ホルモン

ホルモンのことを一寸書いてみよう。

周知の如く疲労症や性欲減退、子宮発育不全等に多く用いられるが、此の薬剤の原料は男性に用いるものは女馬の尿から、女性に用いるものは青年男子の宿舎の便所の尿から抽出製剤するものであるから、知らない人は之を聞いたら顔をシカメルであろう。

元来人間の血液は清浄なるを可とする。

その證拠には血沈診査の場合沈下が早い程不可としている。

之は血液に混濁が多い為である。

従而、不純血液を病原とみる医学は此点矛盾している訳だ。

ホルモン剤の効果は一時的で、その後は濁血者となり、病原保有者となる訳である。

(光新聞二十三号 昭和二十四年八月二十日)