3)冷えと便秘

『冷への原因は局部的発熱に因る悪寒又は局部的毒結による血液不循環の為である。多くは腰、下腹部、脚部、足の甲及び指先等で、特に婦人に多いが、之等は毒結を解除すれば下熱及血液が循環するから簡単に治癒するのである』
                       (天国の福音「冷えと便秘」より)

『便秘症は非常に多く、何年も何十年も苦しむのであるが、此原因は、腹膜即ち臍の周囲から下腹部へかけて毒素溜結があり、それが糞便の通路である直腸を圧迫するのでその為、通路が狭小となり、硬便は閊へて通り難くなるのである。故に、右の毒素を溶解するに於て容易に治癒するので、私が治療の際、例外なく治癒したのである』
                   (明日の医術 第二篇「冷及び便秘」より)

『そうして便秘症の人は常に下剤を服用して辛くも目的を達するが、此方法は非常に不可である。何となれば之が習慣となり、便秘は漸次悪化し、下剤服用によらざれば排便が困難となるからである。(中略)而も下剤の薬毒が蓄積し、種々の病原となるのである。元来人体は上から食物を入れ下から便が出るのは自然であつて造物主は其様に造られたのである。故に如何なる人間と雖も食餌を入れる以上、糞便は排泄するに決つてゐる。ただ人により一日一回もあれば、二日に一回の人もあり、一週間に一回の人もある。それでいいのである』
                       (天国の福音「冷へと便秘」より)

(浄霊の個所)

 冷えの場合、腰は腎臓部。下腹部は腎臓部および下腹。脚は腎臓部、鼠蹊腺部、腿部。足の甲は患部、足首、足の裏。指先は手首の辺りを浄霊します。
 便秘は、臍の周囲から下腹部を浄霊します。

(新田博士のコメント)

  医学による便秘の原因は、腸のぜんどう運動が鈍くなるためです。大腸で水分が吸収されすぎてしまう結果、硬便となり、便秘が起こりがちになります。その意味で、便秘を防ぐには、最近話題になっていますが、植物繊維を充分にとることが大切です。植物繊維は消化吸収されにくく、腸を刺激して、ぜんどう運動をたかめ、便通をつけやすくします。植物繊維のほかに、小麦や米の胚芽とか、寒天も便通をつけやすくします。