著述編

明日の医術

御神霊

我大日本帝国は、世界唯一の神国であるといふ事は、日本人として知らねばならない最重要事である。然るに、明治以後滔々として欧米の唯物的文化が流入し来り、それによって科学的方面は、欧米の塁を摩すまでに進歩発達したのであるが、惜しいかな、精神文化の...
明日の医術

外殻的文化

日本の国力が増大し、国威が八紘に輝くに従って、漸く日本人の優秀性が知らるゝに至った事は、洵に喜ぶべき現象である。それと共に、日本人の精神力が特に優れてゐるといふ事も明かになってきた事である。言ひ換へれば、精神力とは霊力であるのは、勿論である...
明日の医術

霊的医術

私は種々の方面から「昼の世界とは霊主体従の世界である」といふ事を説いたのである。此意味を人体に当嵌める時、病気の根源である毒素とは、肉体に集溜してゐる物質を指すのであるが、此場合、霊体は如何なる状態であるかといふに、肉体の毒素のある部分は、...
明日の医術

恐怖時代

夜の世界の唯物的医学の療法が、固める事を唯一の目的としたといふ事と、昼の世界に近づくに従って、右の医学的方法が逆効果にならざるを得ないといふ原理は、今迄詳説した事によって読者は充分理解されたであらう。然らば、今後時日の進むに従って、個人は固...
明日の医術

霊界の転換

霊界が夜昼転換するに於て、人間に対して如何なる変化が起るかといふ事を説いてみよう。病気は浄化作用である事は、最早説く必要はあるまい。然し乍ら、茲に知っておかねばならない事は、肉体の浄化作用が起るより以前に、霊体の方が先に浄化作用が起るといふ...
明日の医術

善主悪従

右進左退である夜の世界が唯物的文化を生んだのであるから、一切を物質によって解決せんと意図した西洋思想も止むを得ない当然の帰結であった。それが今日迄の科学であるから、人間を唯物的に、他の動物と同様に取扱はれたのであった。此意味に於て、西洋医学...
明日の医術

夜と昼

以上の如く、最近までは夜の世界であったから、凡ゆる文化は夜の文化であった。即ち月の文化、水の文化、体的文化、右の文化、緯の文化であった。それが漸次昼の文化となりつゝある事で、それは太陽の文化、火の文化、霊的文化、左の文化、経の文化となるので...
明日の医術

三国同盟の意義

私は、世界の大転換なる人類史上空前の問題の真相を説くに当って、全世界重なる国々の宿命と、夜昼転換に際会しての変化即ち興るもの、滅ぶるものゝ帰趨、即ち未来観をかくのである。日本神道に於ては、天地は合せ鏡であるといふのであるが、之は真理である。...
明日の医術

世界の大転換

私は、私の創成した日本医術なるものは、如何なる理由によって生れたかといふ事と、今日迄病気の原因が不明であると共に、既成療法なるものの殆んどが誤謬であって、それが発見されなかったといふ事に就て徹底的に説明してみよう。抑々、此大宇宙を観る時、そ...
明日の医術

或記事

次に今一つ附録として桜沢如一氏著、成史書院昭和十六年十月五日発行の、題名「日本を亡ぼすものはたれだ」の中に「西洋医学の現状」といふ項目があり、なかなか面白いと思ふから、爰に抜載する事にした。十八世紀に旭日昇天の勢を以て発達し、十九世紀末葉に...