あつとする様なものを造ろうと思つている。神様の方で色んな経綸はあるんですが、あんまり初めから知つて了うと面白くないから、その都度――必要だけづつ知つていれば良い訳ですからね。その位にしておきます。

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病貧争絶無の世界と言う――病気ですね。病気は始終言つているから、今更言う必要はありませんが、浄霊法ですね。之を変えて貰いたいと思うのは、今迄は振りましたが、そうするとどうしても力が入るんです。之からは、光が強くなつて来ると、力を入れると、人間に遮ぎられる。振らないで、すつとした方が、力が抜けるんです。だから、之からは動かさないと言うのを原則にして――場合によつては少しは振つても良いですが、出来るだけ力を入れないのです。ぼやつとしてね。その代り、霊が通らなければならないからね。通ると言うのは考えですからね。ですから通す積りで、力を抜くと言うんだから、慣れない中は難かしいが、慣れると非常に楽になります。今迄の離れ方で良いですが、この位(一尺)でも、力を抜くと割に霊が通るんです。だから、何倍治りが良くなるかやつて御覧なさい。私なんかでも、力を抜く程治りが良くなる。ここ(お腹)にある光の玉が、楽にすると、ここ(手)から良く出る。一寸でも力を入れると光を遮ぎる。そうすれば、病気は段々治り良い様になつて来ます。

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それから「⇒結核の革命的療法」ですね。あの本も段々――厚生省の方とか色々調べた結果、法規には触れないと言う事が分つた。だから、いずれ一般に向つて出版しますが、それには大々的に新聞広告しなければならないですね。それから、印刷や何かで金もかかるから充分準備をしてからやろうと思つてます。その時期は来年過ぎになるでしよう。「文明の創造」の中の病気に関した事ですね。この著述を三部にします。一部として、主に病気に関した事を説いてあります。之は実に医学の大革命です。之を出版する積りです。之はどうしても、相当センセーシヨンを起す積りです。之は大仕掛けにして――無論飜訳して外国にも出します。世界的の医学革命ですね。それは、余程準備してかからなければならないです。そうして、病いを無くすと言う一つの表面的の活動になる訳です。それから貧乏を無くすと言う事は――最初は日本ですね。日本でも、良く考えて見ると――日本の人口の八割は農民ですから、先ず、農民から貧乏を無くすと言う事が一番です。処が最近になつて、農村が一番貧乏――と言つては何んだが、経済的の苦痛になつている。と言うのは、最近の日銀の調べによりますと、貨幣ですね。貨幣の分布状態から言うと、農民は人口が八割あるに拘らず、今農民階級の方に行つているお札は五番目になつてますね。戦後、一時――農村が一番有る統計になつてますが、今日は下がつて五番目です。そうすると、如何に疲弊しているかが分る。そこで自然農法にすると、先ず五年経てば――五年続けてやれば、大体肥毒が抜けますから、五割の増産は間違いない。今年の予想でいくと、六千四百万石ですから、五割増産すると九千六百万石になる。日本の人口が八千万と見て、二千万石足りない。そこで二千万石輸入を仰がなければならない。と言う事になつているが、農地改良だとか、交換分合だとか、色んな事をしているが、一寸も増えない。むしろ風水害のひどいのが出ると、減る位の状勢です。と言うのは、肥料と言う根本が間違つている。そこで九千六百万石と見ると、一千万石以上余りますから、逆に輸出出来るから、千億や二千億じやきかない。肥料も要らないし、農民の懐具合が豊かになると、農民の購買力は増えるから、商工業にもお金が行く訳です。そうすると、根本的の貧乏の原因が除かれますから、病貧が無くなり、結核の心配がなくなり、伝染病なんか屁でもないと言う事になり、病貧は解決出来ます。

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唯、戦争です。一番解決しなければならない問題であつて、一番急を要する問題です。今迄戦争の事について余り書かなかつたが、今度、戦争を無くすると言う事について書いて見た。

(御論文「⇒第三次戦争は免かれる事が出来る」のあとの御教え)【註  栄光新聞一二六号】

最近聞いた話ですが、進駐軍の人だとか――そう言つた宗教に関係のある――関心を持つアメリカの人が七、八人位で、メシヤ教を研究しているのだそうです。やつぱり、一々飜訳しては、中々熱心に研究しているそうです。それは、非常に良い意味なんです。ですから、そう言う人が、今の論文を見れば、――無論飜訳して本国に送りますからね。眼のある人なら、成る程と思わなければならない。こう言う様な意味も、段々世界的に宣伝していく積りです。と言うのは、今迄の文化と言うのは――今、私が書いている論文に「空虚の文明」と言うのを書いている。つまり、空つぽ――外側ばかりです。戦争防止と言うと、力には力をもつてする――精巧な武器――進歩した武器を造る。それより他に手段がない。処が、今の処は大いに必要です。原子爆弾でも、原子砲でも拵えて、立向わなければならない。やつぱり、時期のもので、永久的のものではない。第三次戦争を無くするのは、やはり人間個人々々の魂です。戦争ばかりではない。何でもそうです。最近犯罪が増えると言う事は、犯罪を起そうと言う魂なんです。それを忘れて、犯罪が現われた結果を防ごうとして、法律を以つて防ぐんですね。警察官を増やしたり、裁判所や、そう言つた――無論教育も入つてますが、つまり、外から防いでいるんですね。医学がそうです。病気と言う症状に現われたものを防ごうとして、色んな事をやつている。併し、何でも中味なんです。中を無視しているんです。先に「外劃文明」と言うのを書いたが、外劃だけを一生懸命やつている。処が、今言つた様に原因は中にある。中心にあると言うのは魂です。魂を良くするのは、宗教よりないんですからね。処がそれだけの力のある宗教は今迄出なかつた。そこで、宗教は信用がなくなつたので、宗教は駄目だと言うので――そう言つた形あるもので防ぐよりしようがないと言うので進んだのが、今の文化です。だから、魂を治すんです。メメシヤ教でやると治るんです。処が、医学では、中心を治すのでないから、一時良くなつても再発して駄目になつて了う。戦争もそう言つた様に、人間が曇りきつて――汚ごれきつてますから、汚ごれたのをきれいにする。それには――汚ごれてどうにもしようがない人間は命を無くして生まれ変るより外はない。色んな物質で、罪が溜つて汚たないのは、ぶち壊して新しくする。その時期が今日なんです。結局、今迄にない様な大きな戦争が始まると言う訳ですね。そうして、之が最後になる。最後の大掃除が第三次戦争なんです。だから、掃除される汚たないものを人間の方で、先廻りして取つて了えば良い。之は外国人の人も分る筈です。無神論のカチカチ――之だけはしようがないですね。之は掃除の時に、掃除されるんです。之を皆んな助けると言う訳にはいかないそうですからね――神様の方は。我々のやつている事は、生き残る人間を増やすんです。出来るだけ――一人でも多く、生き残らせ様とするのは当り前です。

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今、「文明の創造」の医学の方は出来て、今度宗教篇を書いている。宗教篇でも、今迄の宗教の説き方では駄目なので、駄目と言うより、つまり一つのお説教になつている。「こう言う事をしてはいけない」「汝こうするな」とね。それは悪くはないが、もつと今の人間には徹底して、合理的に納得出来なければならない様に説くんです。そうかと言つて、無味乾燥なお説教じや面白くないから、出来るだけ面白く――知らず知らずに読んで行くと言う様に説いてる積りです。それにしても一番肝腎なのは仏教ですからね。ですから仏教を主にして説いてある。時間があれば「⇒仏教の起原」と言うのを読ませる積りですが、話の方が長くなつたので、それに時間を取られたので読む事が出来ないが、仏教と言うのは、日本から起つた。日本人がお釈迦さんに教えたんです。

(教二号  昭和二十六年十月二十五日)