岡田茂吉

栄光

免疫と抵抗力

よく医学は、麻疹、チフス、赤痢を初め種々の伝染病に罹り全治するや、免疫となって再発しないとしている。その理由としては、その病気に対する抵抗力発生の為と言うのである。然し、吾等からみれば、これは全然見当違いである。因って神医学による解釈をかい...
栄光

自観画論

私は、熟々現在の美術界、特に絵画の世界を観ると、実に歎かずには居れないのである。それは絵画というものの、本当の在り方を画家自身が、全然弁えていないようである。勿論種々言いたい点があるが、その中の最も重要であり乍ら、案外気の付かない一事を、茲...
栄光

自然農法体験者座談会(本文省略) 読後のお言葉

右に就て、明主様よりの御注意がありましたから左の通り御取次致します。種は変えない方がいい、一つ種で続けると段々よくなる。何故なれば、肥毒が段々抜けるからである。又土質に合うとか合はないとかいうのは、間違っている。一つ種で一つ所へ栽培を続けれ...
栄光

阿呆文学(十) 大風呂敷

世間よく大きな事を抜かす奴を、大風呂敷を展げるというが全くそうだよ。故大隈のオッサンは大風呂敷の親玉で有名だったが、拙者からみれば此オッサンなんかは、小風呂敷か合切袋にも足りないよ。いいか驚く勿れ拙者の大風呂敷と来ちゃ地獄で苦しんでいる世界...
栄光

苦集滅道 道法礼節

右の題目は、勿論仏語であるが、此意味は現在に於てもよく当嵌まるから、それを解説してみよう。苦集滅道とは読んで字の如く、苦が集まる、即ち苦しみが多いと道が失われるという。人間誰しも苦しみが余り多いと自暴自棄になるばかりか背に腹は変えられない式...
栄光

マッカーサー元帥

ダグラス・マッカーサー元帥、今回の解任に就ては、各新聞挙って其論評をかいたが、どれをみても肝腎な事が抜けているから、私はかかない訳にはゆかないので、茲にかく事にした。之は今更言う迄もないが、マ元帥帰国に際し、元帥を敬慕の余り、歓送に集い寄る...
栄光

阿呆文学(九) 只生きている

只生きているとは何とマァー、湯の中で屁を放(ヒ)ったような、寔に以て頼りない言葉では御座らぬか。空気を吸って飯を食い、糞を垂れて睡るという、只それだけを毎日日々、繰返して死んでゆく只それだけの人間共の如何に多い事よ。悪く言うんじゃないけれど...
栄光

戦争製造業者の頭脳

私は、常に不可解に思っている事は、戦争製造業者の頭脳である。之は今日始まった事ではなく、随分古い時代からそうであるが、自己の野望の為、大多数の人間の生命を犠牲にしても、何とも思わないというその心理状態である。考えてもみるがいい。人間一人を殺...
栄光

栄光101~110号

■栄光百一号 昭和二十六年四月二十五日・戦争製造業者の頭脳・阿呆文学(九) 只生きている■栄光百二号 昭和二十六年五月二日・マッカーサー元帥・苦集滅道 道法礼節・阿呆文学(十) 大風呂敷・自然農法体験者座談会(本文省略) 読後のお言葉■栄光...
栄光

悪に勝つ

由来、昔から宗教なるものは、絶対無抵抗主義を基本として発達して来たものであって、彼の世界的大宗教の開祖キリストさえ“右の頬を打たれれば、左の頬を打たせよ”と言われた事や、又キリスト自身がゴルゴダの丘に於て、十字架に懸けられた際、隣の柱に縛ら...