光新聞

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宗教 教育 政治

今世の中は誰が見ても、実に社会悪が充満してゐるといえよう、彼方此方に忌はしい事が次々起り、人心不安はその極に達してゐる。一体斯んなになった世相は、その原因はどこにあるかといふ事を深く考えてみなくてはなるまい。そうして其責任は一体どこにあるで...
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担板漢

阿含経(アゴンギョウ)に担板漢といふ言葉がある。之は板を担いでる男といふ事である。つまり片一方は見えても他の一方は板の為見えないといふ意味で恰度今の唯物主義と同様、物質のみが見えて霊の方が見えないといふ訳である。(光新聞二十三号 昭和二...
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疥癬の原因

疥癬の原因は種痘の為である。種痘によって天然痘毒素の発生の力を弱められたので、毒素は緩慢な発生状態となる。それが疥癬である。故に重症疥癬は天然痘と同一症状であるに見て、疥癬とは慢性天然痘と言ってもよい。随而、種痘以前は疥癬病はなかった筈であ...
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ホルモン

ホルモンのことを一寸書いてみよう。周知の如く疲労症や性欲減退、子宮発育不全等に多く用いられるが、此の薬剤の原料は男性に用いるものは女馬の尿から、女性に用いるものは青年男子の宿舎の便所の尿から抽出製剤するものであるから、知らない人は之を聞いた...
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名医・故入沢博士

博士の説によれば「医者はインチキをやらなければ飯が食えない」との事だが、之は名言である。何となれば、治らないと知りつつも治ると言わなければならない。判らない病気も判ったような顔をしなければならない。と云う訳であるからあまりに良心的であっては...
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産制の愚

私は産制問題に就て、此欄に三回出したが未だいひたりない点があるからそれをかいてみよう。現在、日本は人口に対する食糧が足りないから、産制を奨励する。というのだから、よく考えると、実に短見的である。よしんば、今、赤児が生れるとする。それが一人前...
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意外な話

近来、日本人の死亡率や伝染病減少を喜んでいるが之は大間違いである。寧ろ油断の出来ない現象で、その理由を説明してみよう。吾々の常に唱うる病気は、浄化作用である以上、上の健康体は浄化発生はないが、一般人は中の健康だから病気発生しやすい。其場合医...
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「読売」の反省を求む 事実無根の教団誹謗記事

去る七月廿二日付読売新聞静岡版A版に左の如き記事が掲載された。狂信の果に自殺お光様に迷った人妻新興宗教「お光様」こと大日本観音教が人妻を殺した!とさわがれている。去る五月十六日夜浜松市植松町地先東海道線できみ(二つ)ちゃんを抱いて飛込み自殺...
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無肥料栽培の非難

無肥料栽培の非難の声を耳にするが、その理由は、無肥料栽培をすると減産になるから、国家の為由々しき悪法であるというのである。然し之程おかしな話はない。何となれば欲のない農民は一人もあるまいからで、無肥料で成績が悪ければ一遍でやめるに決っている...
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人間は物質か

人間を物と観る思想が殺人強盗を生み戦争を生む。何となれば物である以上大根や芋と同様であるからで実に恐るべき事だ。此人間を物と観る思想こそ唯物思想だ。だから、此唯物思想をそのままにしておいて、如何程犯罪を無くそうとしたり平和運動を起したとて糠...