自観叢書 観世音菩薩と私 観世音菩薩と私との因縁に就て皆知りたがってゐるから、茲に開陳する事にする。忘れもしない大正八年私が大本教の信仰を始めたが或事情の為、四五年空白、十三年再信仰になってから半年位経った頃、或人が訪ねて来て、其頃流行宗教であった大本教に関しての話... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 序文 私が常に言ふ事は、宗教の真髄は奇蹟に在る。宗教即奇蹟といってもいいとする。何となれば如何程深淵な理論を並べても、病気一つ治し得ないでは何等の価値がないからである。よく現当利益を非難する人があるが、之は大いに間違ってゐる。甚だ失礼だが、之は現... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 霊層界 霊界の構成は曩に述べた如く、天国、中有、地獄の三階段が三分されて九段階となっており、一段は又二十に分れ、一段階二三ンが六十段となり、三六十八即ち総計百八十段となる。私は名づけて霊層界といふ。その上宇宙の主宰者たる主神が坐すのである。主神の主... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 神霊と仏霊・人霊 私は茲で日本に於ける神界仏界の、種々相をかいてみよう。先づ神霊は高級なる程巨大であって、人間と同じ御姿である。唯だ御位により相違はある。普通は衣冠束帯で、最高級の神は紫の上衣に紅色の下袴、冠は纓を垂らしてゐる。模様も花鳥模様、雲形、龍等を主... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 龍神界 龍神界などといふと現代人は荒唐無稽の説としか思はれまいが、実は立派に実在してゐるのである。それに就て私の体験から先にかいてみるが、私が宗教や霊の研究に入った初めの頃である。或日精神統一をしてゐると、突然異様の状態となった。それは口を大きく開... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 天狗界 霊界に於る特殊存在として天狗界と龍神界とがあるからかいてみよう。先づ天狗界とは、各地の山嶽地帯の霊界にあって、天狗なるものはそれぞれ山の守護としての役を掌ってゐる。天狗界にも上中下の階級があり、主宰神としては鞍馬山に鎮座まします猿田彦命であ... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 地獄界の続き 次に他の地獄界は総括的に書く事にする。修羅道は、俗に修羅を燃やすといふ苦悩で例えば闘争に負け、復讐しようとして焦慮したり、自己の欲望が満足を得られない為に煩悶したりする心中の苦しみが生前からあったまま持続し、修羅道界に陥るのである。之等は現... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 生霊 斯ういふ事もあった。某大学生に霊の話をした処仲々信じない。「それなら僕に何か憑依霊があるか査べて呉れ。」といふので、早速霊査法に取掛った。間もなく彼は無我に陥り、若い女らしい態度で喋舌り出した。その憑依霊といふのは、当時浅草公園の銘酒屋の女... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 夢と邪霊 昭和七年四月の或日午後三時頃電話が掛って来た。すぐ来て貰ひたいといふので、私は早速その家へ赴いた。その家は相当の資産家で、そこの妻女の難病を治してから間もない頃であった。その妻女に面会するや彼女は口を開き『実は先刻ウツラウツラ居眠りをしてゐ... 2020.09.04 自観叢書
自観叢書 精神変質症 大体狂人は皆変質であるが、之は又珍らしい型である。此男は四十幾歳で、発病後五六年経た頃私の処へ来たのであるが、其態度も話しぶりも普通人と少しも変ってゐない。精神病者とはどうしても受取れないが、此男の語る所は次の如きものである。私の腹の中には... 2020.09.04 自観叢書