著述一覧(未発表)

未発表御論文

御講話 (昭和十年二月十一日)

只今の東光男氏の講演は、実に面白う御座いました。余程老巧にならなければ出来ません。人を呑んでかからねば出来ません。今日は紀元節のお目出度い日であります。紀元二五九五年でありまして、西暦一九三五年とて、是れも五年となって居ります。今年から五六...
未発表御論文

私の信仰の経路

私の生れたのは、浅草橋場で浅草観音様の裏の方であって、明治前に私の曽祖父が武蔵屋喜左衛門といって、其の界隈での幅利きで橋場から五六丁離れた所の浅草町という所で質屋を営み、相当の財産家で義侠心に富み、今の町長位の資格であり、人を助けることが好...
未発表御論文

科学では説明出来ぬ「治病観音力」 医科大学総長・教授諸君並に医学専門家に斯文を呈す

絶対に薬剤を用ひない、器械を用ひない、暗示を与えない、信仰的でもない、精神療法でもない、病気が無いなどと思はせない、疑っても、信じないでも、難症がどしどし治ってゆく治病方法が発見されたのである。例えば、扁桃腺が一回で治り、盲腸炎が二回で治り...
未発表御論文

箆棒療法 (昭和十一年)

世には種々の療法があるが、誰も気が付かないで好い気になってやってゐる療法の中から、滑稽だと思ふのを書いてみよふ。一、虫下し。よく虫下しだといってセメンを服ませるが、チト変だ。腹の中へ建築する事か、 道路でも拵えるなら兎も角、病を治すといふの...
未発表御論文

脳溢血は絶対予防し得る

近時社会の名士とか有用な士で、漸く学問経験を経、真に意義ある目的と希望を実現しやふとする頃、惜しくも仆れて了ふ痛恨事である。之が原因として、最も多いのが脳溢血である。此病気は、其儘鬼籍に入るか、幸にして生命を得たとしても、例外なく中風に罹っ...
未発表御論文

何故、本療法を創めたか?

抑々、本療法の創成されたのはどういふ訳であるか。又、如何なる原理によって、驚くべき治病成績を挙げ得つつあるのであるか。之は、何人も知り度い筈である。唯然し此説明に当って、最も困難である事は、所謂科学的でない、といふ事である。否、科学的にも、...
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現代医療の大誤謬

現在進歩せりと誇称し、世人も亦そう信じてゐる医療なるものは、恐るべき程の大誤謬に陥ってゐる事である。それが為に病が治癒される所ではない。病は大いに悪化されてゐたら、それを治ると信じて行ってゐるとは、何と恐るべき事ではないか。 難症といふ程で...
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腹の虫

よく腹に虫が涌く病気があるが、サナダ虫、蛔虫、十二指腸虫、蟯虫等、いろいろあって、特に子供に多いのである。此原因は、虫が涌く程腹の中が汚いといふ證拠であって、清潔な所には決して虫などは涌かないのである。之は腹の中ばかりではない。吾々が目撃す...
未発表御論文

刻下の大問題たる国民保健に就て

報ずる所によれば、我国民特に壮丁の体格が逐年低下しつつあり、又、弱体児童が激増しつつあるといふ事実は洵に意想外であって、国家の前途を惟ふ時寒心すべき大問題である。政府に於ても之が対策として今回一千七百万円の予算を計上した事は万止むを得ない訳...
未発表御論文

醒めよ既成宗教家と現代医学者

近時宗教復興の喧(カマビ)すしい声に追立てられる様に躍り出たのは、主に仏教側で仏教学者等である。彼等は得々として口に筆に、昔からの諸々の賢哲によって言ひ尽された説話や理論を丹念に焼き直して、大いに売付けんと大衆に向って怒号し続けてゐる。然...