結核医学の恐怖

 医学が結核を作り、悪化させ、遂に生命まで失ふものであるといふ事を私は唱えてゐるので、最早かく必要はないと思ふが、人によりその経過も異うので、かかない訳にはゆかないからかくのである。此患者なども医学崇拝の根強い信念に囚はれてゐる為、遂に療養所へ入り、入院患者の状態などを見るにつけ、漸く目覚めて浄霊を受けるやうになり、助かったからいいやうなものの、そうでないとしたら若い前途を見限り、彼の世行となったに違ひない。


 此様な事実を何万の医師は、何十年間も見ながらも全然気付かないといふ事は実に不思議に思うが、之も致し方ないかも知れない。何故ならば、医学の真理を教へる何人もないと共に、確実な治病法も現はれないからで、常に暗中摸索的に蠢(ウゴメ)いてゐるにすぎないのである。その中へ輝しい光明として現はれたのが本教であるから、反って触れる事を恐れる人もあるらしい。嗚呼此悩める人類を一日も早く救ひたいものと思ふ。


病気のお蔭で幸福の道へ

(本文省略)

(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)