尿道疾患

婦人の尿道疾患には二種あって、一つは淋毒が原因であり、二は腎臓又は膀胱疾患が原因となるのであります。一は、尿道そのものの病気でありますが、二は、腎臓の周囲又は輸尿管附近又は膀胱の外部に水膿溜結し、其浄化作用による発熱の為に熱尿となり、それが常に尿道を通過するので、尿道粘膜が腫脹し、猶進んで亀裂を生じ、それに熱尿が沁みるために激痛を感じ、又は小血粒を尿中に見るのであります。

治療は一は尿道部だけでいいのですが、二の方は腎臓部から膀胱へかけてと、及び尿道を浄化すれば、軽症は一週間以内、重症で二、三週間位で全治するのであります。

〔浄霊箇所〕
尿道部、腎臓部から膀胱へかけて、鼠径部、背面腎臓部

尿道疾患(岡田先生療病術講義録 昭和十一年七月)