年代不詳

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物価高低の見方

よく物価の高低を質かれることがあるが、これは処世上、仲々馬鹿にならないことで、これを知ると知らざるとは、生活経済に至大の影響を及ぼす以上、大いに関心をもつべきである。ところが物価の見透し程実に簡単に判るものはないので、それを書いてみよう。ま...
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一人対一人では駄目だ

昔からキリスト初め、幾多の聖者が現われ、人間救済に奇蹟を顕わし、大なる功績を残したことは、宗教史上今尚燦として輝いている。然し、治病に当っては、一人対一人の治病能力を発揮した事実である。然るに右の如く、一人対一人では多数の病者を救い得ること...
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粘りに就て

世の中には何かの目的を達しようとする場合、粘ることを良いと思う人がよくあるが、実は本当ではないのである。というのは、粘ることは根気によって無理を通そうとする、つまり根気で相手を負かすのである。故に仮にこちらの意志が通ったとしても、相手は心か...
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共産主義の将来

近時、世界は固よりわが日本に於ても問題の中心は、共産主義運動であらう。事実共産党以外の人民は無気味な脅威を感じ、同運動の今後の推移に対し、重大なる関心を持っている事は、今更いふを要しない処である。政府に於ても、昨今急に周章て出し、各般の対策...
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正直は辛い

よく吾々が医学に対し非難し過ぎると言って注意をする人があるが、恐らく之位おかしな話はあるまい。吾等は医学を非難する意図は些かもない。唯事実ありのまゝを書くだけである故に、反って嘘をかいた方が前述のような御注意を受けることはあるまいが、神様を...
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人療法と神療法

現代医学を最も端的に言えば人療法であり、吾等の療法は神療法である。即ち人療法は物質を以て物質である肉体を治癒するを目的とし、神療法は霊を以て治すので、一方は眼に見える物を以て、眼に見える体を対象とし、一方は眼に見えぬ霊を以て、眼に見えぬ霊体...
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無病運動を起せ

日本が欧米の文化を採入れてから、何々運動などといって、自分の可とする色々な運動を起すのは衆知の通りで、之等も世界人類や社会国家を憂ひて、よりよくしやうといふ考えからであるから、非難するやうな者は滅多にないが、今私の提唱しやうとするそれは、標...
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神中心の世界

之は今更言う迄もないが、昔から人を救はうとする方法としては、宗教では経文、御説教を主としてをり、宗教以外としては倫理、道徳、教育等で、之は誰も知る通り、その何れもが文字と言葉だけで、昔はそうでもなかったが、今日はそれ以外殆んどないといってよ...
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哀れなるものよ汝の名は文化人なり

此題を見た文化人は吃驚し、昂奮を禁じ得ないであらう。だがまあ落ついて次を読まれたい。私は印度の有名な故ラヴィンドロナート・タゴール翁の煉瓦の文明といふ、文明否定論の思想は有ってゐない事を断はっておく。否寧ろ文化をしてより発展する事を念願とす...
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無題

私は、斯う思ふ事がある。今日迄、出現した大宗教家の事績をみる時、その人格に於ても、透徹せる神観、人生観、未来観は固より、道義の実践者とし予言者であり、愛と慈悲の権化ともいふべき、尊崇措く能はざる大神人である事は勿論であるが、惜しむらくは救世...