御論文体系化計画

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吃音

吃音は「生来の吃(ドモリ)」と「中風其他の為に呂律の廻らない」のとありますが、いづれも舌の運転が意志通りにならぬものであります。後天的の方は顎の下の所を見ると、塊があります。それを圧すと痛い。之が原因でありますから、それを溶かすと治るので...
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歯痛

茲で口中の病に関してかいてみると、先づ歯であるが、歯の強弱の原因は、全く全身の健康と正比例してゐるものであって、近代人の歯の弱いといふ事は、健康が弱ってゐるからである。勿論其原因は体内に溜ってゐる薬毒の為ではあるが、其他として入歯の際の消毒...
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顔面神経痛

此病気は、顔面の神経麻痺で症状はいろいろありますが、普通の症状としては、顔の半面又は口形が一方へ引吊るやうに曲り、甚だ醜いのであります。之は、顔面諸所を圧すと必ず痛む所があります。その個所に水膿溜結してゐるから、それを溶解すれば漸次治るので...
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全聾、半聾

聾は、中耳炎などの為に自然的に鼓膜が破れたのと、手術などで人為的に破ったのとあります。又其鼓膜の破れ具合によって、軽い重いがあります。然し鼓膜はなくとも相当に聞えるものであります。肩が凝ったり、首筋が凝ったりするのを治してゐる内に、今迄聞え...
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蓄膿症

鼻病で一番多いのは蓄膿症であります。蓄膿症は、鼻の孔が塞がる症状で、之には根原が二種あります。それは、鼻柱の両脇の場合と、眉間から両眼の間に膿が常に溜っては鼻孔から出ようとする。然るに膿が濃い為に出切れず、途中で固まるのであります。普通左右...
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眼病で共通すること

元来人間は上部即ち頭部、頸部、肩部附近に滞溜する毒素は主に後部でありますが、絶えず鼻耳口などから排泄されよふとしてゐる。それは後方には穴がないから、孔のある前の方へ流動するのであります。それの表れとして、眼を使ふ時は眼へ毒素が集溜され眼病に...
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嗜眠性脳炎、脳膜炎、脊髄膜炎

嗜眠性脳炎の原因としては、毒血ばかりでなく、膿も混ってをります。ですから、脳溢血とは全然違ふ。脊柱の頂部から三分の一辺に、大抵の人は多少膿が滲出してゐるもので、その酷いのが脊髄カリエスであります。脊柱を見ると、そういふ人は其個所が窪んでゐる...
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脳震盪

よく高所から墜ちたり、転んだりして脳震盪を起す事がありますが、脳震盪でも嘔吐さへなければ脳の内部は異常がないので、若し嘔吐が頻繁にあれば内出血した事になり、生命は覚束ないと見るべきであります。二、三回の嘔吐ならば内出血が少いので、生命の危険...
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脳溢血

脳溢血は男女共壮年から老年にかけてのもので、人も知る如く発病するや頭脳朦朧、呂律が廻らず、重いのになると目まで冒されるが、此病気は半身不随に決ってゐるのである。之にも非常に重い軽いがあって、重いのになると手や指の節々まで硬直して自由が利かな...
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眩暈

眩暈には二つの原因がある。一つは、右側後頸部延髄付近に毒素の溜結があってそれが眼球へ送流する血管を圧迫するのである。首の付根の太い筋にゴリゴリがある。之が頭脳への血液送流を妨げるのであります。即ち眼が物体を視るといふ事は、視神経の活動である...