著述一覧(未発表)

未発表御論文

新興宗教を発展させた医学

現在、宗教界に相当問題を提供してゐる新興宗教なるものは、相当の発展性を有してゐるのは何が為であらふか。之全く現代医学が治病力の薄弱である事を、物語ってゐると言ってもいいであらふ。新興宗教の発展はその殆んどが治病である。故に、医学が卓越して、...
未発表御論文

緩慢なる自殺法

現代社会に於て、最も恐るべきものは何であるかといふと、それは薬剤である。現代人の短命も多病も、種々の問題はあるが薬剤に優るものはないのである。もし人間が生命を断ち、人類を滅すべきものがありとすれば、それは薬剤であると言っても……。抑々、人類...
未発表御論文

宗教は一つもない

抑々、宗教は如何なるものであるか、又、其目的は何か、先づ此点から検討しなければならないであらふ。人間が此娑婆に生きてゐる時、誰もが体験する処のものは、余りに其目的意志と相背反する事が多い事実である。又、思はざる災厄や不幸や罹病等、人力では免...
未発表御論文

医学は非科学的なり

西洋医学は科学的だといふが、それは間違ってゐる。成程機械的ではあるが、科学的ではない事である。何となれば、その診断に当って、その病気の測定方針に確乎たるものがないのである。其証拠として、五人の医師に診察を受けるとして、五人共診断が区々である...
未発表御論文

肺結核を作る医療

近来、肺結核激増の趨勢は実に驚くべき程であって、官民共に甚大な努力を払ひつつあり、又、進歩せりと誇称せる現代医学の最善を以てしても、尚且防遏出来ないといふ事は如何なる訳であらふ乎。此処に疑問を起さなくてはならない。それは根本に於て一大誤謬が...
未発表御論文

病気などは容易に治る

今日、社会に於る療病法を検討する時、其余りに治病能力のないのに驚くのである。仮に、盲腸炎、窒扶斯、肺炎位の程度の病気であってさへ、早くて一、二ケ月-長きは半ケ年にも及ぶのが実際である。而も、不幸にして生命を落す者さへあるに到っては、実に驚く...
未発表御論文

療病者の資格

現在病者の治療に従事する者としては、医師、療術師、灸治電気業者等であって、其他宗教的の療病者も相当有るであらう。是等凡ゆる療病者に対し、私は厳粛なる意味での資格を検討してみたいのである。それについて、現在当局者が採ってゐる手段は是等療病者へ...
未発表御論文

科学に預けてゐる生命

西洋医学は科学が生んだものである事は間違ない事実である。そうして少くとも、全世界に於る人類の中、文化的国家の其殆んどの国民は、此科学所産の医学に全生命を預けてゐる。一体人間の生命なるものは、偶然的に自然発生したものであらふか。それとも有意識...
未発表御論文

抗毒素とは何乎

西洋医学に於る各種病原は、黴菌といふ事になってゐる。そうして黴菌の侵入によって病気発生となり、それが治癒されるのは、其血液に抗毒素なる一種の殺菌作用が発生するといふ解釈である。然らば、其抗毒素とは一体何であるか。此点医学では未だ発見されてゐ...
未発表御論文

西洋医学の野蛮性

西洋医学は実に野蛮極まるものであると私は思ふのである。何となれば治療の場合、患者に対し非常なる苦痛を与へるのである。勿論それは故意からではない、治療上止むを得ない善意からである事はよく判ってはゐるが、其事実を検討するに於て、確かに野蛮の一言...