著述一覧(未発表)

未発表御論文

腹の虫

よく腹に虫が涌く病気があるが、サナダ虫、蛔虫、十二指腸虫、蟯虫等、いろいろあって、特に子供に多いのである。此原因は、虫が涌く程腹の中が汚いといふ證拠であって、清潔な所には決して虫などは涌かないのである。之は腹の中ばかりではない。吾々が目撃す...
未発表御論文

刻下の大問題たる国民保健に就て

報ずる所によれば、我国民特に壮丁の体格が逐年低下しつつあり、又、弱体児童が激増しつつあるといふ事実は洵に意想外であって、国家の前途を惟ふ時寒心すべき大問題である。政府に於ても之が対策として今回一千七百万円の予算を計上した事は万止むを得ない訳...
未発表御論文

醒めよ既成宗教家と現代医学者

近時宗教復興の喧(カマビ)すしい声に追立てられる様に躍り出たのは、主に仏教側で仏教学者等である。彼等は得々として口に筆に、昔からの諸々の賢哲によって言ひ尽された説話や理論を丹念に焼き直して、大いに売付けんと大衆に向って怒号し続けてゐる。然...
未発表御論文

不思議な団体

我観音会下付の観世音菩薩の御神体を奉斎して会員となり、月に一回乃至三回本部の祭典又は講話会に出席をなし、半ケ年か一ケ年を経過するに於て、一家より病魔が退散するといふのは、実に不思議な事である。一家に病気が無い以上、自然物質は裕かにならざるを...
未発表御論文

西洋医学の大革命 盲腸炎は切らずに治る

西洋医学は、凡ゆる方法を竭し、解剖分析実験等に由て、全世界の専門家が知能を傾けてゐるに不拘、予期の治病能力を挙げ得られないといふ事実は何が故であらうか。今仮りに、人体の皮下一センチメートルに膿の固結ありとする。それを針を用ひずメスも用ひずし...
未発表御論文

人間の造り主

人間の造り主は一体誰であるか。之は考ふる迄もなく人間であって、其人の両親である。成程、人間の祖先を造り給ふたのは神様であるが、其後は人間が人間を造りつつ今日に及んだ訳である。故に、人間の五体の中には、此貴重なる人間の生命と肉体を造り出し得る...
未発表御論文

観音百幅会規定

岡田自観先生が丹精になる観世音菩薩画像が、一般画家のそれと異り、其高き気品と優雅端麗なる妙筆は、実に当代類を見ざる所として多数の翹望(ギョウボウ)ありしが、遺憾にも今日まで諸彦(ショゲン)の御期待に添ふ能はざりしは、全く先生が寸暇無か...
未発表御論文

治療解除歎願書

謹而、歎願仕候。拙者儀、永年療術行為営業罷在候者ニ有之候処、昨昭和拾壱年七月弐拾八日療術行為禁止ノ御指令ヲ受ケ、爾来今日迄只管謹慎ノ日ヲ送リ申居候。然乍ラ静ニ自己ヲ省ミ候時、全ク軽挙妄動ノ点多々アリシ事ヲ相識リ、深ク衷心ヨリ悔悟仕リ、洵ニ天...
未発表御論文

大日本健康協会発会式御講話

種々の運動の方法など、今後も出来るであらうが、之は私がやるんでない、観音様がやる。たゞ一つの道具に使はれるやうなものである。去年あたりは夢にも思はなかった。然し時期が来ると、どうしても造らねばならぬ事となった。だから発展するに極ってる。大体...
未発表御論文

自然死と不自然死

抑々、人間の死とは如何なるものであるか。之は説明する迄もなく生の断絶である。生の断絶とは、其肉体が生存し得なくなる為で、恰度、樹木の枯死と同様な意味である。死の原因として種々あるが、大体二つに分ける事が出来る。一は自然死であり、一は不自然死...