此婦人は身体が非常に小さく、勿論骨盤も狭いのに姙娠したので、数人の医師は出産不能として、人工流産を極力勧めたに拘はらず、本人は信者なので頑として応じなかった処、八百匁以上の嬰児二人迄無事出産したので、之を見た医師は困って満足な説明が出来なかったそうで、吾々からみれば気の毒に堪へないのである。而も私は姙娠中相談を受けたので、医師が何といっても必ず無事出産する、何程骨盤が狭くとも、骨は伸びるから安心せよと曰った処、出産後医師にその由を言った処、骨は決して伸びるものではないと、断乎否定したとの事である。此様に目の前に事実を見せられても分らないのは全く迷信の為である。
世紀の奇蹟・嗚呼、骨は伸びる(出産不能の私、二児まで授かる)
(本文省略)
(医学革命の書 附録(おかげ批判) 昭和二十八年)