新日本医術書

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現代医学は何処へ行く

現在、医学研究の為に、日本だけに見ても幾千の人と、一ケ年幾百万の費用を使って、研究に専心没頭しつつある事である。それは吾々から見れば、全く徒労のやうな気がしてならない。忌憚なくいへば、それ等は一小部分に溜めてをいて、今一層有意義なる事に転向...
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宗教の治病統計を作れ

宗教が、特に新興宗教が病気治しを本位として、信者を獲得してゐる事は誰も知る通りであるが、之へ対し既成宗教側や、其他の方面で、それがインチキであるといふのである。然し乍ら、事実、病気が治り、それが医学よりも優れてゐるとすれば、インチキ所ではな...
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霊と血と正しき信仰

抑々、人体の構成原素を大別すれば二種の原素から成立ってゐる。それは、精霊と肉体とである。然るに、今日迄の科学は、肉体あるを知って精霊あるを知らなかったから、半分だけの認識であったのである。それは、科学が進歩したと謂っても、精霊の実在を測定な...
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健康協会会員の天寿は九拾歳を越えん

抑々日本人本来の天寿は幾つかと言えば、百弐拾歳である。之は如何なる根拠から出たかと言ふ事を解り易く説いてみる。人間は天地の縮図であり、小宇宙である。又、日本国は地球の雛型になってゐるのであり、日本の気候は、四季が洵に好く調ってゐて、それが人...
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宗教的治病に於る誤謬

世間往々、信仰によって病気治しをする場合、非常に誤られ易い重大事がある。そうしてそれを誰もが気が付かないで、今日に至ってゐる事である。それは何であるかといふと、信仰で治さうと思ひつつ、実は自己の力に頼りつつある其事である。勿論、信仰で治さう...
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内臓の三位一体と心臓の重要性

内臓の三位一体とは心臓、肺臓、胃を指して謂ふのである。此機関こそ全内臓中の基本であると言っても可いので、最重要な役目を果してゐるのである。今日迄の凡ゆる医術は、胃と肺臓に関しては相当研究もされ、其活動へ対しての認識も稍々成ってはゐるが、独り...
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弱体児童の防止法

一ケ年百万人を突破する結核患者と、拾二万人の死亡者を出しつつある肺結核に就て、官民共に汲々たるに係はらず、所期の効果を挙げ得ないばかりか、寧ろ増加の傾向さへあるといふに至っては、国家の前途に対し、実に寒心の外はないのである。最近の東京府社会...
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観音力療病は何故治る乎

古来、病気の原因に就ては、宗教上からも医学上からも種々論議されて、今以て尽くる所がないのである。宗教では殆んどが罪穢説であり、医学では大体黴菌説である。然し、医学の黴菌説は、実際から言って疑問の余地が大いに在るのである。何となれば、官民協力...
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病気に対する手当は有効乎

病気に対する手当としては、各種の方法がある。先づ、氷冷法、罨法、吸入、湿布、芥子泥湿布等である。それ等を簡単に説明してみる。一、氷冷法は最も不可である。高熱と雖も氷冷しないに限る。何となれば、患部を氷 冷する時は、自然治癒作用は、停止されて...
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灸治法

灸治法には、古来からある艾灸(モグサキュウ)と、近来相当行はれてゐる温灸との二種であるが、是等は、薬剤療法よりは確かに効果はあるのであるが、之も体的が主であるから、完全療法ではなく、一時的の場合が多いのである。且つ人間は造化神が造ったもの...