自観叢書 憑依霊の種々相 其頃小山某なる三十歳位の青年があった。此男も霊媒として優秀なる資格者であった。此男は大酒呑みで酔ふと精神喪失者同様、物の見境ひもなく、一文の金も持たずして近所の酒屋を一軒々々飲み廻るのであるが、その尻拭ひを親父がいつも、させられるといふ訳で... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 グロ的憑依霊 之は頗るグロで興味のある憑霊現象であった。確か昭和八年頃だったと思ふ。当時四十二歳の男、仙台の脳病院へ入院加療したが、更に効果がないので東京の慶応病院に診療に来たのであった。処が此男の症状といふのは頗る多種多様でグロ極まるものである。特に最... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 狐霊と老婆 私が実験した多くの中での傑作を一つ書いてみよう。之は五十余歳の老婆で、狐霊が二三十匹憑依してをり、狐霊は常に種々の方法を以て老婆を苦しめる。それで私の家へ逗留させて霊的治療を施し研究の対象としたのである。その間五六ヶ月位であったが、此老婆は... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 化人形 以前私が扱った化人形といふ面白い話がある。或時私の友人が来ての話に、「化ける人形があって困ってゐるから解決して貰ひたい。」と言ふのである。私も好奇心に駈られ兎も角行く事にした。其当時私は東京に住み霊的研究熱に燃えてゐた時なので、早速友人と同... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 広吉の霊 私は霊的研究と治病の実験を併せ行はふとした最初の頃である。それは十九歳になる肺患三期の娘を浄霊した。二回の浄霊で些か効果が見え第三回目の時であった。私が浄霊にかかると側に見てゐた娘の母親であるM夫人(五十歳位)が突然起上って中腰になり、その... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 天国と地獄 天国は曩に述べた如く上位の三段階になっており、第一天国、第二天国、第三天国がそれである。第一天国は最高の神々が在しまし、世界経綸の為絶えず経綸され給ふのである。第二天国は第一天国に於る神々の補佐として、それぞれの役目を分担され給ひ、第三天国... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 死後の種々相 死にも種々あるが、脳溢血や卒中、心臓麻痺、変死等の為、突如として霊界人となる場合があるが、何も知らない世人は病気の苦痛を知らないから寧ろ倖せであるなどといふが、之等は非常な誤りで実は此上ない不幸である。それは死の覚悟がない為霊界に往っても自... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 祖霊と死後の準備 抑々死に際し霊体離脱の状態は如何といふに、之に就て或看護婦が霊視した手記が相当よく書いてあるから記してみよう。之は西洋の例であるが人によって霊の見える人が西洋にも日本にも偶々あるのである。私は悉しい事は忘れたが、要点だけは覚えてゐるがそれは... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 霊界と現界 抑々、宗教に関心を持つ場合先づ徹底的に理解するには、どうしても霊界と現界との関係を知らねばならない。何となれば宗教信仰の対象は神仏であり、神仏とは霊であるからで肉眼では見る能はざる以上、理論のみによって実態を把握せんとしてもそれは木によって... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 霊界の存在 抑々、人間は何が為に此世に生れて来たものであらうか。此事を先づ認識せねばならない。それは神は地上経綸の目的たる理想世界を建設せんが為人間を造り、それぞれの使命を与へ、神の意図のままに活動させ給ふのである。原始時代から今日の如き絢爛たる文化時... 2020.09.04 自観叢書