御神書

地上天国

物を識るという事

この物を識るという言葉ほど、深遠微妙にして意味深長なものはあるまい。恐らく此語は世界に誇っていい日本語といえよう。然し簡単には判り難い言葉なので、今出来るだけ判り易くかいてみよう。物を識ってゐるという言葉の意味を、解剖してみると斯ういう事に...
地上天国

巻頭言

従来、巻頭言は私が書いてゐたのであるが、御承知の如く思はざる今回の突発事件の為、本誌十六号は殆んど出来かかってゐたのであったが、中止のやむなきに至った次第である。然し漸く筆を執り得るやうになったから、急遽出版の運びになった訳である。その期間...
地上天国

行者の病気治し

私が三十数年以前、慢性歯痛で悩んだ事があった。何しろ東京中の有名な歯医者には殆んど掛ったが治らないので絶体絶命となった時、或人の勧めで日蓮宗の行者にかかった事があった。その時行者が南無妙法蓮華経を唱えながら、その合間合間に小さな声で、「お前...
地上天国

現代医学で病気は治るか

右のような、標題は大胆を通り越して気狂と思はれるかも知れないが、最後まで、此所説を読むに於て、何人と雖も異存を唱える事は出来まい。近来医学の進歩によって、若干寿命が延びたといって喜んでゐるが、それ等は一時的であって、将来は逆効果になる時が来...
地上天国

宗教と信仰

単に宗教といい信仰といふと、世間は同一のように思ひ勝だが、実は別々の場合も多くあるのである。世間よく謂ふ鰯の頭も信心からなどの言葉は、これは信仰ではあるが宗教ではない。之と同様、野蛮人が木や石で作った怪異な偶像を拝むのも信仰ではあるが、宗教...
地上天国

巻頭言

つい先頃まで世界の二大勢力の確執が、戦争によらなければ解決出来ないように思はれ、何時勃発するか判らない危機的様相に人類は脅かされてゐた。処が突如として危機を脱するまでにはゆかないとしても、少くとも余程緩和された事実が発生した、というのはスタ...
地上天国

天理本道に就て

忘れもしない昭和四年であった。某氏が突然来て「面白いからこれを読め」といって一小冊子を置いて行った。私は手にとってみると、之は当時天理教の別派として大阪方面に天理本道という名の下に独立した宗教運動を始めた大西愛次郎といふ人があったが、右はそ...
地上天国

天国予言の具体化

今日聖書を通覧してみる時最も重要である点は「最後の審判」と「天国は近づけり」と「キリストの再臨」の三つであらう。これを検討する時右の中最後の審判は神が行うのであり、キリストの再臨は、之は天の時到って表はれる事で説明の要はないが、ただ天国のみ...
地上天国

何故救世教となった乎

開教以来未だ三年とは経たない観音教団も五六七教会も、今回統合して一つになり、救世(メシヤ)教の名によって新たに発足する事になったのは、如何なる訳であらうか、之は信者の誰しも知りたいと思ふであらうから、茲にかくのである。以前から私が始終言って...
地上天国

巻頭言

救世教も発足以来、各般に渉って着々活躍の基礎も出来つつあり、やがては一大飛躍の時が来ると思って、社員一同益々信仰に徹すべく精進しつつあるのである。熟々世界の状勢を客観するに、米ソの二大勢力の確執は日を追ふて益々深刻になりつつあり、何時如何な...