御論文体系化計画

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胃アトニー(胃酸過多症)

胃アトニーは胃酸過多症とも曰ひ、酸が多すぎる症状で、酸とは勿論薬の変化したもので、服用した薬物が一旦吸収され、再び酸となって胃中に還元するのである。であるから、薬を廃めれば順調に治るのである。
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肺炎

之はよくある病気ですが、診査も至極簡単であります。肺臓の下部即ちちょうど「乳の下」に当る個所、そこへ膿が溜る。即ち「痰」が溜るんであります。手をあてると「乳の下」だけが特に火のやうに熱いので、すぐに判るのであります。症状は、喉がぜいぜいいっ...
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乾性肋膜炎

之は水が溜らぬもので、水は溜らぬが、湿性と同様に膜間に空虚が出来るので、非常に痛むのであります。此の痛みは、膜と膜とが「離れる為の痛み」と「擦れる痛み」とであります。 之は、一週間位で全治致します。然し、乾性肋膜は極少い病気で、よく、「乾性...
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化膿性肋膜炎

之は湿性肋膜炎で水が溜るやうに、その個所に膿が溜るのであります。最初から膿が溜るのと、湿性肋膜が長引いて化膿性になるのと両方あります。 普通、悪性とされてゐますが、吾々の方では、とても治りいいのであります。随分ひどいのも治るのであります。「...
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湿性肋膜炎

之は「水」が溜るので、その「水」といふのは尿であります。ですから、発病して水が溜る際には尿の量が一時非常に少いのであります。発熱は大抵三十九度台が普通で、四十度を越す事は滅多にないのであります。 最初は非常に痛む。之は水が溜る為、膜に間隙を...
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慢性下痢

之は毎日一回乃至二、三回位下痢し、実に執拗なるものである。数年続くものさへある。痛むのと痛まないものとがある。原因は化膿性腹膜の浄化作用であって、衰弱の為浄化作用が旺盛でない為、少しづつ下痢となって出るのである。薬剤等にて下痢を止める時には...
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肺結核

中体の主要機関は、何といっても肺であります。右肺は大きく左肺は小さい。それは、心臓が左にある為で心臓は日に相応し、肺臓は月に当る事は前にお話致しました。症状としては、微熱又は高熱、咳嗽、喀啖、血啖、喀血、食欲不振、下痢、盗汗、息切、疲労、胸...
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癲癇

癲癇には二種類あって、体的と霊的とあります。先づ体的原因からお話致しませう。延髄附近に水膿溜結する為、脳へ送流される血液が阻止される。それが強烈な場合、血液が中断される事がある。其瞬間癲癇症状を起すのであります。此症状は、膿結溶解によって容...
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口内疹(口腔粘膜疾患)

之は口内の粘膜に発疹が出来て非常に痛む、そして喉の方まで来ると食物も嚥めなくなります。子供に多い病気で水さへ飲めなくなります。之は治療すればすぐに治るのであります。治療は二、三回であります。 (岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)
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口疹(口囲皮膚炎)

口の端や口脣へおデキが出来たり、糜爛したりするのは唾液に毒素があるからであります。之は、患部と口中の浄化をすれば、容易に治るのであります。然し軽症なら一週間以内に治りますが、重症となると二、三ケ月位かかる事があります。 (岡田先生療病術講義...