明主様

未発表御論文

大日本健康協会発会式御講話

種々の運動の方法など、今後も出来るであらうが、之は私がやるんでない、観音様がやる。たゞ一つの道具に使はれるやうなものである。去年あたりは夢にも思はなかった。然し時期が来ると、どうしても造らねばならぬ事となった。だから発展するに極ってる。大体...
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自然死と不自然死

抑々、人間の死とは如何なるものであるか。之は説明する迄もなく生の断絶である。生の断絶とは、其肉体が生存し得なくなる為で、恰度、樹木の枯死と同様な意味である。死の原因として種々あるが、大体二つに分ける事が出来る。一は自然死であり、一は不自然死...
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世界的宗教は治病宗教なり

宗教に由る治病は不可であり、異端であるといふ論を多く聞くが、之程不思議な事は無いであらふ。そうして、一方には反対に斯ういふのである。病気治療は医療ばかりではいけない、本来病気とは気を病むのであるから、精神が肝腎である。病気によっては精神から...
未発表御論文

一家心中と医療

近頃、流行といふ言葉はちと変ではあるが、一家心中といふ悲惨事が非常に多い事である。昔から心中と言へば、男女の恋愛が動機であったのが、一家心中のそれは生活苦であるといふ事は考えざるを得ない事である。一家心中をしなければならないといふ事は、生活...
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医術なるものは一つもない

医術とは如何なるものでありや、と言へば、云ふ迄もなく病を治す術でしかない事は明かである。然るに現在はどうであらふ。真に病を治す術はどこにも見当らないではないか。然し言ふであらふ。世間到る処に医師は固よりあらゆる療病者があるではないかと。勿論...
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新興宗教を発展させた医学

現在、宗教界に相当問題を提供してゐる新興宗教なるものは、相当の発展性を有してゐるのは何が為であらふか。之全く現代医学が治病力の薄弱である事を、物語ってゐると言ってもいいであらふ。新興宗教の発展はその殆んどが治病である。故に、医学が卓越して、...
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緩慢なる自殺法

現代社会に於て、最も恐るべきものは何であるかといふと、それは薬剤である。現代人の短命も多病も、種々の問題はあるが薬剤に優るものはないのである。もし人間が生命を断ち、人類を滅すべきものがありとすれば、それは薬剤であると言っても……。抑々、人類...
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宗教は一つもない

抑々、宗教は如何なるものであるか、又、其目的は何か、先づ此点から検討しなければならないであらふ。人間が此娑婆に生きてゐる時、誰もが体験する処のものは、余りに其目的意志と相背反する事が多い事実である。又、思はざる災厄や不幸や罹病等、人力では免...
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医学は非科学的なり

西洋医学は科学的だといふが、それは間違ってゐる。成程機械的ではあるが、科学的ではない事である。何となれば、その診断に当って、その病気の測定方針に確乎たるものがないのである。其証拠として、五人の医師に診察を受けるとして、五人共診断が区々である...
未発表御論文

肺結核を作る医療

近来、肺結核激増の趨勢は実に驚くべき程であって、官民共に甚大な努力を払ひつつあり、又、進歩せりと誇称せる現代医学の最善を以てしても、尚且防遏出来ないといふ事は如何なる訳であらふ乎。此処に疑問を起さなくてはならない。それは根本に於て一大誤謬が...