著述編

栄光

苦集滅道 道法礼節

右の題目は、勿論仏語であるが、此意味は現在に於てもよく当嵌まるから、それを解説してみよう。苦集滅道とは読んで字の如く、苦が集まる、即ち苦しみが多いと道が失われるという。人間誰しも苦しみが余り多いと自暴自棄になるばかりか背に腹は変えられない式...
栄光

マッカーサー元帥

ダグラス・マッカーサー元帥、今回の解任に就ては、各新聞挙って其論評をかいたが、どれをみても肝腎な事が抜けているから、私はかかない訳にはゆかないので、茲にかく事にした。之は今更言う迄もないが、マ元帥帰国に際し、元帥を敬慕の余り、歓送に集い寄る...
栄光

阿呆文学(九) 只生きている

只生きているとは何とマァー、湯の中で屁を放(ヒ)ったような、寔に以て頼りない言葉では御座らぬか。空気を吸って飯を食い、糞を垂れて睡るという、只それだけを毎日日々、繰返して死んでゆく只それだけの人間共の如何に多い事よ。悪く言うんじゃないけれど...
栄光

戦争製造業者の頭脳

私は、常に不可解に思っている事は、戦争製造業者の頭脳である。之は今日始まった事ではなく、随分古い時代からそうであるが、自己の野望の為、大多数の人間の生命を犠牲にしても、何とも思わないというその心理状態である。考えてもみるがいい。人間一人を殺...
栄光

栄光101~110号

■栄光百一号 昭和二十六年四月二十五日 ・戦争製造業者の頭脳 ・阿呆文学(九) 只生きている ■栄光百二号 昭和二十六年五月二日 ・マッカーサー元帥 ・苦集滅道 道法礼節 ・阿呆文学(十) 大風呂敷 ・自然農法体験者座談会(本文省略) 読後...
栄光

悪に勝つ

由来、昔から宗教なるものは、絶対無抵抗主義を基本として発達して来たものであって、彼の世界的大宗教の開祖キリストさえ“右の頬を打たれれば、左の頬を打たせよ”と言われた事や、又キリスト自身がゴルゴダの丘に於て、十字架に懸けられた際、隣の柱に縛ら...
栄光

宗教即奇蹟

昔から、宗教に奇蹟は附物とされているが、全く其通りである。此点自画自讃ではないが、我救世教程奇蹟の多い宗教は、恐らく古住今来例があるまい。然らば、何故本教がそれ程奇蹟が多いかという事を、簡単にかいてみるが、それは本教の主宰神である神様が、最...
栄光

自然農法をよく理解せよ

左に就て、些か言いたい事は、練馬大根の不作は、全く長い間の肥毒の為、痩土となったからで、それに気が付かない愚さは、気の毒なものである。移動すれば成績がいいのは、肥毒が少ないからである。高い肥料を購い、手数を掛けて、不作になるという馬鹿々々し...
栄光

春季大祭に際して

私は、声が余り大きくないので、大勢の人に聞えるように喋舌るのは、困難と思うから原稿にかいて読ませる事にした。偖て今日は、初めての春季大祭であるが、昨年秋、箱根で秋季大祭を行ったので、つまり二度目の大祭という訳である。之にも意味があるので、い...
栄光

土は肥料の塊り

左記の人は、まだ自然農法に徹底していないからで、斯ういう見方の人は非常に多いと思うから、一寸注意しておこう。最初の十五俵という多収穫は、堆肥を多くしたからというが之は逆である。堆肥が余り多いと、土の成育力を妨害するから、反って不作になる。此...