不妊症

之は、現在は後屈及び男子の精虫の欠乏などが原因とされてゐますが、勿論、それ等も原因でありませうが、私の観る処では、性器全体の衰弱であると思ひます。 此種の患者を診査するに、その殆んどが下腹部が多少膨満し、普通より固結してゐるのであります。

之は水濃が下腹部に溜結してゐる為、常に性器が圧迫され、其活動力が阻害されるから、受胎の活力が欠乏してゐるのであります。

故に、治療は此水膿溜結を溶解し、普通人と同一程度の柔軟にする事であります。 したがって、相当日数を要し、先づ二、三ケ月乃至五、六ケ月を要すると見るべきであります。

〔浄霊箇所〕
下腹部、鼠径部、背面腎臓部

不妊症(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)