日本医術講義録

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十七、 信仰の治病力

世には、博士に見放されたのが、信仰に依って治ったとか、長年の病気で凡ゆる手を尽しても治らなかったのが、某宗教へ入信して治ったとか謂ふ話は非常に多いのであるが、之に就ても、冷静なる批判を下す必要があるのである。再三述べた如く、現代医学は、病気...
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十六、 光線療法に就て

近来、医療上、光線療法なるものが盛んになって来たが、之に就て、其真相を述べてみる。光線療法とは読んで字の如く種々の器械又は鉱物の作用に依って放出射光されるのであって、鉱石の方は現在の所、ラヂュウム、エマナチオンのみであるが、器械の方は次々新...
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十五、 薬剤の逆作用

薬剤は、病気治癒を妨害するものである理は、屡々述べた通りであるが、何故に妨害するかと言ふと、それは逆作用をするからである。逆作用とは、薬剤を用ひる目的と反対の結果になるのである。例えば、胃の悪い人が、消化薬を嚥(ノ)むとする。成程、一時は快...
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十四、 真の営養学

今日の営養学上、ヴィタミンがどうとか、カロリーが幾許あればいいとか言ふことは、実は、枝葉末節の問題であって、営養の根本は食物の霊気其物にあるのである。然し、此霊気なるものは、試験管では測定出来ないものであるから、如何に研究しても今日の学問の...
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手術

言ふ迄もない事であるが、手術程悪いものはないのである。然し、医師に言はしむれば、病症に依っては、手術をせねば、万に一つも助からぬといふ患者に施すのであるから、之も亦、止むを得ないとの理由があらふ。然し、私が多年の経験上、手術をしなくてもいい...
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十三、 灸、電気、鍼、按摩、手術

灸治法は、確かに相当の効果はあるものであるが、それ以上に不可なる理由が在るのである。それは、人間の肉体は、神の最高芸術品であるから、その曲線、皮膚等の美は、飽迄保たす様努めるのが本当であって、愈々その若さを保たすべく、些かも、汚さざる様にな...
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十二、 万病一元論

病気の原因は、霊体の曇りであり、曇りの原因は罪穢であるといふ事は、各項に於て述べた通りであるが、今一つ、茲に、科学的に電子説を藉りて述べる事にする。凡ゆる物質は、陰電子と陽電子、即ちミクルトンとエレクトンとの両電子の運動に由って原子が生れ、...
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十一、 薬剤中毒

病気が、薬剤に依って治癒するものと一般は思ってゐるが、之が大変な謬りである。薬剤なる物の力は、苦痛を緩和させる丈の働きである。然るに実際の治癒から言へば、前項に述べたる如く、苦痛其物が病気治療の工作であるから、その苦痛を緩和するといふ事は治...
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十、 恐怖心鼓吹の衛生学と黴菌の必要

凡そ、此世に在りとあらゆる物は、人類生活に対し、無益な物は一つもないのである。人間が今日迄の経験や学問により解釈して以て、有害だとか無益だとか決める丈であって、人類生活を向上させ、進歩発展を宰(ツカサド)り給ふ、神の御心に依らなければ、真...
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九、 自然療法

元来、人間なる物は、神が造り給ふた、森羅万象の中に於て、他に比ぶべき物なき最高の芸術品とも謂ふべきものである。神に似せて造ったといふ聖書の言葉は、確かに真理である。故に、その霊妙不可思議なる構造たるや、到底科学などに依って解明せらるべきもの...