御論文体系化計画

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心臓の役割と脈の見方

人体の機能中、最も重要であるのは、心臓であって、機能中の王者と言うべきものである。従って心臓機能の本体が根本的に判らない限り、真の病理は確立する筈はないのである。医学に於ても他の臓器は手術が出来ても心臓は出来ないにみても肯れるのである。処が...
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薬毒の害

前項に説いた如く、人間の罪が魂の穢れとなり、それが心を介して霊の曇りとなり、それの浄化が病気であるとしたら、其曇りを解消する以外、病を治す方法のあり得ない事は余りにも明かである。処が西洋に於てはヒポクラテス、東洋に於ては彼の神農氏が、病人に...
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霊主体従

前項に説いた如き、無機質界と人間の病気との関係であるが、無機質界とは吾々の唱へる霊界であって、此霊界と人間との関係はどういふ事になってゐるかといふと、抑々人間とは体と霊との二原素の密接合致によって成立ってゐるものであって、勿論体とは眼に見ゆ...
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細菌と殺菌について

最近、某博士の実験報告によれば、今日迄黴菌は皮膚の毀損とか粘膜とかに限って侵入すると謂はれて、健康な皮膚面からは絶対侵入されないとしてゐたが、そうでなくて何所からでも侵入するといふ事を発表したとある。右の実験が正確とすれば、黴菌侵入に対して...
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人間の健康と病気の役割

近代医学に於ては、病原の殆んどは細菌とされてゐる。従って細菌の伝染さへ防げば、病に罹らないとする建前になってゐるが、只それだけでは甚だ浅薄であって、どうしても細菌といふものの実体が、明確に判らなければならないのである。といふのは仮令黴菌と雖...
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栄養

私は前項迄に、薬剤の恐るべきものである事を詳説したから、最早判ったであらうが、茲に見逃す事の出来ないのは、栄養に関する一大誤謬である。先づ結核の項に動物性蛋白の不可である事を述べたが、之ばかりではない、全般に渉って甚しい錯誤に陥ってゐるのが...
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結核と特効薬

結核の薬位、次々と出るものはあるまい。近年になってセファランチン、ペニシリン、ストレプトマイシン等々、之等は今随分もてはやされてゐる。恰度何かの流行のやうである。此様にそれからそれへと新薬が出るといふ事は、勿論前に出たものより効き目がより高...
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自然を尊重せよ

医学特に結核患者に対しては、安静を最も重要とされてゐるが、之は前にも述べた如く大変な間違ひである。ではどうするのが一番いいかといふと、何よりも自然である。自然とは自分の身体を拘束する事なく、無理のないやう気儘にする事である。例へば熱があって...
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結核と精神面

結核に就て、割合関心を持たれてゐないものに精神面がある。処が事実之程重要なものはない。誰も知る如く一度結核の宣告を受けるや、如何なる者でも精神的に一大衝撃を受け、前途の希望を失ひ、世の中が真暗になって了ふ。言はば執行日を定めない死刑の宣告を...
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気胸療法と結核の執拗性

現在の結核療法に就て注意すべき事は、今最も有効とされてゐるものに気胸療法がある。之は肺に空洞のある場合、肺胞を萎縮させて出来るだけ縮小させようとして肺の活動を鈍らせる。つまり肺の安静法で、その為空洞の原因である濃度の喀痰も固まると共に、空洞...