皮膚病に対する医学の治療法が、如何に間違ってゐるかは、此患者の経過がよく物語ってゐる。元来皮膚病は体内毒素が溶けて、皮膚から排泄されやうとする症状で、それを医療は薬を塗布したりして出さないやうにする。その為毒素は皮膚下に停滞し、青ん膨れになったり苦しむのである。故に如何なる皮膚病でも、放っておけば膿が出るだけ出て、必ず治るのを逆解して治さないやうにするのだから、一種の加害的行為といえやう。
私の長い経験によっても最初一寸した皮膚病でも、医療を受け乍ら段々拡がり、手が付けられないやうになり、命さへ失ふ人の事を聞くが、全く可哀想なものである。
危うし無信仰幼児の湿疹にて大愛を知る
(本文省略)
(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)