明主様

日本医術講義録

十、 恐怖心鼓吹の衛生学と黴菌の必要

凡そ、此世に在りとあらゆる物は、人類生活に対し、無益な物は一つもないのである。人間が今日迄の経験や学問により解釈して以て、有害だとか無益だとか決める丈であって、人類生活を向上させ、進歩発展を宰(ツカサド)り給ふ、神の御心に依らなければ、真...
日本医術講義録

九、 自然療法

元来、人間なる物は、神が造り給ふた、森羅万象の中に於て、他に比ぶべき物なき最高の芸術品とも謂ふべきものである。神に似せて造ったといふ聖書の言葉は、確かに真理である。故に、その霊妙不可思議なる構造たるや、到底科学などに依って解明せらるべきもの...
日本医術講義録

八、 食餌の方法

食餌の方法などといふ事は、実に、可笑しな話であって、方法もクソもありはしない。腹が減った時に、箸と茶碗で食へばいいのであるが、今日、文化が進んだ為に、反って間違った点が多々あるのを以て、本当の食餌法を説くのである。腹が減るから、飯を食ふとい...
日本医術講義録

七、 完全営養食

是から説く営養食は、日本人を基礎としたものである。今、人間の食物を二大別すると、植物性食餌と動物性食餌とである。今、此植物性食餌から説いてみる。肉体の血になり、肉になる営養素は、植物性食餌即ち穀類野菜であって、単に、肉体を養ふ丈の意味から言...
日本医術講義録

六、 絶対健康の可能と長寿法

恐らく、人間として、絶対健康と長寿を冀はぬ者は一人もないであらふ。然るに、今迄それを求めやうとした人類は、何に求めたかと言ふと、それは科学に求めたのである。之が抑々の誤謬の根本原因である。人間の肉体が、科学に依って造られたものならばいざ知ら...
日本医術講義録

五、 西洋医学の誤謬と日本医学の建設

病気の原因は、精霊が曇るといふ事は、前述の通りであるが、それに対して、人間の肉体は、実に巧妙に出来てゐるのであって、今仮に病気、例へば、風邪に罹るとか、扁桃腺で喉が痛いとか、関節炎で節々が痛いとかいふ、夫等熱や痛みの、苦痛の本体は、一体何で...
日本医術講義録

四、 病気の本体は魂なり

抑々、此現象界に於ける凡ゆる物質は、悉くが霊と体から成立ってゐるのであって、物質が腐敗したり、腐朽したりするのは、霊が脱け切って了ふからなのである。石でさへが、死石と言ってポロポロ欠けるのがあるが、あれ等が、霊が脱けた為なのである。金が錆び...
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三、 霊光の説明

抑々、霊光とは何ぞやと言ふに、読んで字の如く、霊の光であり、光の霊である。此霊光と名付くべきものは、凡ゆるものが、大なり小なり放射しつつあるのであって、動物にも、草木にも、幾分の霊光はあるのであるが、爰では人間に就て、説明するのである。此人...
日本医術講義録

二、 方法と原理

今、療術を施さんとする時、術者は患者に膝を触るる位接近すべし。先づ初め、拍手を三つ、音のせぬ位、軽く打ち、人に聞えぬ位の声にて、「惟神霊幸倍坐世」を二回唱え、左手を、患者の右肩へ軽く当て、患者の頭を少し下げしめ、右手の人指指(ヒトサシユビ...
日本医術講義録

一、 一般指圧療法との比較

指圧療法の創始されたるは、最近に属し、医薬鍼灸の如く、未だ普遍的治療迄に到らざるも、其効果の顕著なる、日に月に一般の信頼を博しつつあるは何を物語ってゐるのであらふか。大いに研究すべき問題であらふと思ふ。然るに、一般の指圧療法は、余の見る所に...