著述編

光新聞

箱根清談

私が度々発表した箱根強羅に於ける地上天国の模型は、今や第一期完成に近づきつつある。此の模型を初めて見る人は何れも非常に愕くのである。否幾度も見た人と雖も暫く見ないうちに余りの変り方に眼を瞠らない者はないのである。千人近く入る早雲閣は殆んど完...
光新聞

昔の宗教と今の宗教

私が現在、救世の業を達成すべく簡単な宗教形式を用いているが、然しそれは今迄あった宗教形式とは余程の違いさがある。昔の開祖とか教祖とかいう人達は、弊衣粗食、生活は洵に質素簡略で、しかも修業のため深山に篭り、水を浴び経文三昧に、所謂難行苦行を重...
光新聞

之を何と見る

曩に栄養の喜劇といふ論文をかいたが、未だ言ひ足りない点があるから追加としてかいてみるが、私が先年日本アルプスへ登山した時の事である。昼の弁当を食ふ時、山案内人夫の弁当を見て驚いた、白い飯ばかりで菜が見えない。私は「君の弁当は菜がないのか」と...
光新聞

寸言

腐敗する処必ず黴菌が発生するとすれば、国民が腐敗するから社会悪が発生する。狡い人間が殖えるから盗人が生れる-という理屈は原因があるから結果があるという事になる。処が、結果のみを防ぐ事に一生懸命で、原因をそのままにしてゐる処に、無智があるんだ...
光新聞

お蔭話を読んで

本教発行の光新聞並びに雑誌地上天国には満載し切れない程のお蔭話があり、すでに発表したものは今日迄数百に上っており、今も毎日続々と報告してくる。一々読む毎にその感謝感激の溢るる心情には泪なきを得ないのである。之程大きな救いは曽てなかったであろ...
光新聞

早期教育の弊

今日の人間は、智慧が発達して頭脳がわるくなったというと、変な言い方だが、実はこうである。浅智慧の上っつらの小才のきく人間が多くなって、智慧の深い、ドッシリした人間が少くなったという意味である。之は何の為かという事である。之に就て私の考察によ...
光新聞

亡国的産制論

私は産児制限に就て、本欄で二回論文を出したが、今回三度目の意見を開陳しようとするのである。というのは産児制限が如何に恐るべき結果を招来するかを述べてみたいのである。それは斯ういう訳である。産制論者の多くが唱える処は、子供は二人乃至三人が適当...
光新聞

寸言

大政治家たらんとして小菅へ行き政治界から失脚する。大富豪たらんとして隠匿や脱税で破滅する。給料を増すべくストを行い、事業を萎靡させ、給料を減らしている。-という。何が何だか判らない事が判るには信仰だ。偉く見せようとする程偉く見えない。金が無...
光新聞

吾々の仕事

吾々は今人類救済の大目的の下に身命を賭して奮励努力しつつある。今日の末期的暗澹たる此世界に対し神命のままに救世の業を行ひつつあるのである。とはいふものの未だ吾等の仕事は僅かに日本国内に限られており世界人類にまで及ぶのは前途遼遠の感もなきにし...
光新聞

貧乏の原因

本教のモットーである、病貧争絶無の世界を造るといふに就ては病気に関する事は、凡ゆる角度から相当検討し解説したつもりであり、尚今後も引続き、神示の医学として解明する筈であるから、次の問題である貧と争に就てかいてみよう。抑々貧の原因は勿論健康の...