御神書

地上天国

邪神と没落

キリストにサタン、釈迦に提婆は誰も知ってゐる処であるが、吾々と雖もサタンや提婆が常に根気よく狙ってゐる。面白い事には、時期の切迫につれ、彼等邪神は愈よ躍起となって、昨今は獅子奮迅の勢で活躍してゐる事で本紙にも近頃目立って掲載されてゐるから知...
地上天国

学理の魔術

現代人は学理の魔術に罹ってゐるといってもいい。それは学理とさえいえば、何でもかんでも無条件に信じて了ふ。全く絶対的ともいえる。処が学理が絶対でない事は、学理は常に変遷してゐる。例えば肺病は遺伝として長く信じてゐたのが、近来は遺伝ではないとい...
地上天国

巻頭言

抑々本教が出現したという意味を判り易くいへば斯ういふ事である。例えば大きな池があるとする。勿論、濁った水が満々と溢れてゐる。それへ向って明礬を投げ込む。そうすると明礬が溶けるに従って池の濁水は漸次澄んでゆく、それと同様である。吾等が常に言う...
地上天国

霊界の不思議

霊界なるものは、実に霊妙不思議な存在であって、現世人の常識判断では到底理解し難いものである。それに就て人間の想念が霊界に如何に反映するかをかいてみよう。霊界は全く想念の世界である以上、無から有を生じ、有が無になり変異極りないものである。その...
地上天国

巻頭言

抑々、吾等が唱える彌勒の世とは如何なる世であるかというと、それは甚だ簡単である。即ち、正しきものが栄え、正しからざるものが滅びる世をいふのである。処が、今日迄の世界をみると、凡眼には悪がはばり、善が虐げられるるように見えるのである。よくいう...
地上天国

悟りと覚り

単にサトリといっても二種ある。即ち標題の如き悟りと覚りである。処で此二つのサトリは意味が非常に違ふ、寧ろ反対でさえある。悟の方は消極的で、覚の方は積極的ともいえよう。仏教に於ても等覚、正覚、本覚などといひ覚の方をいふが、事実はそうでもない。...
地上天国

狐霊に就て

「日本人と精神病」の項目に述べた如く、前頭内の貧霊は必ず不眠症の原因となる事は勿論で、それは右側延髄部附近に固結があり、それが血管を圧迫するからである。又狐霊が憑依する場合、前頭部を狙ふのは曩に述べた通りで、前頭内は人体を自由に支配出来得る...
地上天国

巻頭言

今度帰朝した社会党々首片山氏の言によれば、欧洲では今キリスト教が盛んだとの事だ。之は全く人心自ら宗教を求めざるを得ない事になった為であらう。勿論唯物文化が如何に進歩発達しても、人類福祉を増進する事は不可能といふ事に目覚め始めたからでもあらう...
地上天国

巻頭言

今日の世相をみるに、安心して生活し得るものは幾人もあるまい。事ほど左様に社会悪が満ちてゐる。今日唯物主義者等は、吾々を目して迷信といふが、面白い事には彼等と雖も、いつ何時病気に罹るか判らない。その場合高い金を払って、医者や病院に御百度詣りし...
地上天国

本教と天国化運動

本教の最大目標たる病貧争絶無の世界とは言ふまでもなく全世界をして、天国化する事である。それには先づ個人を天国化し、家庭を天国化し、社会を国家を、終には全世界を打って一丸としたる天国化であって、之こそ凡ての宗教が理想として未だ達し得なかった処...